usagiの耳が「骨のエイジングケア」をキャッチ!
今回の『usagiの耳よりNAVI』は、最近の気になる話題である「骨のエイジングケア」について調べてみました。わたしusagiは肌のエイジングケアはしていますが、「骨のエイジングケア」については「何それ?」というのが正直なところ。そこで、骨ケアに取り組んでもらえるよう啓発活動を行っている「骨の曲がり角研究会」が発表した記事をもとに「骨のエイジングケア」についてご紹介します。
「骨の曲がり角」??
「骨の曲がり角研究会」は、骨密度が急低下する更年期を「骨の曲がり角」と定義し、「骨の曲がり角」の”ケア”を啓発するために、整形外科、女性専門外来、婦人科の医師、栄養学の研究者により発足されました。
「骨のエイジングケア」でキーワードとなる「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」は、背骨の圧迫骨折による姿勢の悪化や身長の縮み、ひいては寝たきりの原因にもなります。特に女性は、更年期を迎えると骨密度が急激に低下し、60代では半数が骨量減少の領域に入ってしまうといわれています。長きにわたってアクティブな生活を楽しむためには、「骨の曲がり角」以降の骨密度の低下曲線をゆるやかにするためのケアが重要だといえます。
<領域>
青ゾーン:健常
黄ゾーン:骨量減少
赤ゾーン:骨粗鬆症
<線>
黒線:平均的な女性の骨密度の変化
緑線:平均値の±2標準偏差
左グラフは、50歳くらいから骨密度が急激に低下し、平均的な骨密度の女性でも60歳には「骨量減少」の領域に入ることを示しています。
骨密度低下で6歳老けて見えるという結果も!!
実際に姿勢が見た目年齢に与える影響を検証するため、ヘアメイクを施した53歳の女性の写真を元に、骨粗鬆症により背骨の圧迫骨折が起き、姿勢が悪化した状態をCGで再現し、調査でその写真が何歳に見えるか質問しました。その結果、顔だけ見せた場合は9割以上の回答者が40代後半から50代前半に見えると、ほぼ実年齢に即した年齢を答えたのに対し、全身を見せたところ、4割もの回答者が60代以上に見えると答えました。
このことから、どんなにメイクやヘアスタイルを若々しくしても、骨密度の低下による姿勢の悪化が女性を老けて見せてしまう可能性があるといえます。
「骨の曲がり角」以降の骨密度の低下曲線をゆるやかにするためには?
「骨の曲がり角」から心がけたいこととして、(1)適度な運動、(2)カルシウムの摂取、(3)ビタミンDの摂取、を推奨しています。
厚生労働省の「2009年国民健康・栄養調査」によると、50代以上女性は他年代に比べ、運動習慣があることがわかっています。骨のエイジングケアのポイントとして、特にカルシウムとその吸収を促すビタミンDを同時に摂取することを提案します。
カルシウムを摂取する方法は??
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2005年版)」を参考に作成された栄養素等表示基準値が定めるカルシウムの基準値は1日700mgです。
しかし、骨の曲がり角研究会の調査で、このカルシウム700mgを食品で換算するとどのくらいの量に匹敵すると思うか質問したところ、正確に認識できている回答者はわずか5%にとどまりました。
これにより、50・60代女性がカルシウム不足の理由のひとつとして、必要なカルシウムの量をきちんと認識できていない点が推測されます。
ビタミンDを摂取する方法は??
カルシウムの吸収を促進するビタミンDを体内に供給するには、以下の2つの方法があります。
1)日光中の紫外線の照射を受けて皮膚で生成
2)食品から摂取 (ビタミンDを多く含む食品:天日干しシイタケ、きくらげ、鮭、秋刀魚)
日焼け止めなどによる過度のUVケアは、ビタミンDの生成を抑えてしまいます。しかし、骨の曲がり角研究会の調査によると、「日焼け止めがビタミンDの生成を妨げることを知っている」と回答したのはわずか20.7%で、81.4%が「夏にUVケアを行っている」と回答しています。さらに、どんな食品からビタミンDを摂ることができるか知っているのはわずか36.9%という結果が明らかになりました。
様々な更年期の自覚症状と比べ、骨密度の低下はすぐに自覚することができません。さらに、骨密度の低下は更年期以降も続きます。だからこそ、更年期を「骨の曲がり角」と自覚し、骨のエイジングケアに取り組むことが重要なのです。骨の曲がり角研究会は、骨のエイジングケアのために、“骨の材料”であるカルシウムとともに、“骨をつくる手助けをする物質”であるビタミンDを、食品からしっかり摂ることを推奨します。
「骨のエイジングケア」いかがでしたでしょうか。なかなか興味深い内容でしたね。肌や体重などと比べて、「骨」は日常生活では簡単に見ることも数字にすることもできません。だからこそ「骨の曲がり角」と自覚して、「骨のエイジングケア」に取り組むことが大切なんだなと思いました。わたしたちは、食事についてもっともっと勉強して、自分たちのためにも、家族のためにも気をつけなくてはならないんだなと改めて実感しました。
次は、まず自分の「骨密度」を計ってみたいです。
●骨の曲がり角研究会とは
骨の曲がり角研究会は、急激に骨密度が低下する「骨の曲がり角」に差しかかった50代女性たちに、骨ケアに取り組んでもらえるよう啓発活動を行うため、2011年3月に、整形外科、女性専門外来、婦人科の医師、栄養学の研究者で発足させた研究会です。
●骨の曲がり角研究会メンバー
上西 一弘 女子栄養大学 栄養生理学研究室 教授
岡野 浩哉 飯田橋レディースクリニック院長
片井 みゆき 東京女子医科大学東医療センター 性差医療部 准教授
田中 清和 JR東京総合病院 リハビリテーション科 部長