ウェブブラウザのJavaScript(ジャバスクリプト)の設定が無効になっています。Javascriptが無効になっていると、サイト内の一部機能がご利用いただけません。 ヤンデレ木舌さんと田噛。:完全版2016年8月15日 01:03ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。最近、星のカー◯ィに再びどハマりしてしまって、文も絵も書いてないぜwまぁ、特に急かされているわけでもないので良いと思いますが……とりあえず、何とかコレだけは仕上げないとと、思いました。完全版ですので、前回の話も含まれています。読まない方は2ページ目から進んで下さい。▪︎ATTENTION前回の話をもう知っている方は2ページに進んで下さい。好きだと自覚したのはいつだったか。その小さな猫背を追いかけて、兄の面を被り、笑っていたのは、いつからだろうか。いつから…………こんなに狂ってしまったのだろうか。■その命を受けたのは夏頃だったか。木舌は大斧を担ぎ、森の奥地に向かっていた。虐待で死んだ動物たちが亡者と化し、周辺の散策者を襲っているようだ。そして、その討伐命令を受けた田噛が囚われたと言う。共にいた平腹が泣きながら肋角に縋り付いていたのを鮮明に覚えている。『た、たが………田噛が……っ!』『あし…足を引きちぎ、られて……』『俺を、庇って……それでっ!』全く……田噛らしいと言えばらしい。瞬時の判断だっただろう。動ける平腹を戻らせ、応援を要請する。フフッと笑えば、隣から声が上がる。普段からバカッ正直で生真面目な今日の相棒、斬島は木舌の顔を真顔で覗く。「何か面白い事でもあったのか?」「んー…まぁ、面白いかなぁ?」「谷裂なら今頃怒っているぞ。」斬島は両人差し指のみを立たせ、頭に乗せる。角、に見立てたそれを見た木舌は笑いを堪えながら言葉をかける。「そwそれじゃあ怖くないよww」「む、怖くないか。」少々ションボリしながらも露わになっている木の根に足を取られないように2人は森の中を進んでいた。カーカァー数羽のカラスが鳴いている。「カラスってなんだか不吉だね。」「死骸を啄むからな。」「いや、答えになってないよw」「むっ……見えたぞ。」斬島が指差す方向を目で追えば、壊れかけの木造建築物がヒッソリの建っていた。丁度、谷の底。よく見ると至る所に骸が転がっている。力尽きて死んだ動物たちのものだろうか?「痛い………」「うん…恐ろしいほどの殺気だ。」チクチクと針山を何度も突かれているような痛みが皮膚を刺激する。この距離で感じるのだ。中にいる田噛の痛みは計り知れないだろう。「行く?それとも帰る?」「中に田噛がいる。大切な仲間だ…見捨てる訳にはいかない。」(大切な仲間…ねぇ……)よいせっと斧を担ぎ直し、木舌は一歩前進する。そのあとに続き、斬島も歩を進める。歩く度に重くなる空気と殺気が2人を緊張状態にさせる。「距離40……動く気配が無いね。」「……このまま一気に行くか?」「そうだね…30で気付かれなかったら一気に行こう。」「了解した。」建物が谷底にあるためか、気付かれないようにするためか、自然と歩幅が狭くなる。そしてもうすぐ30メートルに着くだろう頃に、突然。空気が淀んだ。「作戦変更、戦闘態勢に!」「………数、12…」建物から飛び出た禍々しい亡者を斬島は躊躇なく斬る。真っ二つに分かれたが地面に落ちるのを合図に、木舌も周りにいる亡者を刻む。流石に2対12は分が悪い。少しづつ敵の数を減らしてゆくも、全て排除した2人は既に傷まみれだった。「いてて…斬島、大丈夫?」「あぁ…なんとか……」斬島は肋角の部屋から盗み取ったであろう、絆創膏をペタペタ貼っている。「余ったら少し頂戴?」「む、良いぞ。」渡された絆創膏を擦り傷に貼る。ある程度の休息を取ったところで、建物を見据える。まだ殺気が和らいでいない。中にはもっと強い亡者がいるのだろうか。「困ったねぇ……」「困ったな。」任務には怪我が付きものだ。だが獄卒だって痛みを感じるし、疲労も覚える。「一刻を争う、突撃しよう。」「そうだね。もうバレてるみたいだし……じゃあ、おれは田噛の保護。」「俺は道を開く、行くぞ…!」ダッと駆け出した斬島の背中を追う。さすが早い。しかもこの坂道だ。ブレーキが効かずに思い切り扉に激突し、転がり込む。中には2体の亡者がおり、奥には暗い世界が広がっている。「斬島‼︎」「む、」反応に遅れた1体を斬島は斬り捨てる。もう1体は強いようで、手こずっている。「先に行け」斬島が首で合図する。木舌は意を決して闇の中に入った。グルルルル………獣の威嚇行為が四方から聞こえる。耳をそばだて、周囲を見渡す。殺気の数が3体。他の奴とは比べ物にならないのがもう1体。奥にいるのか、微かに田噛の気配もする。「やぁ田噛、迎えに来たよぉ〜」「……ぅ、せぇ…」噎せながらも応答する田噛。辛うじて生きている。半殺しぐらいだろうか。「生きてて良かったよ。」「…だる、ぃ…」ある程度、目が暗さに慣れてきた。3体は猫や犬、鳥などを合わせ持ったキメラで、奥にいるのはどうやら人型のようだ。後ろから斬島がやって来る。「行くかい?」「行く、しかないだろう。」グッと足に力を込め、斬島と木舌は左右に跳ぶ。それに反応した3体は容赦無く攻撃してくるがサラリとかわし、隅に追い詰めていく。ここは斬島との連携だ、と木舌は亡者の足や腕を重点的に攻撃する。斧は身体を突き刺すことは出来ない。しかも重く、単に振り回すだけでは無駄に体力を消費するだけだ。だから、敵の攻撃力や瞬発力を落とす為にも手足の攻撃は重要なのだ。と、木舌は考えている。『ウる、さイ……うルさィ、煩イ‼︎』突然の衝撃波に巨体が空を飛ぶ。なんの抵抗も出来ず背中が壁に激突し、肺中の空気が強制的に吐き出される。「ぐえぇ〜」「大丈夫か?」斬島は俊敏なおかげで壁を地に変え、木舌の方に跳ぶ。それから動けない木舌に襲いかかるキメラを蹴り飛ばし、一刺し。耳に響く悲鳴をあげながら倒れる一体を踏み越え、二、三体を次々と斬り刻む。『可哀想、可哀想、可哀想、』「あ゛ぁ…‼︎」ギリギリと何かが締まる音、田噛の呻き声が聞こえる。奥で大人しくしていた亡者が動き出す。漆黒のドレスに黒白のニーハイ、上げ底のヒールを身に付けた少女が田噛の首回りに腕を回し、まるで人形を持っているかのように現れた。『可哀想。』凡そ5m手前で立ち止まる。田噛の身体はあちこち怪我をしている。今は首を絞められている状態なので昏睡状態にある。見ているだけで胸が苦しくなる惨状だった。「お前は罪を犯したな。」『知らないわ、私は何も知らない。』「生者を手にかけたのは御法度……お前は裁かれなければならない。」斬島は刀を握り締め一歩、前進する。木舌も大斧を構え、戦闘の準備をする。『裁く?誰が私を裁くの?』「う〜ん…閻魔様とか偉い人、かな?」『うふふ……』「何が可笑しい。」田噛の黒髪で顔を隠し、少女は静かに笑う。その声色に恐怖の色も絶望の色も無く、ただ何かを楽しんでいる様だ。『ご存知かしら…この小屋の過去。』「ここで動物の虐待があった事か?」『まぁ…40点の解答ね。』ふふっと再び笑う少女に斬島はもう着いていけないと木舌の方に視線を向ける。「それじゃあ、完璧な解答は?」『バラバラになった彼らの身体を修復していたの。』そこで木舌がハッと田噛を見た。倒れているキメラは少女が作ったと言う俄かに信じられないが、平腹の言っていた言葉を思い出した。『た、たが………田噛が……っ!』『あし…足を引きちぎ、られて……』『俺を、庇って……それでっ!』そう、田噛は足を引きちぎられていた。しかし現在、田噛の足は綺麗に治っている。縫い付けた痕も見えない。「なるほど…」心の底に沈めておいた狂気が目を覚ます。今にも口が緩みそうなのをキツく結び付け、斬島に密かに指示を出す。(おれが隙を作るから斬島は田噛を。)そう言えば斬島はコクリと頷く。木舌は近くに落ちていた石を拾い上げ、少女の足に投げつける。まだ幼い少女の上に成人体型の田噛を抱きかかえているのだ。少女は突如襲われた足の痛みに田噛を抱く力が緩む。その隙を突いて斬島がすかさず田噛を回収する。「斬島!そのまま田噛を連れて行って!おれは亡者を連れてく!」「了解した。」光の如く出て行った斬島を尻目に木舌は呆気にとられている少女を見下ろす。その瞳には冷たさがありながらも狂気じみたものも含んでいた。「おれの【弟】に手を出すなんて、君も観る目があるねぇ。」『ひっ!』少女が短い悲鳴をあげる。それもそうだ。木舌の声色は先程よりもずっと冷淡で低く、あの谷裂でさえ肩を竦めるであろう声だった。「安心して、大丈夫。君を傷付けるような事はしないよ、まぁ………」木舌は大斧を担ぎ、ヘタリと座っている少女の前に立つ。「大人しくしていたら、ね?」少女の悲鳴が小屋を震えさせた。■「それじゃあ、帰りますか。」所々、切れ目のある緑系統の軍服。紅に染まる大斧。血が滲み出る麻袋。少し黒ずんだ翠の瞳。彼の中で狂気の卵が孵化した。[newpage]きれい、キレイ、綺麗、彼の目が、身体が、全てが、憎いほど____……[newpage]木舌が帰還すると、いの一番に斬島が出迎えてくれた。どうやら帰って来るのを待っていたらしい。田噛は無事に意識を取り戻し、今は自室で眠っているようだ。回復も順調で、朝には一般的な生活も送れる程だと言う。「肋角さんには大体報告した。」「じゃあ後はおれの分だけね、」ありがと、と斬島の頭を軽く撫でれば、照れ臭そうに視線を背け、どこかに行ってしまった。可愛い弟だな、と思いながら木舌は肋角の元に向かう。トントン、トンと木の良い音が廊下に響く。「入れ」といつも通りの声が聞こえたので木舌はドアノブに手をかけ、入室した。中では資料に目を通す肋角とソファに鎮座する白猫が。1人は忙しなく、1匹はゆったりと時を過ごしていた。「木舌、ただいま帰還しました。」「ご苦労だったな。」ニャ〜ンと猫が鳴く。それから木舌の足にするりと擦り付き、そのまま部屋から出て行った。猫なのに空気の変化を感じたのだろうか?「報告を」「はい、…………」斬島が話したであろう内容は省略し、別れた後の話をする。亡者は激しく抵抗した故、戦闘になることは避けられず、仕方なく殺した。木舌はそう伝えた。「……以上です。」「そうか、ご苦労だった。」「そう言えば災藤から土産だ」と渡されたのは、酒好きの木舌が1番好きな名酒で思わず目尻が下がった。失礼しましたと告げ、廊下を出れば木舌の足取りは軽い。明日は緊急でなければ休みだ。久々の休日。「うぇーいwww酒だぁ〜www」「へぇー酷く上機嫌だね、木舌?」ガチャリと聞き覚えのある音と後頭部に何かを当てられる感覚、そして恐ろしいほどの冷たい殺気。木舌は素早く両手を挙げ、ゆっくりと振り向く。「あ、あはは…これは佐疫さん……」まぎれもない。木舌に銃口を向け、冷徹な笑顔を顔に貼り付けているのは佐疫であり、木舌の飲酒管理をしているのも佐疫である。嫌な汗が頬を伝う。「俺も一緒に呑んでいいかな?」「こ、断る理由がありません…」本当に怖い、そう木舌は銃を外套内に仕舞った佐疫を見ながら安堵の溜息を心の中で吐いた。酒ビンを抱え直し、木舌は佐疫と共に食堂に向かう。結局のところ木舌からしてみれば、ほろ酔いの「ほ」が入るか入らないかで佐疫のストップがかかり、渋々晩酌を諦めるのだった。「常日頃、浴びるように呑んでたから依存しちゃったんだね。」「お酒はおれの楽しみだぞ⁉︎」「はいはい、減らしていきましょうね」木舌が口を尖らせ、抗議しても佐疫はサラリとかわし、酒ビンを棚にしまう。「それに、美味しいお酒は少量ずつ飲むのが美味しいんじゃない?」「ぐ、ぐうの音も出ません…」じゃあ、寝ようかと立ち上がった佐疫と共に木舌も風呂に入ろうと食堂を後にする。この時間帯は夜の稽古を終えた斬島と谷裂がいるはずだと脱衣室に入れば、カゴは一つしか使用されておらず、乱雑に入れられた服を見て木舌は今風呂にいる人物を予想する。「あはは、やっぱり平腹か」「うぉ⁉︎木舌じゃーん」相変わらずデケェな、と平腹の品のない発言を軽く流し、空いている席に腰を下ろす。平腹は体を洗い終え、お湯に浸かろうと水温を確かめている。「そう言えば平腹がこんな時間にお風呂なんて珍しいね」「ほぉ?そぉか?ん〜…いっつも田噛とゲームしてから風呂に入ってたから……珍しいな!」背後からバザーッと水が溢れる音がする。暇を持て余した平腹が水面で腕を振り、波を立たせたからだろう。木舌も一通り洗い流し、お湯に浸かる。「平腹はいつも田噛と一緒だね」「おー、田噛はスゲェからな!」手を大きく広げ、平腹はお湯を周囲に撒き散らす。顔に少しばかりかかった木舌は平腹を咎める事も無く、続ける。「平腹は田噛の事が好き?」「ふぉ?…ふふん、グモンだぜ木舌…」平腹はカッコつけるように濡れた髪を掻き上げ、木舌を横目で見る。「俺は、みんなス……」「何だ、平腹に木舌か」「ふぉ!斬島ぁ!俺いまメッチャいいこと言おうしてたのに‼︎」「平腹煩いぞ」「谷裂ぃ〜!」遅れてやって来た斬島と谷裂に台詞を妨害され、犬歯を見せる平腹。木舌はそれを落ち着かせるでもなく立ち上がり、湯からあがる。「じゃ、お先〜」「おう。」脱衣室でも嫌ほど聞こえる平腹の文句と斬島、谷裂の心のない謝罪。普段の木舌なら笑えるのだろうが、今は表情筋すら動かない。(いつも、一緒……か)騒がしい風呂場を後にした木舌の心情は決して穏やかではなかった。[newpage]「え……また田噛怪我したの?」屋敷の一室で戸惑いの声があがる。その声に応える様に別の者が話す。「右足をバッサリ持ってかれたらしい」「左腕と胴体……」「怖い、怖い」1人が両手で自身の体を抱きしめ、震え上がるのを表現する。もう1人は頭を抱えて何か考えているようだ。「君達、何しているの?」長身の緑目の青年が声をかける。突然の登場に驚きもせず、1人が言い放つ。「ううん、木舌。何でもないよ」「そっか」じゃあ、と離れていった1人。その残ったもう1人、抹本に木舌は声をかける。「抹本、欲しい物があるんだ」「ほ、欲しい…もの?」キョトンと首を傾げる抹本に木舌はニヤリと黒い笑みを浮かべた。[newpage]田噛と晩酌を楽しむのは、結構久々だった。また木舌の自室と言うのも珍しい。お互い日常で起こった些細な出来事を口にして、静かな夜を過ごしていた。「なぁ、風呂借りていいか?」そろそろ丑三つ時を迎える頃に田噛がそう木舌に言い放った。どうやら木舌が新しいつまみを取りに行っている間に、酒をこぼしてしまったのだろう。「えッ⁉︎ま、待って田噛!」「あ?んだよ急に」「お、おれの風呂…その、今壊れて…」咄嗟の理由だった。しどろもどろに答えたが自身も完璧な理由だと思ったのだが、田噛は足を止めない。「湯船の蛇口で大丈夫だ」「た、田噛…駄目だ!」風呂場へと通ず扉に手をかけた田噛を止めようとするも、すでに遅く。開かれた先には天井にギリギリ届かない程の高さの円柱のガラスケースがあり、その中には首の無い人体が透明な液体に身を委ねている。それを見た田噛は目を丸く見開き、ようやく言葉を紡ぐ。「これ…俺の、身体ッ……⁉︎」「あーぁ、暴露ちゃったか…」声の方に振り向けば、木舌が田噛を見下ろしていた。そしてその手には、斧が握られていた。「……んで…なんで、?」「おれね、田噛が好きで好きで堪らないんだよ」一歩、木舌が前進すれば田噛も一歩後退する。だが田噛の背後にはガラスケースがあり、すぐに追い詰められてしまう。「怯えてる?凄く可愛い…」「ひッーー!」手が伸びて田噛の頬を撫でる。目を固く閉じて顎を引けば、木舌の手が強制的に田噛を上に向かせる。「大丈夫、痛みなんて一瞬だよ?」「あ、あぁ……ぁっ、あ」酒の入った身体は思った通りには動かないし、普段とは違う静かで狂暴な目をした木舌に田噛は腰が引け、ただ呼吸を乱すことしか出来なかった。振り上げられた斧の刃が光に反射して田噛の脳裏にきちんと刻み付けられる。最後に見たのは、今まで一度も見たことの無い木舌の狂気染みた笑みだった。「あは、はは……あはははは‼︎」血に染まった風呂場で木舌は見開いた空虚な橙を目の高さまで持ち上げる。床には首の断面から血を噴き出す、その首の持ち主が無造作に置かれている。「おれの…おれの田噛っ!」冷たい唇に自身のを当て、深い口付けを交わす。舌に感じる鉄の匂いなど気にもせず、ただただ接吻をする。「あぁ…本当に____」__狂おしいほど愛してる。ーFinー不死身な獄卒をズバサァって斬ったら獄卒2人出来上がるんですかね?(狂気)