登録日:2012/02/18(土) 22:45:29
更新日:2017/07/13 Thu 20:35:25
所要時間:約 10 分で読めます




「もともとアホでマヌケな顔の上に、どうしようもない体だったのに、どうやってここまで醜くなれたでゲスか!?」

~次回予告のエスカルゴンの台詞より



アニメ版星のカービィ第61話のエピソード。
内容のカオスっぷりとはっちゃけ具合から、ファンの間では屈指の迷エピソードと名高い。
まあ要約すると平常運転のアニカビである。


◆あらすじ
いつものように椅子でテレビを見ていたデデデだが、ふと箱積みにされた謎のスナック菓子に目をつける。
ワドルディ達の制止を振り切り一口食すと、すっかりハマってご機嫌。

デデデ「テレビを見るとつい夢中になって、スナックもとまらなーいやめられなーいゾイ!」
おい、大丈夫かその台詞。
が、それはナイトメア社から取り寄せたカービィ太らせ作戦用のスナック菓子であった。
勿論エスカルゴンは呆れて注意するも、当のデデデは独裁者の特権を活用して電波ジャックしたテレビに夢中で、まともに取り合わない。

デデデ「ナイトメア社の放送を電波ジャックしたゾイ!」(モニターで番組を見ながら)
エスカルゴン「そりゃ犯罪でゲしょうが、もう!!」
デデデ「国家ぐるみの場合は犯罪にならんゾイ!!」
おい、大丈夫か(ry

それからというもの、デデデは晩飯も食わずにスナック菓子を食べ続けていた。
エスカルゴンは再三注意を促す。が、

エスカルゴン「栄養が偏るでゲしょうが!!」
デデデ「美味い物を食うのは正義ゾイ!」

やはり聞く耳を持たない。全てにおいてスナック菓子が優先基準となってしまっている。
更に、トイレへ行くのも横着して済ませる程だらしなさが板についていた。
遂にエスカルゴンも諦めて知らん振りを決め込んでしまう。
デデデはスナックにハマッたその日から、椅子に座り続けテレビを見ながらスナック菓子をむさぼり続けるカウチポテト族になっていたのだ。



場面が変わり、村の住民たちは近頃デデデを見ない事を不審に思い噂をする。

ガング「確かに姿を見なくなった、風邪かな?」
ガス「風邪なんかひく奴じゃない」
コックカワサキ「死んだんじゃないの~?
タゴ「余計あり得ないよ…」

ボルン署長「確かに。ここ3日ほど陛下を見ませんな。」
レン村長「いや、もう1週間になりますよ。」
ボルン署長「このまま永遠に居なけりゃあ静かでいいんじゃありませんか?
レン村長「そうじゃが…あんたそれでも警察官か?」

駄目だこの愚民共…

相変わらず玉座にこもってスナック菓子を貪るデデデ。
しかし、次第に座っていた椅子が軋みだし…


翌朝。城に泊っていたカービィは大臣家の朝食を一人で平らげてしまう。

メーム「そんなに食べたら、今にブクブク太るわよ」
フーム「カービィ!太りすぎると社会的ハンデをしょい込む恐れがあるのよ?」

その時、城に巨大な地響きが起きる。


何事かと駆け付けたエスカルゴン、フームらが見たのは、腹部が風船のように何十倍も膨らみ太ったデデデの姿であった。
その真ん丸と太ったお腹はカービィにもトランポリン扱いされる程大きい。
しかも本人は自覚症状が無く、この期に及んでまだスナックを食べ続けていた。

このままだと心臓に重い負担がかかる可能性もあり、命が危ないのは誰が見ても明らか。
大臣一家の案で町医者のヤブイに診てもらうことになる。

道中、ワドルディに運ばれるブクブクに太ったデデデは住民たちの笑いのタネにされてしまう。

レン村長「はい陛下、チーズ☆」(カメラを構えながら)
ボルン署長「はははは、こりゃひどい」
キュリオ「こうまで巨大化するとは…」
カワサキ「あの~お肉分けてくれないかなぁ~?
サモ「デブの段階を通り越して…」
メーベル「完全に粗大ゴミになったわね

もはや生物扱いすらされていない。
色々言われ続けた挙句、親から「お菓子を食べ過ぎるとあんなみっともなくなる」と説明された子供たちからもバカにされてしまう。
揃いも揃って気遣いゼロである。当然といえば当然だが…。

デデデ「いま笑っていた奴はみんな極刑ゾイ!!」

ヤブイの診察によれば、何か特殊な栄養素のせいで異常な肥満を引き起こしたらしい。
その言葉に引っかかったフームは城に戻り、デデデの食い散らかしたスナック菓子を採取して調査。
…この時ブンにカービィの不在を知らされるも、調査の方で頭がいっぱいだったせいでスルーしてしまう。
一方デデデはスナックを欲しがるスナック中毒から「正気を失い」(つまり禁断症状。ヤブイ曰く地獄の苦しみを味わいながらスナック断ち以外方法はない)、鎖で縛られながらも暴れる始末。
そしてフームによる検査の結果、それは食べ物を美味しくする代償に限りなく太らせてしまう、危険な添加物「デブリチン」であったことが判明する。


見過ごされがちだが何気に和風趣味をお持ちであることが伺えるシーンである

スナックの製造元が不明だったことから、この時点でようやくデデデ達やホーリーナイトメア社の(本来の)悪巧み「カービィ太らせ作戦」を悟ったフーム達。
一連の出来事をメタナイト卿に報告するが、彼女は一番大事なことを忘れていた。


カービィが一緒にいなかったのである。


あの食い意地張ったカービィがスナック菓子に手を出してしまえば意味が無い。
まさか…と悪い予感がよぎる一同。


卿「遅かったか・・・」

案の定、デデデがスナック菓子を食い散らかした場所にカービィはいた。
目を離した間にスナック菓子を食べ続けて、もともと丸かった体型が更にでかく、醜く、そして丸く太ってしまっていたのだ。
やがて禁断症状も現れ、苦しみもがくカービィ。

一方、エスカルゴンの手により悪いタイミングで戻ってきたデデデはカスタマーサービスを呼びつけるなり「ワシをこんな姿にしおって」と恨み節。
元をただせば、罠用のスナック菓子であることを忘れて貪り食ったコイツが悪いはずなのだが…。
とにもかくにも、カービィを巻き込みダイエットを敢行すべく、ホーリーナイトメア社からインストラクターを注文。
フーム「太るだけ太って、今度は痩せるためにお金を使う気!?」







「ハァ~~~イ☆マイネーム イズ マッチョサァ~~~ン!!」



何と言うか、やたらテンションの高いマッチョサン(CV:カワサキ)は早速特設ステージを召喚。
太った2人をクレーンで吊るし、振動ベルト・くすぐり電気椅子・全自動スタイリーと器具による強制フィットネスを行うが、
心身ともにだらしなさ過ぎてマッチョサンは痺れを切らす。

「こうなりゃ拷問生き地獄!お仕置き天国 Go Go HEVEN!」

すると、より過酷な…いや、明らかに殺す気満々のフィットネスを開始。
やりたい放題のメニューで2人を苦しめる。
その内容は

  • 後ろにトゲを設置しルームランナーさせる殺す気満々のメニュー。
なおこのメニューでフームはついに
「ちょっとこれってリンチじゃない!」
いやその台詞…

  • 筒に詰め込んだ後ところてんの如く押し出す(こうかは ないようだ…▼)

  • パンチ攻め

  • ドゥ隊長にロードローラーを運転させペチャンコにする


…等とまぁビリー教官も真っ青のスパルタ式である。

フーム「これって拷問よ!」
エスカルゴン「フィットネスはそのくらいの覚悟がいるでゲス!!」
まあ間違ってはいないが…。

こうして2人を散々痛めつけた後に、何故かカービィだけ台座に固定される。
と、台座の上にあったミラーボールからトゲ付きの鉄球が出現。

そう、これこそがホーリーナイトメア社の真の狙いである。
カービィの吸い込みを封じた所で、魔獣だったマッチョサンを送り込みフィットネス中に倒すという姑息な罠だったのだ。
最後のシメと言わんばかりに、マッチョサンの号令で鉄球が落とされるが…


何と潰されるどころか、その衝撃で食べたポテチを全部吐き出して結果的に痩せてしまった。


ブン「な~んだ、スナックを吐き出せばよかったのか!」

いや、その理屈はおかしい。

吸い込みが出来るようになったカービィは、フームの命令でマッチョサンのインカムを吸い込み、その結果「マイク」をコピーした。
そう、よりにもよってコピーしたのは、あの殺人的音痴を撒き散らす作中最凶のコピー能力…
以前のテーマパークの一件で、嫌というほどその恐ろしさを理解しているが故に恐怖する一同。
フームもよく考えればインカム繋がりで分かりそうなのにも関わらず、何故吸い込ませたし。

当然、マイクカービィによる音痴を越えた破壊的熱唱でステージは崩壊。
マッチョサンも耐え切れず、遂に爆散してしまう。
だが歌う事に夢中なカービィはそれでも止めず、例によってデデデ城は豪快に崩れ落ちる。

フーム「この技だけは何とかならないの!?」
メタナイト「ダメだろう…」

だろうなぁ…



それから陽も沈んだ頃、城の瓦礫から這い出てきたデデデは元の体格に戻っていた。
マイクカービィの衝撃と城の崩壊に巻き込まれたショックで、最終的に痩せたようである。
どうせだからもっと歌ってもらって痩せればいい、とイヤミを言うエスカルゴン。


だが喜びもつかの間、埋もれたはずのマイクカービィが瓦礫の山から飛び出す!

慌てて逃げ出す2人の事など眼中に無く、カービィはただひたすら楽しそうに歌い続けるのであった…






とまあ、字面だけ見ても実に突っ込みどころ満載の回である。
色々とアレな台詞回しも然ることながら、フィットネスシーンの最高なバカバカしさに腹筋をやられた視聴者も多い。
あとカービィが殆ど(自分の意思で)戦っていない。まあこのアニメではたまにある事だが。

こうしたネタばかりに目が行きがちだが、話のテーマとしては要するに
ろくに動かず食ってばかりいたら太って当然
という一種の教訓である。つまりお前らの事だよ
流石に今回のデデデとカービィみたいな肥満描写は大げさな表現だが、視聴者のちびっ子達に分かりやすく伝えるという点では間違っていない。


ちなみにこの回の先週に放送していたのは、第60話「宝剣ギャラクシア!」。
こちらは全体的にシリアスな雰囲気が漂っており、ギャグ全開の本エピソードとの温度差は凄まじいものがある。
銀河戦士団の一端に触れる数少ない回、熱い展開などの要素から対照的にエピソードとして有名。


◆フィットネスシーンあれこれ
  • 今回派遣された魔獣のマッチョサンは結果的にカービィを痩せさせた事もあり、ホントは悪い奴じゃないのでは?と時々言われることも。だが最後の鉄球の際に「はいトドメ!」と言っており、直前にカスタマーサービスが不気味に微笑んでいることから刺客として贈られた魔獣であることは確か。

  • マッチョサンのフィットネスの時に流れていたBGMは、デデデ大王のテーマと初代星のカービィのEDのアレンジ曲。
    またマッチョサンは「あつめて!カービィ」に出演。例のテーマを髣髴とさせる新BGMをひっさげて…


  • フィットネスのサビ部分では全員、何故かリズムに合わせて踊る。
    その中でメタナイト卿は一切微動だにせず、明らかに浮いている彼の姿は視聴者の腹筋を壊した。







追記・修正はカウチポテト族の方にお願いします。


出典:テレビアニメ『星のカービィ』ア・ウンエンタテインメント スタジオザイン 任天堂 ハル研究所 中部日本放送 電通
61話:2002年12月14日
(c)Nintendo/HAL Laboratoly.inc・CBC. All Rights Reserved.
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