皮膚科でよく処方されるぬり薬ランキングがあれば絶対にベスト3には入っているであろう薬です。

 

抗生物質のぬり薬でアクネ菌を殺してくれます。

 

抗生剤は、黒ニキビや白ニキビのような毛穴が詰まってしまっただけで、まだ炎症を起こしていないようなニキビには無効です。炎症を起こして赤くなってしまったり膿をもってしまったニキビに対してはとても有効な薬です。

 

黒ニキビや白ニキビの段階で使用できるのはディフェリンゲルやベピオゲルのようなピーリング効果のある薬剤ですね。頻繁にニキビができるひとはこのピーリング効果のあるもので毛穴のつまりをとってニキビのできにくい皮膚にしてあげます。

 

ときどき、ニキビがポツリとでてきて速く治したいという程度であればダラシンTゲルのような抗生物質の治療薬でいいでしょう。

 

ダラシンと一緒によく使用される抗生剤としてはアクアチムクリームやアクアチムローションがあります。これも同じような使い方をする抗生物質の外用薬です。ただ、強さとしてはダラシンTゲルやダラシンローションの方が強いと言われています。

 

症状がひどいようなら、アクアチムとダラシンを一緒にぬってさらに飲み薬の抗菌薬を併用するなんて方法もよくとられます。

 

さて、

 

とても一般的な薬ではありますが副作用はないのでしょうか?

 

ダラシンTゲルの副作用と予防方法

 

副作用

つっぱり感
パリパリ感
刺激感
紅斑

 

医薬品であるからには少なからず副作用はありますね。といっても、外用薬としてはどれもよくある副作用ですね。肌が突っ張るような乾燥したような違和感はよくでます。また刺激感はローションの方でよく起こります。

 

液体タイプの方が刺激があるといえるでしょう。ただ、ディフェリンゲルほどではないです。

 

肌がツッパたり、乾燥するような気がするのであれば保湿(スキンケア)を一緒にするといい。スキンケアには、にきびがあるうちはなるべく低刺激の化粧水や乳液を選びましょう。にきび治療はなるべく刺激を避ける事が大切です。

 

塗る順番は保湿剤→ダラシンTゲルの順番です。

 

ダラシンは症状のあるところだけで効いていて欲しいので、あとから化粧水や乳液で全体に伸ばしてしまうと余計なところにまで薬剤がついてしまうことになりますね。

 

必要のないところでむやみやたらに使うと、次は耐性菌の問題が出てきます。いま日本では抗生剤を多用するので抗生剤が効かない耐性菌というのが増えてきて問題になっています。抗菌薬は普段から漫然と使用しないように各々で注意が必要だ。

 

ダラシンTゲルの特徴

 

このダラシンTゲルの有効成分はクリンダマイシンです。リンコマイシン系の抗生物質ですね。この系統の抗生剤は、細菌がタンパク質を合成するのを防ぐ効果があります。マクロライド系抗生物質と同じような作用機序なんだけど化学構造が異なります。

 

マクロライド系と似たような構造というだけあって、口の中に入るととても苦いです。

 

クリンダマイシンリン酸エステルは生体内で加水分解され、クリンダマイシンとして抗菌力を示す。クリンダマイシンはグラム陽性球菌群、嫌気性菌群及びマイコプラズマ群に対して強い抗菌活性を示す。アクネ菌はグラム陽性菌で嫌気性菌だから、このクリンダマイシンがとてもよく効くのだ。

 

ダラシンって飲み薬でもあるんだけど、内服薬で使用するときは他の抗生剤に追加で使用する印象です。たとえば、重症例の中耳炎とかに、フロモックスにダラシンを併用したりみたいな感じで、アシスト的に使うイメージです。

 

だから、ニキビの治療でも「アクアチムローション + ダラシンTゲル」みたいな感じで、よく一緒に処方されます。もちろん単体でも効果はありますが、一緒に使うと効果的ですね。

 

ニューキノロン系とリンコマイシン系ということで作用機序が違うので、一緒に使うと2つの機序でアクネ菌の増殖を防げるわけだ。

 

抗生剤であることから、乱用により耐性菌の増殖が懸念されますね。だから市販薬では似たようなのなくって、欲しければ皮膚科を受診するほかない。

 

アクネ菌に耐性菌ができたからといって、何が問題なの?と思うかもしれませんが、皮膚にはアクネ菌だけじゃなくって、様々な菌がいます。例えば、とびひの原因になる黄色ブドウ球菌とか。

 

ニキビに使ったつもりでもこの黄色ブドウ球菌とかにも薬をつかうことにもなるから、黄色ブドウ球菌も抗生剤に対して耐性を獲得してしまうおそれがある。

 

褥瘡とか重度の火傷とかホントに抗生剤が必要になったときに効かなかったら困りますよね?だから温存しとくんです。

 

そうそう、ダラシンはゲルだけじゃなくってローションも発売されましたね。最初は、ゲルだけだったんだけどニキビにはゲルよりもさらっとしたローションが好まれる傾向にあるので、あとからローションも発売されました。

 

あと、アクアチムには、クリームとローションが発売されていたことからこちらに対抗したとも考えられますね。

 

ダラシンTゲルとローションの使用方法

 

ダラシンTゲル
<適応菌種> クリンダマイシンに感性のブドウ球菌属、アクネ菌
<適応症> ざ瘡(化膿性炎症を伴うもの)

 

用法及び用量
本品の適量を1日2回、洗顔後、患部に塗布する。

 

やはり、洗顔後に使うのが一番効果的ですね。ニキビは治療だけじゃなくって予防も大切だから患部を清潔に保つことがないよりの予防になります

 

もし基礎化粧品やディフェリンゲルやアクアチムローションと一緒に使うのであれば、塗る順番は、

基礎化粧品(化粧水) → ディフェリンゲル → アクアチムローション → ダラシンTゲル

 

原則としては、広く塗るものが先、ローションとゲルならローションが先。ゲルの後にローション塗ると吸収が悪くなるかもしれない。

 

まぁ、順番間違えても効かないわけではない。絶対にこの順でないといけない決まりはないので、ひとつの指標として使ってください。