かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜

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将来を期待されたエリートたちが集う名門校・『秀知院学園(しゅうちいんがくえん)』。

その生徒会で出会った、副会長・四宮かぐやと会長・白銀御行は惹かれ合っているが、お互いの高すぎるプライドが邪魔をして告白することが出来ず、半年が経過してしまう――。

素直になれない二人は、いつしか自分から告白することを「負け」と捉え、「いかにして相手に告白させるか」ばかりを考えるようになってしまった。

そして今日もまた、かぐやと白銀との権謀術数の限りを尽くした“恋愛頭脳戦”が幕を開けるのである。

四宮 かぐや(しのみや かぐや)
本作の主人公。高等部2年A組の女子で、生徒会副会長。弓道部に所属。1月1日生まれ。
総資産200兆円を誇る巨大財閥『四宮グループ』の令嬢で、容姿端麗な美少女。長めの黒髪を後ろで纏めており、リボンの色にはバリエーションがある。胸の大きさは控えめで、千花の大きな胸に対しては複雑な心境を抱く。その血筋の良さから、勉学はもとより、芸事・音楽・武芸など何をやらせても高いレベルでこなせる「万能型の天才」である。そのせいか、無意識に他人を見下したり、利用することを真っ先に考えたりもする。また、かなり嫉妬深い性格をしており、白銀と千花が親しげにしていると露骨にヤキモチを焼く。
中等部から高等部入学当初は人を寄せつけず刺々しい雰囲気を持っていたが、生徒会に入ったことを機に「人に好かれる努力」をして社交性を会得した。そのため他者から疎まれないよう、常に6割の実力しか出さず、敗北も処世術の一つとして割り切っているほど。四宮家の一子相伝のものも含め、人心掌握術を身に付けている。基本的に利己主義的な考えの持ち主であるが、困っている子供には手を差し伸べてあげたりと心優しい一面も持ち合わせている。また、自分のルールや宣言したことは決して曲げない人間性を持つ。
京都の本邸ではなく、四宮別邸に住んでいる。普段の身の回りの世話はハウスキーパーが行い、学校への送り迎えには専用車を使用、食事は三ツ星ホテルでスカウトされたプロの料理人が作るなど、かなり浮世離れした生活を送る筋金入りの箱入り娘である。そのため、世間知らずで世俗に疎いところがあり、また庶民的な物事に憧れる一面もある。極めて裕福な家庭環境にあるが、携帯電話は幼稚園から使っていて愛着があるガラケーのまま。
白銀には好意を抱いているものの、持ち前のプライドの高さから素直になることが出来ず、彼の方から告白をさせるべく策を講じるようになる。目的のためには手段を選ばず、時には『四宮グループ』の財力と権力を生かした大掛かりな根回しも厭わないが、それが恋愛感情だとは頑として認めない。白銀が取るであろう受け答えについて、幅広いケースに合わせて想定したマニュアルまで作成している。白銀の弱点を注意深く探しているが、すぐそばで彼が弱点を晒しているときに限って気付いていない。校内試験では2位までは取れているが、白銀にだけは全力でやっても勝てずにおり、彼に勝つことに執念を燃やしている。
恋というものが何であるかはまだよく理解しておらず、性に関する知識もあやふやで、教育係も「結婚した男性に任せればいい」と完全に教える気がない。下ネタへの耐性は極端に低い。実は目つきフェチである。
かぐや(氷)
中等部時代のあだ名である「氷のかぐや姫」から来ており、四宮家の帝王学を実践する、非情で人を寄せ付けない性格。現在とは外見が大きく異なっており、ロングヘアーで表情の変化に乏しい。氷のかぐや姫時代に周囲にいたのは千花ただ一人だった。脳内裁判時に別人格として登場。
かぐや(幼)
普段から脳をフル回転させているため、風邪をひくと反動で出現する人格。幼児退行気味の行動を取る。脳内裁判時に別人格として登場。
かぐや(アホ)
白銀が好きすぎて知能レベルが著しく低下したかぐや。頭に花を生やしている。氷かぐやからは新参者呼ばわりされており、最近になって出て来た性格。氷かぐやの天才思考の邪魔をする。脳内裁判時に別人格として登場。
白銀 御行(しろがね みゆき)
本作のもう一人の主人公。高等部2年B組の男子で、生徒会会長。9月9日生まれ。O型。
髪の色は明るい。長時間の勉強により近眼となって目つきが悪いことをコンプレックスにしている(後の話では目つきが悪いのは極度の睡眠不足のせいとされている)。好物は牡蠣。学園内では少数派である一般階層の出であり、倹約家で通学(往復15キロメートル)にはママチャリを使っている。周囲に迎合せず、本編開始からしばらくの間は携帯電話すら持っていなかったが、近頃の通信料の低下や販促効果を受けて防水スマホを購入した。「天才であること」を自認し、偏差値77前後と高い学力レベルを誇る学園内で常に成績1位を維持、全国模試においてもトップを争う学力を持つ。さらに、その模範的な立ち居振る舞いもあって生徒からの衆望を一身に集め、煩悩も抱いてないと思われるなど実際以上に美化したイメージで見られている。
漢検2級・英検準1級・危険物取扱者(乙4)・ひよこ鑑定士など、多数の資格も取得している。弁当を自作するなど、料理も得意。ただし、完璧な人間のように見えて、なぞなぞを解くのが不得意であったり、自宅の風呂で溺れるほどのカナヅチであったり、昆虫類が大の苦手であったりと弱点も多い。しかし、自分のイメージを守るためそれらの弱点克服に並々ならぬ努力を行い、生理的にどうしても無理なものなどを除いて、実際にかなりのレベルまで克服しているものもある。運動音痴ではあるものの、前述の自転車通学や、新聞配達や引越業を含むアルバイト経験により、基礎体力は十分に身に付けている。
生まれ持って才気煥発なかぐやとは対照的に、彼はいわゆる「努力型の天才」であり、1日10時間の勉強を欠かさず行い、空いた時間でアルバイトもこなしている。努力や仕事といったものについては、好きというのを超えて中毒となっており、それに悪意なく他者を巻き込んでしまおうとすることがある。その多忙さから慢性的な睡眠不足に陥っており、カフェインを3時間に一度は摂取しないと電池切れのごとく突然寝てしまうことがある。また、前述のなぞなぞが不得意など、勉学から少しそれると途端に対応できなくなる応用性の低さを抱えている。
学園トップの成績の維持においては、王者として筆舌に尽くしがたいプレッシャーを抱えている。また万能型のかぐやに対して自分の武器が勉強一本であることも強く自覚し、勉強でまでかぐやに負けると彼女が遠い世界に行ってしまうと考え、彼女にだけは負けない成績を取り続けるよう努力し続けている。しかしそれらの心理的圧迫は、決して他者には見せないようにしている。
プライドが高くやや思い込みが激しい点を除けば、極めて善良な人間性の持ち主であり、人からの相談や悩み事には誠心誠意付き合うなど面倒見が良い。困っている人間を放っておくことはせず、そういう人間を見つけ出す能力にも長けている。天体観測好きのロマンティストな一面もあり、芸術家気質でもある。
かぐやに好意を抱いているが、やはりそのプライドの高さから素直にはなれず、何とか彼女の方から告白させようと腐心している。恋愛については百戦錬磨であると周囲から誤解されており、実際に女子からはモテているものの異性との交際経験は皆無で、その恋愛観はかぐやが呆れるほど頓珍漢である。ちなみに、彼に恋愛経験がないのは、彼に好意を抱く女性が悉く奇人・変人だったことも理由である。裕福なかぐやに対して、ややコンプレックスを抱いているところがあり、彼女から侮蔑の目で見られているという邪推をしてしまうことがある。
父親は彼にそっくりの容貌。中等部に妹がいる。
藤原 千花(ふじわら ちか)
本作のヒロイン。高等部2年B組の女子で、生徒会書記。テーブルゲーム部に所属。三姉妹の次女。3月3日生まれ。
ゆるくウェーブのかかったセミロングヘアーで、前頭部に「極黒リボン」と名付けた蝶リボンを付けている。胸は大きい。天真爛漫で心優しい性格だが、かなりの天然でもある。曽祖父が元総理大臣、叔父が現職の省大臣を務めているなど、政治家一族の血統。母親は元外交官であるため、外国語が得意であり5カ国語を操るマルチリンガル。逆に国語は苦手としている。現在は引退しているが、小学生の頃にピティアピアノコンペで金賞を獲得するなど、音楽も得意分野。校内試験の順位は平均レベルで、やればできる優等生なのだが、周囲との情報戦に巻き込まれて順位を落としている。
かぐやとは中等部からの友人であり、孤立するかぐやにただ一人、寄り添っていた。よくお泊り会をするなどその関係は良好だが、周囲からはあまりそう見えておらず、実際かぐやは「強欲と自愛」、「下賤」など心中でボロクソにけなしていることが多い。白銀とも仲が良く、間接キスをしても平気であったり、顔への落書きなど少々度を超えた悪戯をしても怒られないほどの信頼関係を築いている。かぐやと白銀との“恋愛頭脳戦”にはまるで気が付いていないがゆえに、彼女の何気ない一言が膠着した状況を一気に収束に導いたり、逆にさらなる混沌を呼び込んだりと、なかなかに侮れない存在になっている。また、カード系の対人ゲームをする際にはブラフ(はったり)やイカサマを積極的に仕掛けてくる。
過保護ともいえる家庭の方針により、ゲーム機や俗な娯楽を禁じられているため、抜け道を探した結果として、他人からはあまり理解されないディープな趣味を持っている。そのせいか、かぐやに時おり送りつける写メールも珍妙なものが多い。恋愛経験は皆無だが、いわゆる恋バナには強い興味を持って積極的に加わり、やや倒錯した嗜好を示すこともある。
「ペス」という名の愛犬を飼っている。特徴が白銀によく似ているためか、かぐやもよく会いに来ている様子。
石上 優(いしがみ ゆう)
本作の裏主人公。高等部1年の男子で、生徒会会計。3月3日生まれ。零細玩具メーカーの次男であり、その会社の経理を見ている。常に気だるげな表情を浮かべ、首元にはヘッドフォンをぶら下げている。
生徒会活動においては皆勤だが、白銀いわく「いつの間にか来て、いつの間にか居なくなっている」存在であり、生徒会には打ち合わせ程度でしか顔を出さず、普段の仕事は持ち帰りで遂行している。高卒で苦労をした父親の見栄で秀知院学園に入学させられ不登校になっていたが、白銀に引っ張り出され、高等部進学間もなく生徒会にスカウトされる。データ処理のエキスパートであり、彼がいなくなれば生徒会は破綻すると白銀がとても頼りにしている。中等部時代に何か事件を起こし、特に女子からは嫌われている。それが原因なのかゲーム好きで学習意欲は低く、校内試験では赤点を連発し成績は最下位に近い。
人間観察力が高く、特にかぐやのダークサイドを度々目撃するため彼女のことを異常に恐れている。白銀に対しては恩義を感じている様子。体育会系の生徒とカップルに異様なまでの憎悪を抱く。ラブコメ直伝の偏った知識を持っており、セクハラめいた発言も目立つ。白銀と二人の時は饒舌で毒舌になるが、舌禍によるしっぺ返しにより心にダメージを負って帰ることも多い。容赦ない突っ込みで、次第に千花に対しては優位に立つようになった。
早坂 愛(はやさか あい)
高等部2年A組の女子。四宮グループ幹部の娘で、アイルランド人のクオーター。四宮家に仕える使用人であり、かぐやの侍女(近侍)を務める。家は代々四宮家に忠誠を誓う家系であり、修学中のかぐやをサポートする人員として秀知院学園に送り込まれている。
普段は冷静沈着でクールな佇まいだが、状況によって性格を切り替えており、学園内では服装と口調を変えいわゆるギャルとして過ごしている。かぐやの白銀に対する工作活動に度々駆り出されているため、かぐやとの関係を白銀には知られないようにしている。与えられた職務には忠実であり、遂行能力も高いが、予測不能な行動を取る千花には手を焼いている。かぐやとは以心伝心の間柄。その主従関係は10年にも及び、かぐやが素の自分を出せる数少ない相手でもある。
なかなか進展しないかぐやと白銀の仲をもどかしく思っているフシがあり、強引に関係を進めようとすることもある。
スミシー・A・ハーサカ
白銀が四宮家を訪ねてきた際の変装時に使った偽名。髪型とカラーコンタクトで眼の色も変えているほか、胸も増量している。後に対白銀ファッションVer.2も登場した。フィリス女学院に通っていて四宮家ではたまにバイトで働いているという嘘八百の設定になっている。
白銀 圭(しろがね けい)
御行の妹。中等部2年。中等部生徒会の会計をしている。まっすぐな性格で、同級生達からも男女問わず人気がある。兄のことは気にかけているようだが、口汚く罵ることもしばしば。千花の妹の萌葉と仲が良く、千花とも旧知の間柄である。
藤原 豊実
藤原家の長女。爆乳。スプラッタ映画好き。
藤原 萌葉(ふじわら もえは)
藤原家の三女。中等部2年。藤原家の教育方針が逆効果だったのか、姉二人同様、偏った性癖を持つ。かぐやの事もちゃん付けするなど、お気に入りの様子。
ペス
藤原家の飼い犬。目つきが悪く、明るい毛の色で、白銀に似ている。
四宮 雁庵(しのみや がんあん)
四大財閥である四宮グループの総帥で、かぐやの父。京都の本邸にいる。かぐやとの関係は冷え切っている。
伊井野 ミコ(いいの みこ)
1年生。白銀二期目生徒会メンバーで、会計監査。風紀委員も務めている。入学時から学年1位をキープする、白銀以上の秀才。身長は147cmで、短めに縛ったおさげをしている。父親は最高裁判所裁判官、母親は国際人同支援団体職員。
元々は生徒会長選の対立候補として立候補していた。真面目で融通の利かない性格。白銀、かぐや、石上には反感を覚えているが、ピアノつながりで幼い頃から憧れていた千花の事は高く評価している。
柏木 渚(かしわぎ なぎさ)
高等部2年B組の女子。ボランティア部部長。大手造船会社会長の娘で、経団連理事の孫。成績も上位一桁に入るほど優秀。ショートヘアで髪留めをしている。
かぐやに恋愛相談したのがきっかけで知り合いになる。彼(名前不明)の方は白銀に相談していたが、その甲斐あってか交際は順調である。ボランティア部の活動で生徒会にも出入りするようになり、逆にかぐやが恋愛相談に乗ってもらうなど、仲を深めている。かぐやと白銀の関係性にも気付いている。
彼氏には元々、友人グループのマキが気があったのだが、成り行きで告白され、付き合うことになった。本人にも打算で付き合っている、という自覚がある。神ってる疑惑を持たれている。
校長
秀知院学園の校長。柔和な表情を浮かべた老齢の男性。元はフランス校の校長だった。
普段は片言の日本語で話しているが、モノローグでは普通の語り口に変わる。腹に一物を持っており、白銀の生徒会長としての資質を試すような行動をとることがある。
秀知院学園(しゅうちいんがくえん)
東京都港区に拠点を置く、幼稚園から大学までの私立一貫校。パリに姉妹校がある。
かつて貴族士族を教育する機関として創立されたという由緒正しき歴史を持ち、富豪名家の子供が多く就学している。編入学も可能であり、高等部の偏差値は77前後と非常に高いレベルである。
そうした名門としての表の顔を持つ一方で、裏では賄賂や口利きによる裏口入学が横行しており、実際のところ一般入試での入学は困難を極める。
生徒会
生徒会長は選挙によって選ばれるが、その他の役員は能力に応じて任命される。
生徒会長を務める者には、伝統ある『純金飾緒』が手渡される。
生徒会室
生徒会の人間が職務に使用する一室。かぐやと白銀との“恋愛頭脳戦”の、主な舞台となっている。
純院、混院
秀知院学園においては、初等部からの生徒は『純院』、中途入学の生徒は『混院』と呼ばれ、前者を優位とするヒエラルキーが生じている。
ちなみに、白銀御行は歴代で3名しかいない「混院の生徒会長」である。
  1. 白銀の脳内イメージでは、「お可愛いこと…」と嘲笑的に呟くかぐやの姿が頻繁に登場する。
  2. 第14話で「甥っ子」の話をしているので、一人っ子ではなく上に兄がいるようである。
  3. ゴキブリを発見すると、立ったまま失神するほどである。
  4. ^ a b 単行本第1巻の登場人物紹介より。
  5. ^ a b 単行本第3巻の登場人物紹介より。