肌の弾力や潤いと深くかかわるコラーゲン

人間の体の約60%が水分といわれ、約20%がたんぱく質です。

そして、そのたんぱく質の約30%がコラーゲンです。つまり、人間の体の約6%もの比率を占めるのがコラーゲンです。ゼラチン質の繊維状で、細胞と細胞を繋げるという重要な役割を持っています。

肌においては、皮膚の土台といわれる真皮層の約70%がコラーゲンです。

真皮層では網目状のネットワークを張り巡らせて、肌の弾力性や柔軟性、ハリを保つはたらきを持っています。

コラーゲンの性質や特徴については、以下の国立感染研究所のページにわかりやすい解説がありますので、よりくわしく知りたい方はご覧ください。

コラーゲンの大きな特徴として「親水性が高い」というのがあります。

親水性というのは水との混ざり合いやすさのことで、コラーゲンは水分といっしょになって細胞間の水分量を高め、肌の潤いにも深く関係しています。反対の意味を持つのが疎水性(撥水性)。つまり水とまったく混ざり合わず弾く性質を持つものを指します。わかりやすいものでいえば「油」。水と油は混じり合わないですよね。

潤い肌・ツヤ肌・美肌などのキーワードには、肌のバリア機能の向上が欠かせません。

土台である真皮層からしっかりと保水力、保湿力を高めていくことが大事になってきます。

また、肌細胞の新陳代謝を活性化させるはたらきがあり、真皮層内にたっぷりとコラーゲンがあることによって、肌のターンオーバーが積極的におこなわれるということになります。

コラーゲン減少→ターンオーバーの乱れ→シミ発生

コラーゲンは、どうしても加齢や紫外線の影響を受けて減少していきます。

コラーゲンが減ると、肌の弾力やハリが失われてしまい、たるみやシワができてしまいます。

そして、新陳代謝に重要な栄養成分が基底層に届きにくくなり、ターンオーバーが乱れていきます。ターンオーバーが正しく働かなくなると死んだ細胞や老廃物がうまく排出されなくなり、シミができやすくなります。

シミの原因となるメラニン色素は、肌のバリア機能の一部です。さまざまな肌に対する刺激から守るため、刺激を受けると基底層にあるメラノサイトからメラニン色素がつくられます。

正常なターンオーバーがおこなわれている場合、このメラニン色素は、基底層から生まれる肌細胞と一緒に押し上げられて最終的には剥がれ落ちる、排出されるわけです。

しかし、このターンオーバーが乱れることによって、メラニン色素が押し上げられずに表皮内などに留まり、沈着してしまうのです。これがシミです。

つまり、コラーゲンが直接シミの原因になるわけではないのですが、コラーゲン減少が肌のサイクルを狂わせ劣化の元凶になるという意味では大いに関係があるといえます。

食べるだけで摂取できたらこんなに楽なことはありませんが・・・

減ってしまったコラーゲンは、食べて補給してあげるというのはまず思いつくことですよね。

さて、コラーゲンと聞いてどんな食べ物を思い浮かべますでしょうか。手羽先や手羽元、豚足、フカヒレなどは有名ですね。

コラーゲンは、肉や魚の骨や皮の近くにたくさん含まれています。最近では、“コラーゲン鍋”として、鶏皮や牛テール、軟骨などをメインにコラーゲンたっぷりの食材をたくさん入れて食べるのも人気がありますね。

しかし、実はコラーゲンたっぷりの食材を、普通に調理して食べても、あまり効果がありません。

実はコラーゲンというのは、分子量というものが大きく、私たちの体はそれを吸収できません。タンパク質ですから、アミノ酸やペプチドなどに分解されます。

コラーゲンとはアミノ酸の集合体ですので、時間をかけてコラーゲンに再生成されるのですが、食べて経口摂取したコラーゲンが、コラーゲンとして吸収されるわけではないのです。

分子が小さいほど身体には吸収されやすい

コラーゲンに関しての研究がさまざまな進み、より身体に吸収しやすいよう低分子のものが開発されてきました。

低分子コラーゲン(コラーゲンペプチド)は、1/30の分子量とされています。低分子であるため、パウダー状に加工されさまざまな食べ物や飲み物に利用することができます。

吸収が早く、“低分子コラーゲン”としての吸収がされることが分かっています。

これは単純な話で、たとえば砂場でざるを使って砂を救い上げたら、粒の小さな砂は網目を通り抜けますが、少し大きい砂利になると止まってしまいますよね。

コラーゲンは、肌の真皮層だけでなく、体の関節部や血管、目をつくる大事な成分でもあります。

しっかりとコラーゲンを補給することは大切なのですが、1日あたりどのくらいの摂取すると良いのでしょうか。

実は明確な摂取目標はありません。タンパク質の摂取目標が1日あたり成人女性で50g程度です。

コラーゲンには必須アミノ酸が含まれていませんので、他にも良質なタンパク質の摂取が必要です。

さまざまなデータがありますが、10%程度(つまり成人女性で5g程度)、美容目的であれば、プラス10g程度が理想値とも言われます。

エラスチンやビタミンCと合わせて摂ることが重要

さて、コラーゲンを生成するために必要な成分があります。

コラーゲンをコラーゲンとして吸収のできない高分子コラーゲンを経口摂取した場合には、体内で再度コラーゲンに生成してもらう必要があります。

そのために、ビタミンCが必要です。そして、エラスチンがコラーゲンの線維を引き締める作用を持ちます。

エラスチンはコラーゲンが豊富といわれる食べ物のうち牛スジや手羽先、軟骨などに多く含まれています。

またイワシやシラスなどの小魚にも含まれます。コラーゲンの摂取と意識してエラスチンの同時摂取が好ましいと言われていますので、覚えておくと良いですね。