酒さの赤みやブツブツの治療方法。スキンケアや食べ物も改善のカギ!

酒さの治療法をご存じですか?まるでお酒を飲んでいるかのように顔が赤みが出る皮膚病、それが酒さです。その原因や症状を具体的にあげながら、酒さによる赤みの治し方をご紹介していきたいと思います。しっかりと確認して、適切な治療をこころがけましょう。

目次

  • 酒さを完治する治療法はある?
  • 酒さの治療方法
  • 酒さの改善&予防のセルフケア
  • そもそも酒さとは?
  • 酒さの治療は諦めないでじっくり取り掛かろう

酒さを完治する治療法はある?

酒さは基本的に慢性的な疾患となるため、これといった完治のガイドラインはありません。ですから治療方法としては、皮膚の状態を良好な状態に保つ対処療法が主になってきます。また、酒さは症状が度合いによって段階があり、その強さによってもどのような治療方法を施すのかは変わってきます。私水野が徹底的に調べましたので、酒さの症状でお悩みの方はこの記事を参考に症状の改善を目指してみてください!酒さがどのような疾患かを知ることが治療の第一歩なのです。

酒さの治療方法

前述したように酒さは完治が難しい慢性疾患で、これで治ったというガイドラインもありませんが、いくつか効果的な治療方法があります。代表的なものをご紹介していきましょう。 

 治療薬

塗り薬

海外では酒さ治療の塗り薬として炎症を抑えるアゼライン酸や抗菌薬であるメトロニダゾールなどが前から使われていましたが、ここ最近でさらに酒さの原因のひとつと考えられているダニを殺す、「イベルメクチン」という塗り薬が認可されました。しかし、日本ではこれらの塗り薬はいまだ認可されておらず、一般的には非常に入手困難な処方箋となっています。​

※例外的に一部の病院において院内で調剤されていたり、製薬会社から限定販売されていたりすることもあるようです

このため、日本では一部でニキビの処方薬やアトピー性皮膚炎の塗り薬などを処方されることもあるようなのですが、海外で処方されている薬に比べると効果は薄く、またアトピー治療に使われるプロトピックに関して言えば、一時的に効果はあるものの長期使用すると逆に悪化する可能性も指摘されているようです。

はるこ先生
日本で使われる酒さ用塗り薬と、海外で使用されている塗り薬をピックアップしました!
どうぞ、参考にしてみてくださいね♪

日本で酒さに使用される塗り薬

【タクロリムス軟膏】

前述したプロトピックのことです。炎症を鎮める効果があり顔の赤みに対して効果的なことから、酒さに用いられることもありますが、長期使用で皮膚炎を引き起こす副作用があるとされています。

【イオウカンフルローション】

昔からニキビ治療に使用されてきた薬で、殺菌・殺虫作用やゆるやかな消炎作用が認められています。

【クリンダマイシン】

ニキビによく効くとされる抗菌塗り薬で、抗生物質により菌の発育を阻害してにきびを抑えます。にきび状の点タイプの酒さには効果があるでしょう。なお、ローション状のタイプもあります。

海外で酒さに使用される塗り薬

【メトロニダゾール】

海外ではもっとも代表的な処方薬のひとつで、赤ら顔、酒さ、ニキギのどれにも効果があり、副作用も少なくなっています。日本でもがん性皮膚潰瘍の治療薬の一部として認可されていますが、酒さおよびニキビでの認可はまだおりていません。なお、院内処方で出してくれる皮膚科もまれにですが、存在するらしいです。

【アゼライン酸】

数十年前から海外では使用されているようですが、日本での認可はまだありません。抗菌・抗酸化作用・皮脂分泌抑制・メラニン生成抑制などの効果があります。なお、処方薬としての認可はおりていませんが、日本でもロート製薬などが医療機関用の化粧品扱いで限定販売しており、美容皮膚科などではそれなりに多く取り扱っているでしょう。

【イペルメクチン】

酒さに対しては、顔ダニを抑制する抗寄生虫薬で、アメリカでも比較的新しく認可を受けた薬です。疥癬(かいせん)などの治療に使用されます。

飲み薬

酒さに対する内服薬はそれほどなく、海外では近年ドキシサイクリン内服薬が効果的であるとされてきていますが、日本ではまだ認可されていません。そこで、同じテトラサイクリン系抗生物質の内服薬であるミノマイシンやビブラマイシンが使われています。

ただ、これら抗生物質は炎症を抑える効果はありますが、副作用も強く体質的に合わない方もいるため、長期的な使用はすべきではないという声もあります。

赤みにはレーザーやフォトフェイシャル

「赤ら顔」などと言われる酒さや毛細血管拡張症などの症状に効果的とされる治療のひとつに「レーザー治療」、「フォトフェイシャル」という治療法があります。これは美容皮膚科などで行われますが、保険適用外なため、治療費がかなり高額になってしまいます。また、非常に効果的な治療法と言われている一方で、人によっては症状が悪化する可能性もあります。行う場合はしっかりと医師と相談し、リスクを踏まえた上でやる必要があるでしょう。

【レーザー治療】

酒さや毛細血管拡張症に使用されるレーザー治療は、レーザーを照射することで、毛細血管を収縮させることができます。浴びた瞬間、びりっとした痛みを感じ、施術後3日くらいは赤みやひりひり感をともない、人によっては内出血するかもしれません。だいたい1~2週間ほどで、自然に戻ります。治療期間は症状によっても変わりますが、だいたい1、2カ月に1回のペースを何回か繰り返すのが一般的です。

料金は自由診療になるので、医療機関によってだいぶ変わりますが、だいたい500円玉くらいの範囲で約3万円ぐらいです。酒さの症状は広範囲にわたりますので、1回の治療で10万程度はかかる計算になります。そして、これを治るまで繰り返しますので、人によっては途方もない金額がかかることもあります。

【フォトフェイシャル】

フォトフェイシャルとは、IPLという波長の光を顔全体に照射する治療法です。レーザーと同じように毛細血管を収縮させますが、レーザーに比べ優しい効果となっており、施術時の痛みも弱く、施術後に赤くなったりひりひり感がでてきてもだいたい翌日には治ります。

料金は顔全体で1回につき約2~4万円ぐらいとなります。ただ、1回の施術だけでは効果はあまり得られませんので、5回を1セットでだいたい13~15万円ぐらいの料金設定にしているところが多いようです。 

漢方

抗生物質内服薬以外にも、漢方薬を処方されることもあります。効果は劇的ではありませんが、酒さは治療に長期間かかることや積極的に薬での改善が難しい症状のため、漢方薬と相性がよいといえるでしょう。以下、効果があるとされている漢方薬をいくつかご紹介します。

【黄連解毒湯】(オウレンゲドクトウ)

体の熱を鎮め、いらいらした気分を落ち着かせる効果があり、赤ら顔の人に処方されることの多い薬で、酒さとの相性もいよいとされています。のぼせ・不眠・胃炎・ほてりなどにも効果があります。

【荊芥連翹湯】(ケイガイレンギョウトウ)

酒さだけではなく、ニキビやアトピー性皮膚炎にも処方される漢方薬で、発赤・化膿などに対して効果を発揮します。体の熱をひかせ、血液循環をよくするため、血行の悪い方にも向いている薬です。

【十味敗毒湯】(ジュウミハイドクトウ)

「酒さといえば、十味敗毒湯」といわれるほど、酒さ治療には効果があるとされている漢方薬です。ニキビ薬としても有名で、皮膚の赤みや痒みを発散し、腫れや化膿を抑える効果があります。また、そうなるように体質自体を改善する効果もあるため、人によっては劇的な効果を発揮することもあるようです。

【清上防風湯】(セイジョウボウフウトウ)

ニキビや酒さ以外の皮膚疾患にも多く使用されている漢方薬です。顔の熱および炎症を消し、皮膚病の原因を発散させる効果があります。膿をもったニキビや顔の皮膚病にとくに有効とされています。 

アレルギー検査をする場合もある

いまだその根本原因が解明されていない酒さは、アレルギーが原因になっている場合もあり、病院によってはアレルギー検査を行うこともあります。種類は様々ですが、代表的なものですと食物アレルギーや金属アレルギーがあげられます。食物アレルギーの場合は食生活の改善で症状はかなり楽になるでしょう。金属アレルギーの場合は、単純に金属類を身に着けないようにすれば、症状はある程度緩和されます。 

食事指導やサプリメントの処方

酒さは、食物アレルギーが原因である場合はもちろん、そうでなくても食生活を改善したり、サプリメントを処方することで症状がやわらぐことが多いようです。アレルギー検査で高い数値を出した食材をとらないようにしたり、胃酸および消化酵素を補うサプリメントを処方すること(酒さ疾患者の半数が胃酸の分泌力が弱いとのデータもあります)で、症状が改善したという報告も多くあがっています。 

乳酸菌「LFK」

最近、話題になっている新しい治療法として乳酸菌から抽出した「LFK」という成分が、顔面潮紅などの酒さ症状に対し有効であるという報告があがってきています。まだ研究中ですが、臨床では酒さの各症状が改善され、その後、症状が悪化するなどという副作用もおきなかったという報告がなされました。「LFK」は酒さの新しい治療法として期待が高まっており、配合されたサプリメントを通販等で購入することも可能です。試してみるのもいいかもしれませんね。

酒さの治療期間は長い

前述したように酒さは長期にわたる治療が必要な疾患です。症状が治まるまで、だいたい数カ月単位での時間がかかってしまいます。しかも、完治することが難しい病気ですので、赤みが引いたからといって安心できません。塗り薬と併用して、漢方や食事改善なども行い体質自体を改善する必要があるでしょう。

酒さの改善&予防のセルフケア

酒さ疾患がある方は、肌のバリア層の機能が低下していますので、乾燥・紫外線・刺激の強い飲食物・アルコール・ストレスなどによって容易に悪化するため、酒さを原因としてよりひどい肌疾患になる場合もあります。よって、酒さには改善予防とセルフケアが必須です。大事なポイントまとめてみましたので、チェックしてみてくださいね。

酒さ改善・予防セルフチェック

  • スキンケアは刺激を避ける
  • 紫外線はNG
  • 寒暖差や温水・冷水に注意
  • アルコールや刺激物を避ける
  • ストレスも大敵

スキンケアは刺激を避ける 

酒さは皮膚疾患ですので、スキンケアが非常に重要になってきます。化粧品を使う場合でも肌に浸透しやすい化粧品はさけ、肌を保護する化粧品を選択すべきです。そうすれば、化粧品がバリアとなり雑菌や他の刺激から肌を守ってくれるでしょう。

また、酒さの症状が出てきた場合に使用する化粧品は、前提として肌に合ったものがよいです。敏感用の化粧品に変えた方がいいと思われがちですが、酒さの肌はとても弱っていますので、変えることで悪化する場合もあります。肌にあった化粧品を使っているなら、極力変えないようにしましょう。そのうえで、化粧品がなかなか合わないという方は現在の化粧品から少しずつ変えていくことが大切です。いきなり全部変えると会わなかった時がたいへんですので、徐々にシフトすべきでしょう。かかっている医師におすすめの化粧品をきいてみるのもいいかもしれませんね。

紫外線はNG

酒さに強い紫外線は天敵です。日中はできるだけ紫外線をあびないようにして、UVケアや日焼け止めで、紫外線の刺激から肌を守りましょう。 夏場はとくに紫外線が強いですので、こまめに日焼け止めを塗る等の対策も必要になってきます。

寒暖差や温水・冷水に注意

乾燥や冷たい刺激も酒さに悪影響を及ぼしますが、それらは比較的対策がとりやすいかと思います。もっとも気をつけなければならないのは、湯の温度です。39度の湯ではマスト細胞が炎症をおこしはじめますので、入浴時は室内を温かくして、患部が温熱によって炎症を起こさないように注意しましょう。

アルコールや刺激物を避ける

アルコールや極端に辛いものなどの刺激ある飲食物も必要があります。お酒を飲んだり、辛い物を食べたりすると、体温が上昇するため、結果的に炎症を引き起こしたり、炎症のおきやすい状態になったりしてしまうのです。全米酒さ協会で悪化の原因とされる食品は、以下の通りです。症状がある方は摂りすぎないよう注意しましょう。

  • レバー
  • 脂肪分の高い乳製品
  • 発酵食品
  • カカオ食品
  • 豆類の一部(そら豆、えんどう、インゲンなど)
  • 香辛料の一部(唐辛子などの刺激の強いもの)
  • 野菜の一部(ナス、アボガド、ほうれん草など)
  • 果物の一部(柑橘類、バナナ、レーズン、いちじくなど)

ストレスも大敵 

酒さに限らず多くの皮膚病疾患の原因となっているのが、ストレスです。酒さの重い症状の場合、それだけで「人前に出たくない」と悩みを抱えてしまい、さらに症状を悪化させる負のスパイラルに陥ってしまうこともあります。適度に体全体をリラックスさせたり、深呼吸したりして、できるだけストレスを緩和できるよう努めましょう。 

そもそも酒さとは?

酒さと酒さ様皮膚炎の違い

酒さには症状がほぼ同じの「酒さ様皮膚炎」と呼ばれる疾患があります。酒さがはっきりとした原因が特定できないのに対し、酒さ様皮膚炎は「ステロイド」という明確な原因が存在するのです。よって、この治療の大前提として「脱ステロイド」を行う必要がありますが、これを行うことで膿や激しい炎症などの離脱症状が起こり、患者を多きに苦しめます。ひどい場合はすぐに脱ステロイドを行わず、弱いステロイドに変えるなどして、徐々に肌の状態を改善していかなければなりません。しっかりと医師と相談しながら治療をすすめましょう。なお、この離脱症状が落ち着いても赤みが残ることもあって、そのときは酒さの治療に切り替わります。

酒さの症状

酒さの症状は、酒を飲んだような赤ら顔になり、顔面が火照ったり、ニキビのようなぶつぶつができたりします。症状の重さから以下の3段階にわけられます。

【紅斑性酒さ】(第1段階)

顔が火照って肌に赤みが出てきます。また、少し太めの血管が小さく目視できるようになります。

【酒さ性座瘡(ざそう)】(第2段階)

第1段階の症状に加えて、ニキビのようなぶつぶつした膿疱(のうほう)がみられるようになります。

【鼻瘤(びりゅう)】(第3段階)

第2段階でできた膿疱がコブのように大きくなり、鼻のように膨らみます。

これらの段階は徐々にこうなっていくというわけではなく、初期症状としていきなり3段階目の症状があらわれる場合もあります。 

原因

上記でも何度かふれたように「酒さ」の根本的な原因は不明です。状態としては皮脂腺が異常に増殖し、そのためその部分に栄養を供給するため周囲の毛細血管も増殖し皮膚が赤くなるといわれています。根本原因は解明されていませんが、前述したように、皮膚への強い刺激、紫外線、ストレス、乾燥、寒暖差、アルコール、刺激飲食物など、いろいろと悪化させる要因はわかっていますので、症状が出てきたなら、一度医師の診断を受け、酒さであることが判明したなら、しっかりとセルフケアをしつつ、症状の改善を目指すことが肝心です。 

酒さの治療の病院選び

酒さ治療で一番重要なのは病院選びです。これは酒さに限らずどの病気にもいえることですが、その治療に関して専門的で経験豊富な実績のある病院を選択する必要があります。

選び方として、まず、自分の住んでいる地域の病院で酒さなどの皮膚病に関して口コミサイトなどで評判の高いところをピックアップします。地方ではあまり選択肢がないかもしれませんが、東京・大阪など住まいから近い大都市にいけば、評判のよい名医はすぐに見つかるでしょう。その医院のHPなどがあって、そこで詳しく酒さについて解説しているなら、なおよしです。

そこまでしたら、評判が同じくらいの場合は設備がより良いところを選びましょう。酒さは最初の診断が非常に重要ですので、しっかりと検査しいてくれるところを選ぶ必要があります。有名な口コミ医療検索サイトのURLをのせておきますので、活用してみてください。

酒さの治療は諦めないでじっくり取り掛かろう

酒さは顔が赤くなり、見た目的にも辛い症状にもかかわらず、長期の治療が必要となってきます。ですが、「早く治したい」と色々と手あたり次第に試してみるのは、危険です。ご紹介したように、ちゃんとした医師を選別したら、その医師にしっかり相談して、じっくりと治療に専念しましょう。酒さは完治こそ難しいですが、普段の生活やセルフケアを行うことで、症状がでにくい状態を作り出すことは可能です。長くかかるからと諦めずに、治療を続ければ、きっと肌は改善されることでしょう!