ワキガケアをする手段として、手術を受けることを考える方も多いのではないでしょうか?
「どれくらい費用がかかるの?」「成功確率は高いの?」と様々な懸念があると思いますが、ワキガの手術は保険適用外だと20〜30万円、保険適用だとしても5万円〜10万円と高額で、成功確率も明確には分かりません。
ワキガケア初心者の方は、“手術をしたら確実に治る”と誤解をしているケースがよくありますが、外科手術をしたとしても、細胞の取り残しや細胞の再発の可能性も十分あるので、高額な費用を掛けたのにもかかわらずワキガが治らない場合ももちろんあります。

そこで、今回は実際にワキガ手術をした負け子の、手術を受けるまでの歴史と手術を受けた後どうなったのか、といったお話をご紹介致します。

一回目の手術

1回目:17歳
費用:15万円
手術方法:吸引法
手術時間:30分

負け子は念願のワキガ手術を受ける為、コンビニでバイトをしました。
友達はバイト代で可愛い洋服を買ったり遊んだりなどお小遣いを娯楽に使っている中、負け子はワキガでなくなる為に、もう誰からもクサいと言われないようにする為に、バイト代を必死に貯めました。
そしてやっとの事でお金が溜まり、とある美容外科に予約をしました。

 

手術当日の負け子、これが人生初の手術で終止緊張していました。
またよりにもよってワキガの手術だから死ぬほど恥ずかしかったことを覚えています。
手術台に寝て、ボーッとしてたら先生が入ってきて、『宜しくお願いします』と声を掛けられました。

でも、思春期の負け子はワキガの患者だと先生に思われたくなくて、聞かれてもないのに『ワキガじゃなくて多汗症なんです』と自己申告し、強がって『宜しくお願いします』と毅然に声を出しました。

手術をどのようにやるのか全て見たい負け子なのですが、ワキガの手術をこれからやって貰う事があまりに恥ずかしくて、目を全開に開けられずうっすらわずかに開けて作業を見ていました。

まず麻酔を打たれるのですが、脇全体に何度も針を出し入れされるのがかなり痛くて冷や汗がでました。
麻酔を打ち終わると、メスで脇の上部に5ミリ~1センチ程の小さな穴を開け、その穴からカニューレと呼ばれる医療用の細い管を入れて脇全体に分布されている汗腺を吸いとっていきます。

カニューレが動く度に、無くなりかけのジュースをストローで吸っているような『ズズズズズッ』という威勢のいい音がして、音が鳴る度に明らかに自分の脇から異物が吸い出されて、脇全体の質量が少なくなっていく感覚がありました。
手術も中盤になり、麻酔がしっかり利いていない部分にカニューレが入っていき、痛みでビクッとして再度追い麻酔を打たれ、もう一方の脇も同様に吸引をしてもらい手術が終了。

切開部分は溶ける糸で縫合してもらい抜糸の必要は無いのですが、圧迫するため脇に大量に綿を詰められガーゼでグルグル巻きにされ、痛み止めのお薬と消毒液を貰いました。
手術を受けたのは夏場でその時うっすら汗をかいてた負け子に、看護師さんはニッコリ笑いながら『圧迫は最低3日はして下さいね!あと、1週間はお風呂に入らないで下さい!傷口が開くので腕を上げるのは10日後にして下さい!』と、色んな制約をこなれた感じでスラスラ言われ、
負け子はその瞬間、『うそこんなアメフトみたいになってる圧迫を3日!?お風呂1週間入れないとか自分の匂いで死ぬっ!』など心の中で発狂しながらはいはいと謙虚に頷き、病院を出ようとした時、手術をしてくれた先生が手術室からひょっこり顔を出し『お大事になさって下さいね。』と笑顔で言われて死ぬほど恥ずかしかったです。
病気やケガの手術ではなく、ワキガの手術をして『お大事に』とか労られてる自分をちょっと呪いました。

家に帰った負け子は鏡の前でアメフト選手のような自分を眺め『これでワキガ人生とはおさらばだっ!』と今までの苦労を思い出し少し泣いていたのですが、夏場で顔から汗が大量に出てきてタオルで涙と一緒に拭いていた時、あることに気付きました。
『あれ、暑いのに脇に汗をかいてない・・・』
こんなに暑いといつもならすぐ脇がジメジメして汗をかき、放っておくと腕に垂れてきたり脇腹へ流れ落ちていくぐらい汗っかきだったのに、手術を受けてからは脇に汗を感じなかったのです。
麻酔で麻痺をしているだけかな、と思いガーゼの中に指を突っ込み確認したところ、やっぱり汗を一切かいていませんでした。
そしてその指を鼻に近付けてみたところ、ワキガの匂いが全くしなくなっていたんです!!
負け子は嬉しくて嬉しくて、一人で何を叫びながら舞いました。
もう自分はワキガじゃない、ワキガだと気付かれないようにする必要もない、
やっと普通の人になれた嬉しさで、今まで背負っていた肩の荷を下ろす事が出来ました。
また、この手術は匂いがなくなり汗を全くかかないだけでなく、術後の痛みがほとんどなく傷も小さい為、お風呂に入れない以外はダウンタイムが全く辛くなかったので、精神的にも非常に楽でした。

高校生の負け子は毎日Yシャツの上にブレザーを着て学校に行っていたのですが、手術を受けてからは脇に黄色い汗ジミを作ることはなく、一時間置きにトイレで制汗剤をプシューとやることもなく、快適な生活を送れました。
ワキガでなくなっただけでこんなにも世界が変わるんだと思い、気持ちにも余裕が生まれ、明るく前向きになれたし自分の事を少しだけ好きになりました。

 

 

が、しかし。。。
手術をしてから半年経過した頃、ワキガが再発してしまったのです。
手術後脇に全く汗をかかなかった負け子なのですが、ある日脇がジメジメしているのを感じ、腕を上げてみるとプ~ンと忌まわしいあの匂いがしました。
恐る恐る鼻を脇に近付けるとさっきよりも強くあの匂いがして、心臓の鼓動が早くなるのを感じ、『手術したのになんで!?』と混乱しました。
指を脇に突っ込んで匂いを嗅いでみたところ、再発を確信しました。
ワキガが再発するなんて微塵も思ってなかったから、もうその夜は泣いて泣いて、自分の体を恨み、こんな体に産んだ親を恨み、この怒りをどこにぶつけたらいいのか分からなくて無駄に自分の体を叩きました。
後々ネットで調べ分かった事なのですが、カニューレを使った吸引法は目視をしながら汗腺を取り除くわけではないので、取り残しがあるケースが多く再発のリスクが大いにある手術法でした。

負け子は再発を機に、また脇に黄色い汗ジミを作るようになり、休み時間の度にトイレに駆け込み制汗剤をプシューとし、誰かから臭いと思われてるんじゃないかと常にヒヤヒヤしながら生活をするハメになり、また元の冴えなくて暗くて臭い負け子に逆戻りしてしまいました。

 

 

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