天然のホルモン増強剤、筋量向上にも効果的!? 紀元前時代から使用されていた、ムクナの成分、機能性を紹介する
IRONMAN2012年12月号より
【概要】
ムクナはサプリメントに馴染みのあるトレーニーでも耳慣れないかもしれないが、実は紀元前から強壮剤として使用されている成分である。
今回はムクナのホルモンレベル向上効果の実験結果とともに、サプリメントとしての有効性についても紹介
ムクナとは?
ムクナ(Mucuna pruriens)は熱帯アジアに原生するマメ科の一年生ツル科植物。
種子中にはL-ドーパ、『担任、シトステロール、レシチン、各種脂肪酸、ステロールなどが含まれる。
天然のホルモン増強剤
雄のラットにムクナを7日投与したところ、顕著な性交能力の上昇が認められ、その理由を男性ホルモン増強作用と神経系における過剰興奮の阻害作用としている。
2010年の研究では、健常ラットと糖尿病ラットを3グループに分けて、対照群、ムクナ抽出物摂取群、シルデナフィル群として、血清中のテストステロン、卵胞刺激ホルモン(FSH)、黄体形成ホルモン(LH)の変化を測定した。
結果、
糖尿病のラットにおいて、対照群(GroupⅡ)とシルデナフィル群(GroupⅣ)は3種のホルモンが大幅低下したが、ムクナ摂取群(GroupⅢ)は健常(GroupⅠ)と同じレベルにまで回復していた。
さらに健常ラットにムクナを与えた場合(GroupⅤ)でも有意にテストステロン値が上昇し、テストステロン生成に関係する黄体形成ホルモンの大幅な増加も認められた。
L-ドーパとは
無垢な種子に微量含まれる成分で、生体内でドーパミンに生合成される神経伝達物質。
ムクナはうつ病やパーキンソン病の治療に用いられてきて、臨床試験でもパーキンソン病患者に対して有効性が認められている。
L-ドーパはチロシンから合成され、血液脳関門を通過できる物質である。
通過後は脳内のドーパだ炭酸酵素によりドーパミンとなり、様々なホルモン分泌に影響を及ぼす。
ムクナの持つ作用の1つが黄体形成ホルモンの分泌促進であり、テストステロン合成を行う細胞を刺激し、テストステロン増加につながる。
またプロラクチンの分泌を抑制することもテストステロン増加に寄与していると報告され、これはムクナ由来のアルカロイドでなくL-ドーパによるものと考えられる。
L-ドーパは視床下部の成長ホルモン放出ホルモンの分泌を促すことにより、体組織における成長ホルモンの供給を高める
ヒト試験での有効性
不妊症の男性75名が1日5gのムクナ粉末を3ヶ月摂取したところ、テストステロン、ドーパミンレベルが大きく改善された。
別の研究では、不妊患者が3ヶ月ムクナ粉末5gを摂取したところ、ストレスが原因で上昇していたコルチゾル濃度が回復した。
さらに精漿中の脂質過酸化が改善され、精子数と精子運動性の上昇が観測された。
その他、60名のパーキンソン病患者を対象とした12週間の臨床試験では、22.5gから45gまで徐々に増やした抽出物を摂取させた結果、顕著な症状の改善が認められた。
現在L-ドーパ合成薬が治療には用いられているが、ムクナのほうが安全性、生理活性の面で優れていると言われている。
糖尿病にも有効?
ホルモンレベル、性機能向上以外にもムクナ機能性を評価する研究が多数実施されている。
ムクナの糖尿病に対する効果では、2011年に発表された研究では、糖尿病ラットに5~100mg/kgの範囲でムクナ抽出物を与えたところ、8時間後に血糖値が18.6~55.4%低下した。
また単回投与と比べ、12週間の連続投与において、高い血糖値定価の効果が得られた。
別の試験では糖尿病ラットに4ヶ月無垢な抽出物を投与、治療開始時と比べ1,2,3,4ヶ月後にそれぞれ40.71%,45.63%、50.33%、51.01%の血糖値低下が認められた。
ムクナは古来蛇に噛まれた際の治療薬にも用いられてきた。
ある研究チームは単離した平滑筋、骨格筋に対するムクナの水抽出物の効果を検証した。
コリンエステラーゼの阻害を補助し、アセチルコリンの蓄積を促す効果が発見された
(アセチルコリンの蓄積は神経毒効果の中和に繋がる)
その他、ムクナはコレステロールの低下にも効果的と判明し、また、神経筋伝達能を高め、注意力を向上させる作用も期待される。
これらの結果から、伝統的なし機能サポートだけでなく、スポーツや脳機能サポートのサプリメントとして幅広く利用されている。
スポーツニュートリションとして
テストステロンや成長ホルモンの増加、神経伝達への働き、コレステロール、血糖値への影響など、筋量向上やどうか促進、コンディション調整に有益とされる。
これら多角的効果から、ムクナ抽出物はスポーツニュートリションへの応用が期待される。
【所感】
個人的にはやや誇張されている感が引っかかる。
確かに多少の効果があるにせよ、研究結果のいい部分を引っ張って来ました、という印象。
たとえば殆どは糖尿病やパーキンソン病の治療に関するものだが、健常者に対するものではない。
ちょっと暴力的なこといえば「血糖値が~%」下がりました、というのは、健常者でこそある程度定量評価も出来るだろうが、糖尿病においては全く無意味。
ヒトの場合でも程度によって血糖値が150ぐらいの軽度の糖尿病の人から4桁近くになってしまうような超重度の人までいる。それを一律に扱うことは出来ない
同じ怪我でも複雑骨折とヒビを同時に扱うようなもの。どちらも、感知までの期間がー%短縮、と言えるけど一緒にしたらダメだろう、と。
まぁ、効果がある、なしの評価は出来たとしても、この結果が素晴らしいので健常者でも期待できる、というのは言い過ぎの感がある
またスポーツ能力に関してはほとんど言及がなく、実際に筋力向上や筋サイズに優位な差がある、という研究は少ないのではないだろうか。
恐らくあれば紹介されただろう。
以上のような理由で、これをサプリメントとして取り入れるのは時期尚早かと思う。
実際に効果がもっと証明されてから取り入れても遅くはないだろう。
IRONMAN2012年12月号より
【概要】
ムクナはサプリメントに馴染みのあるトレーニーでも耳慣れないかもしれないが、実は紀元前から強壮剤として使用されている成分である。
今回はムクナのホルモンレベル向上効果の実験結果とともに、サプリメントとしての有効性についても紹介
ムクナとは?
ムクナ(Mucuna pruriens)は熱帯アジアに原生するマメ科の一年生ツル科植物。
種子中にはL-ドーパ、『担任、シトステロール、レシチン、各種脂肪酸、ステロールなどが含まれる。
天然のホルモン増強剤
雄のラットにムクナを7日投与したところ、顕著な性交能力の上昇が認められ、その理由を男性ホルモン増強作用と神経系における過剰興奮の阻害作用としている。
2010年の研究では、健常ラットと糖尿病ラットを3グループに分けて、対照群、ムクナ抽出物摂取群、シルデナフィル群として、血清中のテストステロン、卵胞刺激ホルモン(FSH)、黄体形成ホルモン(LH)の変化を測定した。
結果、
糖尿病のラットにおいて、対照群(GroupⅡ)とシルデナフィル群(GroupⅣ)は3種のホルモンが大幅低下したが、ムクナ摂取群(GroupⅢ)は健常(GroupⅠ)と同じレベルにまで回復していた。
さらに健常ラットにムクナを与えた場合(GroupⅤ)でも有意にテストステロン値が上昇し、テストステロン生成に関係する黄体形成ホルモンの大幅な増加も認められた。
L-ドーパとは
無垢な種子に微量含まれる成分で、生体内でドーパミンに生合成される神経伝達物質。
ムクナはうつ病やパーキンソン病の治療に用いられてきて、臨床試験でもパーキンソン病患者に対して有効性が認められている。
L-ドーパはチロシンから合成され、血液脳関門を通過できる物質である。
通過後は脳内のドーパだ炭酸酵素によりドーパミンとなり、様々なホルモン分泌に影響を及ぼす。
ムクナの持つ作用の1つが黄体形成ホルモンの分泌促進であり、テストステロン合成を行う細胞を刺激し、テストステロン増加につながる。
またプロラクチンの分泌を抑制することもテストステロン増加に寄与していると報告され、これはムクナ由来のアルカロイドでなくL-ドーパによるものと考えられる。
L-ドーパは視床下部の成長ホルモン放出ホルモンの分泌を促すことにより、体組織における成長ホルモンの供給を高める
ヒト試験での有効性
不妊症の男性75名が1日5gのムクナ粉末を3ヶ月摂取したところ、テストステロン、ドーパミンレベルが大きく改善された。
別の研究では、不妊患者が3ヶ月ムクナ粉末5gを摂取したところ、ストレスが原因で上昇していたコルチゾル濃度が回復した。
さらに精漿中の脂質過酸化が改善され、精子数と精子運動性の上昇が観測された。
その他、60名のパーキンソン病患者を対象とした12週間の臨床試験では、22.5gから45gまで徐々に増やした抽出物を摂取させた結果、顕著な症状の改善が認められた。
現在L-ドーパ合成薬が治療には用いられているが、ムクナのほうが安全性、生理活性の面で優れていると言われている。
糖尿病にも有効?
ホルモンレベル、性機能向上以外にもムクナ機能性を評価する研究が多数実施されている。
ムクナの糖尿病に対する効果では、2011年に発表された研究では、糖尿病ラットに5~100mg/kgの範囲でムクナ抽出物を与えたところ、8時間後に血糖値が18.6~55.4%低下した。
また単回投与と比べ、12週間の連続投与において、高い血糖値定価の効果が得られた。
別の試験では糖尿病ラットに4ヶ月無垢な抽出物を投与、治療開始時と比べ1,2,3,4ヶ月後にそれぞれ40.71%,45.63%、50.33%、51.01%の血糖値低下が認められた。
ムクナは古来蛇に噛まれた際の治療薬にも用いられてきた。
ある研究チームは単離した平滑筋、骨格筋に対するムクナの水抽出物の効果を検証した。
コリンエステラーゼの阻害を補助し、アセチルコリンの蓄積を促す効果が発見された
(アセチルコリンの蓄積は神経毒効果の中和に繋がる)
その他、ムクナはコレステロールの低下にも効果的と判明し、また、神経筋伝達能を高め、注意力を向上させる作用も期待される。
これらの結果から、伝統的なし機能サポートだけでなく、スポーツや脳機能サポートのサプリメントとして幅広く利用されている。
スポーツニュートリションとして
テストステロンや成長ホルモンの増加、神経伝達への働き、コレステロール、血糖値への影響など、筋量向上やどうか促進、コンディション調整に有益とされる。
これら多角的効果から、ムクナ抽出物はスポーツニュートリションへの応用が期待される。
【所感】
個人的にはやや誇張されている感が引っかかる。
確かに多少の効果があるにせよ、研究結果のいい部分を引っ張って来ました、という印象。
たとえば殆どは糖尿病やパーキンソン病の治療に関するものだが、健常者に対するものではない。
ちょっと暴力的なこといえば「血糖値が~%」下がりました、というのは、健常者でこそある程度定量評価も出来るだろうが、糖尿病においては全く無意味。
ヒトの場合でも程度によって血糖値が150ぐらいの軽度の糖尿病の人から4桁近くになってしまうような超重度の人までいる。それを一律に扱うことは出来ない
同じ怪我でも複雑骨折とヒビを同時に扱うようなもの。どちらも、感知までの期間がー%短縮、と言えるけど一緒にしたらダメだろう、と。
まぁ、効果がある、なしの評価は出来たとしても、この結果が素晴らしいので健常者でも期待できる、というのは言い過ぎの感がある
またスポーツ能力に関してはほとんど言及がなく、実際に筋力向上や筋サイズに優位な差がある、という研究は少ないのではないだろうか。
恐らくあれば紹介されただろう。
以上のような理由で、これをサプリメントとして取り入れるのは時期尚早かと思う。
実際に効果がもっと証明されてから取り入れても遅くはないだろう。
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