ニキビを治すあるものそれは?
オロナイン軟膏の機能
昔から一家の薬箱にひとつは入っている物の代表といわれる「オロナイン軟膏」。なんとなくイメージとして擦り傷や小さな切り傷、火傷、というケガの塗り薬というイメージですが、オロナインの主な効能を見ると、とても幅が広くなっています。
薬効は効果のある順に表記されるようになっていることはご存知でしょうか?オロナイン軟膏の効能表示は、次の通りとなっています。「にきび・吹出物・はたけ・やけど(かるいもの)・ひび・しもやけ・あかぎれ・きず・水虫(じゅくじゅくしていないもの)・たむし・いんきん・しらくも」
つまり、ニキビ治療薬としての効果も優れているというこ。ちょっと意外ではありますが、オロナインはニキビに効果的なのでしょうか?
オロナインの有効成分
オロナインの成分の中に、「クロルヘキシジングルコン酸塩液(10mg/1g中)」があり、これは主に殺菌・消毒効果がある有効成分です。このクロルヘキシジングルコン酸塩液が傷口などについた雑菌を消毒してくれるのですが、これはニキビの原因菌であるアクネ菌にも効果があるというわけです。
さらに、オロナインの中にはワセリンやグリセリン、オリーブ油と保湿効果のある成分も含まれています。乾燥が原因で出来てしまうニキビなどにはこれも効く成分のひとつであり、黒ずんでしまう鼻のニキビやカサつきを伴う乾燥ニキビにも効果的なのです。
しかし、ニキビにも種類があるため、「オロナインが効くニキビ」と「効かないニキビ」があります。どのようなニキビに効果があるのか、しっかりと自分のニキビと比較しながら確認しましょう。
〔オロナインが効くニキビ〕
赤ニキビです
オロナインが効くニキビの代表格が「赤ニキビ」です。赤みを帯びて痛みのある状態、つまり炎症が出ているニキビにたいしてオロナインは効果を発揮します。有効成分のクロルヘキシジングルコン酸塩液がこの炎症部分の消毒・殺菌をすることで、何もしないより早く赤みや痛みを抑えます。
しかし、これより進行してしまい膿が出てしまうような「黄ニキビ」や「紫ニキビ」の場合、効果が出るよりも悪化のスピードのほうが早いために治りが遅くなることもあるので、もしもニキビが膿んでしまっているようでしたら出来るだけ皮膚科を受診するようにしましょう
大人ニキビ
オロナインが大人ニキビに効くというのは、先に紹介したクロルヘキシジングルコン酸塩液と一緒に配合されている保湿成分が豊富なためです。ワセリンやグリセリンといった保湿に優れた働きをもつ成分がたっぷりと含まれているために、乾燥した肌を柔らかくし、落ち着かせる効果があります。
〔オロナインがあまり効かないニキビ〕
白ニキビと思春期ニキビとニキビ跡です
オロナインの効果が期待出来ないニキビとはどんなニキビでしょうか?これは、「炎症が起きていないニキビの初期状態」と、「肌の油分が原因で起きているニキビ」のふたつになります。白ニキビなど、まだ赤みもなく痛みもほとんど感じないというようなニキビの初期症状の場合、毛穴が密閉された状態の中で菌が活発化しています。そのため、オロナインの殺菌成分があまり有効に働きません。
また、10代に多い「ホルモン分泌が活発なために起きる」ニキビは、その原因のほとんどはお肌の油分が毛穴に詰まることで起きています。保湿成分がたっぷり入ったオロナインが、さらにニキビを悪化させてしまうことになってしまうために、思春期ニキビにはあまり効果が期待できません。
思春期ニキビはTゾーンや頬など、油分の分泌が多い場所に出来やすいのが特徴。Uゾーンや口周りに出来やすい大人ニキビとは治療の仕方が異なるということを覚えておきましょう。
ニキビそのものが治っても、赤みが残ってしまった、傷のようなクレーター跡が残ってしまったというお悩みの方も多いと思いますが、残念ながらこのようなニキビの跡にはオロナインの効果はあまり期待出来ません。
というのも、ニキビ跡というのは「肌表面のトラブル」ではなく「肌内部のトラブル」であるためです。肌を作っている細胞がニキビによって変形や減少したために出来たニキビ跡を消すには、その細胞を修復する必要があるのですが、オロナインにはそういった効能はないのです。
オロナインの塗るタイミングと塗り方
洗顔した後の清潔なときに塗る
オロナインは正しい使用方法を守れば、とても効果的なニキビ薬です。まずは基本のスキンケアをしっかりと行い、肌と手を清潔な状態にしましょう。ニキビは言い方を変えれば「傷」ですし、オロナインは薬です。雑菌のついた手や指でニキビという傷を触れば、どれだけ薬を塗ってもニキビは悪化してしまいます。また、顔を拭くタオルも清潔な状態のものを使います。
ニキビ周りはこすらずに優しくタオルで抑えるように水分を拭き取り、肌が乾燥するのを防ぐために化粧水で肌全体を整えます。ニキビ周囲は薬を塗りますので、あまりベッタリとした化粧水をつけるのは控えめにしましょう。ニキビケアに効果的な化粧水や、低刺激の化粧水などで肌を整えたら準備完了です。
オロナインは少量つける
オロナインはよく伸びる、浸透力の高い薬ですので、一度に塗る量は少量にします。あまり多く塗りすぎてしまうと逆に毛穴を塞いで悪化させることがありますし、余った油分が別のニキビを呼び起こしてしまう結果にも繋がりかねません。
よくある缶タイプのオロナインの場合、綿棒に2mm玉くらいをすくい取るようにつけ、それをニキビに塗布するようにすれば衛生的にもばっちりです。もしもチューブタイプのオロナインの場合は、小指の先に1mm~3mm程度出し、ちょん、ちょんと肌に乗せながら塗りましょう。
塗る際にニキビをこすってしまったり、ぐいぐいと押しこむように塗りこむと、炎症を悪化させたり潰れてしまったりする可能性もあるので、やさしく塗るようにしましょう
一日一回のみ使用しましょう
1日も早くニキビを治したくて、薬を1日で何度も付け直す…という方は要注意です!確かにニキビ治療薬によっては、1日2〜3度塗るように指示がある場合もありますが、オロナインには優れた保湿効果があります。そのため、1日のうちに二度、三度と重ね塗りしてしまうと、今度は逆に保湿しすぎてそれが毛穴を塞ぎ、ニキビを悪化させたり増やしてしまう可能性があります。
寝る前につけるのが一番効果的でしょう。
使用目安は約一週間、悪化した場合は?