そんなお鍋ですが、最近は定番の水炊きや寄せ鍋以外にも、豆乳鍋、トマト鍋やコラーゲンを入れた鍋など種類が豊富になってきました。せっかく食べるなら、美容に効果がある鍋を選びたいもの。
今回は、女子が大好きな「ヘルシー鍋」の栄養とその効果についてご紹介していきます。
豆乳鍋
最近では鍋の定番となってきた「豆乳鍋」。豆乳は、簡単に言うと「大豆のしぼり汁」です。豆乳には、美肌を作る良質なたんぱく質・ビタミンE・大豆イソフラボンや、女性に不足しがちな鉄分が豊富。豆乳に含まれる栄養素は加熱による損失が少ないので、鍋に利用してスープまで飲むと豆乳の栄養を丸ごと摂ることができます。
豆乳の主な栄養素の一つ、大豆に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンと同様の働きをします。生理不順・生理痛・冷えなどのつらい症状の改善が期待できます。
さらに、豆乳はダイエットを効果的にサポートします。そもそも豆乳は脂肪が少なくカロリーも牛乳の2/3と控えめ。大豆に含まれるサポニンは脂肪の蓄積を抑えるので、ダイエット効果があるのです。
また、豆乳には貧血を予防する鉄分、高血圧予防に効果があるカリウム、栄養素の代謝を助けるマグネシウムなど女性に不足がちなミネラルが豊富に含まれています。
このように、豆乳は女性にうれしい効果がたくさん期待できます。ただ、鍋のスープはどうしても塩分が多くなりがち。スープ自体は薄味にしておいて、味が足りなればお皿に取り分けた後に調味料を足すようにすると塩分を控えめにすることができますよ。
コラーゲン鍋
美肌をつくる成分と言えば「コラーゲン」ですよね。最近はレストランでもコラーゲンボールを鍋に加えるサービスをよく見かけます。
コラーゲンは、細胞や組織を結合させるたんぱく質の一つ。特に、皮膚組織では水分以外の70%がコラーゲンで、肌の弾力性を保つ働きをしています。
このコラーゲンですが、口から食べても、コラーゲンとしてそのままカラダには吸収されるわけではないということをご存知でしょうか?
コラーゲンはたんぱく質なので、そのままの形では分子が大きすぎて体内には吸収されず、一度アミノ酸に分解されます。そして、アミノ酸の形で体内に吸収された後、コラーゲンに再合成して利用されます。
ただし、食べ物として摂った分が体内ですべてコラーゲンに再合成されるとは限りません。
そこで注目したいのが、体内でコラーゲンを生成するときに必要になる「ビタミンC」。アミノ酸は酵素の助けを借りて体内でコラーゲンを作りますが、ビタミンCはその酵素の働きを助ける潤滑油のような役割をしています。
体内でコラーゲンをスムーズに合成するためにも、コラーゲン鍋を食べる時はビタミンCが多い食材を一緒に食べると効果的です。ただ、ビタミンCは加熱すると壊れてしまいますので、鍋の具材としては利用できません。
例えば、鍋のタレとして使うポン酢を、だし醤油とレモン汁で手作りにしてみたり、食後にみかんや柿、キウイなどを食べたりして、ビタミンCを補給してみましょう。
トマト鍋
その栄養成分は、トマトに含まれる「β-カロテン」と「リコピン」です。
特に注目したいのがリコピン。
リコピンはトマトに含まれる赤い色素のもとで、β-カロテンの2倍以上の抗酸化作用があると言われています。抗酸化物質はさまざまな働きがありますが、紫外線からのメラニン生成を抑制してシミを防ぐ効果が期待できます。
また、トマトのリコピンは、ビタミンEと一緒に摂るとさらに効果的。ビタミンEは、かぼちゃ、アボカド、ほうれん草などの他、オリーブオイルに豊富に含まれます。例えば、締めのリゾットに大さじ1杯くらいのオリーブオイルを加えてみるものオススメです。
野菜たっぷりの鍋を食べるにしても、美肌効果も期待できればなお一層うれしいですよね。これからの季節、ぜひ今日ご紹介した鍋にチャレンジしてみてくださいね!
【企画・執筆】ダイエットサイト『あすけん』事業統括責任者
管理栄養士
道江 美貴子
女子栄養大学栄養学部卒業後、管理栄養士としてより多くの人に「健康を維持できる食事」を届けたい、そんな思いで、社員食堂運営会社大手(株)グリーンハウスに入社。100以上の社員食堂をまとめるスーパーバイザーを務めながら、健康増進メニューの作成・健康セミナー・カウンセリング等を行う。2007年、新規事業である『あすけん』の事業立ち上げに参加。あすけんは、食事を記録すると自動で管理栄養士のアドバイスがもらえるウェブサービス(会員50万人)。現在は同サイトの事業統括責任者を務めるかたわら、テレビ出演や雑誌の栄養監修等、幅広く活躍中
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