メディアージュ皮膚科ニキビクリニック

大島 玄 院長

恵比寿駅から徒歩3分。駒沢通りを一歩入った恵比寿公園前のビル6階に「メディアージュ皮膚科ニキビクリニック」がある。ダークブラウンのシックな装いの院内はゆったりとした時間が流れ、落ち着いた温かな雰囲気が漂う。「いろいろな治療法を試したけれども、どうしてもニキビがよくならないという方が、最後の砦としていらっしゃることが多いんです」と、穏やかに語るのは大島玄院長。にっこり微笑んださわやかな笑顔には優しさがあふれ、力強い言葉の端々からは、若さとともに治療に対する真摯な姿勢が感じられる。同クリニックはPDT(PhotoDynamicTherapy光線力学的治療)のパイオニア。確かな技術と豊かな経験で、長年ニキビで悩まされてきた多くの患者を美しい肌へと導いてきた。今も全国各地から、深刻な肌の悩みを抱えた患者が救いを求めてやってくる。「もっと多くの方にPDTを知ってもらい、ニキビ治療といえばこのクリニックと言われるようになりたい」という大島院長に、日々の診療で感じる思いやPDTのこと、医師を目指した理由や休日の過ごし方などプライベートな話まで、じっくりと伺った。 (取材日2011年7月5日)

だれでも安心して受けられるPDT(PhotoDynamicTherapy光線力学的治療)はニキビ治療の最後の砦

―こちらはニキビ治療専門クリニックと伺いましたが、どのような患者さんが多くいらっしゃるのでしょう。

ニキビを気にされる方ですから、やはり若い方中心で10代、20代の方が多いです。ただ、30代、40代になってもニキビでお悩みの方は大勢いますので、幅広い年齢層の方がいらっしゃいますね。インターネットで調べたり、口コミで広がり、北海道や沖縄から通われる方もいらっしゃるんですよ。今、いろいろと報道もされていますから、ニキビ治療に対する意識は確実に高くなっていると感じます。10代は男子のほうがニキビがひどくなりがちなので男性中心ですが、20代以降になると月経周期とも絡んで女性の方が多くなってきます。このクリニックにいらっしゃる患者さんは、これまでまったく治療をしたことがないという方はほとんどいらっしゃらなくて、ほかの皮膚科でいろいろと治療したけれどどうしても良くならず、「最後にここで」と言っていらっしゃる方ばかりなんですよ。

―PDTという独特の治療法を取り入れていらっしゃるそうですね。

はい。このクリニックは3年ほど前に開業、私は2年前から院長を務めていますが、PDT(PhotoDynamicTherapy光線力学的治療)という治療法自体は、10年以上前から前身の皮膚科医院で行っていたものを引き継いでいるんです。ここでしか受けられない治療法ということではありませんが、きちんとした治療を正しく行っているという意味では、長年の経験と実績のある当院が日本で唯一のクリニックと言っても過言ではないと思いますね。具体的には、アミノレブリン酸(ALA)というアミノ酸を内服して特殊な光線をあてるだけ。痛みなどはありません。ALAを服用するとポルフィリンという物質が皮脂腺でたくさん作られるのですが、そこに光をあてることで大量の活性酸素を発生させ、ニキビの原因となるアクネ菌などを皮脂腺から一気に駆除してしまうんです。アミノ酸はもともと体にある物質ですから負担はまったくなく、妊娠中や授乳中の方以外どなたでも受けていただくことができます。通常、2〜3週間に1度の治療を4、5回で終了される方が多いですね。

―PDT治療を受けたあと、普段のスキンケアへのご指導もされているのでしょうか。

ニキビができやすい方というのは、皮膚にできやすいクセがついていますから、せっかく治療をしても何もせずそのままの状態でいては、また再発してしまう可能性があります。ですから、ニキビを治すだけでなく、お肌自体もニキビのできにくい肌にしていくため、ご家庭でできるイオン導入器という器具を使って、自宅でのケアを一緒にお願いしています。皮膚のなかでコラーゲンを作って毛穴のかたちをきれいにしていくことでニキビのできにくいお肌を作っていくんですよ。きれいなお肌を維持していけば、おのずとニキビ跡もきれいにしていくことができます。栄養バランスを心掛けた食事指導などもしますが、基本的には正しいスキンケアや保湿の大切さなど、皮膚に対する指導を中心にさせていただいていますね。

―診療されるうえで一番心掛けていらっしゃるのはどんなことでしょう。

患者さんにあまり無理させすぎないことですね。本当に完璧にニキビ治療するのであれば、食事も気をつけ、お化粧だってしないほうが皮膚にとってはいいに決まっています。ただ、そこまで完璧に求めてしまうと、逆に負担になってしまい「治療なんかしたくない」となってしまいますから、「最低限ここだけは頑張ろう」というところをお話しているんですよ。患者さんはみなさん、「本当のつらさわかってもらえない」という方が非常に多い。ニキビがあるから命に関わるわけでもないですしね。まずは「気持ちを理解していますよ」という思いで接しています。また、いくつも皮膚科をまわり、ニキビ治療に対して疑心暗鬼になっている方も多いですから、ニキビができる原理から詳しい治療方法まで、お一人お一人にじっくり時間をかけ納得されるまでご説明するよう心掛けています。

記事更新日:2016/01/24