汗かきの人は代謝はいいor悪い?
「汗かきの人は代謝が良いのか悪いのか」この質問は、知恵袋などでもよく見かける質問の一つです。
実際に疑問に思っている方も少なくはなく、よく汗をかくのになぜ痩せないのかという悩みを持っている方もいると言われています。
今回の記事では、なぜ汗が出るのか、2種類の代謝と汗の関係などの基本的な知識の紹介から、汗っかきの7つの原因まで、汗と代謝について詳しく徹底解説!
原因別に汗っかきを治す方法もお伝えするので、汗っかきの方やそうでない方も要チェックです。
汗はなぜ出るの?
体を冷却して体温を一定に保つため
汗は体温調節のために体から放出されます。
体内の細胞や臓器を効率よく働かせるためには、体温を36度から37度くらいに保つと良いとされているのです。
つまり、運動や外気で体内に熱がこもりすぎてしまった場合は、どうにかして体温を下げなければなりません。そこで体が体温を保つために体を冷却しようとして発汗するのです。
また、汗にもいくつか種類があり、例えば、体温を調節するため全身にかく汗を温熱性発汗と呼び、緊張や興奮で顔や手の平から出る汗を精神性発汗、辛いものを食べたときなどに額などに出る汗を味覚性発汗と呼んでいます。
汗を出すことは体に良い
人間が汗をかくことは基本的に良いことだと言われています。
具体的にどんな効果があるのかというと、まず毒素を体外に排出するデトックス効果が抜群です。汗をかけばかくほど、体に蓄積された毒素が出ていきます。
人間の体は知らず知らずのうちに毒素を溜め込んでしまっているものです。体に残った毒素は血液を通り、やがて臓器へと運ばれてしまいます。汗をかいて毒素を溜め込まないように気を付けましょう。
他にも、発汗量が増えるとエネルギー循環が活性化され、血液がサラサラになり血行促進効果も期待できるようになると言われています。
血行促進は冷え性の改善にも効くとされているので、冷え性の方は汗に注目するといいかもしれません。
「代謝」の代表2種類と汗の関係
基礎代謝とは
生命維持に欠かせないエネルギーのことで、じっとしていても自動的に基礎代謝は消費されるようにできています。主に、呼吸や内臓を動かす、体温を維持することに使われるエネルギーです。
基礎代謝の内訳は肝臓が約30%、筋肉や脳が20%となっています。
基礎代謝量は、性別や年齢、体格、体質、風土、人種などによって違い、食事や睡眠のリズムといった日常生活の状態によっても変わってくると言われています。
基礎代謝がいい人のメリット
基礎代謝が良いということは、何もしていなくても摂取したカロリーを消費する力が高くなるということです。つまり、太りにくい体を作りやすくなるということに繋がります。
また、ダイエットの面だけでなく、美容の面でも基礎代謝が良いと得をすると言われているのです。
基礎代謝量が増加すると、体の中の細胞や組織などに酸素と栄養が活発に送られるようになり、全身の細胞が若々しくなるとされています。
細胞の若返りは、肌のツヤや潤いをアップさせてくれることはもちろん、髪の毛にハリを与える効果も期待されているのです。
基礎代謝が良すぎて汗かきに…はならない!
基礎代謝が良いと、汗かきになってしまうのではないかと考える方も多いようですが、実際の発汗の大小と基礎代謝に関しての因果関係はほとんど無いとされています。
汗が出た分体重は減りますが、水分補給をすれば戻ります。汗はあくまでも体の冷却作用のために出るものなので、発汗自体はそれほどエネルギーを消費するものではないようです。
つまり、汗かきの方が痩せやすいという考えも間違いということになります。
新陳代謝
細胞は常に新しい細胞を作り出し、古い細胞は死んで生まれ変わっていきます。この事を新陳代謝と呼ぶのです。
髪の毛が生えて抜ける、皮膚の内側で新しい角質細胞が作られ、古くなった角質が垢となって剥がれるなどといった、細胞の入れ替え作業(ターンオーバー)も新陳代謝のひとつとされています。
新陳代謝のサイクルは部位によって少しずつ異なりますが、胃腸なら5日程度、心臓なら20日程度、肌は30日程度などと言われています。
長いもので骨の90日が挙げられますが、3ヶ月で全ての細胞が生まれ変わることができるのです。
新陳代謝がいい人のメリット
新陳代謝が良い方には、胃腸の活動が活発になる、血流が良い、筋肉の運動量が多い、肌荒れがしにくい、体温が高めになるなどといった特徴が見られます。
これらの特徴によって、新陳代謝が良いと基礎代謝が良い方と同じように痩せやすい体になるということも分かっているのです。
胃腸の働きが良いと、消化吸収から排泄までの作業がスムーズに行われ、便秘になることも少なくなると言われています。
また、上記でも挙げたように、新陳代謝が高いとターンオーバーが早くなり、肌荒れが少なくなるというメリットもあり、シミやしわができにくくなる効果も期待できるそうです。
新陳代謝がうまくいかないと汗をあまりかかない
新陳代謝がうまくいかないことによって、汗をかきにくくなるということは十分に考えられます。しかし、逆に新陳代謝が良いからといって汗かきになるということはないようです。
汗かきになる原因は様々で、冷え性や運動不足、肥満、ストレス、病気などが挙げられます。
上記でも少し説明したように、汗は体温調節のために出るものです。汗がたくさん出ているから新陳代謝が高いという風に考えるのはあまり意味がないかもしれません。
「汗っかき」の7つの原因:悪い汗かも?
水太り・体の芯が冷えてるのに汗が出る
水太りの方や、体の芯が冷える冷え性の方は汗っかきの方が多いと言われています。これには体内の循環の悪さや老廃物の溜まりやすさが関係していて、むくみやすい、痩せにくいといった症状を合わせて引き起こすことも多いようです。
水太りとは、水をたくさん飲んだことが原因で起こると思われがちですが、実はそうではなく、水を体外に排出することができない体になってしまっていることが原因とされています。
それに加え、冷え性による血行の悪さで栄養や酸素が不足し、水分の代謝やコントロールを上手く行うことができないために、汗をたくさんかいてしまうのではないかと言われているのです。
Sorry!デブの方は暑がり・汗かきな気が…
太っている方は、皮下脂肪が断熱材のような役割を果たし、体内に熱を溜めやすくなります。そのため、体は体温を調節しなければとたくさん汗をかいてしまうのです。
このため、太っている方は暑がりで汗かきになると言われているのでしょう。しかし、太っているからといって必ずしも汗っかきになるわけではありません。
新陳代謝が悪いと、太っていても汗はかきにくくなります。また、太っている方はどうしても体温調節がスムーズに行えなくなるので、熱中症にかかるリスクも高くなるとされているのです。
ちょっとの運動で脇の下だけすごい!なら
少し運動をしただけなのに、脇の下の汗だけ異常に汗をかいてしまうという方は運動不足が原因ではないかと考えられます。
運動不足だと、いつも動かしている部分の汗腺のみが活発になってしまうのです。
こうしたことから、物を持つときや歩いている時にも常に動かしている脇に汗をかきやすくなると言われています。運動不足による自律神経の乱れも脇の汗を増やしてしまう原因になるようです。
手のひらが汗だくなら
運動や気温の影響からではなく、精神的なストレスや緊張で汗をかく方も少なくありません。
もし思い当たる原因があり、手のひらや顔などに汗をかくようなら精神性発汗の可能性が考えられます。また、汗をかいてしまうことに対して更なるストレスを感じ、汗の量が増えてしまうケースもあるようです。
アラフォー女性の汗っかきなら
40代以降の女性に多いと言われる「更年期」。
実は更年期が原因で汗に悩まされている女性は少なくないと言います。特に、気温などに関係なく汗をかいてしまう「ホットフラッシュ」という症状があり、これは更年期障害の一種です。女性ホルモンが原因の自律神経の乱れによって起こるもので、昼夜関係なくこの症状は起こってしまうとされています。
ホットフラッシュは更年期を過ぎれば解消されるものとしているため、40代女性特有のものとされています。長引く場合は医師に相談も可能です。
辛いもの好き・外食が多い方なら
香辛料などの辛いもの、肉類に偏りの多い外食をしている、お酒を良く飲む場合、これらが原因となって汗をかいてしまっている可能性も十分に考えられます。
これらは代謝を促進しているわけではなく「味覚性発汗」が原因とされています。
暑くもないのに汗がでるのはこれらによって発汗神経、汗腺が刺激されているからなのです。
他の病気が隠れているかも
上記の原因に当てはまることが無い場合、他に病気が隠れているという可能性も考えられます。
汗を多量にかいてしまう病気として挙げられるのは「甲状腺機能亢進症」や「自律神経失調症」、「糖尿病」などです。
汗以外の症状で疲れやすいことや精神的な疲れを感じることが多い場合は病院で受診することを強くおすすめします。
原因別:汗っかきを治す方法
冷え性:体を温める・血行を良くする
汗っかきの方で意外と多いと言われている「冷え性」。
手足などは冷えているのになぜ汗をかくのか不思議と思われる方も多いのではないでしょうか。これには、冷え性と血行が深く関連していると言われています。
本来私たちの中にある熱は血液によって全身に運ばれます。しかし、血行が悪いとその熱は手足には運ばれず、上半身に上がってきてしまうのです。これにより、額や脇には大量の汗をかいているのに、手足だけは冷たいなどの現象がおきると言われています。
これらを改善するには入浴を十分にすることが重要で、冷え性を改善する必要があります。
手足の血流を主に良くすることや血液が体中を巡るようにすること、血液の温度を一定にすることを心がけましょう。
運動して体全体の汗腺を鍛える
運動をして、体の汗腺を鍛えることも汗っかきを治す方法の一つと言えます。それにはウォーキングなどの有酸素運動が効果的です。
ウォーキングなどで汗を流すことにより汗腺が鍛えられ、少しのことでは汗がかきにくくなるのです。
また、汗の質もネバネバしたものからサラサラしたものに変わります。ニオイの変化も無臭になっていくことから、汗腺を運動で鍛えることは大変良いことだとされています。
肥満:無理なダイエット・水分摂らないはNG
過度なダイエットや水分不足は汗のニオイを悪臭にしてしまうことやネバつきのある汗にしてしまったり、脱水症状を引き起こしてしまうため、体に良くありません。
肥満が原因の場合、徐々に行うダイエットなら良いですが、過剰なダイエットは体調不良を引き起こしてしまう可能性があります。
また、水分を取ることに関してはよく水分を取るとその分汗をかくと勘違いされることがありますが、そうではありません。
体内に余分な水分がある場合は尿として排出されますし、汗は自律神経が判断してかくものなので自分で量を管理できるものではないのです。水分を多く取ったとしても汗の量にはあまり影響はないとされています。
前より汗をかきやすくなった
標準から痩せ体型の方で年を取ってから汗かきになったという人は「隠れ肥満」の可能性が考えられます。
このタイプは意外と多いと言われており、内臓脂肪が原因なのではないかと言われています。内臓脂肪が多いと熱が体にこもりやすくなり、体温を調節するために汗をよくかいてしまうのです。
この場合、ウォーキングなどの有酸素運動をすれば改善されると考えられています。毎日30分ほど歩くことが体に良いため、忙しい方は買い物や通勤時など、空いた時間にできるように努力が必要です。
運動不足:運動でよい汗をかく
慢性的な運動不足の場合、汗腺が衰えてしまっていることが原因で頭や顔などの「特定の箇所」に汗をかいてしまうことが多いとされています。汗をかく機会が少ないと、熱の発生が少なくなり、体温調節が難しくなるからです。
また、運動不足の方がかく汗はネバつきやニオイが目立つという難点も挙げられます。
これらは悪い汗なので、運動不足を解消し、良い汗をかけるように努力をしましょう。ストレッチやウォーキング、水泳、ヨガなどが始めやすいでしょう。
精神性:リラックス法を見つけて
人前に出て緊張した時や思いがけないことで恥ずかしいことが起きてしまった時などに汗が多量に出てくるという経験をしたことはありますか?
上記でも紹介したように、これらはストレスや不安などが原因とされる「精神性発汗」と呼ばれるものです。
精神的圧迫を受けると、交感神経が活性化し、作用が強くなるため大量の汗をかいてしまうのです。そんな時にはリラックスすることが必要です。
方法は自分次第になりますが、一般的なすぐにできるリラックス方法として、目を閉じて心を落ち着かせる・深呼吸・ガム、飴を食べる・音楽を聴くなどが挙げられます。
食事:できるだけ自炊を
汗かきを治す方法として、食事についても改善は見出せるでしょう。
例えばジャンクフードを過剰に食べてしまうなどの食事の偏りは肥満やキツイ体臭を引き起こしてしまう可能性があります。食事はなるべく自炊を心がけてみてください。
運動不足を患い、これから運動をしようと思っている方は、筋肉量を上げるためにも肉類(牛・豚・鶏)・魚類全般(アジ・サケ・マグロ・タラなど)・無脂肪ヨーグルト・無脂肪牛乳・納豆などを摂取できるように心がけましょう。
その他にも、ナッツ類・生姜・ニンニク・唐辛子・ネギ類などは体温を上げてくれ、納豆・ナス・トマト・サツマイモ・椎茸などは体の血行を良くしてくれると言われています。
他の病気起因:その治療をする
上記で紹介したものとは別に、病気が原因で汗をかいてしまっている場合は、その治療をすることが汗かきを治すことの最も早い方法になります。
バセドウ病などの甲状腺機能亢進症が原因で汗をかいてしまっている場合、病院で治療することを強くおすすめします。
代謝をあげてよい汗をかこう!
いかがでしたか?汗をかくことは体温を一定に保つことなど、体に良いことです。しかし、汗かき=新陳代謝が良い、ということではないことに驚いた方もいるのではないでしょうか?
実際、汗をかくことも代謝を上げることも良いことです。もしも、自分の汗が悪い汗だと判断できた場合や汗かきを治したい場合は、記事内の汗っかきを治す方法を今日から試すことをおすすめします。