ご家庭の薬箱には必ず入っているであろう「マキロン」。これが“ニキビに効く“と言う記事や口コミを見かけます。切り傷・擦り傷などの殺菌消毒でよく使用される薬ですが、ニキビにも効果があるのでしょうか?今回は、マキロンの効能とニキビに対して効果があるのかを検証していきます。
マキロンとは
マキロンには通常2種類あり、「マキロン」と「マキロンs」があります。
「マキロン」は医薬部外品なので、コンビニなどでも購入可能。「マキロンs」は医薬品なので、薬局でのみ販売されています。この2つの成分には違いがあり、医薬部外品の「マキロン」は、その成分の半分が消毒作用に特化しており、痔にも用いられる医薬品の「マキロンs」は、よりデリケートな部分にも使えるようです。
下記に「マキロン」と「マキロンs」の成分を記載します。
マキロン【指定医薬部外品】
【効能・効果】
切傷、すり傷、さし傷、かき傷、靴ずれ、創傷面の洗浄・消毒
【主成分】(100mg中)
ベンゼトニウム塩化物 50mg(消毒)
[添加物]
エタノール、リン酸二水素Na、リン酸水素Na、香料、チモール、l-メントール
マキロンs【第3類医薬品】
【効能・効果】
切傷、すり傷、さし傷、かき傷、靴ずれ、創傷面の殺菌・消毒、痔疾の場合の肛門の殺菌・消毒
【有効成分】(100ml中)
ベンゼトニウム塩化物 100mg(消毒)
アラントイン 200mg(皮膚の再生を助ける)
クロルフェニラミンマレイン酸塩 200mg(炎症を抑える)
[添加物]
エタノール、リン酸二水素Na、リン酸水素Na、香料、チモール、l-メントール
上記2種類のうち、今回は特にニキビへの効果が期待できそうな医薬品の「マキロンs」に関する効果・効能、口コミをご紹介します。
みんなの マキロンs ニキビへの使用例
人気コスメサイト「@コスメ」の口コミでも話題になっています。その口コミの中で、特に多かったニキビへの使用例や感想などピックアップします。
【使い方】
- 綿棒にマキロンをつけてチョンチョンとニキビ部分のみ塗布する。
- コットンを小さく切ってマキロンを浸し、しばらくニキビに貼り付ける。
- コットンにマキロンをつけ、それで顔一面拭き取る。
など…
【使用した感想】※一部口コミより抜粋
良かった例
- ニキビがわりと早く治る
- 出来はじめのニキビに塗ると化膿せず、跡も残らず治る
- ニキビの赤みを沈静化してくれる
悪かった例
- かえってニキビが悪化した
- 皮膚がゴワゴワになった
- 短期間でくり返し使うとニキビが悪化する
初期段階のニキビで部分的な使用は効果あり!
「@コスメ」に投稿されている口コミの中で、マキロンがニキビに効果があったという意見を調べてみると、初期ニキビに部分的に使用することで、効果を発揮したという内容が多く見受けられます。ただ、さらさらの液体であるという事と揮発性(きはつせい)の高いエタノールが含まれている事から、成分がその場にとどまる時間は非常に短いです。よって、ただ付けるというよりも小さく切った滅菌コットンなどに染み込ませて、短時間ニキビ部分にのみ貼り付けるなどの工夫が必要のようです。
エタノールに弱い、敏感肌・乾燥肌の方は要注意!
口コミの中で一番使用例の多かったのは、マキロンでの「コットンパック」です。この口コミの中で、効いたという方も肌に合わなかったという方も共通しているのは、「長く貼ると皮膚がかぶれる」という点でした。
その原因として、添加物の中で最も多く含まれる「エタノール」が考えられます。エタノールは非常に揮発性(きはつせい)が高いため蒸発するときに肌に必要な水分まで一緒に奪ってしまい皮膚が乾燥します。さらにこれはアルコールの一種であるため刺激が強く、アルコールに弱い方やアレルギーの可能性がある方は、刺激に負けてかぶれてしまいます。顔の皮膚はただでさえ薄いうえ、刺激に敏感なニキビ肌ですので、注意が必要です。
また、「顔一面拭き取る」という使用例もありましたが、殺菌滅菌作用が強く、皮膚に必要な常在菌をも殺してしまうことになりますのでおすすめはできません。
私のマキロンs体験記
私もニキビに悩まされた頃、いろいろ試した中のひとつがマキロンsでした。
その頃は運動系の部活や受験などに日々奮闘しており、肌を気にする暇があまりなかったせいか、キメが荒く脂性肌で、Tゾーンによくニキビが出来ていました。
大きな赤ニキビが、特に鼻周りと眉間に多くとても目立つため、毎朝鏡を見るたびに学校に行くのが嫌でした。
触ってはいけないと周りには硬く注意をされていましたが、気になり過ぎてどうしても無意識に触ってしまうことが多かったと思います。腫れが酷いため、早く治したくて殺菌しようとマキロンsを使用してみることにしました。
そこで私の試した方法は下記の2パターン。
[1.ニキビの上から綿棒で塗布]
さっぱりするような、スーッとする感覚が効きそうな気がしたのですが、乾燥が酷くなり、かえって赤みと炎症が増しました。
[2.一度潰して(※)角栓を出してから塗布]
まず痛みがあり(傷口を消毒する時と同様の鋭い痛み)、暫くすると赤みが増し、毛穴がふさがるやいなや、角栓は無くなるも赤みだけが残り、更に熱を保ち腫れました。
※ニキビを潰すのはタブーですが、当時の私にはそれが早く治る近道のような気がしていました。
【効果が得られなかった理由】
▲試した頃にはすでに悪化していた
使おうと思った時はもう既に赤く腫れて炎症も重く、初期ニキビに有効であろうマキロンではどうにもならない状態だったのだと思います。結局その後、皮膚科を受診しました。
▲体質的にアルコールが合わなかった。
使用した頃はよく分かっておりませんでしたが、実はアルコールアレルギーでした。それに気づかず使用したため、肌が炎症しかえって傷を悪化させてしまいました。
▲インナードライ肌であったこと。
中学・高校とテニスに明け暮れていた私は、紫外線対策など全くしておらず、日焼けし放題でその後のケアを一切しておりませんでしたので、皮膚は硬く、ザラザラとしており、表面上はテカテカと脂が浮いている状態でしたが、角質層はカラッカラ。結果、使用後の乾燥が酷く、肌を痛める結果になってしまいました。
まとめ
実際に個々人の肌で試してみないとはっきりとは分かりませんが、使用後よく保湿するようにすれば初期のニキビには有効なのかもしれません。しかし私のように、症状が比較的重い、エタノールが肌に合わない、乾燥肌である、などの場合には肌質に合わないこともあるでしょう。マキロンはあくまで「消毒剤」でありニキビの治療薬ではないので、ニキビケアとしての手段としてはあまりおすすめできません。
やはりニキビを治したいと考えているのであれば、ニキビ治療に特化したものを使用する方が良いでしょう。