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  • 2009.03.07 Saturday
JPA応用編①

 今回はJPAの考え方を利用した【パーマ応用編】をお見せします。
ここ最近、パーマの種類もいろいろ増えてきて、特に人気が高いのがデジタル系パーマやエア系パーマに代表される「形状記憶系パーマ」。
これまでのコールド系パーマの常識とは違い、ウェット時にもドライ時にもパーマの形状がしっかり出せるのが特徴です。
さらに、最近ではコールド系パーマとデジタル(ホット)系パーマの中間にあたるクリープ系パーマが注目されています。
コールド系パーマでは不可能だった大き目のしっかりリッジのカールやホット系パーマの熱によるダメージの問題をクリア出来るパーマです。
理論を整理すれば、すべて同じなのですが、あえて「クリープパーマ」として別メニューで打ち出すサロンが増えています。

今回はJPAの理論を取り入れながら「クリープパーマ」をおこなってみたいと思います。

モデルさんは、初めてのパーマという事で少々緊張気味・・・。
初めてのパーマで特に気をつけないといけないのは「かかっていない」のと「かかり過ぎ」。
どちらも避けたいものですが、通常のコールド系パーマだと、どうしてもリッジがダレてしまう・・・
さらに前回のカラーで少々パサつき気味なので、ホット系パーマの熱でさらにパサついてしまいそうな予感・・・。
そこで、W還元という方法を使ったクリープパーマでしっかりくっきり大き目のカールを出していきたいと思います。
さらにエアウェーブの原理も利用して、乾いた状態でもしっかりとパーマが出せるように仕上げます。


▼カルテ▼

髪質:クセ有り。1回だけカラーしていて毛先が少々パサつき気味。しかし、パーマは初めてなのでダメージはそれほど深刻ではない。

毛量:多め。

ダメージ:2(5段階中)

BEFORE


▼準備▼

ロッド:27~23mm ANIONロッド (空洞のあるロッドなので水洗がしやすく、乾燥もさせやすい為)

還元剤:チオ システアミン

処理剤:ケラチン コラーゲン CMC 酸リンス

▼施術開始▼



まずは、毛先のパサついてる部分にCMC&コラーゲンを入れます。
CMCを入れる事で髪に油分を補給し、水分や薬剤の通り道を作ります。
さらに保湿成分のコラーゲンを入れてしっかりと保湿。
今回のモデルはそこまでダメージを感じないのでケラチンはまだ入れません。



ウェーブの欲しい部分にコスメ系のシステアミンを塗布。
ウェーブのいらない部分には絶対に薬剤を付けないように注意する事。



ウェーブの欲しい部分に重ねてチオの薬剤を塗布する。
システアミンとチオは毛髪内部で作用する場所が違う為、重ねて付ける事でよりしっかりしたリッジが期待出来る。
(この時、チオとシステアミンのPHが同じである事が前提です。原則としてメーカー推奨の物を使用する。)



軟化時間はもちろん18分!この時間以内に巻き終わればOKです。早めに巻き終われば、残りは放置時間に・・・。



ワインディングです。ノーテンションが基本。パーマはテンションではなく、薬剤の力でかける為、不要な力は入れない方が髪に優しい・・・。


巻き終わり・・・。すべて「平巻き」で毛先から根元まで巻き込んでいますが、薬剤を塗布している位置が違う為、其の出方は様々。特にハチ周りにはボリュームが出ないように注意しながら巻いています。



根元まで巻き込んでいますが、根元4cmほどは薬剤が付いていない為「ゴム跡」はつきません。その為、スティック等は不要です。



この時点で8分ちょっと余っていますが、これが放置時間。冷暖房などの風が直接当たっていなければ「キャップ」は不要です。



タイマーが鳴ったら中間水洗に入りますが、その前に「ケラチン」+「CMC」+「水」の「ケラチン水」を作っておきます。



水洗前に「ケラチン水」で流して、毛髪内部のタンパク質の流出を防ぎます。



水洗にはいります。水圧は優しく・・・でもしっかりと流して一剤の力をしっかりストップさせます。



水洗ですでにバッファー効果もありますが、ダメ押しに酸リンスでしっかりとバッファーしておきます。



終わったらしっかりとタオルドライで、ロッドを一個一個丁寧に拭きます。



「クリープ」開始です。この状態で、毛髪内部ではゆっくりとコルテックスの移動が始まっています。
全体に「ケラチン」をいれて、クリープ後のカール形成をしやすくします。
今回は「お釜型ドライヤー」を使い、温風によるクリープ(エアウェーブ的考え)をおこないます。
(場合によっては「パルッキー」を使って質熱を加えたり、「遠赤」を使って熱を加えたりしますが、今回はしません。)

{高温5分⇒中温16分⇒冷風5分}



しっかりとクーリングまで終わったらカールチェック。
しっかりと乾燥している事を確認します。(出したいウェーブによって乾燥度合いは変えます。)



2剤塗布。パーマは2剤でかかります。非常に重要なので一個一個丁寧にしっかり付けましょう。
2度付けする事で、より付けムラを無くします。

{5分+5分}



水洗後の仕上がりです。大き目のカールがくっきり形成されているのがわかります。



ドライ後の状態です。ウェット時とカールの大きさがほとんど変わらない事がわかります。




【完成】
しっかりとした大きなカールがくっきり残っています。
いわゆる「形状記憶」のような状態なので、スタイリング剤をさほど付けなくても、トリートメントオイル等で艶を出すだけで簡単に仕上がると思います。



【施術&コメント アミーコーポレーション  泉 健太郎】

  • 2009.01.21 Wednesday
JPA-K的パーマ術その①「18分軟化」
 JPA九州支部では、毎月集まってパーマの勉強会をしている訳ですが・・・・
いやぁ~毎回勉強になります。

しばらく更新お休みしてましたが、これからまたバリバリ更新していきますよ!!!!

・・・そこでまず手始めに、パーマ理論の考え方から。

皆それぞれ「パーマ」に対する考え方ってあると思うんですけど、JPA-Kでは一応ベーシックを決めてます。

それは・・・

①髪はパーマの1剤を付けてから約18分で軟化する。(硬毛、撥水毛の場合、22分ぐらい?)

②毛髪内部の水分量・薬液量・処理剤量のバランス

③パーマの出かたと回転数(ロッドの大きさ)の関係

④ノーテンション




①の「18分軟化」・・・・に関しては色んな意見があると思いますが、パーマ剤の裏書に書いてある「15分」とか「20分」とかを目安に、ダメージ&イメージのバランスが最も良い時間と考えています。

・・・と言う事は、ロッドオンした状態での後付けは基本的にNG!
薬剤後付けでの「最初に付けたロッド」と「後から付けたロッド」との時間差が、軟化時間に関わってくるからです。

薬剤は先に付ける「つけ巻き」で、出来るだけ時間差が無いように素早くしっかりと塗布する事が、軟化の時間差を最も小さくします。

もちろん、塗布はパーマが欲しい部分のみに正確に塗布していきます。
無駄なダメージや無駄なウェーブをつくらないのも、絶対に重要なポイントです。


最大のイメージと最小のダメージが「18分」の理由です。