抗がん剤の副作用と起きる時期

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2017.1.1

この記事の監修者

抗がん剤はがん細胞を死滅させたり、増殖を抑制する効果がありますが、同時に正常細胞にも障害を与えるため、多くの場合副作用を伴います。

抗がん剤の副作用は投与後どれくらいで起きるのか、また副作用の種類はどのようなものなのか、下記の表でまとめてみました。

副作用が起きる時期 副作用の種類
投与日 吐き気・嘔吐・アレルギー反応(発疹、かゆみ、血圧の低下など)・発熱など
投与後1週間以内 吐き気・嘔吐・下痢・食欲不振・全身倦怠感など
投与後1週間~2週間 下痢・食欲不振・胃もたれ・口内炎・貧血・白血球の減少・血小板の減少など
投与後2週間~4週間 脱毛・手足のしびれ・皮膚症状(皮膚の角化やしみ)・膀胱炎・爪の変形や変色・味覚障害など
4週間以降 感染症・肺炎(間質性肺炎)・腎機能障害など

抗がん剤には上記のような副作用が起きますが、この中でも最も多く見られるのが、1. 吐き気 2. 全身倦怠感・疲労感 3. 白血球の減少です。

しかし副作用は人によって個人差が大きく、また投与する抗がん剤の種類によっても異なります。

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抗がん剤の副作用が起こる理由

抗がん剤治療を行うことで、がん細胞の増殖や分裂を抑え微小ながんを死滅させる効果を期待することができますが、同時に副作用がでることがあります。

抗がん剤で副作用が起こるのは、多くの抗がん剤が、細胞分裂の活発な細胞対して効果を発揮するように作られているからです。

このため、抗がん剤は分裂をくりかえす正常細胞(例えば骨髄の血液になる細胞など)に対しても攻撃してしまうことがあり、それによりさまざまな副作用の症状が現れてしまうことがあります。

抗がん剤の種類と働き

日本の医療現場では、非常にたくさんの抗がん剤が用いられています。代表的な抗がん剤の種類と働きを、以下に簡単に紹介しておきます。

種類 特徴
アルキル化剤 細胞のDNAを変化させることで、がん細胞の複製と増殖を抑える
抗生物質 がん細胞のDNAとくっついて、がん細胞を破壊したり、DNAの合成を阻害する
プラチナ(白金)製剤 がん細胞のDNAの合成を阻害する
植物アルカロイド 複製された細胞のDNAが他の細胞とくっつくのを阻害する
代謝拮抗薬 がん細胞の中に入り込んで、DNAの合成に必要な酵素を阻害する
ホルモン剤 分泌されるホルモンを阻害する。ホルモンの影響を受けやすいがんに使用される
分子標的薬 がん細胞が持っている特定の分子(遺伝子やタンパク質)を阻害する
免疫賦活剤 身体のがん細胞に対抗する免疫力を高める
インターフェロン 身体の免疫力を向上させ、がん細胞への攻撃力を高める
L-アスパラギナーゼ がん細胞の増殖に必要なL-アスパラギンを分解します

抗がん剤の副作用が生じても対応策がある

抗がん剤治療は多くのがんに対して行われる治療の中心です。

また医学の発展に伴い、新しい抗がん剤が次々と開発・臨床応用されています。

ただし、抗がん剤が進歩してきたとはいえ、副作用が発生しやすいことはまだ変わりありません。

それでも、近年では副作用自体を抑えこむ薬剤も開発してきており、今後の抗がん剤治療における副作用改善に期待が持たれています。

例えば、抗がん剤の副作用としてアレルギー反応や吐き気・嘔吐が多く見られますが、それらに対して抗アレルギー剤や制吐剤を事前に投与することで副作用の症状を軽減出来ます。

その他、皮膚の炎症が発生すればステロイド軟膏で症状を抑えることが出来ます。全身倦怠感が見られるときはステロイド剤の投与が行われます。

上記のように、それぞれの副作用に対応する薬剤があるため、気になる症状があれば我慢せずに主治医や看護師に報告することが大切です。

なお、副作用の対策として上記のように薬剤を使用することのほか、自己管理も重要です。

たとえば、ある種の抗がん剤の副作用として感染症にかかりやすい(あるいは重症になりやすい)ということが挙げられますが、対策としてご自身で手洗いとうがいをしっかり行い、刃物を扱うときには細菌感染を防ぐために怪我に十分注意します。

また、口内炎が出来やすいことも抗がん剤の副作用ですが、ブラッシングの際には柔らかい歯ブラシを使用することや、食後のうがいを励行するなど、口内炎が発生しないよう口腔内を優しく清潔に保つことを心がけます。

抗がん剤の種類によってはうつ症状が表れることも

がん治療にはストレスがつきものなので、がん治療が長引くと精神的にまいってうつ状態になってしまう患者さんもいます。しかし、使用している抗がん剤がうつ状態を引き起こすこともあります。

ですから、抗がん剤治療中にうつ状態が出たなら、主治医や家族に相談するようにしましょう。抗うつ薬や抗不安薬の併用や別の抗がん剤に変更することで、うつ状態を改善することができる可能性があります。

参考文献

  1. 国立がん研究センター がん情報サービス | 薬物療法(化学療法)
  2. 国立がん研究センター がん情報サービス | 薬物療法(抗がん剤治療)のことを知る
  3. 書籍 がん化学療法の薬-抗がん剤・ホルモン剤・分子標的薬・支持療法薬-はや調べノート2017・2018年版 (プロフェッショナルがんナーシング2017年別冊)2
  4. がんを学ぶ | がんの三大療法
  5. その他

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がん保険はがんになってからでは加入できません。またがん保険は医療保険と違い、持病や既往歴があっても問題ないケースが多いのが特徴です。

がんになった際の治療費が心配な方は、がんになる前に一度資料請求をして検討してみるとよいでしょう。

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