全身もしくは背中やお腹を中心に、親指ほどの楕円形の赤い斑点が広がっている場合、それは「ジベルばら色粃糠疹(ジベルばらいろひこうしん)」かもしれません。
広がっている赤い斑点を見て、落ち着いていられるママはなかなかいませんし、私も初めてジベルばら色粃糠疹を見たときは、驚いてしまいました。
かゆみや発熱、倦怠感などはほとんど見られないようですが、それでもやっぱり心配になってしまうものです。
そこで今回はジベルばら色粃糠疹について、気になることや心配なことを分かりやすくまとめてみました。
ジベルばら色粃糠疹の原因とは
ジベルばら色粃糠疹は、何らかのウイルスによる感染の二次的症状であると言われていたりヒトヘルペスウィルスの関連などが言われていたりしますが、はっきりとした原因については、いまだにわかっていません。
つまり、何かのウイルスに感染したあとに、体の中で何らかの反応が起き、その結果、ジベル薔薇色粃糠疹を引き起こしたのではないかと言われています。
ところで、病名である「ジベル」とは、この病気を最初に論文に書いたフランス人皮膚科医の名前で、粃糠疹とは、皮膚の一部が米ぬかのようにはがれ落ちる症状のことを言います。
続いて、ジベル薔薇色粃糠疹の初期症状についてみていきましょう。
気がつきにくい初期症状のヘラルドパッチ
ジベルばら色粃糠疹にかかってはじめに出てくる親指の頭ほどの湿疹をヘラルドパッチと言い、湿疹の表面のはがれた皮膚が付着してカサカサした状態です。
ヘラルドパッチが出る以外に、かゆみや発熱などの症状があまりみられません。そのため最初の時点で、ジベルばら色粃糠疹と気づきにくい場合もあります。
ヘラルドパッチが出始めてから1週間から10日後くらいでそれより小さめの赤い湿疹が広がり、慌てて受診する場合も多くあるようです。
湿疹は背中やお腹を中心に出て、手のひらや足、顔にはほとんど現れませんが、背骨を中心として、赤い湿疹がクリスマスツリーのように広がることが多いのも特徴のひとつです。
ジベルばら色粃糠疹にかかってしまったら
ジベルばら色粃糠疹はほとんどの場合、放っておいても1〜2ヶ月程度で跡も残らずに治ります。
そのため特に治療する必要はありませんが、強いかゆみなど不快な症状がある場合はステロイドや抗ヒスタミン薬などのお薬が出されます。
再発の可能性は低く、誰かにうつる心配もほとんどありませんし、10代〜30代にできやすく、冬にかかることが多い病気です。
それではジベルばら色粃糠疹にかかった場合、普段の生活で気をつけるべきことにはどんなことがあるのでしょうか?
学校を休まなくても大丈夫
ジベルばら色粃糠疹は感染力が弱く、学校保健法で出席停止の病気に指定されていませんので、湿疹が出た状態であっても登校できます。
しかし湿疹が出ていることを子どもが気にするのであれば、長袖や長ズボンを履かせるなどさせてあげましょう。
また聞きなれない病名なので、担任の先生に感染しないことなどを説明しておくことをおすすめします。
お風呂やプールに入っても感染しない
ジベルばら色粃糠疹は、お風呂やプールに入っても感染しません。
しかし肌が温まるとかゆくなることもあるので、その場合にはシャワーで肌をサッと洗い流すだけに留めておき、長湯しないように気をつけましょう。
また湿疹が広範囲に広がるので、プールの授業や習い事のスイミングをお休みしたがるかもしれません。子どもの意見を聞きながら話し合い、検討してあげるとよいでしょう。
跡が残る心配はあまりない
ジベルばら色粃糠疹にかかると、広範囲に湿疹ができて治るまでに時間がかかりますが、跡が残らずきれいに治ることがほとんどです。
なかなか湿疹が消えないのでストレスがたまりがちですが、「意外ときれいに治った」「どんどん良くなっていった」という声が多いのであまり気にせずに過ごしましょう。時間の経過がいちばんの治療薬です。
かゆみの症状が出ることは少ないですが、どうしてもかゆい場合は皮膚科を受診してかゆみ止めの薬を処方してもらいましょう。
チョコレートや辛い物を食べると悪化する恐れも
ジベルばら色粃糠疹を発症している間は、チョコレートや香辛料など刺激の多い食べ物はおすすめできません。
ジベルばら色粃糠疹に限らず皮膚病の場合は、刺激物を摂取することで肌の温度が上がり湿疹が広がったりかゆみが強くなったりすることが見られます。
とはいえ、極端な食事制限の必要はありません。いつも通りの食生活の中で少しだけ気をつけてあげるとよいでしょう。
まとめ
- あまり知られていない病気だが、意外とジベルばら色粃糠疹にかかっている子がいる
- 約2ヶ月程度で完治し、特別な治療薬はない
- 感染力が弱いため、他人への感染はあまりない
ジベルばら色粃糠疹自体の治療はとくにありませんが、出た症状に対して治療していく対症療法で症状を和らげていきます。
かゆみの症状が出ることは少ないですが、お風呂あがりやチクチクする服を着たときなど肌が刺激を受けるとかゆみが出やすいので、気を配ってあげるとよいでしょう。
子供がジベル薔薇色粃糠疹にかかったときのホームケア
ジベル薔薇色粃糠疹の対策ケア方法
ジベル薔薇色粃糠疹は特効薬がないため、対処療法となります。乾燥が強くなるとかゆみが出てきますので、保湿ケアがおすすめです。
かゆみを止めてあげたいのなら
掻きこわしにより肌の炎症を悪化させないように、かゆみ強くなる就寝前や入浴後にはしっかりと皮膚を保護してあげると効果的です。
全身の乾燥には保湿入浴剤がおすすめ
保湿入浴剤は手軽に全身を保湿してあげることができ、体の隅々まで潤い成分を与えてあげることができます。
かゆみが強いときは部分的な集中ケア
皮膚の表面がカサカサし、かゆみが強くなってくるような場合は、保護力が強いクリームでケアしてあげましょう。