富士経済、国内機能性化粧品市場の調査結果、スキンケアのほかヘアケアでも需要が拡大し2015年のアンチエイジングは6272億円に
富士経済は、スキンケア、ベースメイク、ボディケア、ヘアケアカテゴリーにおいて何らかの機能を訴求するものを“機能性化粧品”と定義し、化粧品業界における機能別動向と注目商品の訴求別動向を調査・分析した。その結果を報告書「機能性化粧品マーケティング要覧 2015-2016~複合化する機能コンセプトのトレンドを探求する~」にまとめた。トピックスとしては、2015年見込(2014年比)では、アンチエイジングが、スキンケアのほか、ヘアケアでも需要が拡大し、6272億円(2.3%増)の見通しだ。ホワイトニングは、インバウンド需要の取り込みが進み、2423億円(1.0%増)の見通しとなっている。
機能性化粧品市場は、スキンケアを中心に国内系最高級ブランドや外資系プレステージブランドがインバウンド需要を取り込んでいるほか、複合機能訴求や“プレミアム”といった訴求が消費者の消費マインドを刺激しており、高付加価値・高価格帯が好調となっている。
アンチエイジング(対象品目:スキンケア、ベースメイク、ボディケア、ヘアケア)機能市場は日本の高齢化が進行する中で、加齢に伴う悩みケアを訴求したブランドや商品投入が各社から積極的に行われており、近年拡大を続けている。
スキンケアはシワやたるみ、毛穴の開きなどの加齢に伴う症状と、シミ・ソバカスだけでなく加齢に伴う黄ぐすみのケアも複合的に訴求した抗老化美白ブランドやラインの投入が相次いだことで、好調が続いている。2014年秋以降は都市部の百貨店を中心にインバウンド需要を取り込んだこともプラス要因となり、アンチエイジングは引き続き好調が続くとみられる。
ヘアケアは加齢による抜け毛の予防と育毛を促す成分を配合した育毛剤や、育毛剤の浸透を助けるヘアケア、また加齢によって細くなった髪のハリ・コシの改善や、ボリュームを与える商品を対象とした。男女ともに若い世代から髪の抜け毛に対するケア意識が高まっていることから育毛剤ブランドが好調なほか、女性用における髪の細りをケアすることを訴求した新ラインの投入が相次いだことで2014年は前年比4.6%増の817億円となった。2015年は男性用のヘアケアブランドがボリュームアップ効果を訴求した新ラインが相次いで発売されており、引き続き市場は拡大すると見込まれる。
ホワイトニング(対象品目:スキンケア、ベースメイク、ボディケア)機能市場はスキンケアが全体の8割強を占める。2013年はホワイトニングに対する需要が低下し市場が縮小した。2014年から2015年にかけては例年ほど新規性の高い成分を配合した商品投入が行われなかったものの、化粧品が免税対象となった2014年10月以降、「雪肌精」(コーセー)、「薬用スキンコンディショナー」(アルビオン)などの一部ブランドがインバウンド需要を取り込み大幅に伸びて、2014年の市場は拡大に転じた。2015年も引き続きインバウンド需要の取り込みが進んでいる。
ベースメイクは近年、美白有効成分を配合したリキッド/クリームファンデーション、BB/CCクリームが積極的に発売されたことから、2015年も引き続き好調が続いている。
敏感肌(対象品目:スキンケア、ベースメイク、ボディケア、ヘアケア)機能市場は肌荒れに悩む消費者が自身の肌にあった商品を使い続ける傾向があることや、近年は新生児からの保湿ケアを推奨する病院もみられることから、低刺激性のボディケア商品が需要を取り込んでおり、拡大を続けている。
スキンケアは2013年に市場が一時縮小したが、2014年は前年比0.3%増の616億円と拡大に転じた。2015年は上位ブランドのリニューアルが相次いでおり、市場は引き続き拡大すると見込まれる。
ボディケアは上位ブランドの高保湿訴求アイテムが秋冬を中心に需要を取り込んでいるほか、プレフォームタイプのボディシャンプーや色つきのリップクリームなど需要の高い商品が敏感肌ブランドから投入されていることから2013年以降市場拡大が続いている。また、一部の病院において新生児からの保湿ケアが推奨されており、ボディクリーム・ローションそのものの使用人口が増加している。
オールインワンスキンケア(スキンケア)は、2014年が685億円(2013年比:119.3%)に達し、2015年見込が743億円(2014年比:108.5%)と予測する。オールインワンスキンケアは化粧水、乳液、美容液などの複数のスキンケアステップの機能を有する商品で、剤型はゲルタイプが主力であり、そのほかにローションタイプ、美容液タイプ、クリームやシートタイプの商品もみられる。2014年は主力であるゲルタイプが好調となった。またシートタイプではpdcやクラシエホームプロダクツの参入もあり、大幅に伸びた。2015年もゲルタイプが上位メーカーのリニューアルにより好調で、シートタイプも新規参入の増加により売場が拡大し需要獲得が進むとみられ、引き続き市場は拡大すると見込まれる。
美容オイル(スキンケア)は、2014年が128億円(2013年比:104.9%)に達し、2015年見込が138億円(2014年比:107.8%)と予測する。美容オイルはオイルおよびオイルベース、オイル配合を強く訴求したスペシャルケア(美容液/モイスチャー)のみを対象とし、クレンジングオイルなどの洗い流す商品や化粧水や乳液などは対象外とした。美容オイルは食用オイルやヘアケアでのオイル配合商品の増加などを背景にオイルを活用した美容法に注目が集まり、各社の新商品投入が相次いだことで2014年は前年比4.9%増の128億円となった。2015年は食品市場を中心に“ココナッツオイル”がメディアに取り上げられたことから、化粧品市場においてもオイル全般が注目され、高価格帯ブランドからの商品投入や“朝用オイル”や、“角質ケアオイル”など新規性の高い商品が発売されたことで市場は大幅な拡大が見込まれる。
[調査方法]富士経済専門調査員による参入企業および関連企業・団体などへのヒアリングおよび関連文献調査、社内データベースを併用
[調査期間]2015年10月~12月
[小売価格]
書籍版:12万円
PDF/データ版:13万円
書籍版・PDF/データ版セット:各15万円
書籍版・ネットワークパッケージ版セット:24万円
(すべて税別)
富士経済=https://www.fuji-keizai.co.jp/