私と3Bjunior #2 真山りか、安本彩花、柏木ひなた(私立恵比寿中学)の場合

私のアイドル道

──3人はスターダストに入った時期もエビ中に入った時期もバラバラですよね。それぞれどういう経緯で事務所に入ったのか教えてください。

真山りか エビ中結成が2009年だから、2008年かな? 「春の川崎オーディション」というのがあったんですけど、私は会場に行けなくて。書類だけ送ってたらいつの間にか受かってて(笑)。その前にいくつかほかの事務所のオーディションも受けたんですけど、全滅だったんですよ。これで終わりにしようと思って受けたのが「春の川崎オーディション」だったんです。

──自発的に受けてたんですね。当時の目標はなんだったんですか?

真山 そのときは女優さんになりたくて。小さい頃はモーニング娘。さんになることが夢で、ずっと歌手になりたかったんですけど、小学校高学年のときに「ごくせん」(日本テレビ系)の仲間由紀恵さんに憧れて、女優を目指すようになりました。

安本彩花 私は原宿に家族でお買い物に行ったときにスカウトしてもらいました。最初はよくわからなくて、お父さんがギターをやってるからスカウトされたのはお父さんだと思ってたんですけど。

──ギタリストとして(笑)。

安本 あとでお母さんに聞いたら「あなたよ」って。お父さんにも「いつもテレビを観て踊ったりしてるし、やってみたらいいんじゃないか?」って言われたので、やることにしました。それが小学校4年生の頃で……。

──それまで「芸能人になりたい」って思ったことは?

安本 なかったです。なんになりたかったんだろ……。でも私、ちっちゃい頃ぽちゃぽちゃしていて(笑)、小2でダイエットしたんですよ!

真山 アハハハハ(笑)。小2でダイエットって意味ないでしょ!

安本 今思えばその頃から私のアイドル道は始まってたのかなーって。

柏木ひなた 私はクリスマスに家族で表参道のイルミネーションを歩いているときにスカウトされて。実はその前にもほかの事務所にスカウトされたんですけど、テストを受けたらダメになったんですよ。だけどもう1回チャレンジしてみようと思って、歌のテストを受けたら合格しました。

──歌を買われて合格になったと。

柏木 はい。ずっと歌が好きだったんですけど、芸能界に入りたいとはあまり思ってなくて、それまでは普通にお家で歌ってればいいなって思ってたんです(笑)。

それぞれのエビ中ヒストリー

──そうやってバラバラに入ってきた皆さんが、今はエビ中のメンバーとして一緒に活動していると。真山さんはエビ中の立ち上げから参加してるんですよね。

真山 はい。ももクロの路上ライブを観させてもらったときに、当時のマネージャーさんが「あなたもレッスンの一環としてたぶんこういう活動をすることになるから」って言われたんです。その半年後ぐらいに「新しいグループを作ります」って言われて、オーディションを受けて最初に5人が集まりました。その中には瑞季もいて。こんなに長く続くグループだとは聞かされていなくて、最初から期間限定グループとして集められたんですよ。2009年の夏限定なのかなと思ってたら、そのあとに彩ちゃんとなっちゃん(杏野なつ)が入ってきて「アレッ?」みたいな(笑)。

──わりとフワッとしたスタートなんですね。芸能界自体にフワッと入ってきた安本さんは(笑)、エビ中にどういう経緯で“転入”することに?

安本 私となっちゃんはその前にみにちあ☆ベアーズにいたんですけど、3Bで一緒にレッスンしてた瑞季とか真山がエビ中で活動してるのがうらやましかったんですよ(笑)。いつもお父さんに「エビ中ー、入りたいよー」って言ってたんです、実は。理事長先生に「『Pink Generation』という新曲ができたから覚えてきなさい」って言われて、なっちゃんと一緒に行ったら「じゃあ明日からボイトレね」って。

──念願叶ってのエビ中加入だったんですね(笑)。

真山 そんなに思っててくれたんだね(笑)。

──柏木さんはエビ中が期間限定グループとしての試運転を経て、ある程度形になったところでの転入でしたよね。しかも「歌えるメンバーがやってきた」という期待のルーキー扱いでしたが。

柏木 最初の歌のテストのとき、理事長先生にいきなりエビ中の話をされたんですよ。「エビ中って知ってる?」って言われたから「……知りません」って答えて(笑)。「一度見学に来ない?」って言われて行ったのが、彩ちゃんの誕生日のイベントで、トマトのケーキの日だったんですよ。石丸電気の。

真山 あー! あったあった。

柏木 背がちっちゃいからみにちあのメンバーと間違われました(笑)。そのあとから一緒にレッスンを受けるようになって。最初に出たのは、なる(宇野愛海)が転校を発表した日で、なるが感動的な手紙を読んでいい雰囲気のところにガラガラって入っていくみたいな感じで……。最初はたった1人の研究生だったから。

真山 あとにも先にも研究生はひなただけだよね(笑)。

SSAを乗り越えて

──フワッとしたスタートながら、だんだんとメンバーそれぞれの個性や立ち位置が見えてきたことで、グループとしての強度が増してきたと思います。その立ち位置は自然と見えてきたものですか?

柏木 うーん、どうなんだろう。

真山 みんな未だにポジションがわからなくて迷走中です(笑)。

──「みんなでバランスを取っていこう」と話し合いをすることもなく。

真山 エビ中ってホントに話し合いというのをしたことがなかったんです。話し合うようになったの最近だよね。SSA(2013年12月8日の埼玉・さいたまスーパーアリーナ公演「私立恵比寿中学 年忘れ大学芸会2013『エビ中のスター・コンダクター』」)の前から「このままじゃ危ないよね」って話し合うようになって。

──本当に最近ですね(笑)。SSAは本当に素晴らしいライブでしたし、エビ中のフワッとした魅力を残したまま、あの大舞台にふさわしいパフォーマンスが展開されていたことに、ほかのグループにはないエビ中の強さを感じました。フワッとしていることは弱点のはずなのに、それが個性、強さになっているというか。最後はめったに涙を流さない安本さんまで泣いてましたけど。

安本 SSAは今まで以上にレッスンをしっかりやって、エビ中だけじゃなくスタッフさんも今まで以上に一生懸命で。それで当日「フレ!フレ!サイリウム」でゴンドラに乗って、ファンの方がサイリウムを振ってくださっているのを間近でみたときに「おーみんながんばったなー」と思ったら涙が出てきちゃって(笑)。

真山 3時間あっという間だったね。でも終わったあともぜんぜん実感が沸かなくて。家に帰ってアニサマ(アニメソングアーティストが一堂に会するイベント「Animelo Summer Live」。さいたまスーパーアリーナを拠点に毎年夏に開催されている)の映像を観たんですけど、ホントにここに立ってたのかなって。

柏木 私は終わってからずっとニヤニヤしてました(笑)。帰りの車の中でも「あー終わっちゃったんだー」って。