この時期気になる「赤ちゃんの肌ケア」
乾燥が気になるこの季節。
特にデリケートな赤ちゃんの肌はトラブルが多く、困っているママやパパも多いのではないでしょうか?
そんな中、NHK・Eテレの「すくすく子育て」で赤ちゃんの冬の肌ケアの特集が放送されました。
今回の放送でもっとも反響があったのは、ステロイドの塗り薬に関するこんなやりとりでした。
「ステロイド」って有害なイメージがあったけど…
きっかけは、専門家がママやパパの質問に答えるコーナーで、あるママがした質問でした。
そのママは、子供の肌トラブルで病院へ行き、ステロイドが入った塗り薬を処方されたそうです。
ステロイドの安全性を心配するママに対し、神奈川県立こども医療センターの皮膚科部長・馬場直子さんはこう答えました。
ステロイドを怖がらなくても大丈夫!
馬場さんは、「飲み薬や注射のステロイドは、長期間使用することで全身に副作用が出る場合もある」と前置きしたうえで
塗り薬のような外用薬のステロイドは、塗った箇所にのみ効きます。薬を塗ると必ず、炎症は治まり、皮膚から体の中に入ることはありません。
全身への影響はないため、怖がらなくても大丈夫です。
と説明しました。
さらに、早く赤みを取ること、かゆみを抑えることにおいてステロイドに勝るものはない、とまで言い切ります。
ステロイドに抵抗があるからといって、自己判断ですぐに薬をやめてしまうと、炎症がぶり返すことがあります。
症状が良くなったかなと感じても、薬は長い期間つけるようにしましょう。また、薬をやめるときは、塗る回数をだんだん減らして、炎症がぶり返さないか様子を見ながら、ゆっくりやめるようにしてください。
ステロイドに抵抗があるママの中には、症状がよくなってくると早めに薬の使用をやめてしまう人も多いようです。
それに対して馬場さんは「薬はゆっくりやめる方が、炎症が一番早く治るということがわかっています」と力説。
炎症を長引かせないためにも、まずはステロイドで炎症を抑えて、少しでも早く肌を良い状態に戻すことが大切なのだそうです。
目指すべきは「保湿剤だけで健康な肌をキープできること」。
そこにたどりつくまでの段階として、まずはステロイドで炎症を直しきる必要があるのですね。
軟膏やクリームの「適量」にも驚き!
ステロイドの量を最小限にしようと、処方された薬を薄めに塗っていたというママに対し、国立成育医療研究センターで看護師として親子の肌ケアの指導を行っている福島加奈子さんはこう説明します。
ステロイドに抵抗のある人は、薬を薄く塗ってしまいがちです。
薄く塗ると薬がしっかり効かないため、いつまでも薬を塗り続けることになります。
薬はたっぷり塗って、炎症を短期間で治すようにしましょう。
ベタベタ感が出るくらいたっぷり塗ってください。その方が、薬がちゃんと効きますよ。
「危険なもの」というイメージがあるためついつい薄く塗ってしまいがちなステロイド軟膏。
思い切ってたっぷり塗ることが、薬の使用期間を短くすることにもつながるようですね。
ローションやクリームも、ティッシュが貼りつくくらいたっぷり!
福島さんは、ステロイドの塗り薬以外の、市販のローションやクリームの適量についても触れていました。
手のひら2枚分ほどの範囲に塗る量の目安として
ローションの場合は、1円玉くらい
クリームの場合は指の第一関節くらいの量がちょうどいいそうです。
赤ちゃんの全身面積は「大人の手のひら2枚分」の約5倍あるので、この5倍の量を1回のケアで使うことになります。
これ、かなり多く感じますよね?
このとおりにクリームを塗るとやはりかなりベタつくようで、ティッシュが1枚貼りつくくらいだといいます。
でもティッシュが貼りつくほどのベタつきが理想的なのだとか。
ちなみにこのベタつきは、時間がたつと程よいしっとり感に変わるそうです。
ママ&パパからは驚きの声が…
放送終了後、ツイッターには驚きの声が…
今回の放送で、ステロイドに関しては「しっかり塗って、短期間で治す」ことが大切だとよくわかりました。
時代と共に医療の常識も変わっていくようです。
肌が赤みを帯びていたら病院へ
馬場さんによると肌トラブルで病院へ行くかどうかの分かれ目は「肌が赤みを帯びているかどうか」。
肌が乾燥しているだけならば、保湿剤を塗れば大丈夫ですが、肌が赤くなって炎症を起こしていると保湿剤では治らないそう。
そんな時は早めに病院へ行きましょう。
新しい発見がたくさんあった、今回の「すくすく子育て~赤ちゃんの冬の肌ケア」の回。
2016年1月22日(金)13:05~再放送されるので、気になる方はぜひご覧ください。
(著者:mmfj)