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お気に入りの夏休みの過ごし方は?


3年前からサーフィンにはまっているので、やっぱり海かな。去年は半日でも時間があれば海に行っていました。初めて挑戦したとき、ボードを押してもらったら、スーっと波に乗れたんです。水の上を歩くような、生まれて初めての感覚! 私は東京生まれの東京育ちで、もともとは都会が大好きだったの。夜はクラブでお酒を飲んで、みんなとイベントでわいわい遊ぶのが楽しかった。でも仕事で悩んだ時期、サーフィンがあったことで自分のバランスの取り方がわかった気がする。自分が何をしたら幸せなのか、心地よいのか…。そこから今のようなライフスタイルが始まったのかも。東京にずっといると、たくさんの情報に囲まれて、嫌でもいろいろなものが流れ込んでくるじゃないですか。仕事でよい表情をしたいと思ったら、詰まってしまったものを発散しないと。だからサーフィンに限らず、オフには自然のあるところに出かけたくなります。


環境に関して取り組んでいることは?


マイ箸や水筒を持ち歩くとか、小さなことばかりですが、自分なりにできることはちょこちょことやっています。あとは、石けんや洗剤は環境にやさしいものを選ぶとか…。いらない紙や広告をチョキチョキ切ってメモ帳にしたり。身の回りのことが多いですね。

スタジオでのファッション撮影って、紙コップやペットボトル、お弁当の容器など、ゴミがたくさん出るじゃないですか。そんな中でマイ箸を持っていると「すごいね」って言われるんですけど、意識さえ向けば簡単にできることばかりなんです。お箸はただバッグに入れておけばいいし、水筒だって、朝お茶を飲むときに入れればいいだけ。少し前に、ご主人がスウェーデン出身というご夫婦の著書『うちエコ入門』(宝島社)という本を読んだのですが、スウェーデンでは日本と比べて環境教育の質が全く違うんです。たとえば、庭には当たり前にコンポストがあって、生ゴミを肥料に変えているのですが、着なくなった洋服まで刻んで土に返しているんです。私も将来やってみたいですが、今はまだ無理…。でも、これはきっとマイ箸や水筒を持ち歩くことをすごいと思う感覚と同じなんでしょうね。もうひと段階、意識をステップアップさせて、やってみたら意外と簡単にできるかもしれない。


ピープル・ツリーの役割は何だと思いますか?


普通に過ごしていると、自分の買ったものがどこでどういうプロセスを経て作られているかは分からない。ピープル・ツリーの商品はそういう背景が全部わかって、しかもそれぞれのプロセスに環境のため、人のためという意味がある。商品を手にする人がそれに気づくように働きかけてくれる役割は大きいです。

あと手仕事で作っているのがすごい。私も大学でアパレルの勉強をしたり、自分でアクセサリーを作っていたこともあり、手作りのものが大好きなんです。工場で作る完璧な美しさも素敵ですが、手作りのものにはぬくもりや味があります。3年前に友人のウェディングドレスをがんばって作ったのですが、本当に大変で…多分もう無理(笑)。それを知っているから、職人への憧れや尊敬があります。どれだけ手間や時間がかかるのか分かると、大切にしたいと思いますよね。


フェアトレードは、貧困問題解決のためのツールになると思いますか?


なると思います。そうなるために国の施策で税金をもっとフェアトレードに使うようにすればよいと思う。貧困問題は一企業が頑張るのではなくて、国単位で取り組まなければいけないと思います。税金の使い方は国によって違うと思いますが、環境や貧困問題が改善できるよう、使い方のバランスを考えて欲しい。日本の人がフェアトレードに使うお金が少ないのは、フェアトレードに対して国や政治の意識が足りていないからです。


若い人は社会問題や環境問題に十分な関心をもっていると思いますか?


私自身、以前は環境のことに関心がほとんどなかったです。でも、サーフィンをするようになってから、海がこんなに汚くなっていること、環境が壊されているってことに初めて気づいたんですね。今の若い人たちは自然に触れる機会も少ないし、便利なものが当たり前に揃う中で暮らしているから、社会的な問題に関心をもつきっかけがないんじゃないかな。子どもの頃から、きちんと自然や社会的なものに触れていれば、大人になってから考えるベースになる。子どもの頃からの教育が大切だと思います。


フェアトレードの商品を買いますか?


お茶、コーヒー、チョコレート(※秋冬限定)など、食品をよく買います。おいしくて安全だし、フェアトレードというすばらしいシステムを多くの人に広めるには、買うことでサポートしていかなくちゃって思うんです。友達へのプレゼントにもよく選んでいます。カードを添えて、商品の作り手の話を伝えることで、フェアトレードのことをちょっとでも知ってもらえたら嬉しいと思います。


もし、ひとつだけ世界の何かを変えられるとしたら、何を変えますか?


人間の暮らしと環境のバランスをとって、私たちの生き方を、もっと自然を大事にするものに変えたい。自然に感謝の気持ちをお返ししたいです。私たちは、自然から贈り物をもらってばかりですよね。空気や水、食べ物。海を見ているだけでも心が癒されます。でも、自然を汚してばかりで、何もしてあげることができない。ありのままの自然がいちばん美しいし、自然のあるべき姿をそれ以上美しくすることも、壊してしまった自然本来の姿に戻すことも難しい…。だから、ひとつだけ何かを変えられるとしたら、自然のために本当のお返しができるようになりたいです。


どんな生き方が理想ですか?


小学校5年生まで日本の公立小学校に通っていたのですが、6年生から高校卒業まではインターナショナルスクールで過ごしました。インターナショナルスクールは独特な雰囲気があって、それまで日本の教育で育った私には、周りの友人たちの自己主張の強さにびっくり! 留学したアメリカの大学はもっとすごくて、「言いすぎでは!?」というような世界で(笑)。でも両方の世界を知ることで、いろいろな考え方ができるようになりました。私は親が海外の出身だったり、インターナショナルスクールやアメリカの大学で過ごした時間が長いこともあって、完全な日本人でもないし、完全な外国人でもない。でも、ひとつのカルチャーに偏らない見方ができるのは強みだと思うんです。自分のバックグラウンドを活かして、バランスのとれた生き方ができるとよいなと思っています。



田沢美亜(たざわみあ)

モデルエージェンシィFriday所属。国内外のショー、広告、雑誌などで幅広く活躍中のファッションモデル。日本のインターナショナルスクールを卒業後、アメリカの大学でファッションを勉強。趣味はサーフィン、アクセサリー作り、料理、絵を描くことなど。

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