腸内環境が体臭に大きく影響しているというのは< 腸内環境と体臭 >でも述べた通りですが、近年、この腸内環境の悪化の原因にLGS(リーキーガット症候群)が関連しているのではないかという研究が多くなされるようになりました。このLGS(リーキーガット症候群)と体臭について本ページではお話していきたいと思います。
LGS(リーキーガット症候群)とは??
LGS (リーキーガット症候群)とは日本語では腸管壁浸漏症候群と呼ばれ、腸内の腸壁に穴が空き、本来は腸内から吸収するべきではないバクテリアや毒素、未消化の高分子化合物などが血中に流入し、様々な症状の原因となっていると考えられています。
小腸には栄養を吸収する網の目のようなものがありますが、それらの網の目が大きく広がってしまうとされています。アトピーやリウマチ、腸に関連する病気、慢性的な疲労などを引き起こしているという研究があります。
LGS(リーキーガット症候群)になってしまう原因
以下がリーキーガット症候群を引き起こす原因とされています。
- 抗生物質や鎮痛剤、ピル(経口避妊薬)などの多用
- アルコールの飲酒
- 上白糖の大量摂取
- 食物アレルギー(遅滞性)
- カビ(カンジタ菌)の体内での増加
- 重金属の蓄積
- 食品添加物などの大量摂取
これらの要素が複合的に絡み合い、小腸内で、腸壁にダメージが与えられ、LGS(リーキーガット症候群)になってしまうとされています。
例えば、抗生物質などは、腸内で良い活動をしてくれる善玉菌を殺してしまい、腸内環境が悪化し、かえって体内の真菌などが増殖してしまう環境を作ってしまうと言われています。
また、アルコール類や上白糖、アレルゲンとなる食品などは腸壁にダメージを与えたりしてしまうとされています。食物アレルギーについては、< 遅滞性フードアレルギーから生じる体臭 >にて詳しく述べていますのでご参照下さい。
LGS(リーキーガット症候群)が体臭に与える影響
リーキーガット症候群では、腸で上手く消化・吸収がされず、血中に毒素や未消化の高分子が流れ出てしまうことから、体全体に体臭の原因となる有害な毒素が血液にのって、回ってしまい、口臭・体臭を引き起こす可能性があります。
また、腸内環境が悪化することで、体内の毒素を解毒する器官である肝臓に大きな負担がかかり、アンモニアなど肝臓にて無害化されるべき体臭原因物質が十分に無害化されず、そのまま体内を循環してしまうことがあるため、体臭に繋がるケースがあるようです。
LGS(リーキーガット症候群)対策から見た体臭対策
では、LGS(リーキーガット症候群)から見た体臭対策とはどのようなものなのでしょうか?以下に述べていきたいと思います。
食事制限
LGS(リーキーガット症候群)の場合、上白糖や小麦製品などを取ると症状が悪化します。そのため、これらの食品を極力摂らないようにする必要があります。具体的な食品については以下の通りです。
- イーストを使用した食品
- 上白糖を使用した製品
- アルコール
- 食物アレルギーを誘発する食品(小麦、乳製品など人によって異なる)
- 精製された白米
- カフェインを含む飲み物
LGSは、食品によるものが多いので、食べ物に気を使う必要があります。食事制限については、人によってアレルギーの程度が異なるため、制限する物質が違う場合があります。
体内のカビを除菌するサプリメント、および乳酸菌のサプリメントの摂取
LGSの方は、腸内などにカンジタ菌とよばれる菌が増殖してしまっていると言われており、これらを除菌するためにサプリメントなどを取る必要があります。サプリメントを取る期間、数量などは個人差があります。以下にサプリメントについて述べます。
除菌効果のあるサプリメントの一例
- グレープシード
- オレガノ
- カンデックス
人によって合う、合わないがあるので、きちんと調べたい方は、分子栄養療法を行っているクリニックなどに問い合わせてみると良いでしょう。
また、腸内環境が悪化しており、善玉菌が不足していることから、乳酸菌のサプリメントを摂取することが多いです。
乳酸菌サプリメント
- アシドフィルス菌(カンジタ菌を減らす作用を持つ)
- ビフィズス菌 など
腸の粘膜を補修するサプリメントの摂取
腸の粘膜を補修するため、以下のようなサプリメントを摂取します。
サプリメント
- L-グルタミン
- オメガ‐3脂肪酸 など
重金属をデトックスするサプリメント、肝臓の解毒機能を高めるサプリメントの摂取
体内での重金属の蓄積がLGSを引き起こすことから、重金属を体外に排出する作用を持つサプリメントを勧められることがあります。(人によって個人差があります。)
また、LGSにより肝臓に大きな負荷がかかっていることがあるため、肝臓の解毒機能を高めるサプリメントについても必要となるケースが多いと言えます。
上記サプリメント
- メチオニン
- グルタチオン
- メチルスルフォニルメタン(MSM) など
その他、必要に応じてサプリメントを摂取
上記以外にも、ビタミン不足などのいよりビタミン剤を飲んだ方が良い場合などがあります。
安易に薬を飲まない
抗生物質や鎮痛剤などが長い目で見ると腸内環境を悪化させることがあるため、致し方ない時もありますが、安易な使用は避けるようにしましょう。
まとめ
腸内環境が体臭に大きく影響を与えており、現代人の食生活はLGSになりやすいという指摘もあります。上記の対策は一人で行うのは、困難ですので、気になる方は分子栄養療法を行っている先生やフィシオエナジェティックを行っている先生に問い合わせてみて下さい。