新生児にできる湿疹の中に、ニキビがあります。

新生児のニキビには、ある特徴や出やすい時期・場所などがあり、ほかの湿疹と鑑別するための目安にすることがあります。

今回は、新生児ニキビの原因や症状、ケアの方法などについて解説していきます。

 

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新生児のニキビ、特徴は?

3か月までに発症

生後3ケ月までの新生児が発症するニキビを、新生児ニキビ、あるいは新生児痤瘡(しんせいじざそう)と言い、新生児の20%くらいにみられると言われています。

 生後4週間以内に発症するニキビを新生児ニキビ、それ以降に発症したニキビを乳児ニキビとする、という考え方もあります。

新生児ニキビの症状は?

新生児ニキビは、生後2週間から4週間くらいたったころにまず、ニキビの特徴である面皰(めんぽう)が頬やおでこにできると言われています。

面皰とは、ニキビの初期症状で、毛穴に皮脂やアクネ菌などの細菌、垢(あか)になった皮膚などが詰まった状態で、小さなプツプツとした盛り上がりとしてみられます。

 

そのあと、少し大きな赤いぶつぶつになり、さらに進むと膿の袋が形成されます。

 新生児は皮膚が薄いため、面皰を形成しない、とする考え方もあります。

新生児ニキビが出やすい場所は?

新生児ニキビは、思春期のニキビとは異なり、ほとんどが頬やおでこなどの顔面にできて、背中や胸にできることはないと言われています。

新生児ニキビは、湿疹(しっしん)や汗疹(かんしん:あせも)など、ほかの皮膚の病気と間違われることが多いです。

(間違いやすい皮膚の病気については、後述しています。)

新生児ニキビは男児に多い!?

新生児ニキビは、圧倒的に男児に多く、女児の5倍くらいの発症があると言われています。

新生児のニキビ、原因は?

新生児ニキビができるまで

新生児にニキビができる原因は、思春期ニキビとほとんど同じで、きわめて多い皮脂量と毛穴のつまりだと言われています。

新生児期には、毛穴の奥にある皮脂を分泌する皮脂腺の機能が活発になり、皮脂の分泌が多いのに対し、毛穴がまだ狭く未発達なため皮脂、さらには垢などがつまり、それを常在菌が分解することで炎症が起きる、というわけなのです。

新生児ニキビは、いつまで続く?

新生児期の皮脂の分泌は、6カ月ごろまでには、急速に減少します。

新生児ニキビは、発症してから数週間から数カ月で自然治癒するのが一般的で、治療の必要もなく、不用意な外用薬の使用は、かえって症状を悪化させることがあると言われています。

男児に新生児ニキビが多い原因は?

男児が女児よりもニキビの発症が多い原因は、男性ホルモンが皮脂腺の機能をより活発にするからだと考えられています。

生後1ケ月~数カ月の男児では、血液中のテストステロンという男性ホルモンの値が、女児に比べて高いということがわかっています。

新生児ニキビのケア


新生児ニキビに対してできるケアと言えば、石鹸とぬるま湯でやさしく洗顔し、皮脂を減らしてあげることくらいです。

新生児ニキビケアの注意点

新生児ニキビができているときは、ベビーオイルは使わない方がいいと言われています。

毎日の洗顔でも症状が改善せず、検査でマラセチア菌などの大量発生が認められた場合などは、抗真菌外用薬などが処方されることもあります。

新生児ニキビの予防

新生児ニキビを予防するためには、早い時期からの正しいスキンケアが有効です。

石鹸などを使って洗ったあと、乳液などで保湿することにより、皮膚の皮脂量を適度に保つ効果があり、新生児ニキビだけでなく、ほかの皮膚炎の予防にもなると言われています。

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新生児ニキビと間違いやすい病気

新生児ニキビと間違いやすい皮膚病には次のようなものがあります。

  • 新生児脂腺肥大症(しんせいじしせんひだいしょう)
  • 汗疹(かんしん)
  • 油性痤瘡(ゆせいざそう)
  • 稗粒腫(はいりゅうしゅ・ひりゅうしゅ)
  • 新生児中毒性紅斑(しんせいじちゅうどくせいこうはん)
  • 乳児脂漏性湿疹(にゅうじしろうせいしっしん)
  • 接触皮膚炎(せっしょくひふえん)
  • 新生児頭部膿疱症(しんせいじとうぶのうほうしょう)

新生児脂腺肥大症(しんせいじしせんひだいしょう)

新生児脂腺肥大症とは、新生児の鼻すじにできる、黄色っぽく白いとても小さなぶつぶつが集まったものです。

汗疹(かんしん)

汗疹は、汗をかくことで発症する「あせも」のことで、とても小さなぶつぶつや、透明な分泌液をともなうぶつぶつがでます。

ニキビ特有の面皰はなく、顔以外の首や脇、股間などにもみられるところが、新生児ニキビと異なります。

油性痤瘡(ゆせいざそう)

ベビーオイルやワセリンなどの油性外用剤の使いすぎにより発症するのが、油性痤瘡(ゆせいざそう)です。ニキビに似た症状がでますが、原則的に面皰はなく、顔以外の体幹部分にもでると言われています。

稗粒腫(はいりゅうしゅ)

稗粒腫(はいりゅうしゅ)は、鼻や頬などにみられる孤立性の白い小さなでっぱりです。面皰や炎症がなく、放っておいても問題ないと言われています。

新生児中毒性紅斑(しんせいじちゅうどくせいこうはん)

生後1日~2週間後までに、顔面や体幹、手足にできる大小さまざまな赤みのあるはれが、新生児中毒性紅斑です。ぶつぶつや膿の袋ができることもありますが、数日で自然に消えますので、治療の必要も特にないと言われています。

乳児脂漏性湿疹(にゅうじしろうせいしっしん)

乳児脂漏性湿疹(にゅうじしろうせいしっしん)は、顔や頭にできる湿疹で、フケのような皮膚のはがれや、かさぶたをともなうことがあります。

乳児脂漏性湿疹も、多すぎる皮脂が原因で発症しますが、面皰はともなわないと言われています。

接触皮膚炎(せっしょくひふえん)

石鹸や衣類、外用剤などに接触することで生じるのが接触皮膚炎で、赤くなったりぶつぶつができたりします。

新生児頭部膿疱症(しんせいじとうぶのうほうしょう:Neonatal cephalic pustulosis)

顔面以外に、首や胸にもぶつぶつがでる新生児頭部膿疱症も、治療なしで改善することがあることから、新生児ニキビだとする考えもあります。

新生児頭部膿疱症は、抗真菌剤の使用も有効だとされています。

まとめ

新生児のニキビについて見てきましたが、いかがでしたか。

新生児ニキビは、原因のひとつに、男性ホルモンによる皮脂腺機能の高ぶりがありますので、症状がでるのは圧倒的に男児に多いですが、皮脂の分泌量が減る段階で、症状も回復してくることがほとんどだと言われています。

ニキビなら、毎日綺麗に顔を洗ってあげていれば、そのうち跡形もなく治っていくでしょう。

それでも心配な時は、皮膚科を受診されることをおすすめします。

 

皮膚にできる湿疹を見分けるのは、一般人には難しいですね ^^)

 
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