本体材質 スターリングシルバー
ペン先材質 14金
字幅 XF:(極細字)
機構 カートリッジ、コンバーター両用式
全長:約129mm (収納時)/約140mm (筆記時) 約121mm(キャップを尻軸に付けない状態)
胴 軸径:約11mm
キャップ径:約11mm (クリップ除く)
最大径:約14mm (クリップ含む)
重さ:約22g
生産終了品
さて、前回からインプレしておりますパーカーNo.75 シズレ スターリングシルバーですが、いよいよ書いてみた感触です!
やはりもともと小柄な万年筆であるだけに、尻軸にキャップをつけてこそ、この万年筆らしい姿になるような気がします。
キャップの羽根の形をしたクリップもシズレ格子柄模様に対する良いアクセントになっていますよね。
シルバー特有の黒ずみもいいエイジング効果を出していて、この万年筆の存在感を上げているような気がします。
尻軸にキャップを付けない状態で手に取ると、若干テールヘビー気味かなという感じです。
重さはあっても、軸径が細くペンの長さが短いこともあって、何かの拍子にペンが手から滑り落ちそうな不安を覚えます。
何せ手で支える部分が少ないので不安なんですよね。
キャップを尻軸に付けると依然としてややテールヘビーなのですが、胴軸と尻軸、そしてキャップ全体が重くなり、安定して手にずっしりと腰を下ろすので、キャップがないときのような不安感はなくなります。
重さとともに伝わってくるスターリングシルバーのしっとり感・・・この万年筆で書いていて気持ちがいい瞬間です。
ただ、僕の中の密かな欲求として、「新品状態の輝きと手応えはどんなものだろう・・・」というものがありました。
まあ、味だとはわかっていながらも、「できればもう一度俺と一緒に年をとって(エイジングして)」みたいなフェチの欲求もあったので・・・(笑)
このような「メタルポリッシュクロス」なるものを使いました。
これがまたスグレもので、うま〜いこと土台のシェイプは崩さずに、細かい傷を取ってピッカピカにしてくれます。
例えば、ジラール・ペルゴのGP7000、手に入れた時は文字盤の周りのベゼルと呼ばれている部分がこのように傷だらけでした。
これはもう仕方ないんですよね。 使っているとどうしてもぶつけたりする部分ですし、ここを迂闊に研磨してもらうと彫り込まれている数字や目盛りのインデックスまで消えてしまいます。
ところが、これをメタルポリッシュクロスで夜な夜な怨念を込めて磨いていてると・・・
このようにピッカピカ〜!(笑)
しかも、数字や目盛りのインデックスはしっかりと残っています。
こりゃ〜あ、ええわ〜とばかりに・・・
私のエクスカリバーにしては少し控えめのこのパーカーNo.75も、夜な夜なシコシコ・・・と しごいて 磨いておりました(笑)
すると・・・
このようにシルバー特有の深くみずみずしい輝きに変わっていきます・・・
「こりゃ〜あ、ええわあ〜」と覚えたての快感から抜けられない猿のようにクセになって・・・
みんなピッカピカ〜!(笑)
ばっちい〜のいやなのよ〜、味だかなんだか知らないけどさ〜
(お前言っとること、思いっきり矛盾しとるやんけ(笑))
磨き込んで、心なしか手触りにしっとり感プラスみずみずしいツルツル感が加わった印象・・・名機の新品状態に近いであろうと思える輝きと手応えを楽しんでいます。
パーカーのインクは粘度があると評判なのですが、その割には書いてみると結構豊富にインクを出す印象。 書いた文字のインクがしばらく乾きません。
このペン先はXF:「極細字」です。 ただ、現行品のパーカーよりもペン先がしなやかで滑らかな書き心地・・・これは好印象でした。
上部がフラットなペン先。 これも初期型の特徴のようです。
綺麗に磨かれたペン先の先端、ペンポイントのイリジウム・・・この部分をパーカーでは職人が手で溶接していたとネット上での情報・・・。
俺やったら「い〜〜〜〜!!!!」ってなるわ・・・
ただ、書き味の滑らかさは最高ですね。 ぬら〜とインクを載せてまさしくアメ車のように滑らかに走ります。
ただ、それが日本語を書くのに適しているかどうかは別問題で・・・書けないことはないし、まあまあ書けるんだけれども、もう少しインクフローを少なくして、滑らかさを抑えてもいいかなあ・・・とも思えます。
ペン先の先端、ペンポイントが紙の上を少し勢いよく走りすぎてしまい、結構大回りな字になるんですね。
さらに、インクの量も多いので、字の端、尻の部分の表情が少し曖昧になるような気がします。
粘度があるパーカーのインクでもこの状態なので、もともとインクフローが多めの個体なのか、それとも調整の末にこうなったのかもしれません。
いずれにせよ、大味なアメリカらしい書き味です。
ちなみによ〜く洗浄した上で、試しに日本製のパイロット「色雫」を入れてみました。(国産のインクと海外のインクでは「酸 / アルカリ」の組成自体が違うらしく、しかもパーカーのインクは洗浄剤が入っているとかでややこしそうなので念入りに洗浄しました)
すると、ペン先の角度を調整できる可動&取り外し可な構造が仇となったのか、ペン先の付け根からインクがだだ漏れしました(笑)
多分、動くし取り外しがきくということは、それだけ隙間が大きいということだと思えるので、そこから漏れたのでしょうね。
パイロットのインクは粘度が低いのですが、サラサラすぎるのも困りもので、この万年筆はそれ以来、純正のみで使用しています。
書き味はすごく大らかで使いやすい万年筆なのですが、やはり大きさ的に僕の手には少し小さいかな・・・と思えます。
重みがあり、形状的にも丸みを帯びているので、きっちりと掴んでいないと手から滑り落ちそうな・・・そんな気がする時もあります。
磨き込んだのがいけなかったか・・・(笑)
(パーカー No.75 シズレ スターリングシルバー (XF) No.1 インク:パーカー クインク:ブルーブラック)