足裏に湿布を貼る足裏湿布が血液や筋肉の循環をよくしてダイエットや病気治しに大効果
足の裏に湿布を貼るだけで、運動をしたと同様の効果を得ることができる
足の裏は全身の縮図で体の働きと密接につながっている
足の裏は全身の縮図ともいうべきツボの集合体。これは、体のどこの部分が足の裏のどこに当たるかをひと目でわかるようにイラストにしたもの
テレビで放映されて、大評判になった足の裏湿布ダイエット。当院にもたいへん多くのかたから、問い合わせをいただき、うれしい悲鳴をあげたものです。そこで足の裏湿布ダイエットについてくわしいお話をしたいと思います。
最初に、簡単なテストをやってみましょう。読者の皆さんは、足の指を使ってじゃんけんをすることができますか。足の指で、グー、チョキ、パーの形が作れる人なら、足の裏の筋力が十分にある人といえるでしょう。
これは、足の裏の筋力を見るための簡単なテストです。意外なようですが、やってみると若い人のほうができない場合が多いのです。
これは現代人が靴ばきの生活に慣れ、裸足で生活する機会がほとんどなくなったためです。そのため、指を動かして足の裏の筋肉を鍛えたり、足の裏に刺激が加わる機会は、ないに等しいといえるでしょう。
これは、じつにもったいないことです。足の裏は全身の縮図であり、全身の働きと密接なつながりがあります(イラスト参照)。そのため、足の裏を刺激すれば、ダイエットできたり、痛みや病気を治すことも可能なのです。
なぜ、足の裏を刺激することが、ダイエットや病気治しに役立つのか、くわしく説明しましょう。
足の裏には、非常にたくさんの血管が集まっています。そして、そのひとつひとつの血管に、自律神経がまとわりついています。
足の裏に刺激を加えると、自律神経を通して脊髄に伝わり、脳へと届きます。そうして、信号を受けた脳の部分は、その神経に応じた機能を活性化させるように働くのです。
さらに、血液の循環がよくなれば、全身の筋肉も活性化して、脂肪の燃焼も促進されます。そのため、足の裏を刺激するだけで、極端にいえば運動をしたのと同じような効果が得られるのです。
このように、刺激を与えた場所に応じて、体の機能が活性化する仕組みを「反射」といいます。足の裏を利用した反射ゾーン療法は、「足裏反射ゾーン」療法です。
「足裏反射ゾーン」療法は、欧米や台湾でも利用されてきた歴史があります。しかし、ゾーンや刺激のやり方は、その国によって違いがあります。
台湾を例にとれば、加える刺激の力は、ある程度強いものです。それは、台湾の多くの人が、家の中でも裸足で生活することが多かったため、加える刺激もある程度、強い力が必要と考えたのです。
しかし、現代の日本人はどうでしょうか。きゅうくつな靴に足を包んだ生活の日本人の足は、皮膚も筋肉も弱っています。そのため、湿布のようなやわらかい刺激でも十分に効果があるのです。
このようなことから、患者さんが自宅でもできる補助療法として、私が考案したのが湿布を使った「足裏湿布療法」です。
市販の湿布を適当な大きさに切って貼るだけ
やり方は、じつに簡単。湿布を適当な大きさに切り、自分が治したい症状の場所に貼るだけです。一日じゅう貼っておくと効果が高いですが、無理なかたは夜寝ている間だけでもかまいません。そして、入浴時など1日1回貼りかえるのが原則です。
湿布は市販されている湿布で十分な効果が得られます。ただ、足の裏に貼ると、はがれやすいので薄手のピッタリつくものがおすすめです。
ダイエット目的で貼るときは、市販の湿布を適当な大きさに切ったものを2枚用意します。そして、1枚目は足の第2指から、第4指にかけてのつけ根部分の盛り上がった部分に貼ります。これは、甲状腺の働きを活発にして、脂肪の代謝をよくするゾーンです。
2枚目は足の中央部分に貼ります。上の部分は腎臓の働きを活発にして、水太りやむくみを解消するゾーンで、下の部分は、腸の働きを活発にして、便秘を解消するゾーンです。
ダイエットや病気治しのためには、湿布を貼るのにいちばん適したそれぞれのゾーンがあります。そこで、私は海外の既成のものにとらわれるのではなく、自分で多くの患者さんを診療した結果、効果が高いと思われる独自の反射ゾーンを考案しました。ぜひ、参考にしてください。
足裏湿布を貼るだけで全身の病気に効くこれだけの理由
背骨のゆがみを治す
足裏湿布を貼る前
腰痛のある44才の男性の体表をモアレ撮影したもの。腰の部分の等高線が左右対称でないのがわかる
足裏湿布を貼ったあとに撮影
足湿布を貼る前にくらべて、腰の等高線が左右対称になり、体のゆがみが治ったことがわかる
※モアレとは、光を当ててできた等高線により、背骨の弯曲(ゆがみ)や背中の高低をを撮影する装置のこと。体のゆがみがなく、背筋がまっすぐの人は、左右の等高線が左右対称になるが、体にゆがみがある人ほど左右対称にならない
全身の血行もよくなる
写真は左ひじに痛みがあった40才の女性の両腕をサーモグラフィー撮影したもの。
左ひじの関節には、26・9℃と低めの温度になっている部分がある
足裏湿布を貼ったあとに、再度、撮影したもの。
全体に体温が約1℃高くなったばかりか、低かった部分の温度も28・3℃まで上昇
※サーモグラフィーとは、人体から放射される赤外線エネルギーを感知して、体の表面の温度分布を画像化したもの