かぜの初期症状に効果的?!話題の「ゼナジンジャー×葛根湯のお湯割り」について

近年インターネットで「ゼナジンジャー×葛根湯のお湯割りがかぜに効く!」が話題になっているのをご存知でしょうか?安全性や副作用の注意点などを解説!

はじめに

成分の強い市販薬2つをかけ合わせて大丈夫なのでしょうか?
この記事ではそれぞれの成分を細かく見ていきながら副作用や注意点も合わせて、体にどのような作用をもたらすのかについて検証していきたいと思います。

 

まず、「お湯で飲む」は体をあたためるので大正解◎!

ゼナジンジャーも葛根湯もお湯に溶いて服用すること自体は大正解です。
ゼナジンジャーには名前の通り、ショウガ(生姜)が配合されています。
生姜は体をあたためる効果があり、お湯で割ることでその効果が増します。

同じく葛根湯もお湯で飲むのは◎!
現在は液体のものや錠剤など飲みやすくなっていますが、もともと「湯」のつく漢方はお湯に溶いて飲むのが本来の服用法です。
こちらもゼナジンジャーと同様にお湯で飲むことで体を温める効果が増し、かぜ症状からの回復を助けてくれます。

 

では、ゼナジンジャーと葛根湯のそれぞれの成分をみていきましょう。

ゼナジンジャーに含まれている成分

1瓶(50mL)中

成分名分量
カンゾウ(甘草)37.5㎎(甘草150㎎に相当)
ショウキョウ(生姜)チンキ0.6mL(生姜120㎎に相当)
ケイヒ(桂皮)0.3mL(桂皮300㎎に相当)
タイソウ(大棗)70㎎(大棗230㎎に相当)
シャクヤク(芍薬)30㎎(芍薬120㎎に相当)
ジオウ(地黄)150㎎(地黄300㎎に相当)
トウキ(当帰)0.05mL(当帰50㎎に相当)
オウギ(黄耆)0.3mL(黄耆300㎎に相当)
ニンジン(人参)90㎎(人参600㎎に相当)
ムイラプアマ15㎎(ムイラプアマ300㎎に相当)
ハンピ反鼻チンキ1.25mL(反鼻250㎎に相当)
ブクリョウ9.6㎎(茯苓300㎎に相当)
ロクジョウチンキ1.08mL(鹿茸300㎎に相当)
イカリ草 100㎎(淫羊 1000㎎に相当)
タウリン500㎎
リボフラビンリン酸エステルナトリウム(ビタミンB2)5mg
ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)5mg

ブラジルの強壮生薬ムイラプアマと日本にも古くから伝わる滋養強壮に効果的な各種動植物性の生薬、
疲労回復に人気のタウリン、元気の潤滑油となるビタミンB群が配合されています。
カフェインが配合されていないので眠りにつく前にも安心して服用することができます。
トウキ、ジオウ、オウギ、ブクリョウ、ニンジンなどは血を補い体を温め体力の回復に効果的な漢方です。

 

葛根湯

風邪の引きはじめと言ってもいろいろあります。
葛根湯はかぜの初期症状でも
「体がだるくて寒気がする。とくに汗は出ていない。頭も痛いし肩こりがひどい。」といった初期症状に適応します。
なので、たとえば
「ひどく衰弱してノドの痛みや関節痛があり、汗が多く出る」
と言った症状には不向きです。
逆に薬に負けてだるくなったり、気持ち悪くなってしまう場合があるのでそのような時は葛根湯の服用は避けましょう。
葛根湯は体を温めて発汗を促し、頭や関節の痛みを鎮めるのに適した漢方薬です。

流行りの「お湯割り」にするには液体の葛根湯が人気のようです。ですので、人気のある「ツムラ漢方内服液葛根湯」の成分でみていきたいと思います。
今回はゼナジンジャーと合わせた場合の分量を量るため、1本中の分量を算出しました。
通常の用法・用量は1日3本(90ml)です。

1本(30mL)中

成分分量
カッコン約266㎎
マオウ約133㎎
タイソウ約133㎎
ケイヒ100㎎
シャクヤク100㎎
カンゾウ約66㎎
ショウキョウ約33㎎

 

やっぱり危険?!「ゼナジンジャー×葛根湯」

共通する成分は桂枝湯(タイソウ、ケイヒ、シャクヤク、ショウキョウ、そしてカンゾウ)と呼ばれる漢方の成分でした。
(ちなみに桂枝湯にカッコンとマオウを加えたのが葛根湯です。)
ですので共通する成分を軸にその他の特徴成分と照らし合わせてみると・・・。

ゼナジンジャーが強壮作用で疲労感を回復し、葛根湯が風邪に伴う関節や筋肉のこわばりを解消、
お湯で混ぜて服用することで双方が持つ体を芯からあたためる効果がより期待できる。

と言ったところでしょうか。ただし、やはり副作用も考えられます。

偽アルドステロン症に要注意!

上記のようにゼナジンジャーと葛根湯はいくつか成分が重複しています。
各成分には1日の摂取量の目安がありますので、摂取量を超えると副作用の危険があります。
特に注意したいのがカンゾウです。成人のカンゾウの1日の摂取量の目安は500㎎。
二つを合わせて飲んだ場合ゼナジンジャーと葛根湯に含まれるカンゾウの量は約216㎎。

摂取量の目安は超えていませんが、1日量の半分弱を1回で摂取することになります。

カンゾウを大量に摂取をすると「偽アルドステロン症」を引き起こす場合があります。
「偽アルドステロン症」とはカリウムが体外に排出されることが原因で体液量のバランスがくずれてしまう疾患です。
もし次にあげる症状があらわれたら医師の診療を受けてください。

  • 筋肉の脱力感・痛み・ひきつり
  • 高血圧やむくみ
  • 頭痛、頭重

かぜ薬を飲む場合も同様で「カンゾウエキス」もしくは「グリチルリチン酸~」「グリチルレチン酸~」と表記されているものは甘草由来の成分です。
よく確認するようにして下さい。

やはり、薬同士をかけ合わせているので1度の成分量が多く肝臓へおおきな負担をかけてしまうことが懸念されます。
市販薬は販売されるまでに様々なテストをし、最も体に負担の少ない状態で店頭に並んでいます。
用法・用量を守って服用することがもっとも効果的だと思われます。

 

「ゼナジンジャー」、「ツムラ内服液葛根湯」の購入と価格について

ゼナジンジャー、及びツムラ内服液葛根湯は【第2類薬品】なので薬局薬店、薬剤師または登録販売者のいるドラッグストア、インターネット通販で購入できます。服用の際は添付の説明書を必ずよく確認してくださいね。

★ゼナジンジャー★
ゼナジンジャーの単品での最安値は604円(税込)でした。複数本での購入がお得なようです。

用法・用量

大人(15才以上)1日1回1本(50mL)を服用してください。

15才未満は服用しないこと

年齢1回量服用回数
成人(15才以上)1本1回
15才未満×服用しないこと

大正製薬ゼナ ゼナF0-ジンジャー 50ml×10 [指定医薬部外品]

商品価格:¥ 4,663

 

★ツムラ 漢方内服液葛根湯★
こちらは1日分3本入りで380円(税込)~でした。

用法・用量

年齢1回量服用回数
成人(15才以上)1本3回
15才未満×服用しないこと

市販薬は用法・用量を守って正しく服用しましょう

医薬品同士をかけ合わせて使うことはオススメできませんが、ゼナジンジャーも、葛根湯もかぜの初期症状の体力回復や、症状の鎮静に期待できるお薬だと思います。
状況に合わせてそれぞれを服用してみてください。
先述したとおり、かぜをはじめ体にあらわれる症状は人によって様々です。
様々な噂や民間療法がありますが、安易に飛びつかずそれぞれの体質や症状に合わせて自分に合ったものを選ぶようにして下さいね。

不安な時は医師、薬剤師または登録販売者によく相談してみましょう。