みなさん、こんにちは。
お元気ですか。寒いですね。
冬の風は冷たいです。
その風のことをなんというか知っていますか。
「木枯らし(こがらし)」といいます。 寒い風です。
「木枯らし吹いた」というと、冬の寒い風が吹いていることです。
みなさんのところでは、木枯らし吹きましたか?
風邪ひかないで。
では、昨日の続きから。
今日は小児がよくかかる感染症について説明します。
ということは、国家試験に出るものです。
3.麻疹(ましん)
麻疹ウイルスの空気・飛沫(ひまつ)感染による伝染性
(でんせん せい)疾患です。
潜伏期(せんぷく き)は10~11日。
好発年齢(こうはつ ねんれい)は乳児期後半から
3歳ころまで。
症状によって、「カタル期」「発疹期」「回復期」に
分けられます。
カタル期には、発熱、鼻水、咳などがあります。
発症から2~5日後に、頬粘膜に「コプリック斑(はん)」
が現れます。
これはよく、国家試験に出ます。↓で確認してください。
発疹期は、発熱と丘疹が耳後・頸部・
顔面に現れます。
発疹は、2~3日で体幹から四肢に広がり、
癒合傾向を示します。
回復期は、発疹が暗褐色の色素沈着を残して消退します。
感染期間は、接触後7日目から発疹出現後5日間。
解熱後3日を経過するまでは登校できません。
合併症(がっぺいしょう)には、肺炎・脳炎・
中耳炎(ちゅうじ えん)・亜急性硬化性全脳炎
(あきゅうせい こうかせい ぜんのうえん)があります。
予防は、麻疹風疹の2種混合ワクチンを1~2歳、5~6歳の
2回接種します。
予防接種後10~14日間は発熱などの副作用に注意します。
生ワクチンのため、4週間経たないと他のワクチンは接種できません。
4.風疹(ふうしん)
風疹ウイルスの飛沫感染による伝染性疾患です。
好発年齢は6~14歳(学童~思春期)です。
潜伏期間は2~3週間。
症状は、頸部・耳介後部リンパ節の腫脹と発熱・
麻疹様発疹です。
風疹の発疹↓
麻疹と異なり、発疹は癒合結合が少なく、色素沈着も
残しません。
発熱と発疹は、3日間程度で軽快するため、
「三日(みっか)ばしか」とも呼ばれます。
合併症は少ないが、脳炎・関節炎・血小板減少性紫斑病などが
あります。
感染期間は、発疹出現7日前から出現後5日間。
予防は、麻疹風疹の2種混合ワクチンを1~2歳、
5~6歳の2回接種します。
学校への出席停止期間は、発疹が消失するまで。
妊婦の妊娠初期の風疹感染によって、児に①白内障②難聴③心奇形を
三主徴とする先天性風疹症候群が発生します。
妊婦への予防接種は禁忌であり、
接種後2か月は避妊する必要があります。
5.水痘(すいとう)
水痘・帯状疱疹(たいじょう ほうしん)は、ウイルスの空気感染、
または直接接触による
伝染力の強い疾患です。
好発年齢は、2~8歳です。
潜伏期間は2~3週間。
発疹は、紅班⇒丘疹⇒水庖⇒痂皮へと変化します。↓
体幹に初発した発疹は、顔面,有髪頭部、手掌、足底、
口腔粘膜など全身に広がります。
種々の段階の発疹が混在し、瘙痒感(そうようかん)があります。
皮疹にはカチリ軟膏を塗布します。
感染期間は発疹出現前から約1週間。
水痘ワクチンは、生ワクチンで、1回のみの任意接種です。
学校出席停止期間は、発疹がすべて痂皮になるまで。
免疫力が低下した時に、神経根(しいけい こん)
にひそんでいた水痘・帯状疱疹ウイルスが再活性化され、
肋間神経などの神経に沿って痛みを伴う水庖が出現したものを
「帯状疱疹」という。
6.流行性耳下腺炎(りゅうこうせい じかせん えん)
おたふくかぜ・ムンプスとも言われています。
流行性耳下腺炎ウイルスの唾液―上気道を介する飛沫感染。
好発年齢は5~10歳
潜伏期間は2~3週間。
発熱と同時に、両側または片側の耳下腺の腫脹が現れます。↓
合併症は、①髄膜炎②難聴③精巣炎④卵巣炎⑤膵炎
などがあります。
血清アミラーゼおよび尿アミラーゼが高値になります。
予防は、生ワクチンであるムンプスワクチンの1回接種。
任意接種です。
学校出席停止期間は、耳下腺腫脹が消えるまで。
7.百日咳(ひゃくにち ぜき)
百日咳菌の飛沫感染によって起こる急性の呼吸器感染症です。
カタル期は、発熱を伴わない咳・くしゃみ・鼻汁のみで、
感冒と区別できません。
痙咳期(けんがい き)は、「コンコンコン」と顔を
真っ赤にして咳きこむ「痙攣性咳嗽(けいれんせい がいそう)」が
4~6週間続きます。
咳発作の後、呼吸を止め、ヒューという笛吹様の深い吸気を
「レプリーゼ」と言います。
咳は夜間に多く、乳児はチアノーゼやけいれんを起こすことが
あります。
リンパ球増加を伴う白血球増加があります。
CRPや赤沈などの炎症反応は陰性です。
胸部エックス線の異常はありません。
合併症には、肺炎や中耳炎があります。
治療には、エリスロマイシンなどのマクロライド系抗菌薬が
使われます。
予防は三種混合ワクチン(百日咳・破傷風・ジフテリア)の
定期接種をします。
三種混合ワクチン(DPTワクチン)は、3か月以上の児を
対象として、Ⅰ期は4回の接種をします。不活化ワクチンです。
学校出席停止期間は、特有の咳が消失するまで。
8.髄膜炎
細菌やウイルスが髄腔内(ずいくう ない)に侵入して
起こる髄膜の炎症性疾患です。
「細菌性髄膜炎」の病因は、大腸菌、B型レンサ球菌、
インフルエンザ桿菌、肺炎球菌などの細菌です。
「無菌性髄膜炎」の病因は、ムンプスウイルス、
コクサッキーウイルスエコーウイルスなどのウイルスです。
発熱が最初にあり、頭痛・嘔吐・痙攣・頸部硬直・
ケルニッヒ徴候がみられます。
頸部硬直:首を曲げると硬い。
ケルニッヒ徴候:大腿を股関節で屈曲させて、
膝を伸ばそうとすると伸びにくい。
乳児は、大泉門膨隆とオムツ交換時の下肢の挙上による
啼泣がみられます。
安静が第一で、刺激を避けるため、室内を暗くします。
診断のため、腰椎穿刺にて髄液を採取します。
<細菌性髄膜炎と無菌性髄膜炎の違い>
| 細菌性 | 無菌性(ウイルス性) | |
| 髄液の外観 | 混 濁 | 透 明 |
| 白血球数 | 高度増加 | 軽度増加 |
| 増加する髄液細胞の種類 | 好中球 | リンパ球 |
| 髄液糖 | 低 下 | 正 常 |
| 髄液蛋白 | 増 加 | 正常~軽度増加 |
感染症はこれで終わりです。
今日の問題です。
予防接種について正しいものをふたつ選びなさい。 1 麻疹生ワクチンは生後3か月以降に経口摂取する。 オリジナル問題 |