オーガニック野菜、オーガニックコスメ、オーガニックコットン、オーガニックカフェ… と、最近”オーガニック”とつくものが多く目に入ってきますが、「オーガニックっていったい何のこと?」と聞かれると、ふと答えに困ってしまう方が多いのではないでしょうか?
そこで今日は「オーガニック」とは何かについて、基本的なことをまとめてみました。
オーガニックって何?
まずは手始めにオーガニックという言葉を辞書でひいてみると、
1. 有機体の。「―コンパウンド(有機化合物)」
2. 化学肥料や農薬を使用しない野菜や、添加物を入れていない食料品などをさす言葉。「―パスタ」
3. インターネット上の各種サービスで、有料広告を介さないこと。 検索結果で検索連動型広告を含まない部分や、ソーシャルメディアで広告を介さず配信される記事などを指す。 「オーガニック検索」「オーガニックリンク」
(デジタル大辞泉より引用)
と定義がかなり広範囲にわたっているのがわかります。
一般に使われるオーガニックというのは、〈有機の〉という意味で、農薬や化学肥料を使わず有機肥料によって生産された農産物のことを指します。 「有機農法」「有機栽培」「有機野菜」「有機農産物」という言葉で表現されるものを、「オーガニック」と呼んでいます。
化学肥料や農薬を使用しない農作物の他には、「オーガニックビーフ」「オーガニックポーク」「オーガニックチキン」などの畜産物や、オーガニックな素材を使った「オーガニック食品」、そして「オーガニックコスメ」などもオーガニックという言葉で表現されています。
そしてさらには、インターネット上の各種サービスで、有料広告を介さないで、有機的につながるという意味から「オーガニック検索」「オーガニックリンク」という風にも使われています。
オーガニックはいつ生まれたの?
それではこのオーガニックという言葉はいつ生まれたのでしょうか??
この世に農薬や化学肥料が生まれる前は、世界中がオーガニック。 アメリカも日本も中国も、地球の裏側にあるアフリカも…。 ですから昔はオーガニックという言葉は必要がなかったのです。
人間が農業をはじめたのはおよそ1万年前。 この時から人間と病害虫との厳しい戦いがはじまりました。
大昔から病害虫防除に植物などから採取した薬剤が用いられてきましたが、残念ながら効果がないか非常に効果が弱く、そのうえ大量生産することもできなかったので、一般に販売されることもありませんでしたが、1700年ごろに欧州で除虫菊の粉で作物を害虫から守ることができることがわかり、商品として流通し始めたそうです。 除虫菊は渦巻き型の蚊取り線香の原料として、みなさんもなじみがあるものです。
農薬の誕生
その後、1851年にフランスで石灰と硫黄を混ぜた物(石灰硫黄合剤)に効果があることが分かり、次いで1880年頃にはボルドー液が発見されました。 これは硫酸銅というものに石灰を混ぜた物で、毒々しい色をしていることからブドウの盗難防止のためにまいたところ、病気が発生しなかったことが偶然わかり防虫剤として普及しました。
そして、1800年アメリカでも青酸や亜ヒ酸、硫酸ニコチン(タバコの成分)が使われ始めました。
その後、20世紀に入り農薬や化学肥料の大量生産がはじまり、それらを使う慣行農法《化学農法)が世界的に広がりをみせはじめます。 日本でも1961年に農業基本法が制定され、化学肥料や化学合成農薬の使用、作業の機械化が大きく推進されました。 これらは農地の単位面積あたりの収穫量の増大に効果があるので、小面積の農地しか持たない多くの農家にとって朗報であり、積極的に導入が進められました。
これまで、来る日も来る日も腰をかがめて駆除し続けてきた虫や雑草が、薬を撒くだけで一瞬でいなくなる!! 「農薬」は農家さんにとっては、まさに「魔法の薬」でした。 しかも国が大きな予算をつけて、バックアップをしてくれるのですから… 労働時間が少なくなるだけではなく、収穫量が飛躍的にあがり、収入も増加することから、日本中の農家さんがこの慣行農法に転向していきました。
オーガニック農法
でもメリットの大きい事はデメリットも大きいというのが世の常。 長年にわたって化学肥料や農薬・除草剤を使い続けると、自然の生態系に悪影響があることが次第に解ってきたのです。
そこで、この農薬や化学肥料をつかった慣行農法をやめて、昔ながらの自然のしくみに沿うを農法に戻ろう!ということから、「オーガニック(有機)農法」という言葉が生まれたわけです。 ですから、オーガニックという言葉が生まれたのは、農薬や化学肥料がこの世に生まれた以降ということになりますので、とっても新しい言葉というわけですね。
実は日本の農薬の使用量は世界一。 オーガニック先進国アメリカに比べると、農薬の使用量はなんと8倍だそうなのです。 このままでは、日本で安心&安全な農作物ができなくなる日が来るかもしれないというは、なんとも悲しい現実ですね。
オーガニック・ブームをオーガニック・ムーブメントへ進化させたい!!
生命エネルギー溢れるオーガニック玄米や野菜を食べるたびに、私はそう思うのです。