風邪のような症状が2週間以上続くHIV初期症状

HIVに感染すると2~10週の間を急性期と呼び、ウィルスである「HIV RNA量」が急激に増します。10週を超えると急激に減るのでエイズを発症する数年までは高熱もなく無症状になることが多いです。重要なのはHIV初期症状を見極めて、検査を受けてこの急性期に治療すれば発症しないように手立てを施せることにあります。


◆ 2~10週は薬が効かない

上記のグラフの赤い線が「HIV RNA量」です。2~10週の間は大きく増幅するので、発熱やのどの痛みや倦怠感のHIVの初期症状があって、医者の処方する薬を飲んでも全く効かないのが大きな特徴です。咽頭クラミジアと異なり個人差がありますが、症状別に見ていきましょう。どれも2週間以上続くことが一番危険なHIVの初期症状です


HIV初期症状で現れやすいもの

1位 発熱が2週間以上

単なる発熱ではなく長いのが特徴です。高熱になるかどうかは個人差があるようです。HIV・エイズの初期症状として検査で陽性だった人の96%がこの発熱を経験していることから、お医者さんの薬を飲んでも熱が下がらなかったら疑った方が良いでしょう。咽頭クラミジアでは2~10週間以上というのは稀です。


2位 咽頭炎

喉の痛みも陽性だった人70%が体験したHIVやエイズの初期症状になります。咽頭炎と同時に肺の違和感や乾いた咳を頻繁にするのも特徴になります。これも2週間以上続いたら怪しいと思った方がよいでしょうが10週で治まることが多いです。


3位 発疹

部位は様々ですが、蕁麻疹や帯状疱疹など「ぶつぶつ」が体に出るのはウィルスに感染したときの大きな特徴になります。HIVウィルス感染の初期症状でも発疹が出たという人は70%でしたので、発熱、喉の痛みと併せて現れた場合は要注意です。

医者がHIV感染やエイズを疑う初期症状

◆ インフルエンザのような長期の高熱

病院に行った時にお医者さんが念のためにHIV感染の検査を受けますかと言われる症状で多いのが、インフルエンザが陰性なのに長期に渡る(10週以内)熱です。急性期では薬で治療できないので何らかしらのウィルスのようだが正体が不明なので精密検査を勧められます。


◆ 淋病や咽頭クラミジアなどの性感染症

性感染症で咽頭クラミジアや淋病が陽性だった場合は治療の前に同時にHIV検査を勧められます。性交渉の異性の相手が性感染者ということは、HIVウィルスを保持している可能性もあるということになります。検査が無料の保健所では、HIVとクラミジアと淋病はセットで検査ができる自治体が多いです。


◆ カリニ肺炎

聞きなれない病名ですが、カリニ肺炎=HIV感染とも思われるくらい、これが発症したら100%に近い確率で検査で疑われます。カリニ肺炎は正式名はニューモシスチス肺炎というもので、細菌が感染して肺炎を起こす特殊な病気です。カリニ肺炎はのウィルスは通常だれでも感染するものですが、免疫が普通にある人ならば発症しない病気です。日和見感染症という言葉があり、HIV感染者のように免疫力が極端に落ちた人しか発症しない病気の代表例になります。HIVの初期症状だけではなく無症状を経過した数年後のエイズ発症期にもみられる病気です。必ずしもカリニ肺炎だからHIVウィルス感染かというと絶対ではないですが高確率になります。


◆ 口腔カンジダ

HIVウィルス感染すると一番併発する病気が口腔カンジダで、舌や口の中が白い苔のようなもので全面覆われます。痛みも強くなく少しピリピリする程度です。日和見感染症の代表例で口腔カンジダも健康な人にも口の中にいる真菌のカビですが、唾液の免疫力が弱まって繁殖してしまう病気です。HIV初期症状だけでなく以降も併発する恐れのあるもので、口腔カンジダが出たら病院の検査を受けた方がよいでしょう。

HIV感染のリスクと確率

HIVウィルス感染者と性行為をした際の1回で感染する可能性を行為別で表にしてみました。一番リスクが高いのがアナルセックスで、0.5%なので200回に1回という確率になります。治療しやすい咽頭クラミジアでは30%と高い確率ですがHIV感染は確率は低いです。男性の同性愛者同士でエイズが蔓延しやすい理由は、結合でアナルを使うのが原因になっています。HIV初期症状で高熱などの疑わしい時に数か月前を振り返った際に、上記の表で可能性があった性行為をしてたかどうか指標としてみてください。また、性行為以外では90%の確率でHIVウィルス感染するのが輸血です。

HIVが陽性だった人のブログの初期症状

風俗嬢

風俗で働いていて喉が痛くなるのは頻繁にあったので気にしてなかった。風邪を引いて4~10週くらい治らないで高熱で、咳止めの薬が手放せなかった。今思えばこれがエイズに発展するHIV初期症状でした。ある日、息が出来ないくらい咳込んで病院に行って検査したら陽性でした。


旦那が陽性だった

共働きでお互いがすれ違いが多い夫婦でした。旦那が5キロくらい痩せて疲れていたので、仕事を休んだらといっても聞き入れてくれなく、2週間38度くらいの熱が続きました。HIV初期症状では、咳はなく、喉の痛みもなく、高熱でも下痢もありませんで咽頭クラミジアのようでした。顔色が土色に変化していきました。その後自宅で倒れて病院に行ったら陽性でした。


ゲイの葛藤

夏に39度を超える熱が出て薬を飲んで落ち着く。数日したらまた発熱を繰り返した。肺に違和感を感じて、自分がゲイだということもありHIV初期症状を疑ってエイズ検査に行ったら陽性と判明。一刻でも早期に気付けたのは不幸中の幸いです。


HIV陽性と宣告された瞬間

HIV初期症状は38度の熱、頭痛、吐き気、下痢、節々の痛みがあったが、「あれがそうだったのかな」くらいなあやふやな感じだった。スクリーニング検査(PA法・イムノクロマイト法・CI法)で陽性で、抗体検査の陽性宣告の場面でウィルスの数値が1.0以下が正常値なところ、100以上あったことを医師から告げられています。