むくみ、腰痛、肩こりなど…
妊娠中のつらい症状、なんとかしたいものですね。
マッサージでスッキリ改善できたらいいけれど、妊娠中は不安や疑問もいっぱい。
今回は、妊娠中のマッサージでやって良いこと・注意点、セルフマッサージの方法などなど…
マタニティマッサージも行うセラピストならではの現場情報をまじえつつお伝えします。
目次:
- 妊娠中にマッサージやエステを受けても大丈夫?
- マッサージは足のむくみ、こむら返り、腰痛などにも効果アリ!
- 妊娠中のマッサージにおける禁忌・してはいけないこと
- マッサージはいつからいつまでできる?妊娠初期や臨月は?
- セラピスト直伝!自宅でできるセルフマッサージ&ケアの方法
- まとめ
1. 妊娠中にマッサージやエステを受けても大丈夫?
妊娠中は赤ちゃんへの影響を考えると、「マッサージやエステを受けても大丈夫かな?」と心配もありますよね。
経過良好なのが大前提になりますが、その上でちゃんとした知識を持って安全に行うのであれば、
つらい症状を改善できる上に、ママにも赤ちゃんにもいい影響があるんですよ^^
ストレスホルモンを減らして、赤ちゃんも健やかに
実は、ママが心身ともにリラックスするとお腹の赤ちゃんも穏やかな状態になるといわれています。
妊婦さんにとってストレスは大敵!!
ストレスを受けるとアドレナリンなどホルモンの影響で、脳や心臓に血液を優先的に送ります。
すると子宮など後回しになった臓器は、一時的に血流量が少なくなってしまうのです。
その結果、赤ちゃんに栄養が届きにくくなり発育不良になってしまうことも…
実際にストレスホルモンが長く出続けると胎動や心拍が減るというデータもあるそうです。
妊娠すると心身ともに不安定になりがち。
我慢してストレスを溜め込むよりも、意識的にリラックスすることがお腹の赤ちゃんの健康にもつながるんです。
お客さまの声
実際にマタニティマッサージを受けたお客さまから、こんなご感想をいただいてます。
- 靴がゆるくなった!毎日足がつっていたけれど、マッサージ後は10日間つらなかった。
- お腹が大きくて眠りが浅かったけれど、マッサージした日は驚くほどよく眠れた。
- 以前行ったサロンは妊婦だからとマッサージが弱かったが、しっかりほぐしてもらえて大満足!
- 妊娠中は家に1人きりで気持ちもふさぎがちだったけど、サロンでお話しして心も癒された。
- 施術前と全然違っている。もっと早く来ればよかった!
きちんとした知識と経験をもって行えば、ママも赤ちゃんも安心してリラックスできます。
2.マッサージは足のむくみ、こむら返り、腰痛などにも効果アリ!
妊娠中はつらい症状が盛りだくさん!マッサージはさまざまなお悩みに効果があります。
足のむくみがスッキリ!
そよそよでも妊婦さんのお悩みで常にトップなのが、足のむくみ。
どんどん大きくなる子宮に圧迫されて、パンパンになってしまいますよね。
マッサージでリンパや血液の流れを良くすることで改善できます。
たかがむくみと放っておくと、さらなる症状を招くことも…
こむら返り
突然「イテテ…」と、足がつってしまう状態です。とくに妊娠後期、夜眠っているときにつる人が多いようです。
下肢静脈瘤
むくみ過ぎて血管(静脈)の弁が壊れてしまい、血液が渋滞を起こしてしまった状態です。
痛みがないので気付いたら発症していたというケースが多く、悪化すると静脈が浮き出て脚がむらさき色になってしまうことも。
腰痛・背中の痛みがラクになる
お腹が大きくなってくると、予想以上に腰や背中に負担がかかるもの。
放っておくと筋肉がガチガチに固まってしまい、肩こり・首こり・頭痛など併発することも。
また背中は、緊張から固くなるケースもあるんです。
心地よいマッサージでゆったりほぐして血流を改善すると、背中が軽くなりますよ。
心もリラックスして安定する
不安やイライラ、突然沸き起こる悲しみなど…
妊娠中は心も不安定になりがち。
また後期にいくにしたがって睡眠が細切れになったり、なかなか脳がゆっくり休めず不眠になってしまうことも。。
マッサージで手の平のやさしさに触れることで心がほっと安らぎ、普段の眠りでは得られない深いリラックスを体験できます。
3. 妊娠中のマッサージにおける禁忌・してはいけないこと
過度に不安になる必要はありませんが、
やはり妊娠中のマッサージは赤ちゃんへの影響に十分配慮しつつ、安全に行うことが大切です!
禁止事項など、気になるポイントをまとめました。
腰付近の指圧や振動に注意!
妊娠中のマッサージで気を付けなくてはならないのは、
「子宮に無理な刺激を与えていないか?」ということです。
中でも腰(仙骨)周りは子宮に直接刺激が行きやすいため、指圧やゆらしたりするのはやめましょう。
うつ伏せはダメです
当たり前ですが、妊娠中はお腹を圧迫してはいけません。
うつ伏せももちろんダメです。
そのためマタニティマッサージでは「シムス位」(5章のイラスト参照)か仰向けで行うのが一般的です。
また、お腹をひねったりするマッサージも避けましょう。
子宮を刺激するツボはむやみに押さない!
足つぼなど、むくんだ足にはとても気持ち良いものですね。
でもツボの中には子宮を刺激するものがあります。
ちょっと押したぐらいで流産してしまう、なんてことはありませんが、ゴリゴリ強く押すのは避けましょう。
三陰交(さんいんこう)
内くるぶしの真ん中から指4本分上がったところ。
肩井(けんせい)
肩のちょうど真ん中です。
合谷(ごうこく)
親指の骨と人差し指の骨が交わるところ。
太渓(たいけい)
内くるぶしとアキレス腱のちょうど真ん中。
かかと・くるぶし周り・足首の前側半周も子宮や卵巣の「反射区」になるので、あまり強く押したり揉んだりするのはやめましょう。
(リンパを流すようにやさしくさするだけなら問題ありません)
マッサージチェアやマッサージクッションは使っても大丈夫?
自宅でも手軽にマッサージできるクッションやチェアは、便利ですよね。最近は種類もたくさんあります。
上記の禁忌事項に気を付けつつ、激しくゴリゴリしないのであればそんなに神経質になる必要はありませんが、
マシンの形状や使い方によっては、その振動が子宮を刺激してしまう場合も。
ケースバイケースで絶対に大丈夫ともダメとも言えないので、気になる場合は主治医の先生に相談しましょう。
妊娠中のアロマオイル、使えるものと控えた方がよいもの
私が妊娠中のアロマ使用において強く主張したいのは、「いわゆる机上論と、実践とでは違う」ということです。
妊娠中に使用してはいけないと一般的に言われている精油がいくつかあります。(初期のみ禁忌も含む)
ジャスミン、クラリセージ、マージョラム、ローズ、ローズマリー、ゼラニウム、ヤロウ、サイプレス、ジュニパー、シダーウッド、ミルラ、メリッサ、ペパーミント、ラベンダー、カモミール・ジャーマン、カモミール・ローマン etc…
…ですがこれらは、精油についてあまり知らずに使って万が一のことがないように、厳しめに出されたルールに基づくもの。
もちろん種類によりますが、ちゃんとした知識をもってしかるべき使い方をすれば症状をやわらげる助けになります。
なのでそよそよでは、カウンセリングした上で症状に合わせてこれらの中から使うこともあるのですが…
やはり日常で気軽には使いにくいですよね^^;
妊娠中におすすめの精油
ちなみに、芳香(香りを嗅ぐ)だけなら精油成分は母体の脳の方へ回り、胎児に吸収される心配もありません。
心配な人は芳香のみなら種類を気にすることなく安心して楽しめます^^
下記は、皮膚に付ける場合でも安心して使える種類です。
柑橘系(オレンジ・グレープフルーツ・レモン・ベルガモットなど)
みんな大好きな香り♪
ただし、柑橘系オイル(とくにベルガモット)は「光感作」と言って、皮膚に付けた後すぐ日光にあたるとシミなどの原因になるので注意が必要です。
ローズウッド
皮膚をしっとりやわらげる作用があり、妊娠線にも効果的。
木なのにお花のような可憐な香りで、心も穏やかにしてくれます。
近年は原料価格高騰のため希少価値が上がって、入手しにくくなっています。
ネロリ
ビターオレンジのお花から採れる精油で、私も大好きな香りです!
不安やストレスをやさしく包み込んで、明るい気持ちにさせてくれます。
ローズウッドと同様にスキンケアにも効果を発揮します。
ただし、とっても高価!数mlで1万円以上という価格帯です。
ラベンダー
こちらは「初期のみ禁忌」で中期以降なら大丈夫とされています。
もともと皮膚に直接塗布してもよい精油なので、気軽に使いやすいと思います。
万能精油と言われるほど効能が幅広く、お値段も比較的手頃なのがいいですね。
4. マッサージはいつからいつまでできる?妊娠初期や臨月は?
妊娠初期は特に慎重に
妊娠中のマッサージは、基本的には安定期(16週~)に入ってからが安全の目安になります。
なぜなら初期(15週まで)は胎盤が完成していないため、流産のリスクが大きいからです。
しかし、妊娠初期はつわりやひどい頭痛、肩こりなど、安定期以降とはまた違ったつらさがあるのも事実。
マッサージで気分転換して、肩こりや吐き気が軽減される方もいらっしゃいます。
セルフマッサージの場合は先述の禁止事項に注意しつつ軽めに、
また、サロンでマッサージを受ける場合は信頼できるセラピストやエステティシャンとよく相談してからにしましょう。
ちなみにそよそよでは、いくつかの条件を満たしている場合に限り、肩やヘッドを含むフェイシャルトリートメントと、ひざ下のリフレクソロジーは行っています。
全身のマタニティマッサージは安定期に入った方のみになります。
臨月に近づけば近づくほどつらいので…
お腹が大きくなればなるほどつらいので、本当は臨月の妊婦さんほどマッサージした方がいいんですよ^^
そよそよでは臨月でもマッサージをお受けしており、帝王切開の入院前日に受けに来てくださった妊婦さんもいらっしゃいます。
ご家族の付き添いも大歓迎!
妊娠中のマッサージをいつからいつまで行うかはサロンによっても違うので、
気になることは事前に相談してみましょう。
5. セラピスト直伝!自宅でできるセルフマッサージ&ストレッチの方法
ご自宅で自分でも簡単にできるマッサージのやり方を、セラピストの視点でくわしくご紹介します!
マッサージ用オイルを常備しておこう
オイルマッサージはリンパの流れを改善しやすい上に、アロマを一緒に使うことでリラックス効果も倍増!
おまけに妊娠線予防にも使えるので、妊娠したらぜひオイルを準備しておきたいものです。
キャリアオイルについて
アロママッサージは、希釈用のキャリアオイルに精油(アロマオイル)を入れて使います。
キャリアオイルは「スイートアーモンドオイル」がおすすめ。赤ちゃんにも使えるほどお肌にやさしく、価格も安く手に入ります。
もう少しお値段が上がって大丈夫なら「ホホバオイル」もおすすめです。スイートアーモンドよりサラッとしていて、酸化しにくいので長持ちします。
お好みに合う方を用意してください。
オイルのブレンド方法
妊娠中はキャリアオイルに精油を入れるときの濃度を1%以下で行います。
100均で容器(やわらかいプラスチックボトル)を用意しておくと便利♪
キャリアオイル50mlに対して精油10滴が1%の目安です。
一度にあまりたくさん作ってしまうと酸化してしまうので…50mlぐらいがちょうどいいと思います。
先述の「妊娠中におすすめの精油」から好きなものを選んで、あらかじめボトルにブレンドしておけばいつでも気軽に使えますよ^^
足のむくみ・こむら返りに効くマッサージ
ふくらはぎのマッサージ
手全体で包み込む感じでふくらはぎを持ち、足首からひざ裏の方へ、皮下の水分を手前に引き上げるイメージで行います。
(写真は片手でカメラを持ってますが、本当は両手で交互に行います)
スーッスーッとドレナージュしたり、気持ちいいと思う箇所があれば親指で揉みほぐしても良いです。
足の甲のマッサージ
足の甲や指もむくみやすい場所です。骨のキワを親指で流す感じで行います。
お腹が大きくて手が届かないときは旦那さんやご家族に手伝ってもらいましょう^^
足のむくみ解消ストレッチ
むくみやこむら返りも、ポイントは足の循環をよくすること!
マッサージに加えて、下記のストレッチも大変シンプルなのでおすすめです。
私の大根足でご紹介しましょう!^^
太もも裏とふくらはぎのストレッチ
いわゆるアキレス腱を伸ばすポーズ。
バランスを崩して転んではいけないので、壁や椅子を支えにして行うことをおすすめします。
かかとを床から離さず、太もも裏とふくらはぎの伸びを感じながらゆっくり伸ばしましょう。
そけい部のストレッチ
あぐらをかくようにして両足の裏をぴったり合わせ、ひざを床に付けるようにゆっくり股関節を開きます。
私もそうですが体が硬い人は緑ラインのところが「イテテテ…」となるはず。壁によりかかりながらでもよいので、無理のない範囲で行ってください。
腰や背中は旦那さんにマッサージしてもらおう
腰や背中など届きにくい部位は、できるならぜひ旦那さんにマッサージしてもらってください!
「男性は妊娠中のつらさを実感できないのでちょうどよかった」
「よいスキンシップになった」
などのお声もけっこう聞きます^^
お腹の赤ちゃんのことを考えながら、心を込めて行うことが最大のポイントです!
背面は「シムス位」で
妊娠中はうつ伏せができないので、背面のマッサージはシムス位(側臥位)で行います。
イラストのように、横向きというよりはベッドとななめ水平ぐらいの感じで寝て、片側の腕とひざに抱き枕やバスタオルを挟みます。
反対の腕は背中側に出します。
お腹が苦しかったり違和感のないよう、微調整してください。
背中~腰のマッサージ
先述の禁忌事項を守れば、肩~背中の真ん中(あばら骨があるところ)までは気持ちいいと感じる強さまでわりと圧をかけても大丈夫です。
指だと圧がかかり過ぎることもあるので、手根(手の付け根)を使うのがおすすめです。
振動は与えず、グーッと押しさする感じがポイント。
背骨キワの左右に沿っている筋肉(起立筋)を中心に、硬くなっているところをゆったり・丁寧にほぐしましょう。
旦那さんは奥さんにちょうどよい強さを聞きながら、夫婦楽しくおこなってくださいね☆
便秘に効くマッサージ
妊娠中は、今まで快便だった人でも便秘になりがち!
でも、お腹を強くマッサージすることはできないので間接的な方法になりますが、ケアをご紹介します。
妊娠線予防を兼ねてのやさしいマッサージ
これはマッサージと言っても押したりもんだりするものではありません。
妊娠線予防を兼ねて、手のひらでお腹にやさしくオイル塗布するだけですが、
太もも付け根キワキワまで行うことでお腹のハリもリラックス♪やさしい皮膚刺激でも腸が動き出すことがあるんです!
木綿豆腐をさわるぐらいの圧でお腹を包み込むように行うのがポイント^^
「の」の字を描くように大きな円からだんだんおへそ周りに向かって円を小さくしていきます。
便秘に効く精油(アロマオイル)
整腸作用のあるものは便秘にもよいとされています。
柑橘系オイルなら妊娠中でも安心。
レモングラスも便秘にはよいのですが、皮膚刺激が少し強めになるので量を少な目にするなど調節してください。
6. まとめ
妊娠中のマッサージについてお伝えできること、もりもり盛りだくさんでお伝えしましたがいかがでしたでしょうか?
お腹の赤ちゃんとの貴重な期間。
ぜひご自分にぴったりのケアを見つけて、楽しく快適なマタニティライフをお過ごしいただけたらうれしいです^^
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