シミやそばかすの3つの原因とは
年々、シミやそばかすが濃くなる気がする、そう思っている人は年齢が上がるにつれ増えています。シミもそばかすも紫外線を浴びると濃くなりますが、何が違うのでしょうか。
シミは30代以降にできることが多く、目の周りや頬を中心にできる茶色い色素沈着です。一方、そばかすは子どもの頃から出始め、頬や目の周りだけでなく、背中や腕に出ることが多い5ミリ以下の小さな茶色い色素沈着です。
シミやそばかすはどのようなことが原因なのでしょうか。
両親からの遺伝によるもの
そばかすは遺伝による先天的なものであることがほとんど。子どもの頃から出ているそばかすはほぼ親のどちらかからの遺伝子によります。
親や兄弟を見た時に、同じようにそばかすが出ているはずです。そのようなそばかすは10歳になる前から出始めて思春期の頃に増えます。
思春期を過ぎると自然と薄くなる人もいますが、そばかすは紫外線を浴びるとどんどん濃くなりますので、思春期以降も消えずに濃くなっている人は肌のターンオーバーが乱れています。
肌のターンオーバーとは表皮の新陳代謝による角質の循環サイクルのことで、28日周期ぐらいが標準的な日数です。
ターンオーバーの乱れは肌の再生機能の低下や紫外線によるメラニン色素の増加という原因が重なって起こっています。
紫外線によるメラニン色素の沈着
子どもの頃はなかった、またはそれほど目立たなかったのに、30代以降濃くなっていると感じるそばかすは紫外線によるものです。
これはシミの原因と同じです。
そばかすとシミは見分けにくいのですが、主に大きさの小さい斑点状のものがそばかすで、少し大きめのものがシミとなります。
私たちの肌は紫外線を浴びるとメラニン色素が作られます。
ターンオーバーが正常に行われていればメラニン色素は色素沈着せずに体外へ排出されますが、睡眠不足や食事の偏り、加齢、ストレスなどによりターンオーバーが乱れるとメラニン色素は排出されずに肌の奥に蓄積されます。
肌の奥に蓄積されたメラニン色素はシミやそばかすになります。
シミとそばかすの違いは主に大きさの違いのみで、原因に大きな違いはありません。大人になってから出てきたそばかすは、遺伝によるそばかすとは違い、自然に消えたり薄くなったりすることはありません。
誤った洗顔法によるお手入れ不足
あなたは自分の洗顔法が正しいお手入れであるか自信がありますか?意外と正しく洗顔できていない人が多いんです。実はその誤った洗顔法が原因でシミやそばかすができてしまったり、増やしてしまうことがあります。
誤った洗顔法として第一にあげられるのは皮脂汚れやメイク汚れが毛穴に残り、落ちていないことです。夜の洗顔は体が疲れていたりして、汚れ落としが不十分なことがよくあります。ひどい時にはメイクを落とさずに寝てしまう人もいるほど。
しかし、夜、寝ている間に体の中では紫外線や洗顔の摩擦で傷ついた細胞を修復し、メラニン色素などの毒素を排出する活動をしています。肌に汚れが残っているとその汚れは酸化し、毒素は排出されず肌をくすませ、シミやそばかすになってしまいます。
そしてもう一つあげられる誤った洗顔法が洗顔料の使い方や洗顔方法が間違っているという事。女性はメイクをしていたらクレンジングをし、洗顔もするなどW洗顔をしている人が多いですね。
汚れを落とすという点ではよいのですが、こすり過ぎによる肌トラブルの可能性が出てきます。しかも洗顔料の泡立ても不十分だったりすると手で肌がこすられ、洗顔による摩擦が過剰な刺激となりシミやそばかすができてしまいます。
シミ、そばかすを薄くしたい人の洗顔法
シミやそばかすで悩む人は美容液や化粧水などのアイテムを使って何とか薄くならないかと、日々試行錯誤されていることでしょう。
たくさんのスキンケア化粧品を使ったり、マッサージやパックをしているのにシミやそばかすが薄くなっている実感がないという人は、美容成分が奥まで届いていないことも考えられます。
まずは不要な角質や汚れを取り除く洗顔法を見直していきましょう。
美肌の基本、正しい洗顔方法
正しい洗顔方法とは肌に極力負担をかけない洗顔方法です。そのためには注意するポイントがいくつかありますので、順番に紹介します。
- 洗顔料を使った洗顔は1日に1~2回
洗顔料を使った洗顔は洗い上がりがすっきりするので、さっぱりしたい時や汗をかいた時などに洗顔料を使いたくなりますが、洗顔料の使い過ぎは皮膚の皮脂と水分をとりすぎてしまいます。肌に必要な潤いまで取り除いてしまうと、肌のバリア機能が弱くなりどんどん乾燥が激しくなります。
特に乾燥肌の人は洗顔料を使った洗顔は1日1回で十分です。乾燥が激しくなると肌はちょっとした刺激でもシミやそばかすが作られたり、肌トラブルのもとになります。
- 洗顔料をよく泡立て、力を入れないように洗う
洗顔料は泡が山盛りになるぐらいで泡立てて使いましょう。肌に直接手が触れないようにして泡で洗うと摩擦で肌を傷つけることなく洗顔をすることができます。
泡を肌に乗せるようにし、くれぐれも力を入れてゴシゴシこすらないようにしてください。こすらなくても泡が汚れを吸着してくれるので、こする必要はないのです。
もちろん洗顔後にタオルで顔を拭くときもゴシゴシとこすらないようにしましょう。
- 必ずすすぎはぬるま湯で。シャワー厳禁!
すすぎの水は人肌程度で、触ると少し冷たく感じるぐらいが適温です。水温にすると32~34度ぐらいです。
人肌よりも高い温度のお湯ですすぐと泡とともに肌に必要な潤いや皮脂まで流してしまい、乾燥の原因になります。
すすぎ残しを防ぐためにシャワーを使う人もいると思いますが、水圧が肌にとって強烈な刺激となるので、シャワーを使ってすすぎをしないようにしましょう。
以上3点をふまえた優しい洗顔方法が基本です。すぐに実践してみてください。少し時間はかかりますが、気が付いた時にはシミやそばかすが少し薄くなっているはずです。
ホワイトニング効果のある洗顔料を使う
普通の洗顔料では物足りない、もっと早く効果がでてほしいという人は洗顔料をホワイトニング効果のあるものに変えてみましょう。
ホワイトニング、と一口に言っても配合されているものによってアプローチの仕方がいろいろです。
ホワイトニング効果が期待できる成分としては以下のものがあげられます。
- ビタミンCまたはビタミンC 誘導体
ビタミンCは肌表面のメラニンと一緒に不要な角質を取り除く効果があります。
もちろん食品から摂取して体の内側から効果を出すことも必要ですが、洗顔料にもビタミンCが含まれているとスッキリとにごりやくすみをクリアにしてくれます。
- 酵素
パパイン酵素などの酵素には皮脂やたんぱく質を分解する作用があります。
毛穴の奥の汚れの主な原因は皮脂やたんぱく質汚れなので、酵素入りの洗顔料は毛穴の汚れを除去し、毛穴のつまりによるニキビや肌荒れを改善に導きます。
- 天然の泥や炭
天然の泥の中には汚れを吸着する作用が高いものがあります。肌表面の汚れには、メラニン色素によって黒ずんだ角質も含まれています。
天然の泥や炭は肌に負担をかけることなく汚れを吸着し除去するので肌が明るくなり、透明感が出てきます。
このほかにも、さまざまな美白※成分入りの洗顔料が巷にはあふれていますが、配合されているホワイトニング効果のある成分の他に注意する点があります。
それはキメの細かい泡ができる洗顔料であるかどうか、またコラーゲンやセラミドなどの美容成分も同時に配合されていて、潤いを除去しすぎないような工夫がされているかどうかです。
泡立ちの良さや洗顔後の洗い上がりは使ってみなければわからないので、サンプルなどで初めに使用感を確認してから商品を購入するようにしましょう。
(※)本記事内での「美白」は、「メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすの原因を防ぐ」ことです。
ピーリング洗顔をやってみよう
すでにできてしまったシミやそばかすを薄くしたい時は、ターンオーバーすなわち肌の生まれ変わりを促し、垢として体外に排出しなければなりません。
肌の代謝を活発にし、ターンオーバーが遅れることなく正しいサイクルで繰り返されるためには、肌表面の古い余分な角質を取り除かなければなりません。
しかし、普段の洗顔だけでは余分な角質をすべて取り除けないこともあります。
肌を触ってみて、ごわごわしたり少し弾力が失われて硬くなっているように感じたり、化粧水や美容液などが浸透していないと感じる時はピーリングをやってみるとよいでしょう。
ピーリングとは肌表面の古い角質を化学的または物理的に取り除き、ターンオーバーを正常化する角質ケアです。
ピーリングには2種類あり、化学的な成分で角質をとかすものとレーザーなどで物理的に角質をそぎ取るものがあります。
レーザーなどを使用した物理的なピーリングは専用の機器を必要としますので、エステサロンなどで行われています。
自宅でできるのは化学的な成分を使用して角質をとかすピーリング洗顔です。
ピーリング洗顔に使用される化学成分は酸で、主にリンゴ酸やクエン酸などのフルーツ由来のものが多いため、フルーツ酸(AHA) と呼ばれています。
サリチル酸(BHA)と呼ばれている化学成分もピーリングに使われることがありますが、それはかなり刺激が強い成分で、日本人向けではありませんので、フルーツ酸(AHA)と記載のあるものを選びましょう。
ピーリングは肌に刺激があるので注意しなければならない点があります。それはピーリングの頻度とピーリングの後のケアです。
ピーリングは普通の洗顔料とは違い、化学的な成分で角質をとかすので、毎日行うのは危険です。数日に1回または1週間に1度程度、肌のごわつきが気になった時だけ行った方がいいでしょう。
ピーリングを行った直後は肌がツルツルになって毎日でも行いたくなりますが、ピーリングでは余分な角質だけでなく肌に必要な角質も取り除いてしまうことがあり、そうなるとターンオーバーを早めてしまいます。
肌に必要な角質まで除去されると、肌はなくなった角質を補うために肌内部の角質の奥にある細胞を無理やり表面に押し上げようとします。
肌表面に出てくる準備ができていない肌の奥の未熟な細胞は保水力が弱く、壊れやすいため、そのような細胞が表面に押し上げられると肌は紫外線の刺激にもより敏感に反応し、肌荒れしやすくなったり乾燥しやすくなったりします。
肌をきれいにしたくて行ったピーリングで肌荒れを起こすこともあるので、ピーリングを行う頻度は要注意です。
また、角質を取り去るので、ピーリングを行った後は必ずしっかりと保湿することが大切です。
ピーリング後はバリア機能が弱くなることもありますので、肌が刺激に敏感になっている朝に行うのではなく、寝ている間に細胞が修復できる夜寝る前に行うのがよいでしょう。
ピーリングは化学的に角質をとかす刺激の強い特別ケアなので、肌が荒れてトラブルがあるときやニキビなどのできものが出ている時は行わないでください。
ニキビや肌荒れが悪化することがあります。
日常生活の中のシミ・そばかす予防法
洗顔法を見直してシミやそばかすを薄くするとともに、これ以上濃くしないよう、増やさないようにする予防が大切です。
それにはどのようなことに気を付けていくとよいでしょうか。
室内でも欠かせない紫外線予防
シミやそばかすは遺伝による先天的なものでも、大人になってから現れたものにしても紫外線による影響はとても大きなものです。
紫外線を浴びると活性酸素が発生し、シミを発生させたり、そばかすを濃くしたりします。
さらにシワやたるみの原因ともなるので、美肌の大敵です。
しかし、毎日の生活の中では紫外線を全く浴びないようにすることは不可能なので、紫外線の予防をすることが大切です。
紫外線にはUV-AとUV-Bがあります。UV-Aは肌を黒くしたりすることはあまりありませんが、真皮まで届き肌内部を攻撃してしわなどの原因ともなります。
UV-Aは窓ガラスも通り抜けてしまい、曇りの日でも降り注いでいるので、晴れていなくても室内にいるだけでも日焼けする可能性はあります。
天気や季節に関係なく、朝起きて顔を洗ったら必ず日焼け止めを塗りましょう。
日焼け止めは数値の高いものよりもSPF30でPA++ぐらいのものをこまめに塗りなおすのが最も効果のある日焼け止めの使用方法です。
SPFはUV-Bの影響を受けるまでの時間をどれくらい伸ばせるかという事を数値化したもの、PAは+~+++まで3段階でUV-Aの防御効果を示したものです。
UV-Bの影響を受け始めるまでにかかる時間は何もぬっていないと20で、SPF30なら20分×30=600分、すなわち10時間UV-Bの影響を防いでくれるという事です。
もちろん帽子や日傘で紫外線を予防することも大事ですが、眼から入る紫外線によりシミやそばかすを増やすこともありますので、紫外線カットされたサングラスやメガネも忘れないように。
ターンオーバーを正常に保つバランスのとれた食事
窓から入ってくる紫外線もあり、うっかり日焼けや汗で日焼け止めが流れていたりするなど生活の中で紫外線を完全に防ぐことはできません。
今あるシミやそばかすを薄くし、これ以上濃くしない、増やさないようにするには体の中からアプローチすることも大切です。
体の中からのアプローチとはバランスのとれた食事を摂取することです。
シミやそばかすだけでなく美肌を保つためにはビタミンやミネラルが欠かせません。
ビタミンやミネラルが多く含まれる食品は野菜、海藻類、きのこ類です。
そして、コラーゲンやセラミドの生成に関係しているたんぱく質も良質なものを摂取する必要があります。
良質なたんぱく質とは人間の体を構成するアミノ酸の構成と似ていて、必須アミノ酸の含有バランスがよい物です。
具体的には肉類、魚類、牛乳や乳製品、卵、大豆製品です。
良質なたんぱく質には動物性のたんぱく質が多いのですが、動物性のたんぱく質は脂肪のとりすぎにもつながるので、植物性のたんぱく質もバランスよく摂取することが必要です。
シミやそばかすを薄くし、予防する食品については巷でさまざま紹介されていますが、○○だけとれば美肌になれるというものはありません。
野菜類やたんぱく質を多めにし、栄養のバランスよく食べることが肌のターンオーバーを正常に保つ秘訣です。
ストレス解消を心がけ、充分な睡眠を!
シミやそばかすを薄くし、濃くしないためにもう一つ重要なことは、生活習慣です。
特に過剰なストレスは肌だけでなく、体をむしばむ要因の一つですが、現代社会はストレスとは切っても切り離せません。
ストレスは活性酸素を発生させる要因でもあり、紫外線を浴びなくてもシミやそばかすの原因となるため、いかにうまくストレスを解消していくかが重要です。
ストレスは溜まっていないと思っている人でも気が付かないうちにストレスをため込んでいることもあるので、自分の体の変化に日頃から気を付け、自分にとって心地よいリラックス方法や趣味などでこまめにストレス解消をするよう心掛けましょう。
また、睡眠不足による疲労の蓄積は体の免疫力を低下させます。
しかも睡眠中は美肌に必要な成長ホルモンが分泌される時間なので、肌のターンオーバーを正常にし、シミやそばかすを薄くするには充分な睡眠が必要不可欠です。
いつまでも美しい肌を保ち、若々しくいるためにはストレスや疲労をためないようにしていきましょう。
まとめ
そばかすで悩む人はよく「色白だから」と言われますが、それは何の慰めにもなりませんね。
シミもそばかすも何かを変えただけですぐに薄くなるとか消えるということはありませんが、ていねいな洗顔とお手入れで徐々に排出されて薄くなっていきます。
美しく白い肌を目指して洗顔から取り組んでください。