ワキガとは?自分でチェックする法や他人に気づかせる方法をご紹介!

自分はワキガかもしれないけど、迷惑をかけるほどではない。そんな風に思っている人はいないでしょうか。自分がワキガかどうか。自分のニオイはどんなニオイか。ここでは、そんなワキガについて説明するとともに、自分でチェックする方法や、他人に知らせる方法をご紹介します。


    ワキガとは?その特徴は?

    汗をかきやすい時期になると、気になってくるのが自分の体のニオイ。

    特に夏は、制汗剤のCMが頻繁にテレビで流れるようになり、必須アイテムとして持ち歩いている方も多いと思います。

    また、汗をかいたらすぐにシャワーを浴びるなど、ニオイに対して万全の対策を講じている人も少なくはないでしょう。

    しかし、このように自分で気付いてしっかりと対処ができるニオイがある一方で、なかなか本人が気付きにくいニオイもあります。

    それが、ワキガです。

    ワキガは体質からなるもの

    ワキガは、正式名称を“腋臭症(えきしゅうしょう)”と言います。

    その名前の通り、腋(脇)が臭う症状のことを指しています。

    症という文字から何となく病気を連想させますが、実はワキガは病気ではありません。

    ワキガとは、遺伝的や環境的な要因からなる体質によってもたらされるニオイ、と捉えるのがよいでしょう。

    つまりワキガは、ワキガ体質の人が発しやすいニオイということになります。

    なお、ワキガ体質だからと言って、必ずワキガのニオイがするわけではありません。

    然るべき対処をすることで、ニオイを軽減することができると言われています。

    世界に見るワキガの割合

    日本人のおおよそ10人に1人がワキガ(もしくはワキガ体質)と言われています。

    以外と多いと思った人もいるかも知れませんが、世界的に見るとこの割合はとても低いものとなっており、欧米人では70~90%、黒人は100%がワキガ体質と言われています。

    一説には、日本人も昔(弥生時代)はワキガ体質の人が大半をしめていたとされていますが、農耕が盛んになり野菜や穀物類を中心とした食生活を送るようになったことで、だんだんとワキガ体質が減っていったと言われています。

    また、この他にも日本人は清潔好きでお風呂に入る習慣があったことも、例えワキガ体質であってもニオイがあまりしない理由と考えられています。

    その一方で、肉食が中心の欧米人は現在も多くの人がワキガ体質です。

    さらに、欧米人の中でワキガ体質の人が減らなかったのは、食生活の他にワキガのニオイも含めた体臭は性的アピールの一つとして捉えられており、好意的に受け止められているという背景があります。

    そのため、ワキガのニオイに対して日本のように過剰に反応しません。

    第二次成長期に出現することが多い

    ワキガは、親のどちらかがワキガの場合、50%程度の割合で遺伝すると言われています。

    しかし、生まれたばかりの赤ちゃんから、ワキガのニオイがすることはありません。

    ワキガは、体が大きく成長する思春期頃に現れることが多いようです。

    これは、体の代謝が活発になることで、皮脂や汗の分泌が増えるためです。

    なぜ自分で気付かないのか

    自分のワキガのニオイに本人が気づきにくいのは、遺伝によって親や兄弟、親戚などごく近しい人からもワキガのニオイがするためです。

    いつも嗅いでいるニオイには人は鈍感になってしまうため、例え自分がワキガだとしてもそれに気付きにくいと言われています。

    ワキガは移るの?

    ワキガの人と洋服やタオルを共有すると、ワキガが移るという話を聞いたことはないでしょうか。

    これは間違いです。

    ワキガは、ワキガ体質の人が発するニオイであるため、元々ワキガ体質ではない人がワキガの人の洋服を着ても、一時的に体にニオイがつくことはあっても、お風呂に入ると消えてなくなります。

    保険適用になることも

    ワキガは体質のため、本来であれば病院で治療を受けても保険適用外になります。

    しかし、ワキガ体質であることが社会生活を営む上で大きな支障となったり、精神的な負担が大きく場合によってはうつ病などを発症することもあるため、医師の診断によって腋臭症と認定され、なおかつ認められた治療(手術)である場合に限り、保険が適用されるケースがあります。

    ただし、保険適用となっても、病院が自由診療を選択している場合はこの限りではありません。

    そのため、ワキガの手術を保険適用で受けたい場合は、ワキガの手術に対して保険診療を行っている病院を探す必要があります。


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    ワキガの特徴とは?自分でも確認してみましょう!

    自覚するのが難しいと言われているワキガ。

    しかしそうなると、気付かないうちに自分がワキガで、周囲に迷惑をかけていたらどうしよう・・と不安になりますよね。

    また、将来結婚してお子さんを持つ予定の人は、遺伝の可能性があるワキガについてしっかりと知っておきたいという気持ちもあるのではないかと思います。

    まずは、ワキガの人に見られる特徴を説明しますので、自分にも当てはまることがあるかどうか、確認してみてください。

    汗ジミが黄色い

    白いシャツを着た時に、脇の下が黄色くなる時はワキガの可能性があります。

    これは、後述していますが、ワキガの人はアポクリン腺という汗腺からの発汗量が多いと言われており、アポクリン腺は脇の下を始め体に数か所ほど存在しています。

    アポクリン腺から出る汗は白っぽく粘着質のため、それが衣服に付着すると黄色くシミになることがあります。

    ただし、制汗剤を使用していると成分によって黄ばみが発生することがあるため、ワキガかどうか確認したい時は制汗剤は使用しないようにして下さい。

    脇毛に白い粉がついている

    アポクリン腺から出た汗が白く固まって脇毛の根元に付着することがあるため、このような症状がある場合はワキガの可能性があると考えられます。

    脇毛が濃い

    脇毛が太く濃い人の方が、薄い人や少ない人に比べてワキガの可能性が高いと言われています。

    これは、脇毛が太い人は毛根が太い場合が多く、毛根が太いと毛根近くにあるアポクリン腺も発達して大きい可能性が高いからです。

    アポクリン腺が大きいほど、活性化しやすくワキガになりやすいと言われています。

    耳垢が湿っている

    耳掃除をした時、耳垢の状態がどのようになっているか確認してみましょう。

    耳垢が乾燥していれば大丈夫ですが、粘着質でやわらかい場合はワキガの可能性があります。

    耳垢が湿ってしまうのは、そこに水分(汗)が発生しているためですが、アポクリン腺は耳の外耳道にも存在します。

    ちなみに、もう一つの汗腺であるエクリン腺は耳にはないため、湿った耳垢はワキガかどうかを見極める際に大きなポイントになってきます。

    汗をかきやすい

    脇の下に汗をかきやすい人は、雑菌が繁殖してニオイが発生しやすく、ワキガになりやすいと言われています。

    ワキガが自覚できるチェック方法

    上で説明したワキガの人の特徴に加えて、自分で簡単にできるチェック方法をご紹介しますので、心配な人は試してみてください。

    ティッシュを使って確認する

    ティッシュ(もしくはガーゼ)を脇の下に挟み、そのまま一時間ほど過ごしてからニオイを確認します。強いニオイがする時は、ワキガの可能性があります。

    ラップを使って確認する

    ラップを脇の下にぴったりとあて、3分過ぎてからニオイを嗅いでみます。ティッシュの時と同様に、脇のニオイを確認することができます。

    お風呂の後に服のニオイを確認する

    お風呂上がりに脱いだ服のニオイを嗅いでみます。自分の体のニオイはいつも嗅いでいるため、なかなか気付きにくいものですが、お風呂に入って汗や汚れを流した後は、ニオイに敏感になります。

    そのタイミングで、一日着ていた服のニオイを嗅いでみると、自分の体のニオイを認識できる場合があります。

    コーヒー豆のニオイを嗅いでから、服や脇のニオイを嗅いでみる

    コーヒー豆には嗅覚をリセットする働きがあるため、数多くの種類が置いてある香水のお店では、コーヒー豆を常備してあるところも多くあるようです。

    自分のニオイが気になったら、まずはコーヒー豆のニオイを嗅いでみるのがよいでしょう。

    旅行に行ってみる

    旅行で数日間自宅を空けていると、ずっと自宅にいた時は気付かなかったニオイに気付くことがあります。
    そのため、旅行から帰って来た時はワキガの確認もしやすくなります。

    ワキガの人にワキガだと気づいてもらう方法

    ワキガであることは自分自身では気づきにくいため、周囲から知らせてあげることが大切なのですが、実際に周囲から「ワキガじゃない?」などと言われれば傷つく人もいるでしょう。

    ここでは、相手を傷つけることなくお知らせする方法をいくつかご紹介します。

    ワキガの確認方法を一緒に試してみる

    家族や友達など、比較的近しい人がワキガという場合は、「最近、自分の脇のニオイが気になっているから、一緒にチェックしてみない?」と誘ってみてはいかがでしょうか。

    耳垢が湿っている、汗をかきやすいなど身体的な特徴を教えるとともに、ティッシュを挟んだりラップを貼る方法を行ってみて、「どうだった?」と確認してみるのがよいと思います。

    その時に本人が「あれ、私ってもしかして・・」と気付いてくれたら、後は自分で対処法や解消法を探すと思います。

    なお、間違っても「クサくなかった?クサかったよね?気付いた?」など、相手を傷付けるようなことは言わないようにしましょう。

    マナーとして伝える

    接客業など人と接する仕事をしている人に特に有効な方法ですが、「お客様からあなたの洋服のニオイが気になったと言われたので、これからは気を付けるようにして下さい。」のように、第三者からの意見として伝えるとあまり角が立たないようです。

    また、「私は最近、汗をかきやすくなったので、いつもこの制汗剤を持ち歩いています。」など、あくまでも人前に出る際のマナーとして伝えると相手もすんなり受け止めてくれるかも知れません。

    香水をつけているの?と聞いてみる

    これは実際に香水をつけていると少し効果は薄いかもしれませんが、香水をつけていない人が「香水をつけているの?」と聞かれると、自分は臭いのかも・・と気付く切っ掛けになるようです。

    ただしこの場合も、「あまり嗅いだことのない香りだから気になって」と軽い感じで聞いてみるのがよいでしょう。

    手で鼻を抑えてみる

    ワキガの人と話す時に鼻で手を抑える仕草をすると、相手は「何か臭うのかな?」と気になるようです。

    もちろん、この時もしかめっ面をしたり嫌な顔をしてはいけません。

    無意識な感じで、鼻を触ったり抑えたりしましょう。

    はっきりとワキガであることを伝える

    ワキガの人にワキガだと気付いてもらいたい時に、どのような言葉を選んでも、「言われた方は100%傷付く」という意見もあります。

    とは言え、職場仲間や友人など長い時間をともに過ごす立場の人にとっては、ニオイを何とかしてもらいたいというのは本音ですよね。

    そのような時は単刀直入に、「前から気になっていたんだけど、もしかしてワキガの症状で悩んでいない?」と聞いてみるのも一つの方法かも知れません。

    しかし、その際は聞きっぱなしではなく、「困ったことがあったらいつでも相談してね」と一声かけておくことも大事です。

    ワキガのニオイはどのようなニオイ?

    脇からニオイがすると、「ワキガかも・・」と心配になってしまいますが、脇は汗をかきやすい部位ですし、脇からニオイがするからといって、必ずしもそれがワキガだと限りません。

    しかし、ワキガは単なる汗臭さとは違う特徴的なニオイがあり、次のようなニオイがしたらワキガの可能性があります。

    • 玉ねぎを切った時のようなツンとした刺激臭
    • カレーなどに使われる香辛料のクミンのようなニオイ
    • 鉛筆の芯のようなニオイ
    • 生乾きの洗濯物のようなニオイ
    • 使い古した雑巾のようなニオイ
    • お酢のようなすっぱいニオイ
    • チーズのような発酵したニオイ

    ワキガのニオイが限定的ではないのは、ワキガの原因となる成分が様々にあるからです。

    複数の成分が混じり合ってニオイとなるため、ワキガのニオイは個人差があり、またワキガの程度によってごく軽いものから、強烈なニオイを発する場合もあります。

    ワキガの原因

    汗腺(アポクリン腺)の数が多い

    汗を分泌する汗腺には、エクリン腺とアポクリン腺の2種類があり、ワキガに関係しているのはアポクリン腺から出る汗です。

    エクリン腺は全身に分布している汗腺で、運動などで上昇した体温を下げるために汗を分泌します。

    エクリン腺から出る汗は無色透明でさらっとしており、ニオイも殆どありません。

    一方のアポクリン腺は、脇の下を始め、乳首の乳輪、耳の外耳道などにあるもので、発汗した直後はニオイはないものの、汗はねっとりとしており、たんぱく質や脂質、鉄分、アンモニアなどを含んでいます。

    これが、時間が経つと皮膚に常在している菌によって分解されることで独特のニオイを放つようになります。

    そのため、アポクリン腺の数が生まれつき多い人は、ワキガになりやすいと言われています。

    つまり、ワキガ体質とはアポクリン腺の数が多いことを言います。


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    脂質やコレステロールの多い食生活

    脂っこいものや動物性たんぱく質を多く摂り過ぎてしまうと、アポクリン腺を刺激してワキガになりやすいと言われています。

    肉や魚、乳製品などには脂質やコレステロールが多く含まれていますが、これらを食べ過ぎるとアポクリン腺から分泌される汗の成分量が増え、ニオイを発生しやすくなります。

    ストレスによる発汗

    強い緊張や不安を感じると、冷や汗や脂汗をかくことがありますが、これはストレスによって交感神経が刺激されて汗の分泌量が増えるからです。

    このような精神的発汗は、主にエクリン腺から分泌されると言われています。

    エクリン腺はワキガとは直接関係ありませんが、エクリン腺からの汗の分泌が増えると、アポクリン腺からの発汗時に、雑菌の繁殖が起こりやすくなり、ワキガのニオイが出やすくなると言われています。

    特に脇の汗は、洋服のシミになって目立ちやすいため、脇汗をかいていることがさらにストレスとなり、汗の量が増えてニオイが強くなってしまう傾向にあると言われています。

    たばこ

    たばこに含まれるニコチンには、アポクリン腺を刺激して発汗を促す作用があると言われています。

    脇毛の手入れをしていない

    脇毛が生えていると、汗が蒸発しづらく脇が蒸れて菌が繁殖しやすい状況になるため、ワキガのニオイが強くなることがあります。

    通気性の悪い服を着ている

    ナイロンやポリエステルなどは通気性が悪いため、脇の下に汗をかいた時に上手く蒸発せず、菌の繁殖を促してしまうことがあります。

    ワキガが周囲に及ぼす影響や迷惑

    ワキガの人は、好き好んでニオイを発しているのではなく、生まれ持った体質のためやむを得ないものという見方もあります。

    しかし、ニオイが本能や感情と密接に関わっていることをご存知でしょうか。

    ニオイは、脳の中にある大脳辺縁系と言う部分で感知しているのですが、この大脳辺縁系は食欲や性欲といった動物の本能に基づいた行動や、怒り、悲しみ、喜びなどの情緒を支配しています。

    さらに、視覚や聴覚などが視床下部など他の伝達組織を経て大脳辺縁系に到達するのに対し、嗅覚だけは直接大脳辺縁系にダイレクトに繋がります。

    そのため、大脳辺縁系は嗅脳とも呼ばれているそうです。

    つまり、不快なニオイを我慢するのは、想像する以上に苦行を強いられるというわけです。

    なお、ワキガが周囲に及ぼす影響には、具体的に次のような例があります。

    人間関係がギスギスしてしまう

    ワキガの程度にもよりますが、重度の人が同室内にいると、息をするのもつらくなってしまうことがあります。

    これが職場や教室だったら、仕事や勉強に集中することができませんよね。

    さらに、ワキガの人が自分のニオイに気付いていないと、このニオイにいつまで耐えなければならないのか、どうしてこっちが我慢をしなければいけないのかと、イライラしやすくなって、ワキガの人を遠ざけてしまうこともあるようです。

    また、先輩や上司がワキガの場合には、面と向かってニオイのことを言いづらいため、悩んでしまう人が多いようです。

    食欲が落ちる

    食事の席にワキガの人がいると、食欲がなくなったり、吐き気を催してしまう場合もあるようです。

    これは、上記でも述べたように大脳辺縁系が食欲と直接つながっているからです。

    ニオイが移ってしまうことがある

    ワキガ自体が人から人に移ることはありませんが、ワキガの人がいるところはニオイが充満し、当事者がいなくなっても残り香がしばらくあったり、物にニオイが沁みついてしまうことがあるそうです。

    まとめ

    ワキガは自分では気づきにくいだけでなく、周囲に様々な影響を与えることがわかっていただけたと思います。

    まずはワキガであるということに気づき、周囲に迷惑をかけているという事実を認識することが重要です。そうでなければ治療することができません。

    本人だけでなく、周りにいる人が協力してあげることが大切ですね。


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