代々木上原皮膚科クリニック

竹尾千景 院長

代々木上原駅から徒歩2分。どこか下町のあたたかさも感じられる一角のビル2階に「代々木上原皮膚科クリニック」がある。ダークブラウンとオフホワイトでまとめられた院内は、とてもシックで落ち着いた雰囲気。静かに流れるジャズピアノの音もとても心地よい。「大好きだった憧れの町で開業できて、本当にうれしいんです」と、にこやかに語るのは竹尾千景院長。笑顔がとてもチャーミング。とにかく明るく、一緒にお話しているだけで楽しくなってくるような素敵な女性だ。竹尾院長ご自身、子どもの頃からずっと皮膚トラブルに悩まされ、思春期を過ぎてからは長く難治性ニキビの治療に取り組んで来た経験を持つ。その経験を生かし、多くの患者をつらい皮膚トラブルから救いたいと診療にあたっている。「何でも気軽に相談できるホームドクターを目指したい」という竹尾院長に、大好きな町で開業に至った経緯やご自身のニキビ治療のこと、医師を目指した理由から今後の抱負まで、たっぷりと語っていただいた。 (取材日2011年7月26日)

自分自身が本当に悩んだニキビ治療。その経験を診療に生かしていきたい

―とてもきれいなクリニックでいらっしゃいますね。

ありがとうございます。2011年7月に開業したばかりなんですよ。なるべく病院らしくないクリニックにしたいと思い、待合室はシックで落ち着いた雰囲気を心掛けました。それとは対照的に、診察室は前面ガラス張りのとても明るい空間。外からの光をいっぱいに感じながら、診療を受けていただけたらと思っています。私はもともと小田急線沿線に住んでいましたから、代々木上原に来るたびに「いい町だなあ」とずっと思っていたんです。そして、いつしか「この町で開業したいな」と思うようになっていました。でも、代々木上原で開業するのは難しいと聞き、半ばあきらめ気分で町を歩いていたら、たまたま今のこの場所を見つけて。別の方がお店を出す予定だったのに、そちらも急にキャンセルされることになり、ご縁があって、私が開業できることになったんですよ。大好きだった街で開業できる夢が叶い、本当にうれしいです。まだ新参者の私のことを、町の方々はとても温かく迎え入れてくださっているんです。素敵な方々に囲まれて診療できていることを、今、心から幸せだと思っています。

―どのような患者さんが多くいらしているのでしょう。

やはり近くにお住まいの方や近隣でお仕事されている方が中心ですね。赤ちゃんからご高齢の方まで、いろいろな年齢層の方がいらしてくださいます。症状もさまざまですね。近くに皮膚科専門のクリニックが少なかったようで、「皮膚科ができてよかった」と言って来院される方もいらっしゃるんですよ。化粧品などで何か皮膚トラブルのあった方は、やはり私が女性ということで話しやすいとおっしゃる方もいますね。まだ開業して間もないのですが、たとえば「今までどんなお薬を使っていらっしゃいましたか」と、お伺いすると、薬の名前を覚えていらしたり、どういう効き目のものだったか、きちんと理解されている方がとても多い。このあたりにお住まいの方は、治療に対してとても前向きで意識の高い方が多いなあと感じていますね。

―とくに難治性のニキビ治療に力を入れていらっしゃるとお伺いしました。

はい。皮膚科一般はもちろん、アンチエイジングの診療などもしていますが、一番力を入れているのが難治性ニキビの治療です。私自身がニキビでとても苦労したんですよ。小学生の頃からニキビがあり、中学生にもなると、もうニキビのなかに顔があるような状態。昔は「ニキビは青春のシンボル」と言われていましたから、「そういうものなのかな」と思う反面、まったくニキビのできていない友人を見ると、どうしても気になって。何軒もの皮膚科に通ったり、いろいろな化粧品を試したり、大学生になってからはエステにも通ってみたりしました。でも一向によくならなかったんです。そのままの状態で皮膚科医になったら、先輩医師から、「あなたがどの患者さんよりも一番ひどいニキビ」と言われてしまいました。それから漢方治療を受け、最終的にはホルモン療法と出会ってピルを飲み始めたら、とてもきれいに症状が改善されたんです。その体験をして、ニキビ治療に力を入れるようになりましたね。今は昔に比べて、本当にいろいろな治療方法や選択肢があります。私自身、いくつもの皮膚科医を渡り歩く「ジプシー」でしたから、少しでもそういう患者さんを減らしてさしあげたい。いろいろな薬を試したり、1日に何度も顔を洗ったり、そんなことをしても無意味だということが経験でわかっています。患者さんの気持ちになって、親身に診療にあたりたいと思っていますので、あきらめないで、ぜひご相談いただきたいですね。

記事更新日:2016/01/24