ドグマチールがよくわかる
ドグマチールは安心な医療薬であるのか?
ドグマチールは、うつ病や統合失調症の治療薬です。
ドグマチールは、胃潰瘍や十二指腸潰瘍等で胃腸の働きを良くするお薬として用いられている他、心の症状「うつ」にも使用されています。
ドグマチールには併用禁忌がありますので服用の際は注意してください。
ジギタリス製剤(ジゴキシン、ジギトキシンなど): ジギタリス製剤飽和時の指標となる悪心、嘔吐、食欲不振症状を不顕性化するおそれがあります。
ベンザミド系薬剤(メトクロプラミド、チアプリドなど)、フェノチアジン系薬剤(クロルプロマジンなど)、ブチロフェノン系薬剤(ハロペリドールなど): 内分泌機能異常、錐体外路症状が発現しやすくなります。
中枢神経抑制剤(バルビツール酸誘導体、麻酔剤など): 相互に中枢神経抑制作用を増強させることがあります。
ドパミン作動薬(レボドパなど): 相互に作用を減弱させることがあります。
アルコール: 相互に中心神経抑制作用を増強させることがあります。
また副作用に血圧降下、血圧上昇、心電図異常、胸内苦悶、頻脈、パーキンソン症候群(ふるえ、筋強剛、よだれなど)、ジスキネジア(舌のもつれ、言語障害、頚筋捻転、眼球回転、注視けいれん、食べ物・飲み物の飲み込み困難など)、アカシジア(静坐不能)、月経異常、乳汁分泌、女性化乳房、乳房腫脹、勃起不全、射精不能、睡眠障害、不穏、焦燥感、眠気、頭痛、頭重、めまい、浮遊感、物忘れ、ぼんやり、興奮、操転、躁状態、徘徊、多動、抑制欠如、しびれ、運動失調、無欲状態、悪心、嘔吐、胸やけ、口渇、便秘、下痢、食欲不振、食欲亢進、腹部不満感、腹痛、AST(GOT)・ALT(GPT)・A1-Pなどの上昇、発疹、そう痒感、視力障害、眼球冷感・重感、眼のちらつき、体重増加、むくみ、脱力感、倦怠感、排尿困難、頻尿、性欲減退、腰痛、肩こり、熱感、発熱、発汗、鼻閉 等もあります。
そもそもドグマチールって?
ドグマチールは1979年4月に厚生労働省の承認が降りています。
ドグマチールは日本でもうつ病や統合失調症の治療薬として知られています。
ドグマチールの有効成分はスルピリド
ドグマチールの有効成分はスルピリドです。
ラインナップはドグマチールカプセル50mg、ドグマチール錠50mg、100mg、200mg、ドグマチール筋注50mg、100mg、 ドグマチール細粒10%/ドグマチール細粒50%があります。
ドグマチールはアステラス製薬が開発・販売しています。
主成分としてスルピリドを使ったお薬は、日本国内ではスカノーゼン(鶴原製薬)、スルピリド(大正製薬、長生堂、大洋薬品)、ミラドール(共和薬品、バイエル)、ベタマック(沢井製薬)、アビリット(大日本住友製薬)、クールスパン(ニプロファーマ)、マーゲノール(辰巳化学)、ケイチール(三恵薬品)、ピリカップル(イセイ)、ヨウマチール(陽進堂)の名前で販売されています。
スルピリドには保険が適用されます。
ドグマチールの効果・効能のメカニズム
ドグマチールは、胃・十二指腸潰瘍、統合失調症、うつ病・うつ状態の症状を改善する薬です。
これらの症状に共通して関与しているのがドパミン(ドーパミン)と呼ばれる中枢神経にある神経伝達物質で、受容体に結合することで神経を興奮させ、快感や陶酔感を与えたり、攻撃性、創造性、運動機能などを調節する働きをしています。
このドパミンの分量が減ると、運動の指令を脳にうまく伝達することができなくなるため、筋固縮やふるえ、歩行障害などを引き起こすパーキンソン病になります。
反対にドパミンの量が増えると神経を過剰に興奮させ、妄想や幻覚といった症状が現われ、これが統合失調症の陽性症状の原因であるとも考えられています。
これ以外にもドパミンは胃や腸などの消化管の運動を低下させる働きもしています。
つまり、ドパミンがこれらの症状に関係するドパミン受容体と結合するのを防ぎ、過剰に作られているドパミンの量を減らすことができればこれらの症状が改善できることになります。
主成分であるスルピリドは、ドパミンD2受容体に対して選択的な遮断作用を示しますが、脳にはほとんど移行しないために中枢神経のドパミンD2受容体よりは末梢のドパミンD2受容体に対する遮断作用のほうが強く現われます。
神経終末部で合成される神経伝達物質であるアセチルコリンは、スルピリドにより消化管内のドパミンD2受容体が遮断されることで分泌が促進され、胃運動の促進、血流増加、粘膜分泌刺激、中枢性酸分泌抑制などの抗潰瘍作用や消化管運動促進作用を示します。
抗精神病薬としてのスルピリドは、血液脳関門の通過性が悪く、高用量が必要とされますが、ヒスタミン、ムスカリン性アセチルコリン、αアドレナリン受容体拮抗作用がほとんどないため、ほかの抗精神病薬ほど眠気や沈静などの副作用が比較的少ないとされています。