夏の肌には、紫外線によるシミ・シワに加え、エアコンや汗による乾燥の予防が必要です。夏むけのスキンケアでかさかさ肌を防御しましょう。
◆紫外線から肌をまもる! 市販の日焼け止め
紫外線を吸収する成分の紫外線吸収剤と紫外線を反射する成分の紫外線散乱剤があります。肌の弱い人は散乱剤のほうが肌への負担は小さいでしょう。
また、市販の日焼け止めに表示されている「SPF」とは、主にUV-Bによる赤斑反応に対する効果を示すものです。素肌を紫外線にさらすと、15~25分程度で紅斑があらわれますが、SPF15のサンスクリーン剤を塗っておけば、15倍である4~6時間はあらわれないという意味なのです。
一方、UV-Aでおこる皮膚の黒化をもとに算出した防御効果の指標がPAです。PA+、PA++、PA+++の3段階に分けられており、+が多いほど防御効果が高いといえます。
◆効果的な日焼け止めの塗り方
SPFとPAは、日焼け止めを1平方センチメートルに2mg塗ったときを想定して値が決められています。実際に、皮膚へ均一に2mgの日焼け止めを塗ると、肌に白く残ってしまいます。白く残るのがいやな場合は、頻繁に塗り直すようにしましょう。
また、首筋や耳の後ろ、腕の内側、手の甲、股、ふくらはぎのうしろなど塗り忘れが多いので気をつけましょう。また、鼻筋や頬などはもちろん、あごの下やつま先も照り返しで日焼けしやすいので、念入りに日焼け止めを塗るようにしましょう。
1日1回日焼け止めを塗ったらおしまいではなく、汗をかいたときや水遊びをしたときには、その都度かならず塗り直すように気をつけましょう。
◆乾燥から肌をまもる! 湿度対策
朝、スキンケアを入念におこなっても、お昼をすぎてくると肌の乾燥が気になりはじめます。そんなときは美容液をつかうと、かさかさ肌にうるおいを与えることができます。乾燥が気になる部分にちょんちょんと薄くのばしましょう。
また、エアコンなどで乾燥した室内に長時間いると、肌の水分はだんだん失われていきます。お湯でぬらしたタオルやお湯をいれたコップを机のうえにおくだけでも、肌にとってはうれしいものです。
ここで紹介したのは、手軽に実践できるものばかりです。今年の夏は、皮膚へのダメージを少なくし、肌をいたわってあげましょう。