2014年06月04日

5月の末から連日の暑さでウンザリしている事でしょう。
まだまだこれから暑い日が続くというのに・・・

5~8月は1年で最も紫外線量が多い時期というのはご存知でしょう。
6月は梅雨時というのもあって、平均すると他の月よりも総紫外線量は低く出ますが、いったん晴れると実は7、8月よりも紫外線は強いのです。
6月21日、夏至の瞬間、日本では最も太陽に近くなるのです。という事は単純に考えて最も太陽光線の強い日となります。


紫外線と言えば、切っても切れないのが日焼けです。
青い海、白い雲、小麦色の肌・・・





まず紫外線について簡単に説明しておきましょう。
母なる太陽は水素をエネルギーとして核融合をしています。その結果として太陽の中心部でガンマ線が生み出されます。このガンマ線は太陽の内部で電子や陽子にぶつかり、ガスに吸収されつつ、およそ100万年かけて太陽の表面に出てくると言われています。その時にはガンマ線はエックス線に変換され、さらに太陽から放出される頃には可視光線を中心に、赤外線、紫外線等に周波数が下がり地球に届きます。




さて肝心の紫外線ですが、大別して UV-A (400–315 nm)、UV-B(315~280nm)、UV-C (280 nm 未満) があります。
UV-Cは地球に到達するとほとんどが大気に吸収されてしまいますが、長・中波のUV-AとUV-Bは地表まで届きます。

このうち、UV-Aはどのような状況でも透過してくるのに対し、UV-Bは曇りや雨の時は殆ど透過して来ないのが特徴です。言い換えるとUV-Aは常に降り注いでいるという事です。





日焼けというと、まず日光に当たって、そのあと肌が赤くなって、ヒリヒリして、時間を追うごとに肌が小麦色になる。。。という印象をお持ちだと思います。
赤くなって、ヒリヒリする・・・これはUV-Bの仕業です。
一方、曇り空でも日焼けした経験がある方もいると思います。この時に働いたのがUV-Aなのです。


日焼けには段階や種類があって、いわゆるサンバーン(Sun Burn)とサンタン(Sun Tanning)です。
人間はもともと多少のメラニン色素を持っており、これは紫外線に対する防御組織なのです。
しかしそのメラニンの防御力を超えた紫外線量を浴びると組織細胞が障害されてしまうのです。


サンバーンとは、UV-Bにより表皮の奥の真皮にある真皮乳頭体が障害され、乳頭毛管が炎症を起こしてしまったために表皮が赤く見えるのです。障害の程度が大きいと、痛みや発熱、水疱を伴う事もあります。
医学的にもこれは日光性皮膚炎と言って、軽度の火傷に分類されます。
またUV-Bは細胞のDNAまで傷害し、細胞の癌化の原因にもなりうるので、十分な注意が必要です。


一方、サンタンとは急性の炎症(サンバーン)は伴いませんが、UV-Aがメラノサイトに働きかけ、メラニン色素の生成を促します。皮膚が小麦色に見えるまで時差がありますが、メラニン色素を含んだ細胞が表面に出てくるまでに数十時間かかるのが原因です。実はサンタンは真皮の奥まで影響し、シミ、そばかす、シワの原因となります。

メラニン色素を含んだ細胞は代謝により剥がれ落ちたり、再吸収されたりして皮膚は元の色に戻りますが、加齢により代謝が落ちると、そのサイクルがうまく働かずシミとして残ったり、皮膚の再生が不全でシワになるのです。



市販されている日焼け止めの表示の意味を御存知でしょうか?
まずSPFですが、Sun Protection Factor値と言って、UV-Bの遮断率を数値化したものです。
SPF1で20分間プロテクトしてくれ、SPF2なら40分、SPF3なら60分のプロテクション効果があると言われています。計算上SPF30だと10時間ですが、紫外線が強い時間帯は夏だと8時から14時くらいですので、およそ6時間です。理論的にはSPF30もSPF50も効果は変わらないという事になります。
しかし発汗、塗りムラなどの要素が考えられますので、30であっても50であってもマメに塗り直す事によって効果を発揮させるように気を付ける必要があります。


次にPA値ですが、Protection grade of UVA値と言って、UV-Aの防止効果を数値化したものです
+の数によって4段階に分けられています。
実はこの数値は日本独自の基準で、美白にうるさい日本人ならではだと思います。
+:効果がある
++:かなり効果がある
+++:非常に効果がある
++++:物凄く効果がある!まで出ています。





日常生活ではUV-BよりもUV-Aの方が被爆機会が多いので、日焼け止めを購入する際はSPF30程度でも、PA値は高いものを選んだ方が良さそうです。


また日焼け止めには、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の2種類があります。
吸収材は文字通り、紫外線を熱エネルギーに変換して吸収してしまうもの。散乱剤は酸化チタンや酸化亜鉛によって紫外線を跳ね返すものです。
吸収材はそれ自体が化学反応を起こすので、少なからず肌への影響はあると考えた方が良いでしょう。しかし紫外線を防ぐ力は散乱剤よりも強いようです。
一方、アレルギーがあったり、敏感肌の方、副作用が心配な方は散乱剤の方が無難と言えるでしょう。
両方とも配合されている商品もありますので、店頭で確認してみて下さい。


紫外線は上空から降り注いでくるのは当然ですが、街で生活していると地面や壁の反射も無視出来る値ではありません。
アスファルトで約10%、海岸や白っぽい砂浜だと25~30%の紫外線を反射して来ます。また明るい色の壁も同様です。

日焼け止め、日傘、つばが大き目の帽子に加え、UVカットレンズサングラスを使って眼の保護も忘れないで下さい。紫外線は目に入ると白内障の原因にもなります。
特に朝夕の太陽が低い時は光が眼に入りやすいので、のサングラスを使用し、太陽が高くなる時間帯は帽子なども併用して紫外線対策を取って下さい。



眼に紫外線が入り、角膜が反応すると、脳にメラニン色素を合成して!と指令が出てしまいます。
肌のケアを頑張っていても、眼からの指令が出てしまうと日焼け対策としては半減してしまいます。
眼の日焼け対策も非常に重要ですので、是非お忘れなく!