中国やアメリカなど外国産有機野菜は安全か?有機JASマークならOKなの?
2016/12/17
有機農法や有機野菜という言葉を聞いたことのある方は結構多いのではないでしょうか。
最近では、売り場の一角に有機野菜を置いているスーパーもあったりしますよね。
しかしちょっと謎なのが、時々目にする「有機JAS」マーク付きの外国産有機野菜。
あれって何なんでしょう?安全なんでしょうか?
中国やアメリカの有機野菜ってどうよ?安全性は?
以前の話です。
子供の離乳食のため、スーパーで豆腐を買おうとしていたところ
- 国産大豆の豆腐
- 中国産有機大豆の豆腐
- アメリカ・カナダ産大豆の豆腐
と、いうのがしれっと同じ場所に並んでいまして。
さてどれが一番安全なものかと悩んだことがあります。
国産とアメリカ・カナダ産を比較するなら、とりあえず自国のものにしておこう。
有機大豆と普通の大豆なら有機大豆を取りたいところだけれど、中国産というのはどうなのかな、基準は安全なのかな、と気になりました。
その他にも、よく「有機JASマーク付き中国産ニンニク」「有機JASマーク付きアメリカ産ドライフルーツ」「有機JASマーク付きアメリカ産ハーブティー」等々、見かけたりします。
でもこれって一体何なんでしょう?JASって、日本の製品につくものじゃなかったっけ…?
これらの外国産有機農産物などの安全性は信頼できるものなのでしょうか?
日本産の有機JAS農産物と変わらない安全性を期待できるものなのでしょうか?
有機JASマークについて
有機野菜についている「有機JASマーク」これって一体何を示しているのでしょうか?
ごく簡単に有機JAS規格について説明しますと
- 化学肥料や農薬の使用を避けることが基本
- 禁止された農薬や化学肥料を決められた期間使用していない土壌で栽培
- 遺伝子組換え技術を使用しない
- 限定された農薬・化学肥料等のみ使う
という条件のもとに栽培された野菜につけられるのが有機JASマークです。
この基準のもとに農産物を認定する機関が各地にあり、有機農産物として認定されればこのマークを付けられます。
そして、このマークなしにオーガニックや有機などという表示をつけてはいけないことになっています。
ただし。
日本の規格ですから、つい日本製品として勘違いしがちなのですが、外国製のものでも上記の条件を満たしていれば有機JAS認定されることは可能です。
ですから中国やアメリカ産の有機JASマーク野菜というのは、有機JASの基準を満たした外国産野菜ということです。
この他にも様々な国の農産物が有機JASマーク付きで出回っていますよ。
中国産やアメリカ産でも有機JASマークがついてれば安心?
では、中国産やアメリカ産など外国産の有機野菜が安全かどうかについて考えていきたいと思います。
有機JASのマークが付いてさえいれば、外国産だとしてもとりあえずは
- 化学肥料や農薬の使用を減らしてあり、
- 一定期間以上農薬や化学肥料を使用していない土壌で栽培され、
- 遺伝子組み換えは混ざっておらず、
- 日本が限定した農薬や化学肥料だけを使っている
ということは確実です。(ただし、偽装云々については何とも言えませんが…)
しかし外国においては、当然日本とは色々な面での基準が異なることは事実です。
国によっては、日本で許可されていない農薬が許可されており、有機野菜を栽培している近くでそれが散布されている可能性も否定できないのです。
また、大気汚染の化学物質が野菜の表面に付着していたり、畑にまいていた水が実は工場排水で汚染されていたり…
たとえ志の高い農家が精魂込めて野菜を作っているとしても、これらが農家の意図しないところで発生していることだってあります。
有機JASでは、水や大気の条件まで規定はできません。(もちろん日本産であってもそうなんですが)
ただし外国であっても、その国の有機認証機関と政府の認証が日本の有機JAS規格とほぼ同等とみなされている国はあります。
その国というのがこちら↓
アメリカ合衆国、アルゼンチン、オーストラリア、カナダ、スイス、ニュージ ーランド、欧州連合の加盟国(アイルランド、イタリア、英国、エストニア、オーストリア、オランダ、キプロス、ギリ シャ、クロアチア、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、チェコ、デンマ ーク、ドイツ、ハンガリー、フィンランド、フランス、ブルガリア、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、マルタ、ラトビア、リトアニア、ルーマニア、ルクセンブルク)
です。
これらの国から輸入されたものは、その国の有機認証機関による認証と政府の認証があれば、日本の認証を受けなくても有機JASマークをつけていいことになっています。
例えば、イタリアの国や機関が有機認定した野菜は、日本にもってくればそのまま有機JASマーク付きの野菜として売れますよ、ってことです。
つまり、農業環境における諸基準が日本と近いものがある、安全性が比較的信頼できる、といったところでしょうか。
これらの国のもので有機JASマークがついているものは、日本の有機野菜と近い環境で栽培されたと考えていいかもしれません。
ですから、有機JASマークの外国産野菜や加工品を買うときは、上記の「日本と同等の基準をもつ国」のものがお勧めです。
それ以外の国ですと、農業環境や有機認証そのものについての信頼性が不透明のような気がして、不安がぬぐえません。
まとめ
有機JASマークがついている外国産有機野菜や加工品は、国を選べば一定基準の安全は確保されます。
知識と意識をもって選ぶようにしましょう!