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周期の乱れは体のSOS。
月経不順の原因と治療について教えて!(2)
月経不順で婦人科に行くと、どんな検査をするの?
問診や診察、血液検査などで、月経不順の原因を探る
問診票に記入したあと、医師の診察では、まず現在の症状を詳しく聞きします。その後、ホルモンの状態を調べるために血液検査を行い、診察(内診)では子宮や卵巣に異常がないかをチェックします。診察時に使う超音波エコーは、細長い「プローブ」という器具を腟内に入れて、モニターで子宮や卵巣の状態を見ます。ほとんど痛みもなく数分程度で終了します。
面倒でも、2カ月は基礎体温をつけてみる
初診時に基礎体温を持参するのがベストですが、つけてない場合は診察後につけ始めても大丈夫です。その女性の卵巣の働きを知る重要な手がかりになりますから、最低でも2カ月は測定してみてください。
測り方は、朝、目が覚めたら、体を起こさずに婦人体温計を舌下に入れ口を閉じます。検温が終了するまで、そのまま体を動かさないように注意してください。最近は、自動で測定結果をグラフにしてくれる婦人体温計もありますから、手間のかからないものを探してみるといいかもしれません。
※婦人体温計は37.08度など、小数点以下第2位まで測れます。体温の微妙な変化を測るために、基礎体温の測定は婦人体温計を使ってください。
月経不順は、どうやって治療をするの・・・
女性ホルモンを投与し、生理のリズムを取り戻す
月経不順の治療方法は、その女性のホルモン状態などによって異なります。多くの場合、女性ホルモンを投与することで、周期的に生理が起こるようにしていきます。月経不順の治療は数カ月から数年間という長期に渡ることが多く、根気よく治療を続けていくことが大切です。
ただし、何か他のホルモン影響や疾患があり、結果として月経不順になっている場合は、その原因となる病気を治療します。
無排卵や多嚢胞性卵巣症候群の治療は、子宮体がんの予防効果も
多嚢胞性卵巣症候群や何らかの理由による無排卵・月経不順が続くと、黄体ホルモン(プロゲステロン)による子宮内膜がはがれ落ちる“高温期”がないため、ずっと卵胞ホルモン(エストロゲン)の値が高い状態が続きます。この“子宮内膜が増殖を続ける状態”を放っておくと、子宮体がんが発症しやすくなります。
無排卵や月経不順の治療のために、ホルモン療法を行ったり、低用量ピルを服用したりすることは、子宮体がんの予防にもなります。もし月経不順や無月経の状態が続くようなら、子宮体がんの予防のためにも早めに婦人科を受診してください。
【コラム:出産後の生理って、いつ戻るの?】
授乳回数により生理が戻る時期は異なり、
離乳食が始まると生理が戻る人が多い
完全母乳育児で1日に9~10回程度の授乳を行っている状態では、プロラクチンとよばれるホルモンの値が高いため、生理は止まったままです。生理が戻るタイミングは、授乳回数がどれくらい減っているかに左右されます。
- 赤ちゃんが6カ月くらいになり、離乳食が始まる頃になると授乳回数も徐々に減ってくるため、生理が戻ってくる人が出始めます。
- 人工乳や混合で育てている人は授乳回数が少ないので完母の人よりは生理が早く戻る傾向があります。
- 夜眠る前に授乳するだけになったり、赤ちゃんが乳首をくわえていても、母乳を吸っていない状態が続くと生理が戻ってきます。
高齢出産の女性の中には、出産後の疲れなどからそのまま閉経してしまう人がまれにいます。また若くても、昼夜問わない授乳などにより疲れてしまい、離乳食が始まってもなかなか生理が戻らない人もいます。授乳が終わっても生理が戻らない場合は、一度婦人科で相談してみましょう。
あなたの思い込みは都市伝説かも
月経不順 <ホント・ウソQ&A>
Q.母と娘は、初経や閉経年齢が似るってホント?
A.半分ホントです。母と娘は、閉経年齢は似るといわれています。初経に関しては体格(発達状況)に比例し、身長が146センチ程度、体重が40~42kgを超えると生理が始まるとされます。
Q.出産すると子宮がデトックスされて生理が軽くなるってホント?
A.デトックスされるというのはウソですが、痛みがある程度軽くなるのはホントです。経腟分娩をすると赤ちゃんが通ることによって子宮頸管が押し広げられます。すると出産後は、生理の時に血液が子宮の外に出やすくなり、痛みが軽減します。もうひとつの理由は、妊娠/出産すると子宮の血流が良くなり(月経の時、子宮が収縮しても虚血に陥らず)、痛みが軽くなります。いずれにしても、デトックスされるというのは都市伝説ですね。
教えてDr.
40代に入った頃から、生理周期が短くなってきました。閉経が近づいているなら周期が長くなりそうなものですが、どうして短くなるのでしょうか。あるいは一時的なことですか?
更年期に入って卵巣機能が落ちてくると、“もっと頑張って排卵しなさい!”と脳が指令を出すため、排卵までの期間が短くなり、結果として月経周期も短くなります。そしてしばらくは、その短い周期の期間が続き、不順になったりしながら、しだいに月経周期は長くなっていきます。このような状態では、必ずしも排卵は起こらなくなっています。
もちろん個人差があり、このような経過をたどるケースばかりではありませんが、一般的には「21~26日ぐらいに周期が短くなる」→「少し不順になる」→「周期が長くなる」→「2~3カ月に1度くらいの飛び飛びになる」→「1年以上生理が来なくなる」→「閉経」という流れをたどることが多いようです。
取材・文/渡邉優希 イラスト/池田八惠子