副腎皮質ホルモンの過剰分泌によって引き起こされる症状の総称をクッシング症候群と読んでいますが、もし愛犬が発症した場合、余命はどれくらいで、完治はするのか、また治療費はどれくらいかかるのか、不安も多いと思います。
そこで、今回は犬のクッシング症候群は完治するのかや、治療費と余命について紹介します。
クッシング症候群とは
クッシング症候群とは別名副腎皮質機能亢進症とも呼ばれていて、腎臓の上にある副腎という臓器の中の、副腎脂質という分泌物が、
なんらかの原因で異常に分泌されてしまう状態になり起こる病気です。
あまり耳にしない病気ではありますが、自然とかかってしまうものから飲んでいる薬などが原因でかかってしまう場合など、様々な原因があります。
副腎皮質ホルモンは一般的にステロイドと言われるもので、病院で処方されたことがある人も多いのではないでしょうか。
ステロイドホルモンを薬として使用すると、体の中の炎症を抑えたり、体の免疫力を抑制したりする作用があり、さまざまな疾患の治療に使われていますが、副作用も多いことが有名です。
そして、このクッシング症候群の症状もステロイドの副作用と共通する部分が多いです。
副作用の危ないステロイドが体の中で過剰に作られていると言えば、何となくイメージが作れますでしょうか。
症状
それではいくつか症状を紹介したいと思います。
多飲・多尿
クッシング症候群になると、水をたくさん飲んだり、食事を多くとるようになったりします。
また、おしっこがたくさん出るようになるのですがポイントは体重が増えていかないことです。
むしろ体重が落ち、やせ細っていく傾向にあるようです。
おなかが膨れる
食べる量が増えるのに体全体がやせていくクッシング症候群ですが、お腹だけがぽっこりと膨れてくるのが特徴です。
お腹が膨れてくる原因としては、副腎に腫瘍ができ、それが大きくなっていることによって膨れているということが考えられます。
毛艶が悪くなり、胴体が左右対称に脱毛する
副腎皮質の異常分泌によって、ホルモン異常や甲状腺異常を併発してしまい、その結果、毛艶が悪くなったり、体全体の毛が薄くなる症状や、胴体の毛が左右対称に抜けてしまうなどの症状があらわれます。
寝てばかりになる
クッシング症候群になりやすいのは8歳~12歳の老犬が多いと言われています。
そのため、寝てばかりいる犬に対して「寝てばかりで年をとったんだな」と思ってしまう飼い主も多くいます。
しかしそれはクッシング症候群のサインである可能性があるのです。
最近寝ている時間が多くなったなと感じる場合は、獣医師の診断を受けてみてもよいでしょう。
糖尿病の併発
副腎皮質ホルモンが慢性的に過剰分泌されてしまうと、肝臓におけるグルコースの生成も促進されてしまい、高血糖を引き起こしてしまいます。
この流れから糖尿病を併発してしまう恐れがあるのです。
治療法と完治の可能性
難しい病気に思えるクッシング症候群ですが、実際に発症した場合の一般的な治療法と完治の可能性についてご紹介します。
内科的治療
副腎皮質から分泌されるコルチゾールがクッシング症候群の原因となるので、このコルチゾールを分泌する細胞を部分的にたたいてくれる薬剤を投与して、分泌量を最低限に抑えるという治療があります。
この細胞を叩く量が重要で、多く叩いてしまうと通常の生活に影響が出てしまうし、叩く量が少ないと再発してしまいます。
もう一つはコルチゾールの分泌をコントロールする薬剤を投与するという方法がありますが、安全性は高いものの、一生涯にわたって投与し続ける必要があり、負担がかかります。
完治を目指すというよりも、コルチゾールの分泌をみながらコントロールするという治療を一生続けていかなければならない場合が多いです。
ただ、治療を続けることで余命は延びますし、長生きしている犬もたくさんいますので、早期発見、早期治療が非常に重要です。
もちろん何も治療をしなかった場合は死に至ります。
外科的治療
脳下垂体や副腎に腫瘍が認められる場合には、その場所や状態によって切除手術が行われます。
ただし脳下垂体の手術はとても難しいため、ごく限られた病院でしか手術を受けることができません。
また、副腎の腫瘍が良性の場合は、切除手術によって完治の例も見られますが、悪性腫瘍の場合は転移する、あるいは転移している可能性が高く、切除が難しい場合が多いです。
そして切除をしたとしてもその予後は悪いと言われていますので、良性腫瘍を切除する以外は、完治が難しく余命が短い場合も多いようです。
脳下垂体にできた腫瘍は良性腫瘍が多いので、外科的手術や投薬、放射線などの治療法が選択され、摘出することで改善される場合が多いですが、一方で副腎にできた腫瘍の場合は悪性腫瘍がほとんどのため、摘出手術は必須です。
ただしすでに多臓器に転移が見られる場合は手術が不可能なこともあり、死に至りますので、腫瘍が良性か悪性かで余命は大きく違ってくるものと考えられます。
治療費について
クッシング症候群になった場合の治療費ですが、まずは診断前の検査、発症が認められた場合の薬代と分けてご紹介します。
検査費用
クッシング症候群と疑われる場合、2~3日入院して複数回の血液検査が必要となります。
それ以外にも超音波検査やレントゲン検査など必要に応じて行うため、診断確定準備の段階で平均して4~5万円の費用がかかります。
犬種や犬の大きさによって入院費用は変わるので多少違ってきますが、5万円はかかると思ってよいでしょう。
そして治療開始後も検査は定期的に行われるので、1ヵ月~2か月に1回このくらいの検査代がかかります。
発症後の薬代
ホルモン分泌を抑える薬は、1錠1000~1500円程度です。
薬を使っての治療を必要とする病気は、長期間かかる場合が多いので薬代が高額になってきます。
平均すると、小型犬で月に2万円、中型犬で5万円、大型犬で6万円ほどと言われています。
そして薬を飲んだからといってすぐによくなる病気ではないので、最低でも半年はこの薬代がかかってきます。
場合によっては生涯薬が必要な犬もいますので、その治療費は膨大になると考えられます。
平均すると治療費は毎月検査を含め、5万~10万くらいかかります。
また、腫瘍が認められた場合の手術代は、だいたい10万~15万円くらいです。
それ以外に上記した検査代がかかってきます。
まとめ
- クッシング症候群はホルモン病の一種
- 内科的治療か外科的治療かで余命が変わる
- 薬事療法はとにかく金がかかる
この度、里親したチワワの女の子がクッシング症候群です。症状も症例通りです。何とか治してあげたいです。
コメントありがとうございます。
クッシング症候群は原因にもよりますが、やはり薬での治療がメインになると思うので、お金もかかりますし、病気と付き合っていくような感じになる場合がほとんどなので、そういう意味でも非常に飼い主に負担の大きい病気と言えます。
大変かと思いますが、愛犬の症状が少しでも良くなるよう祈っております。
応援してますので、頑張ってください!!!!
有難う御座いました。病院に受診し検査入院しまして、結果クッシング症候群と確定されました。さっそくホルモン剤の内服治療を初めました。一週間経過し微妙に効果が出てきたのか、食事をあさって四六時中の徘徊や尿回数が減ってきました。
治療の効果が出て良かったです。
我が家のホワイトも最近調子が悪かったので、ホルモンの検査をしたところ引っかかってしまいました。
来週病院に行く予定ですが、おそらく久保田さんと同じようにホルモン剤の内服治療という形になりそうです。
お互い大変ですが頑張りましょう。
我が家の愛犬MIX7歳が昨年クッシングを発症しました。保険を検討している矢先でした。
治療費が不透明なのでかかりつけ医にきちんと説明をうけました。検査の回数など相談できるので本当に助かっています。治療と言うよりは(生活の質の安定)のための投薬ですができるだけの事をしてあげようと家族で協力し頑張っています。
コメントありがとうございます。
我が家のホワイトは正式にクッシングと診断されていませんが、副腎に腫瘍があるため、少しでも体調を崩すと毎回クッシングの可能性を疑われ、そのたびに本当にドキドキします。
疑われただけであんなにハラハラするのですから、実際にクッシングと診断されたということで、本当にショックだったと思います。
しかし、かかりつけの獣医さんが親切で良かったですね。
病気と付き合っていく生活になる可能性が高いので、獣医さんが親身になってくれるかは非常に重要です。
やはり保険は大切なんですね。
ホワイトも未加入なので後悔しています。
大変だと思いますが、これからも頑張ってください。^^
我が家の凛14歳も二年前からクッシング症候群と糖尿病の治療(ステロイドの内服、朝晩インスリン注射、糖尿病食)とやっています。初期症状はまさに多飲多尿でした。
最初の半年くらいは入院やらインスリンの量の調節などで頻回に病院通いしましたが今は薬をもらいに行く程度です。年が明け久しぶりに病院で検査してもらいましたが特に異常は無くほっとしてます。毎日の注射もかわいそうだと思いますが、注射針も人間が使用するものと同じ細いものがあるのであんまり痛がりません。これからもずっとつきあっていかなければならない病気で大変ですが頑張りましょう。
コメントありがとうございます。
クッシングだけでも大変なのに糖尿病までとは恐れ入ります。
我が家のホワイトも最近調子が悪くホルモン病の検査を受けたので、結果によってはクッシング症候群を正式に診断されるかもしれず恐々としています。
検査結果を聞いて何もなかった時は本当にホッとします。
愛犬の病院通いは大変ですので、お互い頑張りましょう。
昨年10月疑い・・と診断されましたラブラドール10歳半の母です。
甲状腺機能低下症は前から治療をしていました。
お薬を飲んでも数値が変わらない・・数値変わらないのに高額な薬を飲むのは・・と先生。
私たちには医療費の覚悟はできていたのですが、いったん止めましょう。との診断です。
筋力の低下が著しく立ち上がりも辛そうです。本当にお薬止めていいの?と不安です。
少しでも穏やかな時間を増やしてあげることができたら。と思っています。
薬を飲んでも効かない子がいるらしいですが、みっちさんの愛犬はまさしくそのパターンのようですね。
高額でも良くなるのであれば治療を続けたいと言うのが飼い主の気持ちですから、獣医からの投薬打ち切りは本当に辛いことと思います。
ストレスをかけずにのびのびと生活させてあげることは犬の長生きにも直結してくるので、少しでも穏やかな生活を送らせてあげて下さい。
父の死を4年前に経験しました。気管挿管で苦しい事を訴えられているのはわかりました。たぶん死を望んでいたとおもいます。しかし、医師は死ぬ事を人間に対してはならない事のようです。私は、この愛犬を苦しませたくないだけ。安楽死させてあげたい。自分もそうしてほしいから。
安楽死に関しては日本では議論がほとんど進んでおらず、常に否定的な意見が多くなっています。
特に犬に関しては、日本では法整備がかなり遅れていますので、安楽死というのは当然のように議論は進んでいません。
アメリカでは犬の安楽死に対する考え方がかなり進んでいて、獣医から治る余地が無いことを聞かされると多数の飼い主が安楽死を選ぶそうです。
生きたいのか死にたいのか、愛犬の意見を聞けない以上、人間よりも判断が難しい部分ですが、愛犬の気持ちを一番理解しているのは飼い主ですから、そこを尊重してあげるのは大切なことかもしれませんね。
我が家のダックス12さいクッシングになり、1年9か月薬飲んで、生きてます。ひふは、はげてきましたが、まだ元気で、庭にでたりしてます、いつまで、元気かなあ、とおもってます。
投薬治療されているんですね。
庭を駆け回るほど元気なのは嬉しいですね。
やはりクッシングでも元気で長生きさえしてくれれば病気なんて関係ないですからね。
私もいつも愛犬に対していつまで元気なのかなぁって考えながら接してしますが、飼い主としては信じてあげることしかできませんからね。
我が家の犬が多尿の為病院へ、検査結果血糖値が高く入院となり、糖尿病と診断、クッシング症候群の検査もして、1週間後クッシング症候群と診断されました。糖尿病だけでもショクなのにクッシング症候群も、、、とてもショクです。すでに治療を始めましたが体調がすぐれず、 今日は食事も出来ないほどぐったりしています。クッシング症候群がどんな病かも知らずかるく考えていましたが、大変な病としりどうして良いのか不安がつのりまが、出来るかぎりの治療はしてあげるつもりです。
家族の一員なので元気になってほしいです
糖尿病とクッシングの併発とは大変ですね。
クッシング症候群は大変な病気と言えば大変な病気ですが、実はクッシング症候群による寿命の変化は少ないと言われています。
要するに、クッシング症候群になったからって別に死ぬわけではないと言うことです。
では何が怖いのかというと記事にも書いてありますが、他の様々な病気を引き起こしてしまうことです。
糖尿病の併発も恐らくクッシング症候群が原因なのではないのかなと推察できますが、しかし、糖尿病もクッシングも今日明日死んでしまうような病ではありません。
別に大丈夫なんて無責任なことを言うつもりはありませんが、大変な病になってしまったとあまり重く考えると逆に飼い主様がストレスでやられてしまいますので、私はそこが心配です。
体調が優れないということですが、クッシングの薬は個体によってはあまり合わない子もいるみたいですので、セカンドオピニオンという形で別の病院へ行ってみるのもおすすめです。
我が家のホワイトはクッシングになりましたが投薬治療は行っていません。
お互い大変ですが頑張っていきましょう。