ボックスセットは所有する喜びが多分にあり、眺めているだけでもかなり楽しめる。しかしそれだけで終わったのでは単に気持ち悪いおっさんなので、満を持してシュリンクを破る。
まずこれが外観。シュリンクの上から、限定であることを謳うゴールドのステッカーと、内容について説明する黄色のステッカーが貼ってある。黄色の方のステッカーにはボックスに含まれる全曲とベスト盤にのみ収録される「寂しき四番街」がダウンロードできると書いてある。
こちらは箱の裏側。
外箱から内箱を引き出したところ。
ブックレットの中はこんな感じ。詳細な英文ライナーと、珍しい写真がたくさん。
ではいよいよ音を聴いてみたい。やはりファーストから順番に聴いていくのがよかろうと、まずはデビュー作『Bob Dylan』を選ぶ。
紙ジャケの中には白無地の紙製スリーブがあり、ディスクはその中に入っていた。レーベル面はご覧のように六つ目。
ステレオとモノを聴き比べても、音の立体感に大きな違いは感じられなかった。これは予想できたことでもある。最も大きな違いはサウンド全体の質感だった。
実は最初に驚いたのは05年マスターのステレオ盤の優秀さだ。ディランのヴォーカルにしろ、ギターにしろ、目の前で鳴っているかのようにリアルで、演奏しているディラン本人の姿を喚起するほどなのだ。どちらが迫力があるかと言えば、ステレオ盤に軍配が上がるだろう。
ではモノ盤はステレオ盤に劣ると言えるのか?何をもって「良い音」とするかは微妙なところだし、好みの問題に収斂されるのかもしれないが、モノの方が音楽を鑑賞しているようには聴こえたと言っておこう。
ステレオ盤と比較すると、モノ盤はやや音圧が低く、音の鳴り方が優しい。その分サウンドの全体像を掴みやすい利点がある。ディランの目の前で聴いているのがステレオ盤だとすれば、2~3メートル下がったところから聴いているように感じられるのがモノ盤なのだ。
ステレオではディランがあまりにも間近で歌っているため、その声やギターの1音1音に圧倒されてそればかりが気になってしまう。森を見たいのに、木しか見せてくれないような気分になってくる。あまりの迫力に、40分足らずのこのアルバム1枚を聴くのにかなりのエネルギーを要求されるのだ。
その点モノはディランの頭からつま先までが見渡せるため、余裕を持って接することができる。例えばライヴを見に行って、ギタリストの手元ばかりを見ている人はそのバンドを鑑賞していることになるのだろうか。それも鑑賞方法のひとつには違いないだろうし、方法を誰かから強要される筋合いはない。だから先に述べたように好みの問題とも言えるのだが、私にはモノ盤の方が音楽を聴く上では聴きやすいと感じた。
ステレオ盤の方が現代的、モノ盤の方がアナログ的とは言えるだろう。アナログ的と言えば、モノの方が曲間が長いという違いもあった。曲と曲との間にある無音部分は、ステレオが約3秒に対し、モノは約5秒取ってあった。これはアナログ盤時代の時間感覚を復活させたためだと思われる。
とりあえずファーストしか比較できなかったが、これ以外のアルバムも順次聴き比べていくつもりだ。高額のボックスを入手したのだから、じっくり楽しませてもらわねば。
ジャロイド 初めてm(__)m
たまたまディランのモノラルBOXを検索しておりましたら、こちらへたどり着きました。
私もアメリカ盤を購入しました。
そして他の方のブログを読んおりましたら、ジャケット内のCD袋が、1stはCBSの宣伝柄が印刷され2ndはストライプ柄で残りは白袋だった(写真付き)とありました↓
●ボブ・ディランの輸入盤モノ・ボックスの小ネタ
http://app.m-cocolog.jp/t/typecast/18517/20631/65610119
これらの中袋はランダムに封入されているのでしょうか?
なんとも不思議です。
これは面白い!内容違いのものがあったんですねえ。
エントリーでも触れた通り、私が購入したものは内袋が白の無地でした。まだ取り上げていないアルバムもありますが、全アルバム同一でした。
紹介いただいたブログの方は、日本のAmazonではなくアメリカかイギリスから購入されたようですね。どうもその辺で違いがあったのではないかと。
想像の域を出ませんが、ディスク9枚ものボックスセットになると生産している工場も一ヶ所ではないと思いますので、生産ロットの関係で違いが生じた可能性が高いでしょう。
いずれにしろ面白い現象です。他にも内容違いがあるかもしれませんね。
ジャロイド 返答ありがとうございます。
そうですね。ましてやBob Dylanともなると、幾らLimited Editonとあっても(考えてみれば万物皆限定生産なわけではありますが)生産量たるや半端な数ではないでしょうから有り得る話しです。
私はamazon.jpでMono BoxとWitmark Demoをそれぞれ輸入盤で注文したため、オマケはありませんです…
話しは逸れますが、私は以前レコ屋に勤務しておりましたため、CDやDVDソフトは古巣のレコ屋で予約すれば国内盤で1.5割引きの社販で買えるのですが、輸入盤と国内盤の価格差があまりにも違うためどうしてもamazon…etc.の通販に頼ってしまいます。
尚、古巣のレコ屋は北九州では数少ない個人店として残っております。
逆に海外コレクター(裕福な方が多くいらっしゃるようです)への紙ジャケ通販で生計を成り立たせているのが現状です。
お店に足を運び、商品を手にとり眺め、お店の人とやり取りしながら、また財布と相談しながら買い物をする。
古巣のレコ屋はそういうお店です。
自分自身が本来の買い物をまた出来るようになりますかどうか。。
円高のせいだけとも言えません。
Sato k_turnerさん、
ジャロイドさんにご紹介いただいたブログ主の者です。
UKから届いた自分のモノ・ボックスですが。
CD本体は made in the EU となってました。
BIEM/GEMA の記載があるのでドイツ製造かもしれません。
ボックス外側に貼ってあるシールはUS盤?と同じものです。
どうやら去年のビートルズ同様、US製とEU製があるようです。
>ジャロイドさん
ブランダイス大学のライヴ盤は、Amazon UKやAmazon Germanyではばら売りされたようですね。
本日(30日)現在既に在庫切れになっていますが。
この手のものの常として、ebayには必ず出てきますから、入手はそれほど難しくなさそうです。
それと退職しているのに、社販で割り引いてもらえるのは羨ましいです。
>Satoさん
情報ありがとうございます。
これでEU盤はインナースリーブ印刷有り、US盤は白無地の仮説が残ったことになります。
US盤でもプレス工場によって違いがある、とか判明すると楽しいのですが、まだこれ以外の情報はないですねえ。
このブログをご覧の皆様、何か情報があればよろしくお願いします。
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