身近なトラブル

1. 靴ずれ

  • ・靴ずれは、誰もが一度は経験している足のトラブルだと思います。たかが靴ずれですが、歩く度に痛みがはしり、歩く事がとても難かしくなります。
  • ・靴ずれの直接の原因は、足と靴との摩擦や圧迫によって発生します。
  • ・靴ずれは、靴選びがキイポイントの一つとなります。サイズの合わない靴、無理なデザイン、足に合わない靴などは、靴ずれを起こしやすくします。
  • ・靴以外の要因も見逃せません。はき慣れた靴でも、厚い靴下や5本指の靴下を履くと、きつくなってすれてしまいます。
  • ・外反母趾やハンマートゥなど足の変形があったり、爪がのびていても靴ずれの原因の一つになります。
  • ・ぶかぶかな靴を履くことで歩き方が変わり靴ずれを起こすこともあります。

2. 低温やけど

  • ・『低温やけどなんて、自分には関係ない 』と思っている方もいると思います。しかし、健康な方でも疲れきったり泥酔した状態のまま暖かいホットカーペットでうたた寝をすれば、容易にできてしまいます。案外、『身近なやけど』と言えるのではないでしょうか。特に、高齢者の方で痛みを感じる神経が鈍くなっている方や、運動神経が麻痺している方に発症しやすいやけどです。
  • ・通常のやけどと違うところは、電気毛布、ホットカーペット等はじめは暖かく気持ち良いと感じられる温度でも、同じ部位に長時間熱源が接触していることで簡単に発生します。さらに低温やけどは皮膚の深部組織から進行してしまうので、気づいた時には深いやけどになっています。

・暖房用具の熱源と、皮膚の直接接触は避けましょう。
・温度設定はあまり高温にしないように( 目安は40度以下)使用することです。
・温度設定ができない、靴や肌着に直接貼付するタイプの簡易カイロ、電気あんかなどは、特に注意しましょう。
・普段使い慣れている暖房器具でも、やけどの危険をはらんでいます。コタツの支柱が熱くてやけどするなど、使い方にも注意しましょう。

低温やけどの特徴

低温やけどの傷の特徴は、赤くなっているやけど部位と健常皮膚との境界がはっきりしている事です。
受傷直後は軽い発赤程度に見えても、じっくり、時間をかけてやけどをしている場合がほとんどです。
日数が経過するにつれ、キズの色が黒ずみ壊死になったり、膿や腫れが出て感染したりと、大事にいたる場合もあります。

低温やけどの手当て
・まずは、やけどの際の手当ての基本は、流水などで充分に冷やす事です。冷やす事で、炎症反応や痛みを和らげる事ができます。
・広範囲にやけどをしたり、冷やしてもなかなか痛みが治まらない場合など、専門医の管理が必要となります。医療機関への受診をお勧めします。

3. 外 傷

  • ・はだしやサンダル履きなど、足は無防備に露出する機会も多く、外傷を受けやすい場所です。
  • ・意外に思われるかもしれませんが、様々な健康グッズにより外傷を引き起こす場合もあります。つぼを刺激する磁石などがテープについているものでは、磁石の部分に圧迫されキズになったり、テープを強く巻きすぎて水ぶくれができた等の例が報告されています。これらも外傷といえます。
  • ・外傷の場合、栄養状態が良く、特に病気がない方であれば、きちんとした治療(洗浄・モイストウンドヒーリングなど)で回復します。キズの治りが遅い場合、特に感染に注意する事が必要となります。また、治癒を遅らせるような糖尿病・循環不全等の疾患がかくれていないか確認していく事が大切です。

外傷の手当て
・ガラスの破片でけがをすると、キズの切断面が鋭利に切れていることが多いです。まず、キズの中のガラスの破片やごみを取り除き、流水で洗い流しましょう。モイストウンドヒーリングでケアすればキズはきれいにとじます。
・画鋲を踏んだり釘を踏んだりした場合、特に土の中に埋もれていたようなものであれば、細菌の感染の危険性があります。外科や形成外科の専門医の受診をお勧めします。

4. 水虫(白癬)

  • ・水虫は、白癬菌(ハクセンキン)というカビの仲間が皮膚に寄生し、かゆみなどを起こす病気のことです。水虫の種類により症状は様々ですが、かゆみ、水泡、皮膚のふやけ、皮むけなどがあります。放っておくと爪にまで侵入し爪白癬になる場合もあります。
  • ・治療法は、まず生活環境の見直しです。白癬菌の好むじめじめ湿った環境を改善する事です。次に、薬剤による治療(塗り薬、飲み薬)があります。いずれも根気よく治療を継続する事が大切です。

【生活環境の見直し】
水虫は、お風呂の足拭きマットやトイレのスリッパ、浴室の床など湿気と温度を好みます。
このような湿気から足を守るために、湿気の多い場所は換気に努め風通しをよくするよう心がけます。
足もお風呂で指の間までしっかり洗い、清潔に保つ事が大切です。
靴を履いている時間が長いと、足が蒸れて水虫の好む環境となります。
こまめに靴を脱いだり、通気性の良いデザインの靴を選んだり、木綿やシルク等吸湿性の良い素材の靴下を選んだりしてみましょう。

5. 皮膚の乾燥・ひびわれ

  • ・冬場など湿度の低い環境では、皮膚の乾燥・ひび割れが現れます。また、お風呂を洗うときやお湯を使って洗いものをする場合でも、皮膚の油脂分がお湯や石鹸分により失われ、皮膚の乾燥をまねいてしまいます。
  • ・内部環境の問題として、加齢や脱水状態など発汗量の低下で表れます。また、血流障害でも乾燥が現れます。
  • ・角質層が厚いかかと等は、乾燥により皮膚の弾力性を失いひび割れも出てきます。

乾燥・ひびわれの手当て
・スキンケア まずは保湿をこまめにとることです。保湿クリームを塗るタイミングも大切になります。水仕事や手洗いの直後、お風呂上りなど、皮膚に潤いが残った状態のうちに保湿クリームをしっかり塗って水分ごと閉じ込めてしまいましょう。市販の製品の中には、保湿成分として尿素含有、ビタミンA、E含有、サリチル酸などが含まれたものもあります。
・クリームや軟膏を塗った後で、手袋、靴下を履いたり、場合により食品用ラップをまいて湿潤環境を作ることも効果的です。