2008年07月02日


レギュラーガソリン1リットル180円て…
ガソリンの値段が先月末と比べて10円も高くなってる…
ここ数か月、月末に『ガソリンスタンド渋滞』が起こるのは、仕方がないことなのかも。

ガソリンだけじゃない。ついに食料品にまで、値上げの波が押し寄せてきた。
卵やサラダ油、砂糖などの日常で使う食料品が軒並み値上げになった。

こうなると、有機農産物の値段も上がってきそうだ。

…というわけで、前回の予告通り、本日のお題はこれ!

『有機農産物はなぜ高いのか?』

有機農産物というのは、2年以上、農薬、化学肥料を使用していない農地で栽培され、認定機関によって『有機農産物』と認定された農産物のこと。(『有機JAS農産物』という。)


よく、有機農産物の価格が高い理由として、一般的に言われているのは、農薬(特に除草剤)や化学肥料を使わないから、生産者の手間がかかっているからと言うものが多い。

ネット上でもそういう理由が大半を占めている。

んが、『生産者の手間』が理由ではないと生産者の俺は断言できる。

というか、それは「生産者の言い訳(立て前)」に過ぎない。

例えば、そう、
『除草剤を使わないから草取りが大変』って理由。

いやいや、俺だったら、

草が生えないような管理をしますよ。

例えば、もし、自分が有機農産物の生産をしようと思ったら、まずはじめに、有機農産物を栽培しようとする畑を、1年間徹底的に除草剤をまいて草という草を限りなく生えない状態にします。それから2年間、有機肥料(たい肥)をまき、有機肥料内に混入している草の種が発芽する度に耕運する。その間作物は作付けない。つまり、混入していた草の種を徹底的にやっつけちゃうってこと。これで、数年間は草に困らせられることが相当抑えられます。

次に、畑を有機JASの認定機関に認定してもらってからは、例えば草が生えてもすぐ小さな耕運機で耕せるように、作物と作物の間の通路を広めにとります。
当然、ビニールマルチを張って株間に草が生えにくい環境を作ります。
こうすれば、除草剤なんぞ使わなくても、草の生えない管理ができます。
『上農は草を見ずして草を取り…』ってやつです。

農薬だってそう。例えば枝豆なんかは、ビニールマルチに種をまいた後、防虫ネット(0.8mm以下)をトンネル状にかけて、ネットの端をすべて土で密閉(←これポイントね)すれば、無農薬で枝豆ができます。
これは俺がすでに実践済み。かなり簡単。防虫ネットはちょっと値段高いけど、7?8年は繰り返し使えるから長期的にみると農薬使うより、よっぽど割安しかも、害虫防除手間がかからない。
種蒔いて、防虫ネットで密閉して、通路に草が生えたら耕運機(もしくは鋤簾(じょれん))で耕運して、そのまま収穫まで見てるだけ。簡単です


ふう、ちょっと話が脱線したが、要するに俺が言いたいのは、

ちょっとした管理技術で「生産者の手間」ってのは相当減らせるってこと。

つまり、生産者が要領さえつかめば、生産者の『手間』が、有機農産物の価格が高くなる理由ではなくなることになるわけです。

厳しいことを言うようだが、生産者として『手間』を有機農産物の値段が高い理由にしているようじゃ、その生産者自身の要領の悪さを自ら露呈しているようなもの。『手間』を理由にしないような作業を考えるべきだと俺は思います。


じゃあ、なんで『有機農産物の価格は高い』のか?

えーと、その前に、俺は自他共に認める『面倒くさがり屋』なので、どれだけ『手間』と『時間』と『コスト(主に資材費)』をかけないで栽培できるかを追及している農家です。

んで、追及してったら、結果、有機農業に限りなく近い農法になってしまった。

特に今、トマトを栽培しているビニールハウス内の農地は申請さえすれば、ほぼ確実に有機JASの認定を受けられるだろう。ここ3年は無農薬、無化学肥料で栽培してるしね。

でもね、俺は自分の生産した農産物に有機JASの認定を受けるつもりは全くないよ。

何でかって?

フフフ、さ?て、ここからが、『有機農産物はなぜ高いのか?』の本当の理由になってくる。(前置きが相当長くなったがな)

実は俺、数年前に自分の農地で有機JASの認定取ろうとしたのだが、断念したことがある。
ってか、認定取るのがバカらしくなってしまったから

その理由こそが、『有機農産物の値段が高い理由の原因』であり、ついでにいえば『有機農産物を栽培する生産者が増えない最大の理由』であると俺は思う。

その理由とは…


『有機JAS農産物』の認定料金の高さ


びっくりしたよなんでこんなに高いの?

現在全国に有機JASの認定機関は70機関程(詳しくは農水省有機登録認定機関一覧を見てね)。

大半の認定機関に支払う認定料がバカ高い。
申請料のほかに、検査費用、検査員の交通費及び宿泊費、講習料etc…
認定機関によって料金体系が大きく異なるので一概に言えないが、最低でも年平均10万円以上かかる。
機関によっては、認定料だけでなく、売上の数パーセントを認定機関に納めなきゃならないところもある

『コスト削減』でやってきて、結果有機農業に限りなく近くなったから申請しようと思っても、認定料がこれだけ掛かってちゃな…俺は、バカらしくて申請する気も無くなった


多分、『有機JAS農産物』を栽培する生産者が増えないのは、この『認定申請料にかかる費用の高さ』であると思う。
つまり『有機農産物がなぜ高い?』の本当の理由は、

『有機農産物認定の申請にかかる費用が高い』→『有機農産物の生産者が増えない』→『有機農産物の不足』→『市場高騰』及び『物流費の増大』→『有機農産物の価格が高い』

…という理由だと俺は思う。

だからさ、俺は声を大にして言いたい!

『有機農産物が高いのは生産コストが原因ではなく、むしろ有機農産物を取り巻く環境に大きな原因があるんですよ』

構造の問題だわな。

…う?ん、もうちょっと、『有機農業』について語りたくなったのだが、チョイと長く書き過ぎたので、それはまた明日以降。

さて、今日も元気に仕事に行きますか


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