【あ行】

アイアンピック
エレクトロニック・キーヤーに接続するマニュピュレータで、短点側と長点側の接点を別々にコントロールできる構造のマニュピュレータ。
アイソレーション
電気的に回路を分離することで、分離している度合いをアイソレーション・レベルという。単位はdBで表す。
アイボールQSO
アイボールは「目玉」の直訳語、QSOは交信することのQ符号。QSOを省略して「アイボール」とも言う。アマチュア無線で交信するのではなく、実際に会って話をすること。モービル運用などで交信中にたまたま近くにいることが分かったとき、「それではアイボールでも・・・。」のように使う。
アウトドア
一般的には、キャンプや屋外などを指すが、アマチュア無線では、移動運用のことを指すことがある。
空きチャンネル
VHF帯やUHF帯で使われる言葉で、「現在、使われていない周波数」のことを指す。VHF帯やUHF帯のFMモードでは、20kHz間隔で交信周波数が設定されているため、「周波数」ではなく「チャンネル」という言い方をする。
アクセス
アマチュア無線では、レピーターや通信衛星などに接続することを「アクセス」という。
アクティビティ
英語で、activity。アマチュア無線で、交信を行う頻度のこと。「最近、移動運用が増えて、アクティビティが上がったよ」などと使う。
アクティブ
英語で、active。アマチュア無線を積極的、活動的に楽しむこと。また、無線機器やコンピューターなどの運用中(稼動中)の状態。
アクティブ・フィルタ
半導体やICなどアクティブ(能動的)な増幅素子を使って構成するフィルタ回路のこと。小型で急峻なフィルタ特性が得られるが、大信号には使えない。これに対し、コイルや抵抗、コンデンサーなどパッシブ(受動的)な素子だけで構成されるフィルタをパッシブ・フィルタという。
アッテネーター
強力過ぎる信号を受信したとき、受信機が飽和状態なり、受信音が歪むのを防ぐため、信号を20dB(1/10)程度減衰させる回路。
アップダウン・スイッチ
デジタル表示の受信機、トランシーバー本体やマイクに設けられている運用周波数を高くしたり、低くしたりするためのスイッチ。運用周波数を高くするときはUP、運用周波数を低くするときはDOWNと表示されている。
アップバータ
送信機の周波数を上げるための装置。たとえば、144MHz帯から430MHz帯に、430MHz帯から1200MHz帯に上げる装置がある。これに対し、周波数を下げる装置をダウンバーターという。
アップリンク
レピーター、衛星などに向かって送信される電波のこと。430MHz帯のレピーターでは、434.00MHz~434.99MHz、1200MHz帯のレピーターでは、1270.00MHz~1270.99MHzに割り当てられている。アマチュア衛星UO-14のアップリンク周波数は145.975MHz。
アナログ
英語で、analogue。長針と短針によって時刻を伝える従来型の時計に代表されるような、情報を符号化、数値化しないで記録する方式。
アパマン・ハム
アパートやマンションで開局しているアマチュア無線家のこと。アンテナの設置場所やアンテナの大きさなどで制約を受けることが多い。また、TVI(テレビへの妨害電波)、アンプI(オーディオ機器への妨害電波)の発生で苦労することが多い。
アマチュア業務
アマチュア、すなわち、金銭上の利益のためではなく、もっぱら個人的な無線技術に興味を持ち、正当に許可された者が行う自己訓練、通信および技術研究のための無線通信業務をいう。
アマチュア・テレビ
主として、1.2GHz以上の周波数帯で行われるビデオ通信。通常のテレビ放送と類似したAMモードで、見通し距離での運用が基本。指向性の鋭い八木アンテナやパラボラアンテナなどを使う。
アマチュア・バンド
アマチュア無線局の運用が許可され、アマチュア業務にだけ使用できる周波数帯のこと。従事者免許のクラスによって、使用する周波数帯が制限されたり、運用モードが定められたりしている。
アルコール変調
お酒を飲んで、酔っている状態。
アンカバー
under coverの略。従事者免許を持たず、アマチュア無線機などを使って交信を行う違法局のこと。
安定化電源
AC100Vの電源から無線機で使われるDC12VのDC電源を作り出す装置。出力される電源電圧を変化させられる電圧可変型と一定の電圧しか出力されない電圧固定型がある。安定化電源を購入するときには、その容量を確認することが必要。送信出力20Wの無線機を動作させるには、最低5Aの容量が必要だが、無線機の性能を十分発揮させるため、余裕を持って10Aのものを選ぶのがよい。
アンテナ
電波の出入口で、空中線ともいう。送信機からの電波はアンテナを通じて空中に放射され、逆に空中の電波はアンテナを通じて受信機に入る。従って、効率よく送受信できるようにアンテナを調整することが必要で、交信範囲も大幅に異なることになる。
アンテナ共用器
1本のアンテナで2つの周波数帯に対応した共用アンテナに接続して使用する無線機器とアンテナの結合機器。デュプレクサーともいう。
アンテナ切換器
数本のアンテナから引き込んだ同軸ケーブルを切り換えスイッチによって、必要なアンテナを無線機器に接続するための同軸切換装置。切り換え時の損失が小さくなるような構造になっており、手動スイッチ式のものとリレーを用いてリモートできるものがある。
アンテナチューナー
送信機とアンテナをロスなく接続するための装置。無線機に内蔵されたオート・アンテナ・チューナーは、多少周波数のズレたアンテナが接続されたときでも、十分な性能を発揮できるように、自動的に整合させる。
アンプI
オーディオ機器に対する電波障害のこと。アマチュア無線の送信電波や違法なハイパワーCB無線局の送信電波がオーディオアンプなどに飛び込み、検波されてスピーカーから音声が聞こえたり、直接スピーカーに電波が飛び込み、音声が聞こえることもある。
異常伝搬
VHF帯やUHF帯の電波は、気象条件によって予想外の飛び方をし、普段では到底聞こえないような遠距離局(DX局)の交信が聞こえたりすることがあるが、これを異常伝搬という。「Eスポ」も異常伝搬の一種である。
移動運用
山上や河原など電波の飛びがよい場所に移動して、アマチュア無線を運用すること。無人島やアマチュア無線局のいない国に移動してサービスすれば、珍局として歓迎される。
移動局
車などで移動しながら、また、見通しのよい山などに出掛けて行ってなど、常置場所以外で運用する無線局のこと。
イッチョンチョン
144MHz帯のこと。数字の部分をもじって、こう呼んでいる。144MHz帯の波長が2mであることから、「ツーメーター」と呼ぶこともある。
イニシャルセットモード
1度設定してしまえば、めったに変更することのない各種機能の設定が行えるモード。2バンド共通の機能設定が行えるなどの機種もある。目で確認しながら操作できるガイダンス機能が付いている機種もある。
インダクタンス
コイルの性能を表す指数の1つ。コイルに変化する電流を流すと、その電流変化を妨げる方向に電流を流す電圧が発生する。この発生する電圧の度合いをインダクタンスという。単位はH(ヘンリー)である。
インターフェアー
Interference の略。妨害電波など電波障害のこと。テレビに影響の出る「TVI」、オーディオ機器に影響の出る「アンプI」の「I」はインターフェアーの頭文字。
インピーダンス
交流抵抗のこと。回路に交流電流を流すとき、その抵抗分は直流のときのように、抵抗値だけでは決まらない。流す電流の周波数、回路の抵抗分、コイルやコンデンサーが抵抗として働く要素などが絡み合って、抵抗分となる。このため、直流回路の抵抗と区別するために、交流回路の抵抗をインピーダンスと呼ぶ。
打ち上げ角
アンテナを水平方向から見たときの電波の発射角度のこと。電離層に反射させて遠くまで電波を届かせようとするとき、この打ち上げ角が重要になってくる。電離層と大地に反射される回数が多ければ多いほど電波が減衰するので、出来るだけ低い角度で打ち上げる方がよい。
ウッドペッカー・ノイズ
英語で、wood pecker noise。HF帯において、軍事用の超地平レーダー電波が原因で生じる「カタカタカタ…」という断続変調音の妨害電波の俗称。受信機に混入する断続音がウッドペッカー(キツツキ)が、木の幹をくちばしで叩いている音に似ているところから、このように呼ばれる。
運用
無線機から電波を出して交信すること。
エアバンド
航空無線のこと。飛行機のパイロットと管制塔が、また、パイロット同士が無線で交信しているバンド。交信は基本的に英語で行われている。使用している周波数帯は108MHz~136MHzで、変調方式はAM。通信用受信機があれば聞くことが出来る。
エアモービル
Aeronautical Mobileの略。飛行機などで移動中のアマチュア無線局のこと。国内線や国際線の飛行機では、アマチュア無線を運用することは出来ないので、自家用飛行機や自家用ヘリコプターからの運用に限られる。
エイティ・エイト
「88」と表記。女性の無線局に対して、交信を終わるとき、「さようなら」の意味で使われるコード。もともと電信(モールス符号による通信)で使われていた「love and kisses」を意味するコードがそのまま電話(音声による通信)で「エイティ・エイト」と発音され、使われるようになった。
エキサイター
送信機のこと。パワー・ブースターやリニア・アンプなどを使っているとき、これらにパワーを送る装置をエキサイターという。
エクストラ級
アメリカのアマチュア無線の最上級クラス。日本でいえば、第1級アマチュア無線技師と同じクラス。
エコー
反射のこと。発射した電波がどこかに反射して帰ってくることをいう。
エリア
コールサインを割り当てるのに、日本を10のエリアに分割。関東地方がエリア1、東海地方がエリア2、近畿地方がエリア3、中国地方がエリア4、四国地方がエリア5、九州・沖縄地方がエリア6、東北地方がエリア7、北海道地方がエリア8、北陸地方がエリア9、信越地方がエリアO(ゼロ)となっている。
エリア1
エリア1は関東地方。関東総合通信局が管理している。管轄するのは、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県、山梨県の1都7県である。
エリア2
エリア2は東海地方。東海総合通信局が管理している。管轄するのは、愛知県、静岡県、岐阜県、三重県の4県である。
エリア3
エリア3は近畿地方。近畿総合通信局が管理している。管轄するのは、大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、和歌山県、滋賀県の2府4県である。
エリア4
エリア4は中国地方。中国総合通信局が管理している。管轄するのは、広島県、岡山県、山口県、鳥取県、島根県の5県である。
エリア5
エリア5は四国地方。四国総合通信局が管理している。管轄するのは、香川県、徳島県、高知県、愛媛県の4県である。
エリア6
エリア6は九州地方と沖縄地方。九州総合通信局が管理している。管轄するのは、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、鹿児島県、宮崎県、大分県、沖縄県の8県である。
エリア7
エリア7は東北地方。東北総合通信局が管理している。管轄するのは、青森県、秋田県、岩手県、宮城県、福島県、山形県の6県である。
エリア8
エリア8は北海道地方。北海道総合通信局が管理している。管轄するのは、北海道の1道である。
エリア9
エリア9は北陸地方。北陸総合通信局が管理している。管轄するのは、富山県、石川県、福井県の3県である。
エリアO
エリア0は信越地方。信越総合通信局が管理している。管轄するのは、新潟県、長野県の2県である。
エレクトロニック・キーヤー
電気的に短点と長点を連続的に連続送出できる電子キー。最近は、無線機に内蔵されているものが多くなっている。
エンコーダー
一定の規則に従って信号を記号化する回路。レピーターを起動するためのトーン・エンコーダー、「ピポパ」というDTMF信号を作り出すDTMFエンコーダーなどがある。
エンド・ローディング
ローディング・コイルをアンテナ・ケーブルの根元に入れること。ベース・ローディングともいう。ケーブルの先端に入れるとトップ・ローディング、中央に入れるとセンター・ローディングという。
円偏波
指向性アンテナを地面と水平に設置すると「水平偏波」となり、垂直に設置すると「垂直偏波」となるが、大きさの同じ水平偏波と垂直偏波を位相差を持って合成すると「円偏波」となる。円偏波は、衛星通信などで使われるが、このとき用いられるのは、クロス八木アンテナやヘリカル・アンテナである。
オーディオ
耳で聞こえる周波数帯域および信号をいう。この周波数帯をAudio Frequency (AF) といい、この周波数帯、つまり音声信号を増幅する回路をオーディオアンプという。
応答
相手局の呼び出しに応えること。
お稼ぎください
交信が終わるときに交わされる挨拶。「頑張って多くの局と交信してください。」の意味。たとえば、「本日は、ありがとうございました。セブンティ・スリー。お稼ぎください」のように使う。
お借りしています
「この周波数は、私たちのグループが使っていますよ。」の意味。この周波数は、自分たちが先に使っているのだから、後から使う人は、交信が終わるまで、使うのを遠慮してもらいたいということを言外に含んでいる。たとえば、「この周波数をお使いですか?」と言われたとき、「この周波数をお借りしています。」のように使う。
お声掛けしました
本格的な交信をするのではなく、とりあえず挨拶だけにしようというようなときに使われる言葉。ある周波数の交信を聞いている(ワッチという)と、知り合いの無線局の声が聞こえてきたので、一言だけの挨拶をしようというときに、「とりあえずお声掛けだけしました。」というように使う。
オシロスコープ
電圧や電流の時間的変化を見るための測定器。直流から高周波まで測定できるので、自作派のハムであれば、1台持っていれば無線機の調整などがやりやすくなる。
おなじみローカル
いつも交信している顔なじみのメンバーを指す俗語。UHF帯のレピーターやVHF帯の呼出周波数(メインチャンネル)を聞いていると、「おなじみローカル聞いてませんか?」と言っているのが聞こえてくることがある。元来、「ローカル」とは「近所」という意味だが、「おなじみローカル」という場合は、「友人」「知人」ということになる。
オナーロール
英語でHonor roll。つまり、名誉会員のこと。DXCC(DX Century Club)では、カントリーリストのうち、未交信のカントリーが9以下になると、その名誉を讃えて「オナーロール」となる。
オフバンド
無線機の送信周波数範囲を拡張する改造を行って、アマチュア無線に許可された周波数帯以外で電波を送信する違法行為のこと。電波法によって厳しく罰せられ、場合によっては実刑が科せられることもある。
オートパワーオフ機能
万一、無線機の電源を切り忘れても、一定時間以上キー操作がないとき、自動的に無線機の電源をオフにする機能。
オートパワーセーブ機能
設定した一定時間が経過すると、自動的に省電力モードに切換わる機能。待ち受け受信時の消費電流をおさえ、電池のムダな消耗を防ぐ機能。
オートレピーター機能
430MHz帯の439.00MHz~440MHzのレピーター周波数に合わせるだけで、レピーターを起動するトーン周波数(88.0Hz)とシフト周波数(-5.00MHz)が自動的にセットされ、簡単にレピータにアクセスできるようになる機能。
オーバー・シーQSO
海外のアマチュア無線局と交信すること。
オーバー・シーズ
英語で、「Over Seas」。海外のアマチュア無線局のこと。
オービット
衛星の軌道のこと。オービット番号は、衛星が赤道を通過するごとにひとつずつ増えて行く。
オープン
電波が伝わって行く(伝搬)コンディションが上昇し、これまで交信できなかったような遠方の局との交信が可能になること。たとえば、「0エリアがオープンしました。」のように使う。
オール・コピー
交信しているときに、相手局のコールサイン、名前、運用場所、RSレポートなどすべての情報が確認できたという意味で使う。
オールバンド
アマチュア無線で使えるすべての周波数帯のこと。かつては、3.5MHz帯~30MHz帯までのHF帯が運用できればオールバンド機と呼んでいたが、現状では、1.9MHz帯~1200MHz帯まで運用できれば、オールバンドといえる。
オールモード
アマチュア無線で使えるすべての電波型式のこと。CW、AM、SSB、FM、RTTY、FAX、TVなどすべてがオールモードということだが、CW、SSB、FM、AMでオールモードということもある。
オン・エアー
On the Air の略。一般的には、放送局が放送することをいうが、アマチュア無線では、電波を送信することをいう。