ニキビの重症度と治し方
ニキビの重症度の違いを世界的な基準で分類した「バートンスケール」では、ニキビは6つに分類することができます。
バートンスケールによるニキビの分類
・GRADE1(無症状ニキビ)⇒近づいて見ないと気付かないほどの小さなニキビ
・GRADE2(コメド状ニキビ)⇒軽く炎症したニキビ
・GRADE3(軽度ニキビ)⇒毛穴につまった過酸化脂質によって少し膨れ上がったニキビ
・GRADE4(中程度のニキビ)⇒膿をともなうニキビ
・GRADE5(重症の結節性ニキビ)⇒ひどく炎症したニキビ
・GRADE6(重症の結節性ニキビ)⇒炎症したニキビが繋がり、大きく腫れあがる
グレート1~2のニキビ
白ニキビや黒ニキビの段階です。白ニキビは肌の表面にうっすら膿がでているニキビで、わりと簡単に治ります。
黒ニキビも詰まっている酸化した黒い皮脂さえ取れれば回復は容易です。この段階のニキビは自分で潰しても跡は残りません。正しい洗顔で皮脂の分泌を抑え、角質をできるだけ出さないようケアします。便秘や冷え症、肩こりの改善など、生活習慣から見直していきましょう。
グレード3~4のニキビ
炎症したニキビは自分で潰してしまうと跡が残ってしまいます。病院で適切な治療を受けましょう。頻繁にニキビに触れると炎症がひどくなりますので、触らないようにします。髪がニキビにかからないようにし、普段から枕カバーを清潔なものにし、ニキビに触れるものに気をつけます。
グレード5~6のニキビ
ひどく炎症し膿を内包しているニキビです。ニキビ同士がくっつき治りにくくなっています。
ニキビ同士が繋がってしまうと、炎症がよりひどくなり、肌に傷が残る可能性が高いです。この段階のニキビをほっておくと、ニキビ跡が出来てしまい大変危険です。セルフケアで自分でニキビを潰すことは絶対にしないでください。
重症ニキビの治し方
顔に化膿した黄ニキビや炎症した赤ニキビが複数ある人は早急に対処しましょう。
ニキビが重症化している肌は、内部でたまった膿が袋をつくり、いくつかの袋が互いに通路をつくって大きなケロイドをつくっていることがあります。
表面が赤く腫れた状態ならまだよいのですが、肌の深くに根付いたニキビはかなり厄介です。肌の深くから皮膚の形状を変えていき、大きなニキビ痕としてデコボコをつくって、人相まで変えてしまう可能性があるからです。
この状態になると少し治ってもまたすぐ再発するニキビループに陥っていることが多いです。まずはこのニキビのループを断ち切ることからはじめることが大事です。
腸の働きを見直してみましょう。消化器官の不調はまっさきに肌に影響していきます。野菜や根菜類など食物繊維が不足している腸には老廃物やカスがたまっています。
腸内に残った老廃物やカス、脂肪はヘドロ状になってヒダにこびりついているのです。この有毒物が血液に溶け込むと、有毒ガスを発生させ、毛穴汚れと結びついて肌トラブルやニキビの原因になります。
まずは腸にシワに無数とどまっている老廃物、有毒物を取り除くことからです。腸の大掃除をすることで肌は劇的に生まれ変わるのです。皮膚の自然治癒力が高まり、抵抗力もついていきます。
少しずつニキビ体質を変えていくことでニキビの発生率は穏やかに下がっていきます。
腸の働きを正常化するには食生活を変えていかなければいけません。ミネラル、ビタミンが豊富で食物繊維が多い食材を摂りましょう。緑黄野菜や根菜類には繊維質が多く、重症ニキビの原因となる便秘を解消します。
肌の炎症はすぐにはおさまりません。気になるからといって手で触ったり自分で芯を出そうとしてはいけません。
炎症がひどくなっている場合、一時的に抗生物質を使用しましょう。
専門医による圧出治療でニキビを芯と取ってもらい、炎症を抑えるための抗生物質を毎日1錠づつ飲んでください。
抗生物質は皮膚科で治療を受ければ、つけ薬と一緒に貰えます。赤く腫れあがったニキビに抗生物質はかなり効きます。
抗生物質は、アクネ菌を殺菌する効果があります。しかし同時に、耐性菌もあるので、飲み続けたら体が慣れてしまい効果が薄くなってしまいます。
ニキビが酷い時だけ、1~2週間飲んでください。ニキビ痕になるのを予防し、炎症を抑えてくれます。酷く炎症したニキビには強い効果を発揮してくれるはずです。
皮膚科のニキビ治療法
毛穴の詰まりを無くし、皮脂を綺麗な状態に保つ
前述した通り、治療が最も必要なのが、グレード5~6の炎症を起こしたニキビです。赤ニキビなどの腫れあがったものは、炎症を抑えることが先決です。そのためにも、炎症の原因であるアクネ菌を殺菌する必要があります。アクネ菌を殺すことで、炎症や膿を抑えることができます。
しかし、炎症を抑えるだけではニキビは治りません。つまった皮脂(ニキビの芯)を取り除かなければいけないのです。
やはり、一番大切なのは、肌の質を変えることです。毛穴のつまりは、病院にいけば一時的に治療で取り除いてくれますが、元々皮脂の分泌が多いと、次から次へとできてしまうのです。
病院で処方される塗り薬
塗り薬は、抗菌や炎症を抑える効果のある成分が配合されたクリームやジェルが使われています。ニキビの炎症後の色素沈着を予防する効果や抗酸化効果も期待できます。
1.抗生物質が含まれる薬
ジェルタイプが主流です。表面にしか作用が行きとどかないので、効果は薄いです。飲むタイプと違って、副作用はありませんので、安心して使えます。
2.イオウを含む薬
ニキビの周りの角質を柔軟にして、毛穴を広げてる効果があります。殺菌作用もあるため、ニキビが酷い個所に広く使えます。
飲み薬
飲み薬としては、ビタミンC、Bなどのビタミン群が効果的です。それぞれ、皮脂の過剰分泌を抑えたり、抗酸化作用があります。塗り薬として使われることもあり、ニキビ治療にビタミンは大変活躍しています。
1.ビタミン剤
ビタミンB2、B6が主に使われています。皮脂の分泌を抑える効果があります。しかし、ビタミンBはきちんとした食生活をしていれば足りなくなることはありません。
ビタミンBが十分摂取されている人がビタミン剤を飲んでも、効果は期待できません。食生活が偏りがちな人だけ摂取すればよいでしょう。
2.抗生物質
ニキビの原因となる菌を殺菌する効果があります。アクネ菌自体は皮膚に常に存在するものです。なので、一時的に菌を殺しても、またすぐ戻ってしまいます。
本当にニキビが酷い時だけ、一時的に使用すればいいでしょう。長く飲み続けると副作用もあるので、期間を決めて服用しましょう。