僕はドキュメンタリー映画が好きで、特に最近は健康や食品、環境についてのドキュメンタリーを幾つか見てみました。

好き放題食べて飲んで体重が140キロ以上ある40歳のオーストラリア人のジョーが、60日間野菜ジュースを飲みながらアメリカを旅する「Fat sick and nearly dead (デブで病気で死にそう)」や、1日に3回、30日間、マクドナルドのファストフードだけを食べ続けたらどうなるかを記録した「Super Size Me(スーパーサイズミー)」、アメリカの食品産業に潜む問題点に切り込んだ「フード・インク」、畜産が及ぼす環境破壊が明白な今日、地球環境保護を唱える環境団体がこの深刻な問題に触れない理由に鋭く切り込んでいく「COWSPIRACY: サステイナビリティ(持続可能性)の秘密」など。

どれもすごく面白く考えさせられるものばかりでした。

そして、11月初旬に「Fed up」というドキュメンタリーを見たのですが、僕個人的にはこれにかなりの衝撃を受けました。

Fed upは「アメリカの食品業界が最も観て欲しくない映画」として存在しているドキュメンタリー映画で、タイトルを簡単に言うと「もう食べられないよ、もううんざりだよ」って感じの意味になります。
すごく太った4人のアメリカ人の子供たちがどうして肥満になってしまったかを追いかけるのですが、内容がかなり衝撃的。

内容を簡単に説明をすると、現在アメリカ人の3人に一人(約9,300万人)が肥満であり、子供用に放送されている約4000もの食品関連のテレビコマーシャルの98%が砂糖や脂肪の高い加工食品であること、アメリカで販売されている60,000種類の食品の80%には砂糖が含まれていること、アメリカ人は一日に小さじ30杯程度(1年では59キロの砂糖)の砂糖を消費していること、アメリカに住んでいる約2350万の人々は歩いて野菜や果物を買うことができないエリアであるFood Desert(”食べ物砂漠” と言って、新鮮な食べ物が手に入らずに加工食品ばかりが溢れている場所)に住んでいることなど。
ほかにも挙げればキリがないほどビックリすることだらけでした。

僕はかなり影響されやすい性格で、この映画を見終わった後、ある言葉が頭の中で響いてました。

「やばいな、俺も結構な砂糖中毒かも・・」って。

僕はこの1リットル入りのアイスを一ヶ月で2箱(多い時で3箱)食べてました。

炭酸ジュースはほとんど飲みませんが、夕食後には結構な頻度でチップスも食べ、お菓子類や砂糖たっぷりのパン類は大好きなのでカフェに行けば必ず甘いものをオーダー。
思い返してみれば、1日も欠かさず白砂糖を摂取していたのかも・・・。

Fed Up の中で、「砂糖の中毒性はコカインの8倍の強さである」ということが説明されていました。
確かに甘いものは無償に食べたくなります。
それは、脳が甘いモノを覚えていて、エンドルフィン(脳内麻薬)を分泌し「甘いモノを沢山食べて、もっともっと快感を味わいたい」と命令するんだそう。

別にお腹なんて空いていないのに甘いモノに手が伸びる、スーパーでアイスやチップスを見ると無性に買いたくなるのはそのため・・?

調べてみると、高度に精製されている白砂糖は精製されすぎていて薬に近いものらしく、血糖値が上がる 、免疫力が落ちる 、体内のカルシウムやビタミンやミネラルを奪う 、肝臓を悪くする、老化を促進するなど、白砂糖についての悪影響ばかりが出てくる。

そんな感じで、自分自身砂糖を食べ過ぎていると思っていたので、この映画を見た後にすぐに行動。
とりあえず1ヶ月の白砂糖抜き生活を決行することにしました。
どれだけ単純なんだよって話ですが、純粋に自分の体の変化を見たいという好奇心のみです。

僕の砂糖抜き生活のルールはこんな感じ。

①白砂糖が含まれている食品、甘いもの、おかし類は絶対に摂ってはいけない(ジュース類や黒砂糖の入った食品も全てNG。)
②果物はオーケー。
③外食は極力抑える。仮に外食する場合は砂糖が入ってなさそうな料理を選ぶ。
④アルコールは極力控える。
⑤米、パスタ、パンは仕方ないけどOK。これ抜くと、生活できないから。

ガチガチの糖質制限をしているわけじゃない。
こんな緩々ルールの砂糖抜き生活、たったの一ヶ月ぐらい余裕でしょ。
そんな軽い気持ちで、11月中旬ごろから始めてみました。

砂糖抜き生活を始めて1日目〜3日目。
お菓子やアイス、甘いものを食べなくても全然気にならないし、むしろ余裕すぎて全く問題なし。
こんな調子なら一ヶ月なんてあっという間じゃないかなって思ってしまう。

ところが、砂糖を抜いて4日目ぐらいから様子が変わってきました。
夕方からのイライラ度合いが半端じゃないんですよね。

普段からカフェに行くのが日課で、そこでいつも頼むのがコーヒー。
そして、必ずと言っていいほど一緒に注文するのが、シナモンロールやマフィン、ケーキ類といった甘いもの。
「仕事や勉強で疲れた時には甘いものを食べる」のが当たり前だった僕にとって、それらの食べ物を見るだけでつい手が伸びそうになる。
普段は何も考えずに空腹を甘いもので紛らわしていたけど、それらが食べられないのが本当にきつい。

あぁ、きっと最初の難関はここだな。

自分が白砂糖に依存していることに何となく気づかされた感じ。
僕は一切タバコを吸わないけど、タバコやめる人もこんな感じなんだろうか?
夕食後なんて特にイライラしっぱなしで、ソファに座ってても全然落ち着かないし、意味もなく冷蔵庫を開けたり閉めたり。笑
それに、なぜだか頭痛が止まらなくなり、顔にニキビも増え、体もだるい。

これが好転反応というものなのか?
それとも、ただのストレス?

冷静に考えてみると、僕の血糖値は平均値より常に高い状態だったんだと思う。
それが砂糖抜きをすることで血糖値が下がり、頭痛が発生、普段よりも甘いものを強く欲しているんじゃないかと。
炭水化物は毎日摂取しているから、砂糖を摂らなくても体に負担がかからないと思ったのにな・・。
こんな感じなので、スーパーやカフェにあまり立ち寄らなくなりました。
だって、甘いものが目に映るだけでストレスだから。笑

7日目を過ぎた頃、僕のカバンの中身が変化し、間食用のバナナやリンゴを入れるようになりました。
昼過ぎにお腹が空いたらとりあえず果物を口に放り込む。
これで若干マシになり、大分我慢が出来るようになったかな。

そして、14日目を経過した頃、自分でも驚くほどの心境の変化が訪れました。
アイスやお菓子、美味しそうな砂糖を使ったパンなどの甘いものに全く興味を示さなくなったんです。
体も普段の調子を取り戻し始め、頭痛や体のだるさともオサラバ。
ちょっと前までは食べたくて仕方なかったのに「食べたいと思わなくなった」というのがかなりの進歩。
白砂糖食品を食べない事が習慣化されたからか?

この頃になると特にキツイことはなくなりました。
食べないことが習慣化してしまえばこちらのモノ。
ただ、何も見なければ食べたいと思わなくなったけど、お腹が空いている時や疲れている時にスーパーやパン屋さん、カフェなどに入って美味しそうな甘いモノを見るとさすがに食べたくなるのでそこは堪える。

そして、つい先日、約1ヶ月間の白砂糖抜き生活が無事に終わりを迎えました。
結論から言うと、やってみて本当に本当に良かったです。

1ヶ月前の僕は「砂糖抜き生活が終わったら、自分へのご褒美として特大アイスを買ってたらふく食べる!」とナタに宣言していたのに、1ヶ月後の僕の心境は真逆でした。
アイスなんて欲しいと思わないし、むしろ1リットルのアイスを平然と買って一人で食べていた自分が信じられない。
たった1ヶ月でこの変化、達成感が半端ないですね。

実は今回の砂糖抜きはナタと一緒にしていたんですが、彼女は普段からほとんど砂糖を摂らない生活をしているからか余裕すぎて苦痛じゃなかったそう。
だから、僕みたいに普段から甘いものを食べている人には相当きついのかも。

ただ、懸念点がひとつ。
それは「今甘いものを食べたら、また前の食生活に戻るんじゃないか?」ということ。
甘いものを食べ始めたらきっとまた我慢出来なくなるような気がするんですよね。
せっかく少しだけ健康的になったのに、怖い怖い。

でも、ここまで砂糖(糖質)を悪者のように書いてきましたが、全て悪いっていうわけでもありません。
調べてみると、「砂糖はブドウ糖と果糖からなる二糖類。体内での消化吸収が早く、インスリン分泌も高いので、短時間で疲労回復やストレス解消が期待できる食品である」とのこと。
さらに、体を動かしたり頭を働かせたりするための必要なエネルギーは、ほとんどが炭水化物または糖質から作られているみたいです。
今まで「甘いものが悪い」ってイメージがあったけど、きっと白砂糖で作られた過剰な甘さが悪いんだろうな。
自然から摂れる甘いものは、体に良いモノが多い気がするし。

糖質は体にとってなくてはならないモノ。
ようするに、バランスが大事なんですよね。

僕の場合は過剰摂取していたから今がちょうどいいぐらいなのかもしれませんけど。
炭水化物を抜かなかったので結構大丈夫でしたし、きつかったのは最初の2週間だけでした。
逃げ道としてオーガニックの蜂蜜は食べてもいいルールにしていたのですが、結局1ヶ月で一度(Tスプーン1杯程度)だけしか食べませんでしたし。
ただ、付き合いもあり、控えると決めたビールをこの1ヶ月で4本(330ml × 4)も飲んでしまった・・。
我慢できなかったというよりは、付き合いは大事ってことです。

これ、完全に言い訳ですが。笑

ちなみに、WHO(世界保健機関)が2015年3月に砂糖摂取量に関する新しいガイドラインを発表したのですが、その内容は肥満や肥満に付随する疾患を予防するために1日の糖分摂取を総摂取エネルギー量の5%未満に抑えるというもの。
つまり、「1日の砂糖の量を25g(小さじ6杯分)に抑えましょう」と言っている。

コーラ500mlで約55g、スポーツドリンク500mlに約33g、缶コーヒー200gには約15gの砂糖が含まれており、野菜ジュースや100%濃縮還元果汁ジュースですら25g以上の糖分が含まれていることがあるそうなので、WHOが定める25gというのはかなり厳しいライン。
果物、野菜の糖分、牛乳に含まれる乳糖についてはこの中に含まれていないそうですが、普段の食事で口にするおかず類やご飯、パン、調味料にも糖分が含まれているという状況。

これは、何も食べられねぇじゃねーか・・。

さすがに25gというのはやりすぎですが、今回僕が行った軽い糖質制限は本当にいい経験になりました。
慣れるまでの自分の欲との戦いは半端なく面白かったです。
心が折れるのは簡単ですが、踏みとどまって自分の欲に勝った瞬間はついガッツポーズしてみたり。

今回、病院などで検査をしていないので体の変化については全く分かりません。
良い影響か悪い影響か、それとも軽い糖質制限だから全く変わっていないのか。
ただ言えるのは、1ヶ月前の「砂糖欲」から抜け出せた習慣を作ることができただけでも十分すぎる成果だということ。
それに体重も1キロ弱減ってましたし。

確実に言えるのは、肌が少し綺麗になったってことかな。笑

何はともあれ1ヶ月間と決めた白砂糖抜き生活も終わり、自分の中での制約はこれで無くなりました。
それでも、今後もできる限り白砂糖を抜く生活を続けていく予定でいます。
例えば、週1〜2だけ甘いモノを食べていいとか?

とりあえず、大好きなパン屋さん「Petrus」に訪れ、

美味しそうなパンが並ぶショーケースの前で立ち止まり、

今が旬の砂糖たっぷり「サフランブッレ」を食べてみました。

もうね、感動ですよ。
目を瞑りながらゆっくりと噛みしめたのは言うまでもない。
味覚が少し変わったのか、前よりもすごく甘みを感じました。
あー、本当に幸せ。

さっき懸念点があるって書いたばっかりでこれ。笑
まぁ、一ヶ月ぶりの記念日ってことで自分に甘くなってもいいでしょう。

このブログを読んで白砂糖を食べ過ぎてるかもって思った方、適度な砂糖抜き生活、おすすめですよ。
それでは、このへんで。

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約一ヶ月間、白砂糖を抜いて生活してみました。」への7件のフィードバック

  1. すごい!シュンさんの話、まさにドキュメンタリーですね。確かにタバコと似てる。私がタバコをやめたときは、足がサワサワしてとにかくタバコの事ばかり考えてました。(笑) 断食した時はフラついて壁に顔ぶつけてやめました。なんでもバランスですね、たしかに。カフェオレに砂糖入れたら、シナモンロールは我慢できるけど、ブラックだとシナモンロール我慢はキツいな(真剣。 パンのおいしそうなこと。スウェーデンにいてパン禁止はキツいかも。白砂糖、数字で見るとちょっとビックリですね。

    • Hitomiさん

      いやー、今回はかなり厳しい戦いでした(笑)乗り切れたときの達成感は半端なかったですね。砂糖解禁をして、サフランブッレを食べ、ユールボードでクリスマス料理や甘いものを食べたら、翌日顔と首にニキビがわんさか・・。1ヶ月の間で体質が変わったのかもしれません(笑)ちなみに、スウェーデンでの甘いパン禁止はめちゃくちゃきついです・・。
      Hitomiさんは禁煙をしたんですね!そして断食も!すごすぎます・・。なんでもバランスが大事ってことに気づかされた1ヶ月になりました。砂糖については今後も続けていく予定でいます。食べない習慣が確立されたのは本当に収穫でした^ ^

  2. すごい
    よほど感慨深いものだったんでしょうか、そのドキュメンタリー
    私としては一か月たばこ抜き!と考えたらそれだけでもう寒気がしますけど…

    やろうとすればパンもパスタも無くても十分にできたと思いますよ
    炭水化物なのは変わらないかもしれませんけど、じゃが芋の方がパンより体にはもっといいでしょうし、カロリーもあれらとはくらべものにならないほど低いですから。
    私は主食がじゃが芋ですけど(貧困でして笑笑)これは確かに米やパンなどよりは体にいいと感じます。
    次はじゃが芋一か月どうですかね←((

    数日温かいと思ったらまた寒くなり始めましたね。
    気を付けてくださいな
    ではまた~

    • 七五三掛耀(FT)さん

      普段から砂糖を食べ過ぎてるかなって思っていた時にFed Up のドキュメンタリーを見たんです。かなり心に響きました(笑)炭水化物抜きは正直きついかもしれません。。僕はパスタとパンが大好きですので(笑)でも、七五三掛耀(FT)さんが言うように芋中心にしたら以外といけるかも?ぜひ1ヶ月の禁煙にチャレンジしてみてください♪最近はまたマイナスの気温ばかりですが、七五三掛耀(FT)さんも気をつけてくださいねー!

    • 七五三掛耀(FT)さん

      こんにちは!毎度素敵な情報をありがとうございます!しかし、残念ながら現在ポルトガル領のマデイラ島というところにおりまして。笑 そのため、今週土曜のJulkonsertには申し訳ありませんが参加出来なさそうですね・・。すごく素敵そうなのに残念です。。その分、マデイラでの事をブログで書いていこうと思いますので、興味がありましたら是非ご覧くださいね♪今後ともよろしくお願いします!

      • いえいえ、ただの情報共有ですので気にしないでください!
        マデイラですか、温かそう。
        楽しんできてください

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