秋になるとなんだか焼き芋って食べたくなってきませんか?
美味しそうな匂い、ホクホクのあの食感…。
ついつい買ってしまいまいますよね。
江戸時代のサツマイモの料理集にも、焼き芋が一番美味しい食べ方であると紹介されています。
昔から魅力的な料理とされている焼き芋。
しかし、皮って食べたほうが良いのか、剥いたほうが良いのか
正直どっちが良いのか分からないですよね?
今回は栄養面から焼き芋の魅力に迫ってみたいと思います。
まずはサツマイモと焼き芋の栄養素の違いから。
一番気になるのがカロリーですよね。
サツマイモの生芋のカロリーは100gあたり132キロカロリー
焼き芋のカロリーは163キロカロリーと増えています。
これは、焼き芋にする事により生芋にはなかった麦芽糖が増えます。
この麦芽糖は甘みを増してくれるのですが
デンプンと麦芽で出来ているのでカロリーは増えてしまいます。
という事はカロリーを気にする人には向いてないの?
と思うかもしれませんが、この麦芽糖は腸で吸収されないのでダイエットにおすすめです。
そして腸の活動を活発にしてくれるので便秘にも効果的。
赤ちゃんの便秘薬にも含まれる成分なので、からだにやさしい成分なのです。
サツマイモといえば食物繊維。生芋なら100gあたり2.3gしか含まれていない食物繊維が焼き芋にすると
3.5gまで増加するんです。これは、体に良いとされている玄米の2.5倍の量です。
この食物繊維には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があるのですが
特に不溶性食物繊維が1.6倍も増えます。
不溶性食物繊維の効果はなんと行っても腸の環境を整えてくれる事です。
体に有毒なものを排出してくれるデトックス効果があります。
しかし、不溶性食物繊維のみを多く摂取すると便が硬くなる事があるので、必ず水分を沢山とりましょう。
便秘に良いからと焼き芋ばかり食べていた時期がありまして
逆に悪化させてしまった経験があるのですが、水分が少なかったのですね。
お肌にも良いビタミンCも多く含むのがサツマイモ。
生芋で100gあたり29ミリグラム、焼き芋で23ミリグラムと減っていますが
熱による損失は他の野菜に比べるととても少なく
サツマイモは加熱してもビタミンCが壊れにくいという特徴があります。
そして部位別に見ても、どの部位にも平均して多くのビタミンCが含まれています。
つまり、皮にも多くのビタミンCが含まれています。
皮に一番多くビタミンCがある、と勝手に思っていたのですが、意外と内部に含まれる量と変わらないのですね。
結局皮は食べたほうが良いのか
焼き芋が美容に良い事はお判りいただけたと思いますが、皮は食べたほうが良いのでしょうか。
結論からいえば、食べたほうがいいです。
ビタミンCが多くふくまれていることももちろんなのですが
実は中心部よりも圧倒的に多く皮に多く含まれる栄養素があります。
それがワインなどに多く含まれているポリフェノールです。
熱に強く壊れにくい性質があるので、加熱することで壊れることはありません。
老化を防いでくれたり、ガンを予防してくれたり
糖尿病や高血圧の予防をしてくれたりと美容だけではなく健康にも良いのです。
ちなみに、焼き芋の皮の匂いは、何かの匂いに似ていると思いませんか?
焼き芋のポリフェノールの中にはコーヒー酸という成分が含まれています。
そのため、焦げた香ばしい香りはコーヒーに似ていると言われています。
意識して焼き芋の皮を食べると、ほんのりコーヒーの味が感じられるかもしれません。
しかし、元々は病気や害虫に強いと言われている野菜ですが、最近は多くの農薬が使用されています。
これらの農薬の中には発がん性が報告されているものもあります。
サツマイモの皮自体は多くの栄養素を含んでいるので食べたいところではありますが
農薬は皮に集中するので、このあたりは注意した方が良さそうです。
自宅で焼き芋を作る場合は、サツマイモをくぼみについている泥まで
綺麗にスポンジ等で良く洗えば農薬を落とすことができます。
焼き芋の皮を剥く人が増えたのは戦後になってからだそうです。
昔の人は、少しでも栄養を取ろうと皮まで食べていました。江戸時代からある焼き芋。
焼き芋の調理方法が今まで残っているのは美味しいのはもちろん
体に良い成分が沢山入っているからではないでしょうか。
(洋 柑寿喜)
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