肌のカビに効く薬とは?皮膚科での治療法と市販薬を選ぶ注意点

肌カビに効果的な薬は皮膚科以外でも市販薬にあります。肌カビとはどのようなものか、市販薬の種類は何があるのか、皮膚科での治療はどうなるのかなど肌カビについて詳しくなって未然に予防が出来るようになりましょう。

​肌カビ用の市販薬ってどうなの?


​肌カビが出来てしまうとどうして治したら良いのか悩みますよね。病院に受診する、市販薬をつかうなどの方法がありますが市販薬で効果があるのかどうか気になるとどうしたら良いか悩む事も…。そこで今回は肌カビ用の市販薬について私、水野と一緒に確認していきましょう。肌カビ用の市販薬だけではなく、カビについても知っておくと今後の役に立ちます。

はるこ先生
今回は人には相談しづらい肌カビについて詳しく解説していきます!まずは肌カビの症状について探っていきましょう。

肌カビと呼ばれる主な症状

​皮膚に繁殖するカビの種類

​白癬菌

白癬菌とは水虫の原因となる真菌として知られているものです。白癬菌を原因とする皮膚疾患に「たむし」と呼ばれるものがあります。これは白癬菌が感染した部分によって名称が変わるためです。白癬菌は足への感染が良くみられていますが、足以外でも産毛がある場所であれば感染するものとして知られています。

カンジダ菌

カンジダ菌は人間の皮膚や消化管、女性の膣粘膜などに存在している常在菌として知られています。通常の場合は、悪影響を与える事なく過ごせるのですが、免疫力が下がったりホルモンバランスが崩れると異常に繁殖してしまい症状を引き起こすものです。全身、胃腸、中枢神経系、その他にもホルモン異常や副鼻腔炎、膀胱炎や前立腺炎などの症状がみられる事があります。

マラセチア菌

マラセチア菌は真菌と呼ばれるカビの一種で、常に肌にいる常在菌として知られています。しかし、常在菌であっても大量に発生してしまうと頭皮や皮膚に炎症を引き起こしてしまいます。これは肌から分泌される皮脂を栄養分として活動しているため、大量に皮脂が分泌されてしまうとマラセチア菌の活動が活発になるため引き起こされるとされています。

常在菌と何らかの感染によるカビの違い

​常在菌の場合は何らかの原因によって悪化しない限りはおとなしく同居しています。しかし、免疫力が低下してしまうと大量に増えてしまい病気や疾患を引き起こしてしまう原因となります。常在菌の場合は皮膚にある菌ですが、何らかの感染によるカビの場合は皮膚にはいないウイルスが肌についていることになるので対処も治療も大きく変わります。

​カビが原因の皮膚トラブル

​白癬菌の場合

​足への感染水虫​
​爪への感染爪水虫​
​股部への感染いんきんたむし​
​他の体の部分​ぜにたむし
​髪への感染しらく​

このように感染部位によって名称がかわるのが白癬菌の特徴です。原因となっている菌は白癬菌なので同じ感染症といえますが、名称が変わるので分かりにくいのですが覚えておきましょうね。白癬菌は基本的にいわゆる水虫というものと覚えておくと分かりやすいかもしれません。

カンジダ菌の場合

​カンジダ菌で引き起こされるトラブルは多くのものがあります。

​全身症状​化学物質過敏症、低血糖、アレルギー症状、慢性疲労、皮膚炎、筋肉や関節の痛み、集中力の低下
​胃腸症状食欲不振、慢性的な便秘や下痢、腸炎、消化不良、腰痛​
​中枢神経症状不眠症、情緒不安定、抑鬱(よくうつ)、学習障害​
​その他ホルモン異常、副鼻腔炎、膀胱炎、前立腺炎、頭痛、めまい、耳鳴り、聴覚障害​

カンジダ菌で引き起こされるものは皮膚トラブル以外にも多くあります。参考に記載しましたが、主なトラブルは強いかゆみや違和感、不定愁訴(ふていしゅうそ)です。主に病名としてはカンジダ症とよばれるものが多く引き起こされます。皮膚カンジダ症、カンジダ性爪炎、口腔カンジダ症、口角炎などが有名です。

マラセチア菌の場合

​マラセチア菌によって引き起こされる皮膚トラブルにはかゆみやフケを伴うものが多くあります。

​頭部や顔面脂漏性皮膚炎​
​胸から肩、背中癜風​(でんぷう)
​全身症状マラセチア毛包炎​

等があります。身体に発症された場合には中々治らないだけではなく、繰り返す症状に悩まされます。背中や肩、胸、脇の下、腕に集中して出来てしまうだけではなく、かゆみを伴い皮膚が乾燥してフケのように剥がれてしまう事もあります。

カビが原因の皮膚炎に市販薬は効くの?

​肌カビは迷わず皮膚科を受診しよう

​肌カビが出てきた場合には自分でなんとかしようとしないで出来るだけ皮膚科に受診するようにしましょう。病院で治療できるとはあまり知られていませんが、肌でのカビは皮膚の病気として認識されているので治療は可能です。出来るだけ総合病院での内科ではなく皮膚科を受診するようにしましょう。事前に電話でのお問い合わせをしておくと良いかもしれませんね。

薬局で買う時は信頼できるお店を選ぶ

​もし薬局で購入するという場合には信頼できるお店選びをしましょう。せっかく購入した薬が効果が無かった、別の治療薬だったという事も考えられます。症状と薬が合っていれば、約2~3週間程度塗り続けることで完治しますが合わない場合は皮膚トラブルの原因菌が違うということになります。合わない薬を塗って症状の改善が遅れることがないように、信頼できる薬剤師に相談ができるお店で薬を選ぶことをおすすめします。

白癬菌に効く市販薬​

ダマリングランデX(大正製薬)


​4つのタイプで販売されている白癬菌に効果的な市販薬です。即効性と抗真菌作用があり、1日1回の使用で効果が出るのが良いですね。症状に合わせて選ぶ事が可能なのでしっかりと自分の症状にあったものを選べるよう、薬局の人などに相談して購入しましょう。

ブテナロック(久光製薬)

​殺菌作用があり、1日1回の使用で効果があります。幅広い症状に対応してくれます。1種類しかないので選びやすいのも良いですね。

ピロエースZ(第一三共ヘルスケア)

​白癬菌だけではなくカンジダにも効果があるのがこちらのお薬です。1日1回の使用で問題ありません。白癬菌かカンジダかの判別がつかない時にはピロエースZがおすすめです。


白癬菌に効果的な薬を使う場合にはジュクジュクしていない状態で使うようにしましょう。ジュクジュクしている場合で薬を使うならば軟膏タイプがおすすめです。乾燥している場合にはクリームや液体の薬を使うようにします。皮膚に負担をかけないで治療するのにも効果的なので覚えておいてくださいね。

癜風に効く市販薬

​ダマリンL液(大正製薬)

​1日1回型の治療薬です。付いて、浸透して、留まるという液剤なので簡単に使う事が出来ます。忙しい人にはおすすめです。

ルーフ水虫液(中外医薬生産)

​角質層を柔らかくして薬を浸透させやすくすることによって効果を発揮する薬です。治りにくい癜風に丁度良いので他の薬でもなかなか効果が出ないようなら試してみましょう。

コラージュフルフル泡石鹸(持田ヘルスケア)

​においや原因菌の繁殖を抑制するのが、このコラージュフルフル泡石鹸です。低刺激なので使いやすく、継続して出来るので普段の生活での予防や治療につかうようにしてみましょう。

イミダゾール系抗真菌薬を主成分としたもの

​その他イミダゾール系抗真菌薬を主成分としたものであれば癜風に効果があります。この部分は成分をみてもわからない事が多いので薬局やドラッグストアで聞いてから選んでみてくださいね。もし、含まれている成分などがわからない場合は担当の薬剤師さんなどに聞くとスムーズに購入することが出来ます。

カンジダ菌に効く市販薬

​フェミニーナ膣カンジダ錠

​オキシコナゾールを配合した薬で小型になっており使いやすいのが良い点です。膣カンジダ用なのでその他の部位には使えないという点は忘れないようにしてみましょう。市販薬なのでいつでも使えますが、パートナーとの治療を忘れないようにしてみてくださいね。

エンペプシドL

​クロトリマゾールを配合したのがこちらのお薬です。使用してから発砲崩壊する特徴的なものです。こちらも膣専用なので他の部分には使えません。他の部分の場合はクリームが販売されています。

メンソレータムフレディCC膣錠

​98%以上に治癒効果が認められたというメーカーの情報があるお薬です。おりものが白く濁った状態の時は膣錠のみを使うのがおすすめなのでこちらを選んでみましょう。

カンジダに効果のある成分はイソコナゾール、オキシコナゾール、クロトリマゾール、ナイスタチン、ミコナゾールです。これらの成分が含まれている薬を選ぶようにしてください。

皮膚科ではどんな薬が出されるの?

​肌カビの治療方法

​皮膚科での肌カビの治療方法として原因菌の特定をしたあとに、症状に合わせて薬の処方があります。抗真菌薬と一緒にビタミンB2、B6の処方が行われる場合やステロイド剤を処方する場合もあります。ステロイド剤は皮膚の状態が弱くなってしまうので抗真菌剤のみの対応が多いとされています。また、食事面の指導や運動の指導が入るケースもあるので覚えておきましょう。

代表的な治療例

​消毒、塗り薬、内服薬、遠赤外線が行われます。医師の診察によって適切な治療方法が選ばれます。カンジダの場合は軟膏や膣錠、膣洗浄などで対応してもらえます。また、カンジダの場合はパートナーがいるときには2人で受診しておきましょう。2人とも完治が認められたら問題ありませんが、片方だけの治療の場合、ピンポン感染という相手が治ったらうつしての繰り返しを引き起こしてしまう事があります。しっかりと治療をうけるようにしてみてくださいね。


外用薬

​抗真菌薬の処方が一般的です。この抗真菌薬は細胞膜の合成を阻害して治癒をおこなうもので、人間とカビの細胞膜の違いを利用して効果がでるように作られています。人間の細胞にはない、カビ特有の植物性細胞膜を攻撃するように作られているのですね。抗真菌薬でかぶれる人は100人に1人とされており、約1週間から2週間程度で効果が出ます。耳かき1杯でプール1杯分の菌に対処できるほどの効果があるとして注目を集めています。

この抗真菌薬に合わせてステロイドやビタミンが処方される事になりますが、場合によっては抗菌薬のみでの対処になるケースも多くあります。

飲み薬

​グリセオフルビン剤

​白癬菌に効果がある飲み薬として、処方される事があります。他に全く効果がないというわけではありません。

イトリゾール剤

​イトリゾール剤の場合は白癬菌、カンジダ菌、癜風に効果があります。幅広く効果がありますが、特化しているものではないため対処として処方されるケースも少なくありません。

ラミシール剤

​ラミシールは一部のカンジダで起こる皮膚病にも適応があり、カンジダ菌にまったく効果がないわけではありませんが、白癬菌と癜風に効果があるとして処方されます。

カビが繁殖する環境を作らないことが大切

​皮膚を清潔にしよう

​皮膚を清潔にすることがトラブルを未然に防ぐために効果的な方法です。汗は自然乾燥させてしまうと皮脂が肌に残ってしまいます。肌カビの原因であるマラセチア菌は皮脂を好むので繁殖を促してしまいます。出来ることならば汗をかいたらこまめに拭き取るようにしてみましょう。また、汗を拭きとりにくい場所は肌カビが出来やすいので、背中などの部分的なケアを忘れないようにしてみてください。

皮脂は適度に落とす

​マラセチア菌は皮脂を食べて繁殖します。しかし、皮脂を落としすぎてしまうと肌を守ろうとして皮脂を出し続けてしまいます。皮脂の落としすぎは乾燥を招いてしまい、乾燥を防ぐために過剰に皮脂を分泌してしまい肌カビの繁殖を進めてしまします。洗いすぎないようにするだけではなく、洗顔料の洗い残しも注意が必要です。洗顔料も肌カビの原因となるケースがあります。

肌に触れるものを清潔に保つ

​肌に直接触れるパフやタオル、枕カバーは常に清潔に保つようにしてみてください。使い続けるとパフやタオル、枕カバーには皮脂が付着したままになってしまいます。カビや雑菌が繁殖してしまうので出来るだけ洗うようにしましょう。枕カバー、タオルなどの場合は毎日新しいものを、パフは1週間に1度洗うなどの工夫が必要です。

正しいスキンケアについて

​肌カビの予防は正しいスキンケアを行う事が大切です。クレンジングはメイクを行った日は必ず行う、洗顔はメイクの有無に関わらず1日に1~2回までで行うという基本的な事をきちんと出来るようになりましょう。メイクをしたまま寝た、洗顔をしなかったというと肌カビの繁殖が促進されてしまいます。普段からのケアをしっかりと見直すようにしましょう。化粧水や乳液、クリームなどのケアも十分に行ってくださいね。

そしてもう一つ注意してほしいのがごしごしと洗わない事です。朝晩の洗顔にクレンジングや洗顔料を使いますが、最低限の皮脂はぬるま湯だけでも落とす事が出来ます。クレンジングや洗顔料は夜だけつかい朝はぬるま湯のみで洗顔するようにしてみましょう。また、肌が乾燥しないように湿度にも注意してみてください。最適な湿度は約60%とされているのでできるだけ近くなるようにしてみましょう。

寝具や身の回りも清潔に保つ

​皮膚を清潔にするという部分で触れましたが、寝具や身の回りのものが汚れているとどうしても肌カビの原因となる皮脂が残っている環境が出来上がってしまいます。皮脂は顔だけではなく、様々な部分からでているので手で触ったものでも例外ではありません。寝具は寝ている所なので汗をかきやすく雑菌が繁殖しやすい場所でもあります。普段から丁寧にきれいな寝具を整えることも予防や改善につながります。化粧品などの小物も綺麗にしておくと良いですね。

脂っこい食事は控える

​脂っこい食事は皮脂の分泌量を増やしてしまいます。代謝が悪くなるだけではなく、肌カビの環境を自分から作りだしてしまうのですね。皮脂量を抑えて代謝を良くする場合には、レバー、豚肉、卵に含まれるビタミンB群や肌を強くする緑黄色野菜などでビタミンCを摂取するようにしてみましょう。また、毎日の食事のバランスを整えていくことも重要なポイントです。バラバラの時間に食べている、肉に偏っているなどの食生活ではなく、正しい食生活を心掛けるだけでも大きく変わってくるとされています。

アッキー
肌カビの繁殖を予防するための環境づくりって意外と身近な感じがしますね!
清潔に保つのは肌カビ以外にもいいですし。


はるこ先生
そうよ、肌カビの繁殖を予防する生活習慣は簡単に取り入れられるものばかり!ぜひ意識してみてくださいね。 


まずは皮膚科を受診して相談するのがおすすめ

​肌カビに使える市販薬は昔よりも多くなってきています。安心して使える事が出来て効果を実感できるものが多いので皮膚科の受診をしないケースも増えてきていますが、市販薬よりも診断を受けて治療するほうが良い場合もあります。もし、時間がなくて市販薬を使っている場合で改善しないという事があれば、皮膚科に受診をしてしっかりとした診断を受けて治療を開始しましょうね。