大人になって数は減ったものの、ときどき顔にニキビができることはありませんか?実は顔のニキビは、体調不良のサインかもしれません。今回は、顔のニキビと体調不良の相互関係についてお伝えします。
SNSでも注目!顔のニキビと体調不良の関係
少し前に、Twitterで顔のニキビと体調不良が関係あるとして話題を集めました。一見関係がなさそうな顔のニキビと体の不調にはどのような関係があるのでしょうか?実はこの根拠は、東洋医学におけるニキビの考えに基づくものなのです。
東洋医学ってどんなもの?
東洋医学と言うと、ツボや鍼(はり)治療を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?東洋医学は、中国の伝統医学が元となっており、3,000~4,000年の歴史のある医学分野です。古代の人は、現代の西洋医学のような知識を持ち合わせていなかったため、多くの観察と治療結果をデータとして蓄積しました。それが今日の東洋医学とされています。東洋医学の中でもツボや鍼治療は、WHOでも一定の治療効果を認めている医学分野なのです。
東洋医学から見た顔のニキビの原因
東洋医学では、各内臓に対応するツボが670種類あるとされています。ニキビも、体や心の何らかの不調を現す「内傷病」として考えられています。洗顔方法や食べ物など日常生活に気をつけているのにも関わらず、顔のニキビができる場合は、どこか内臓の不調があるのかもしれません。
具体的にどこが不調?顔のニキビと体の関係
TwitterなどのSNSで出回っている顔のニキビと体調不良の相関関係について、例えばある情報元ではおでこにできるニキビの原因は「自律神経の不調」と説明しているところもあれば、別の情報元では「消化機能の低下」としているところもあり、それぞれ違う見解であることが多いです。
ここでは東洋医学を学んだ鍼灸師の方の見解に基づいた情報を紹介します。
おでこのニキビ
おでこのニキビは肝臓の不調を示すものとされています。またおでこの中でも、髪の生え際にできたニキビは、心のストレスが原因であるそうです。最近ストレスや気分の落ち込みがないか振り返ってみてください。
眉毛の近くにニキビ
眉毛のあたりにできるニキビは、肺などの呼吸にまつわる機能の低下を現します。喉の痛みや鼻炎がある人も、眉毛の付近にニキビができやすいとされています。また、眉の間は呼吸器の不調のほかに心のストレスで出ることも。
鼻のニキビ
鼻にできたニキビは、鼻や喉などの呼吸器の不調のほかに、胃など消化器官の不調を意味します。食べ過ぎなどで胃もたれをすると、鼻にニキビができることもあります。
頬のニキビ
頬にできたニキビは、左右それぞれに意味があり、右側が鼻や呼吸器の不調、左側が肝臓や胆のうの不調で現れるとされています。また、寝不足や血行不良で頬の左側にニキビができることもあるそうです。
口周りのニキビ
口周りのニキビは、胃腸の不調を意味します。よく口周りにニキビができるという人で、食べ過ぎや胃もたれがある人は注意しましょう。
あごのニキビ
あごにできるニキビは、腎臓や婦人科系の臓器の不調で現れるそうです。足のむくみがないか、生理は順調かなど確認してみましょう。
東洋医学におけるニキビケアはどんなもの?
顔のニキビと体調不良を関連づける東洋医学では、どのような治療法があるのでしょうか?以下に東洋医学で行われる治療の中で、ニキビに効くとされているもの挙げてみました。
ツボ
上巨虚(じょうこきょ)
膝下3㎝の外側部分にあるツボで、ニキビに効くと言われています。
合谷(ごうこく)
手を広げて、親指と人差しの骨が交差する付け根の部分にあるツボです。すでにできてしまったニキビにたまった膿の排出を促す働きがあります。
指圧方法
ニキビに効くツボの位置が分かったら、親指を使って「痛くて気持ちいいくらい」を目安に押していきます。また、ツボを温める「温熱療法」も効果があります。温熱療法は専門の温熱療法院などで行っているところもありますが、自分で行う際は入浴時や蒸しタオルなどでツボを抑えて暖めても効果はあります。
漢方薬
漢方薬は、東洋医学の理論に基づいて配合された薬です。最近では医療現場でも漢方薬を使用する医師も増えています。漢方薬は、患者一人一人に合わせて薬が調合されます。漢方薬の入手方法は、医療機関での処方と、薬剤師が常駐する薬局、またはインターネット通販での購入です。病院での受診で漢方薬を処方されれば保険が適用されますが、それ以外で一般医薬品として購入する場合は、保険適用外なのである程度高値になります。価格は購入方法によって変わるため一概には言えませんが、目安としては2週間分で3,000~6,000円程度です。
以下に、ニキビ改善に効果が期待できる市販の漢方薬を紹介します。紹介しているのはいずれもツムラの粉末状の漢方薬です。
桂枝茯苓丸加薏苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)
血行を良くする作用があり、顔にできるニキビの原因にもなる老廃物の排出を促す効果があるとされています。ホルモンバランスを整える効果もあるので、生理前のニキビにも効果が期待できます。
十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)
ニキビ内にたまった膿の排出を促して、炎症を防ぎます。
清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)
特に赤ら顔になるタイプのニキビの治療薬として処方されることの多い薬です。赤く腫れてしまったニキビの炎症を抑える効果があります。
荊芥連翹湯(けいがんれんぎょうとう)
ニキビの炎症、化膿を抑える効果もありながら、肌の保湿効果もあります。
さいごに
普段からお手入れをきちんとしているのに、顔の決まった部分に繰り返しニキビができる人はもしかしたら、どこか体に不調があるのかもしれません。たとえば「最近おでこにニキビができやすいのは、飲みすぎで肝臓を悪くしているからかも…」などといったように、自分の生活習慣を見直すきっかけにしたいですね。
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