日本三景をのぞむ美しいワイナリー!『天橋立ワイナリー』のワイン造りについてインタビュー!


    
日本三景のひとつ、天橋立。日本人が世界に誇るべき、美しいこの場所にワイナリーがあることをご存知でしょうか。それが、「天橋立ワイナリー」。山中のワイナリーとはまた違う独特な雰囲気を持つこの場所から、私たちがまだ出会えていない、素晴らしいワインが多く生まれています。

今回、天橋立ワイナリーの土肥剛さんに、天橋立ワイナリーのワイン造りや魅力などについてを電話でお伺いしました。ぜひ、お読みください。

Q. 天橋立ワイナリーとは、どのようなワイナリーなのでしょうか?

「ワイナリーの近くに天橋立がありますので、目の前に海があります。天橋立ワイナリーは、国内でも最も海に一番近いワイナリーだと思います。

また、ワイナリーは土壁に瓦葺きの屋根、古材の柱などを使用した日本家屋となっており、赴きのある日本らしい雰囲気のワイナリーです。」

Q.天橋立ワイナリーのワインのスタイルは、どのようなものなのでしょうか?

「ブドウ本来の味わいを楽しんでいただくために、原料は全て国産の生ブドウを使用しています。また、辛口ワインだけでなく、甘口ワインも加熱処理は一切していない“生ワイン”です。」

Q.天橋立ワイナリーでワインに使用されているブドウ品種は何ですか?

「天橋立ワイナリーでは、セイベルという品種を主に栽培しています。赤ワイン用のセイベル13053、白ワイン用のセイベルの9110の二つを合わせて、約六割ほどがセイベルです。そのほか、サペラヴィというブドウ品種とドイツの新しい品種であるレゲントという品種も栽培しています。

あと、残りはメジャーな品種のカベルネソーヴィニヨン、シャルドネ、ピノノワールも植えているのですが、まだテスト段階で製品にはなっておりません。今後、これらを増やしていって、製品化できればいいな、と思っています」

Q.ブドウ栽培でこだわっている部分、大変な部分は何でしょうか?

「気温が高く、雨もたくさん降るのでブドウが病気になりやすく、このあたりにはとても気を使っていますね。また、夏場も夜があたたかい日が多いので、糖度が上がっていくのですが酸が早く下がっていってしまいます。ブドウの糖と酸のバランスを保って収穫するのも難しい部分のひとつです。

ちなみに、さきほどご紹介したサペラヴィというブドウ品種は、酸を保ったまま糖度を上げていけるブドウですので、このワイナリーには合ったブドウなのかな、と思っています。」

Q.ワイン醸造でこだわりはありますか?

「まず、先ほどお伝えした通り、ブドウ本来の味わいを楽しんでいただくために、生ブドウ100%を使用し、加熱処理はしないということがひとつ。さらに、辛口ワインは基本的にろ過をしないでそのまま瓶詰めをしております。

甘口ワインについては、ズースレゼルヴという発酵前のブドウ果汁を保存したものを、発酵が終わったワインに入れて甘くするという造り方をしております。」

Q.天橋立ワイナリーと他のワイナリーの違いがあるとすればどこでしょうか?

「牡蠣殻をたくさん畑に入れているところでしょうか。天橋立は観光地でもあるのですが、その場所に牡蠣が自然に堆積してしまうんです。船の通行の邪魔になるだけではなく、夏場はそれが腐敗して臭いの原因になってしまいます。それを、観光協会や土木事務所などが年2、3回ほど、ユンボなどをも使って清掃作業をするんです。

その牡蠣殻を私たちが年間100トンくらい受け入れてきまして、有機石灰肥料としてだけではなく、ぶどう栽培に適したアルカリ性土壌への改良ですとか、水はけを良くするなど、それを畑にまくことによりさまざまな効果を得られています。

また、非常に海に近いので、潮風からもミネラル分をもらっているのかなぁ…とも思っています。ワイナリーの建物自体は海から約150メートルほどの位置にあるのですが、畑は海の目の前にありますし、これだけ海に近いワイナリーということが、他のワイナリーさんとの大きな違いなのではないでしょうか。」

Q.ベビーワインが飲めるとのことですが、ベビーワインとは何なのでしょうか?

「ベビーワインとは、果汁を発酵させてから2、3日目で発酵を止めて仕上げたワインです。果汁の甘さを残しながら発酵させており、アルコール度数は1、2%でスパークリングワインのような泡立ちもあるので、とても爽やかな味わいのワインとなっております。

こちらは、ワイナリーでしか飲めないものでして、ボトルでは一切販売しておりません。」

Q.ワイナリーの見学は気軽にできるのですか?

「はい、気軽に見学していただけます。ツアーのようにまわるような場所はないのですが、玄関を入られた時に目の前にタンク室がご覧いただけますので、スタッフの手が空いていれば、そこでワインなどについてを説明することができます。

もし、ご見学の際にワイナリーについての説明がほしいというお客さまは、予めお電話をいただければ幸いです。」

Q.ありがとうございました!今後の展望はありますか?

「今はセイベルを中心にワイン造りをしておりますが、より高品質なワインを造るためのヴィニフィラ系のブドウ品種の製品化をも目指していきたいです。

カベルネソーヴィニヨンやソーヴィニヨンブラン、新たな品種なども植え始めているので、こういった新たな品種も早く製品化させて、皆さまへお届けできればと思っております。」

取材を終えて

日本国内にはワイナリーが多く存在していますが、ここまで海が近く、風光明媚という言葉が似合うワイナリーは他には無いのではないでしょうか。

天橋立ワイナリーでは、工場見学や併設のショップはもちろん、ワイナリーレストランでのコース料理、ブドウ畑のレストランでのバイキング&カフェも楽しめます。ちなみに、お話のなかで出てきたベビーワインなのですが、たくさん造れるものではないので、とても貴重だということです。

京都の中心街を散策するのも良いですが、天橋立までちょっと足を伸ばし、ゆったりと大人の休日を楽しんでみてはいかがでしょうか?

ご参考

・天橋立ワイナリー HP

・天橋立ワイナリー ワインショップ

・工場見学について はコチラから
     

カーヴおすすめのワイン

 

本文中に出てきているサペラヴィ。カーヴでのご用意はアゼルバイジャンのワインです。
         
     
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