“スティックミキサー”や“ハンドブレンダー”など、メーカーや付属するアタッチメントによって呼び名もさまざまだが、いずれも料理やお菓子、ジュース作りに役立つハンディタイプの手軽なミキサー。ひと昔前までは、主に卵白や生クリームなどに使用する泡立て器のみがメインであったが、最近ではさらに多種多様なアタッチメントが付属し、泡立て以外の用途にも幅広く対応したタイプが増えている。そこで、今回はイタリアの家電メーカー、デロンギ社の「トライブレード プレミアムセット ハンドブレンダー DHB721-RN(以下、「DHB721-RN」)」に注目。
昨春発売されたモデル「DHB721」に、さらに3つのアタッチメントが追加された“プレミアムセット”が5月20日より新登場。特に料理好きというわけではない筆者だが、“少しでも料理が楽になるなら……”と、本製品を試してみることにした。「DHB721-RN」の便利度をレポートしよう!

「つぶす」「混ぜる」「泡立てる」に、「刻む」「おろす」「押しつぶす」が仲間入り!

同社のハンドブレンダー「DHB721」シリーズは、食材を効率的かつなめらかに切り刻むという独自の「トライブレードシステム(3枚刃構造)が特長。角度がそれぞれ異なる3枚刃によって、食材をより効率的に「刻む」「つぶす」「混ぜる」が可能に。また、3枚刃の周囲に配置した6つの突起によって食材が刃に当たりやすくなり、なめらかな仕上がりを実現するという。アタッチメントのフット部には独自の凹型形状を採用し、食材の回流をスムーズにして飛び散りも防げるとしている。さらに、今回注目した“プレミアムセット”の新モデル「DHB721-RN」には、みじん切りに便利な「チョッパー」と、大根や長いもなどがおろせる「おろしカッター」、加熱したいも類やかぼちゃなどを押しつぶす「マッシャー」の3つのアタッチメントが追加されている。まずは、本体と豊富なアタッチメントをチェック!

アタッチメントは全部で6つ。食材を刻んでつぶす「ブレンダー」に、混ぜる「パンブレンダー」、泡立てる「泡立て器」に加え、“プレミアムセット”の「DHB721-RN」には、「チョッパー」と「おろしカッター」、「マッシャー」が付属。そのほか、ビーカーと2種類のふた、レシピブックも付属する。「ブレンダー」装着時の本体サイズは、幅70×奥行70×高さ420mm、重さは0.85kg

アタッチメントのフット部内側に配置された6つの突起が食材を刃に当たりやすくし、それぞれ角度が異なる3枚の刃が食材をスピーディーに刻むという「トライブレードシステム(3枚刃構造)」を採用。さらに、フット部外側の凹型形状により、食材の飛び散りが防止されるとしている

各アタッチメントを付け替える時は、本体の前面と背面に配置された2か所のボタンを同時に押しながら取り外すだけ。交換に手間取ることはないだろう

ほうれん草などの葉菜類もなめらかなジュースに仕上がる?

まずは、レシピブックのジュースメニューから、「キウイとほうれん草のグリーンジュース」を作ってみた。実は、“料理が面倒”と言いながら、自家製ジュースはほぼ毎日作って飲んでいる筆者。自宅ではミキサーが大活躍だが、何しろ愛用のものはビッグサイズ。一人分だけを作りたい場合は、後片付けが面倒で思わず躊躇してしまう時もある。そんな時、750mLビーカーが付属する「DHB721-RN」なら、ビーカーに少量の食材を入れて「ブレンダー」で混ぜればいいので、手軽に作ることができそうだ。

用意したのは、ほうれん草と、キウイ、バナナ、りんご。使用する食材に固い種や芯があるものは、取り除いておく。「DHB721-RN」で使用できない食材は、「コーヒー豆や市販の氷などの固いもの」「ご飯やパン生地などの粘り気の強いもの」「80℃以上の熱いもの」とされている

付属のビーカーのほか、使用できる容器は、金属またはプラスチック製で、直径10cm以上、高さ15cm以上のもの。ビーカー使用時は、最大使用容量である750mLの線を越えないように材料を入れていく。本体にアタッチメントの「ブレンダー」をセットし、準備完了。本体上部には、回転速度を1~5段階で調整できる「スピード調整ダイヤル」、その下には押している間だけ運転する「スイッチ」と、ハイパワー運転となる「ターボスイッチ」がある

まずは、ほうれん草以外の果物と水100mLをビーカーに入れ、「ブレンダー」のターボ運転で混ぜていく。今回は何も考えずに果物をポンポンと投入してしまったが、固めのりんごよりも、バナナやキウイといった柔らかめのものから「ブレンダー」に当たるように入れておくと、より素早く混ざり始めるだろう。始めのうちはやや苦戦したものの、固めのりんごが刻まれると、後は瞬時に混ざり始めた

全体が混ざったら、ほうれん草とレモン果汁、はちみつと水200mLを加えて、再度「ブレンダー」でなめらかになるまで混ぜていく。追加の材料を投入する際、「ブレンダー」を側に立てておいていたが、やや不安定で倒れやしないかと心配だった。がっしりと固定して置ける専用アイテムがあれば便利かも

レシピブックに記載の残りの食材を入れ、さらにターボ運転で攪拌していく。1分も経たないうちに、なめらかなグリーンジュースが完成。飲んでみると、生のほうれん草を使用したとは思えないほど臭みや苦味がまったくなく、舌触りもなめらか! 葉菜類はザルでこす必要はないと感じた

鍋(Pan)の中でも使える「パンブレンダー」なら移しかえ不要!

「DHB721-RN」は、食材の固さやレシピに合わせて回転スピードを6段階(1~5段階+ターボ)から選び、「スイッチ」を押すだけと、使用法もいたってシンプル。グリップは人間工学に基づいた握りやすい形状になっており、ぬれた手でも滑りにくいラバー素材を採用。筆者は片手でも問題なく使えたが、手の小さい女性にはやや太めに感じるかもしれない。次に、レシピブックの中から、「にんじんとジンジャーのホットジュース」を作ってみた。ここでは、鍋に食材を入れたまま直接使える「パンブレンダー」を活用。3枚刃構造に加えて、「ブレンダー」より直径が1.4倍大きなフット部で効率よく混ぜることができるとしている。

材料は、皮をむいて2cm程度に切ったにんじんとしょうがのほか、りんごジュース、レモン果汁、はちみつを用意

にんじんとりんごジュースは、栄養素が壊れないように火を通さない。ビーカーに入れ、「ブレンダー」の回転速度5で混ぜていく。写真のとおり、固めのにんじんもわずか数十秒で攪拌され、にんじんジュースの完成。「ブレンダー」のフット部を液体より上に出さなければ、飛び散ることもまったくなかった

「ブレンダー」で攪拌後、一見するととてもなめらかな仕上がりだが、一口飲んでみるとややザラッとした舌触り。レシピブックに記載されているとおり、ザルでこしてみると思っていた以上にカスが! 何だかもったいない気もするが、こされたものはサラサラとして飲みやすさも抜群だ

次に、「パンブレンダー」の出番。鍋で水とはちみつ、2cm角に切ったしょうがを煮て、しょうがが柔らかくなったら、「パンブレンダー」の回転速度4でつぶしていく。しょうがを煮ている間に水分が飛んでしまってつぶしにくい場合は、水を少々加えるといいようだ。「パンブレンダー」は、鍋の表面加工を傷つけにくいプラスチック素材なので安心して使えそう

ザルでこしたにんじんジュースに、しょうがとレモン汁を加えたら、「にんじんとジンジャーのホットジュース」の完成だ。水、はちみつと一緒に煮たしょうがは、“ジンジャーシロップ”として、さまざまなドリンクやヨーグルトに入れてもOK。にんじんのカスは食物繊維がたっぷりなので、捨てずに料理に活用すれば一石二鳥?

野菜や果物のカスは、ハンバーグやカレー、野菜炒めなど、さまざまなメニューに活用できるが、今回はそのまま小さな容器に入れて凍らしただけの「にんじんシャーベット」を作ってみた。にんじんの甘みが十分に引き出された、フレッシュなデザートのできあがり

「マッシャー」でつぶして、ホクホクとした食感を楽しむ!

続いて、「DHB721-RN」で新たに追加されたアタッチメントの「マッシャー」を使い、「じゃがいものニョッキ」に挑戦。食材を刻んだり混ぜたりせずに、上部の小さな穴から押し出していく「マッシャー」なら、粘りが出ずに素材の食感を生かした仕上がりになるという。一度で大量に押しつぶすことができるので、コロッケやポテトサラダをたくさん作りたい時にも活躍しそう。

柔らかくなるまでゆでたじゃがいもの皮をむき、ボウルに入れてオリーブオイル、卵、生クリーム、塩を加えて「マッシャー」の回転速度1でつぶしていく

「マッシャー」を上下にギュッギュッと動かしながらつぶしていくが、なかなかほぐれない。じゃがいものゆでが足りなかったか、あるいは撮影をしている間にいもが冷めてしまったのか……と思いながら、回転速度を上げてみたり、ぐるんぐるんと動かしてみたり。と、ここで気が付いた。生クリームを入れていなかった!

遅ればせながら、ここで生クリームを投入。すると、水分を含んだことでじゃがいもがグングン押しつぶされながら、あっという間に材料が混ざっていった。だが、じゃがいもがホクホクとした状態のうちに混ぜ合わせなかったためか、今度は逆にゆるめの生地に……。生地の状態をみながら、生クリームの量を調整すべきだったと反省しつつ、ひとまず「マッシャー」の羽根(マッシャーパドル)についた生地を取り除く。このあたり、スイッチひとつで生地をふるい落としてくれるような機能があれば理想的!

生地に薄力粉を混ぜるも、ゆるめの状態は変わらず。仕方がないので、何とかニョッキ(風)の形に丸められる程度の固さになるまで薄力粉を追加。本来なら、生地を棒状にしてフォークで端から2cm程度に切っていくとしているが、とても棒状にできる固さではないため、手で一口大にまとめていった

一口大に成形した生地を熱湯でゆで、浮き上がってきたら取り出す。あまりの柔らかさに、熱湯に入れたと同時に溶けてしまわないかと心配したが、幸いそんなことにはならず、1分も経たずにプカプカと浮かんできた。まぁ、見栄えはよくないが、ニョッキ“風”にはなっている?

市販のトマトの水煮缶を使って、「自家製ニョッキのトマトスープ」仕立ての完成。粉を多めに入れてしまったので口当たりが心配だったが、ふんわりとした非常になめらかな食感で、卵と生クリームでしっとりと仕上げたじゃがいもの風味も文句なし! 手では、なかなかこのなめらかさを出せないのではないだろうか。材料を混ぜ合わせるタイミングや分量を調整しながら、好みの食感に仕上げることもできそうだ

「おろしカッター」を使えば、おろし金に匹敵する大根おろしを実現!?

実は、「DHB721-RN」に付属する多彩なアタッチメントの中で、筆者がもっとも気になっていたのが「おろしカッター」。“玉ねぎと大根があれば何でもできる”と勝手に思っている筆者は、おろし金の使用頻度がハンパない。だが、ご存知のとおり、大根おろしは面倒くさい。一度ミキサーで試したことがあるのだが、必要以上になめらかでフワッフワに仕上がってしまい、それ以来あきらめていた。そんなわけで、今回は大きな期待を胸に大根おろしに挑戦! さて、その結果は……。

「おろしカッター」は、大根や長いものほか、しょうがやにんにくといった手ににおいがつきやすい薬味も、手を使わずにすりおろすことができるという。おろしカッターを容器(チョッパーボウル)に取り付け、チョッパーカバーに本体を差し込んで使う

容器に投入できる食材の最大量は100gとされている。2cm角程度に切った大根を容器に入れ、「中ふた」を差し込んでから、チョッパーカバーをカチッと音がするまで時計回りに回して取り付ける(写真右)。「中ふた」の取り付け時、“なぜ、これがあるんだろう?”と疑問に思ったが、運転中の様子をみて、納得!

「おろしカッター」が勢いよく回転し、瞬く間にすりおろされる食材を「中ふた」が上からしっかりカバーし、均一におろせるようになっているようだ。あっという間にすりおろされた大根の様子はこちら(写真右)

「中ふた」と「おろしカッター」を引き上げると、その下にも大根おろしが入り込んでいるので、取り出す時はお忘れなく。試食したところ、以前ミキサーで試したフワフワとした水っぽい大根おろしとは異なり、しっかりとした舌触りの大根おろしに仕上がっていた。ほんの少しだが、すりおろし切れなかった小片も残留

個人的には、もう少しだけなめらかさがほしいと感じだが、使用する大根の水分量によっても異なるだろうし、何より時間と手間をかけずにここまでの大根おろしができる実力は十分。このまま食べたり、サラダにしたり、お肉にかけたりと用途はたくさん!

そのほか、お菓子作りにはかかせない泡立て器も付属。専用ビーカーで泡立てると、より素早く泡立てることができるという

水温68℃以下であれば、食器洗い機の使用も可能。ただし、写真の本体とチョッパーカバー、泡立て器接続部、マッシャー接続部だけは水洗い不可なので注意!

まとめ

筆者が料理を好きになれない理由は、下ごしらえが面倒だから。“3分クッキング”のように、すでに必要な分量に切り刻まれた食材がお皿に用意されていたら、キッチンに立つのも面倒じゃないのに……というのが本音だ。そんな面倒な下ごしらえを楽にしてくれる「DHB721-RN」は、料理好きな人はもちろん、筆者のような“料理が面倒”と思っている人にも見逃せないアイテムと感じた。使い始めるまでは、“1台6役なんて、そんなに必要あるの?”と思っていたのだが、実際に使ってみると、少量のジュースやソース作りにも活躍してくれる「ブレンダー」や、食材を鍋に入れたまま使える「パンブレンダー」など、すべてのアタッチメントが“あったら便利”であることを実感。

気になる点は、その存在感。アタッチメントも1つひとつが大きめなので、使用しない時の置き場所にはやや頭を悩ませそう。また、「スイッチ」と「ターボスイッチ」は押している間だけ運転し、指を離すと止まる仕様。そのため、瞬時に運転を止めたい時などには便利で安心な反面、連続使用時にはやや疲れを感じることも(1分間連続使用時は、その後1分間以上間隔をおく必要あり)。ボタンがもう少し出ていたほうが、押しやすいのではと感じた。とはいえ、面倒な下ごしらえや調理をスピーディーにこなしてくれる「DHB721-RN」は、時間をかけずに、おいしい料理が作りたいという“ウチめし”派の強力な味方となることは間違いない。やっぱり、「マッシャー」「チョッパー」「おろしカッター」の3役は必要ないという人は、「DHB721」もチェックして!

翌日、大量に残ってしまったニョッキ(風)を活用しようと、キムチチゲに入れてみた。イタリアの方は不本意かもしれないが(笑)、予想以上においしくてリピートしたい一品に仕上がった

価格.comマガジン編集部/KOMKOM

先日、サッカーのコンフェデレーションズカップが開幕し、日本は初戦のブラジル戦で完敗。残念ながら、歴史的勝利とはなりませんでしたね……。次は、20日のイタリア戦に挑む「ザックジャパン」。地球の反対側の国、ブラジルで開催されているので、私も含めてサッカーファンの方は寝不足の日々が続いてしまいそうですね(笑)。